奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき―百人一首にも登場する伝説の歌人、猿丸太夫が詠んだ歌に秘められた謎。

謎の絵師といわれた東洲斎写楽は、一体何者だったか。後世の美術史家はこの謎に没頭する。

奥州衣川で非業の死を遂げた源義経。モンゴル帝国を築いたジンギスカン。

野村絹枝の背中に蠢く大蛇の刺青。

衆人監視の白木の箱の中から突如消えた“人形の首”。

カウンター席だけの地下一階の店に客が三人。三谷敦彦教授と助手の早乙女静香、そして在野の研究家らしき宮田六郎。

大化改新の立役者天智天皇は、弟天武天皇によって暗殺された!壬申の乱後、正当に皇位を継いだ天武―それが歴史の定説である。

失踪した恋人―瀬木良介を追って台湾へわたった高嶋聖子。

「ヨシツネに殺される」謎の言葉を残し森川義行が失踪した。彼は佐倉財閥令嬢の婚約者。

眉目秀麗、頭脳明晰、白面の貴公子。輝かしい形容に彩られた名探偵、神津恭介。

25歳の新進作家・芥川龍之介は、友人の原田宗助から相談を持ちかけられる。

英国史上最も悪名高い王、リチャード三世——彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか？　退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。

明とミユキは大学生。何の因果か心中をしかけたが、意識を失っただけで気づいてみると、江戸・綱吉の治世にタイムスリップ。

明晰な頭脳にものをいわせ、巧みに法の網の目をくぐる。ありとあらゆる手口で完全犯罪を繰り返す“天才的知能犯”鶴岡七郎。

大石の真意は仇討ちにあらず―綱吉批判が水面下に蟠る元禄15年。多くの矛盾を孕みつつ何ゆえに大石は決起に踏切ったのか。

世界的に有名な京都・伏見稲荷大社の千本鳥居に吊された四人の遺体。

新進の考古学者・高須通子は、石造物の調査のために訪れた奈良で、殺傷事件に巻きこまれた海津信六を助ける。

奇々怪々な難事件を卓抜な推理力で解く織田信長、推理も兵法の理を基本とする宮本武蔵、書斎派の探偵芥川龍之介、歴史・宗教・美術に詳しい南条圭、自称美術品のトレジャー・ハンター永源寺峻、夢の中で死霊の声を聞く超能力の持ち主司門貘、快刀乱麻の名推理を開陳し歴史上の

東洋の寂れたバーの片隅で、過去幾たりもの歴史学者を悩ませてきた謎がいともあっさり解明されてしまうとは。

時を超えて甦る伝承と封じられた怨念――民俗学ミステリー開幕! 民俗学者・蓮丈那智のもとに、教え子の男子学生から届いた一本のビデオ。

「かりに予が将軍となれば、あくまで予は予の姿勢を貫き通すであろうぞ。

大昔、日本は北と南でアジア大陸と地続きだったが、温暖化によって……。

昭和8年。東京近郊の梅広町にある「月辰会研究所」から出てきたところを尋問された若い女官が自殺した。

日本最古の歴史書であり、物語も謎もふんだんの「古事記」。

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。

完全に施錠された家に現れたサンタ、殺されていた母親。鳥居の亡霊、猿時計の怪。

「古事記」に描かれた記述を通じて解き明かされる邪馬台国、ヤマトタケル、神功皇后など古代史の謎の数々と、古事記成立に秘められた驚くべき真相とは?―――日本最古の歴史書としてあまりにも名高い「古事記」の、歴史的叙術と神話的物語が織りなす世界に今、まったく新しい

京都、本廟寺。親鸞聖人直系で厖大な信徒数をほこるこの名刹で、時期教王の座をめぐる骨肉の争いがおこっていた。

白昼、老人が渋谷のスクランブル交差点で何もない空を指さして絶命した。正光秀雄96歳。

キトラ古墳の謎、北京の陰謀。1300年の時空を超えた考古学ミステリー 奈良天川村-トルファン-瀬戸内海大三島。

大正十年三月。芥川龍之介は、大阪毎日新聞の海外視察員として上海にいた。

ヌードダンサーのミミイ・ローイこと漣子は八島財閥の御曹司・杉彦と恋に落ち、玉の輿に乗った。

百人一首カルタのコレクターとして有名な、会社社長・真榊大陸が自宅で惨殺された。一枚の札を握りしめて…。

出賀茂神社の跡取りで忍者の血を引く甲斐は、秘密の社伝『蘇我大臣馬子傳暦』を追って、巫女の貴湖らと九州・天草へ。

諒司捜索のため、甲斐と巫女の貴湖らは奈良・吉野へ。

帝ご寵愛の猫はどこへ消えた?出産のため宮中を退出する中宮定子に同行した猫は、清少納言が牛車に繋いでおいたにもかかわらず、いつの間にか消え失せていた。

関東電力九十九里浜原発の建屋内で、一晩中多量被曝した死体がドラム缶詰めで処分されたという。

「江戸が終わって20年。

まほりとは?蛇の目紋に秘められた忌まわしき因習とは?前代未聞の野心作 大学院で社会学研究科を目指して研究を続けている大学四年生の勝山裕。

忍者の末裔三人組、鴨志田甲斐(伊賀服部流)、中村貴湖(伊勢服部流)、柏木竜之介(甲賀)プラス忍者犬のほうろくは、奪われた秘密の社伝を追って、長野・戸隠へ。

社伝を奪い逃走中の諒司から呼び出しを受けた竜之介は、一人、出雲へ。

闇に葬られた、知られざる歴史を記した秘密の社伝。この書物を持って失踪した諒司から連絡が。

宝探し人・永源寺峻の留守番電話に残された「すぐ会いたい」というメッセージ。

古今東西、書物にまつわる小説は枚挙に遑がないが、近年は、古書を題材にした作品が注目されている。

聖地白山を流れる手取川で発見された不可解な首なし死体。

あの名探偵・神津恭介がバイクにはねられ、重傷を負って入院した。だが、思いのほか回復が早い。

偽書『蘇我大臣馬子傳暦』を、なぜ幾つもの集団が命懸けで奪い合うのか?「乙巳の変(大化の改新)」は、中大兄皇子や中臣鎌足が起こした天皇へのクーデターだとする「玉兎」の真の狙いは?聖徳太子は、藤原氏が捏造した架空の人物なのか?すべての謎を解くべく、甲斐と貴湖は

取材のため太宰府を訪れた竜之介と時を同じくして湯島天神を参拝した貴湖。

甲斐は、婚約者の聡美に誘われ、茶会に出席するため鎌倉へ二人旅。しかし、そこには貴湖と竜之介の姿が。

頭が痛む。また、悶え苦しむ女が浮かぶ。

不動産業で財を成した大沢円次郎の長女良江は、夫・英夫との第二のハネムーンで何者かに殺害された。