十津川警部 呉・広島ダブル殺人事件
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種別
長編
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あらすじ
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評判
十津川警部 呉・広島ダブル殺人事件の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
十津川警部 呉・広島ダブル殺人事件の総合評価:
5.00/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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物語が、そこまで走ってきたルートから突然方向転換する。「脱線レベルの急カーブを無理やり曲がった」みたいな感覚に陥ったのは、なぜか突然「山形」に話が飛ばされた瞬間でした。この違和感はものすごい。別の言い方をすれば、
「仕入れてきた食材を途中で放り出して、なぜか別の所から食材を持ってきて突然別の料理を作り始めた」
という感じです。
つまり「山形」に話が持って行かれたことで、呉と広島が放りっぱなしになってしまう。そして、呉の大正旅館も、そこで会っていた三人の男女の愛と友情と裏切りも、しばらくどこかへ飛んでしまう。
それは正確には、二人の男性が親友同士で、二人とも一人の女性を愛してしまったという三角関係です。そして一方の男性が原爆で死んでしまい、残されたのは死んだ彼を裏切っていた親友と女性…しかし戦争が終わった直後、原爆で死んだ男性の妹が、兄を裏切った親友と出会い、しかもその親友を愛してしまい、今度は女性二人と男性一人の三角関係になる。
この複雑な構図を、とことん突き詰めて行ったら物語はどういう終着点にたどり着いていたのか?
でもそれは実現しなかった。物語はなぜか山形へ飛ばされ、あの男女三人がいた大正旅館は忘れ去られ、何よりも事件が終わりを迎える場所が、呉でも広島でもなくなってしまう。
「呉・広島ダブル殺人事件」だったはずなのに。なんでこうなった?
でも今さら、読まなかったことにして捨てるには、惜しい魅力があるのです。終戦直後の闇市を「特攻くずれ」として生きる、あの「親友を裏切った男」の姿…この男をもっと突き詰めて描いて欲しかった、と思いながら、その姿を描いた文章を何度も読み返してしまう。
悔しいから、こうなったらもう自分で勝手に考える。自分が読みたかった続きを自分で考えます。
これ、読者の権利だと思うので。