ゆえに、警官は見護る



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初公開日(参考)2018年11月
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長編小説

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ゆえに、警官は見護る (双葉文庫 た 35-11)

2022年10月13日 ゆえに、警官は見護る (双葉文庫 た 35-11)

明け方の港区芝浦のマンション前で焼死体が発見された。タイヤの中に立たせた人体を燃やすという残忍な手口は社会に衝撃を与える。 だが検視の結果、燃焼時には既に死亡していたことが判明する。一方、新宿署留置管理課の武本は、深夜の歌舞伎町での喧嘩で逮捕、勾留された柏木という男の静かな佇まいが気になっていた。 そんな中、西新宿のビル前で同様の手口の殺人放火事件が発生。武本は、新宿署の捜査本部に応援にきた警視庁刑事総務課刑事企画第一係の潮崎警視と再会する。大人気警察シリーズ第4弾!(「BOOK」データベースより)




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ゆえに、警官は見護るの総合評価:9.20/10点レビュー 5件。Cランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.5:
(5pt)

追い詰められたとき人間は本性を現す

よかった、シリーズが続いてくれていた。ありがとうという思いで大切に拝読しました。

この物語を必要としている人間は私だけではないでしょう。

追い詰められたとき人は本性を現します。悪い面ばかりがあばかれ晒されるわけではないという、作者さまの人間を理解しようとなさる姿勢に言葉を失いました。

家族で万博に行った思い出のマスコットを捨てられない犯人が、ウィンナーと卵焼きを詰めたお弁当を提げて庭に敷く石を探しに行った思い出を忘れていない犯人が、ただ悲しいです。

作者さま、実りある読書体験をありがとうございます。
ゆえに、警官は見護るAmazon書評・レビュー:ゆえに、警官は見護るより
4575241288
No.4:
(5pt)

設定ぎ変わってます

今回は、刑事ではなくなっている、、、
ストーリーは、ミステリー色が強く、前巻のようなパニック物ではありません。
私的には、こちらの方が好みです。
ゆえに、警官は見護るAmazon書評・レビュー:ゆえに、警官は見護るより
4575241288
No.3:
(5pt)

シリーズ、終わらないで欲しい。終わらないで欲しい。

難しい表現、漢字が出てきてそれも面白い。
また、主人公の元刑事、そして警視。人間味溢れた描写に虜でした。
ゆえに、警官は見護るAmazon書評・レビュー:ゆえに、警官は見護るより
4575241288
No.2:
(4pt)

警察シリーズとして外れのない名作シリーズです!

刑事名作シリーズの4作目&今年の100冊目です(^-^*)/

今回のテーマは東日本大震災の液状化被害。
地震や津波や原発被害に比べると、二の次に捉えられる問題を取り上げた点が素晴らしく、勉強になりました。

ただ事件としては心底やりきれませんし、いつもながら内容に比べて分量が多い(約500ページ)ので、人によっては読み疲れも有り得るという読む人を選ぶ作品かなと。
それでも、きちんとキャラクターと共に作品内へどっぷりと引き込まれ、すっかり感情移入して満足した読後へ至れるのは流石の文章力だなと感嘆するばかりです。
2冊前に読んだ別作家の作品は、やりきれなさによる喪失の方が大き過ぎて終盤で面白さが失われてしまったので、比較すると今作品のバランスの取り方の秀逸さを強く感じました。

警察シリーズとして外れのない名作シリーズです!
ゆえに、警官は見護るAmazon書評・レビュー:ゆえに、警官は見護るより
4575241288
No.1:
(4pt)

3.11の後遺症に苦しんでいるのは原発や津波の被害者だけではない。

東日本大震災は日本人に大きな傷跡を残した。それは、直接的な被害だけでは亡く、社会生活をどう変化させていくのか、あるいはどう生きていくのか、はたまた日本人とはどうあらねばならないのか、という根源的な問いに答えを出さなければならなくなったと言ってもいいかもしれない。
 現在、隣国ときなくさい関係になってしまっているが、これももしかしたら今までのように「みんな私らが悪うございました。つきましてはこのお金をお納めください。」と「丸くおさめる」ことを良しとしない態度を醸成したのも、この大きな災害なのかもしれない。「日本人はどう生きるべきか」ということを考え始めたのだ。
 3.11のその後を描いた秀作はいくつもある。例えば、天童荒太『ムーンナイト・ダイバー』だとか辻村美月『傲慢と善良』とか。しかし、ほとんどは被災地である東北地方を描いたものだ。実は、震災勅語には報道されることも多かったが、その後はあまり顧みられることがなくなった被災者がいる。液状化現象の被害者たちである。
 多くの日本人にとって、家を建てるということは一生をかけた大事業である。ほとんどの場合、大きな借金を背負うことになるからだ。中には定年後もローンが残る人がいる。それなのに液状化によって大切な家が大きなダメージを負った。住めなくなるかもしれない。しかし、ローンは残る。住み続けるとしても改修費用がかさむ。被害のなかった人々は、苦しむ人々の存在を忘れ援助の手がさしのべられることはない。
 気の毒な状況に追い込まれた人々の中には、人としてやってはいけないことに手を染める人もいるかもしれない。彼らはやがて事件が発覚し、警察に送られてくる。そうした人を見張る(見護る)のが留置担当者だ。同じ警察官でも刑事のような華のある仕事ではない。地味で敬遠されがちな仕事である。しかし、容疑者が留置されている間、ずっと見ている仕事なのだから、わずかな変化も見逃さない。そして、それは事件を解決する大きなヒントになることもあるのだ。
 真摯に仕事と向き合ってきた警察官のカンは侮れない。おそらくどんな業種でもそうなのだろう。ベテランが身につけた感覚は、時に大きな仕事をするものだ。それにしても、大災害がきっかけだけに「やりきれない」という思いは消えない。
ゆえに、警官は見護るAmazon書評・レビュー:ゆえに、警官は見護るより
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