「どこかでお会いしましたっけ?」。そして気づく。

破綻しかけた家庭の中で、親を選択することを強いられる子どもたちの受難と驚くべき結末を描いた表題作ほか、「時間跳躍機構」を用いて時間軸移動をくり返す驚愕の物語「地球に磔(はりつけ)にされた男」など全11編、奇想と叙情、バラエティーにあふれた「ひとり」アンソロ

この呪いを解き明かすのは、あなた。 冠村には窒息の家がある。

ーー決して解かれえぬ謎と共に炎に包まれ、この世から消え去った「大樹館」。

教わってもいない経を唱え、行ったこともない土地を語る幼い息子。逃げ込んだ井戸の底で出会った美しい女。

幸福な作家など存在しない――山白朝子による業界密告小説。 私の職業は小説家である。

哀しみの先には、何があるのだろう──。

12月のある日の午後。森野夜は雑木林の地面に横たわっていた。

東京都内で発生した連続変死事件を追う、ジャーナリストの前沢恵子と葉月有理は、死者の共通点が「南極深層の氷」にあることを突き止める。

出ては迷う旅本作家和泉蝋庵。荷物もちの耳彦とおつきの少女・輪、三人が辿りつく先で出会うのは悲劇かそれとも……。

“サマーゴースト”という幽霊が現れるという。 夏、使われなくなった飛行場、花火をすると、彼女は姿を現すらしい。

親友の変死を目撃した山村瑞紀と、同じように弟が眼球を破裂させて亡くなった鈴木春男。

幼少の頃から、自分だけに見える幻覚「蛞蝓女」に悩み続けてきた女子大学生・芽衣。

数々の怪異と対峙してきた佐々木るみが、自らの最大の敵に挑む――。

さようなら。ありがとう。

全ては「死者の日記」から始まった。これは“怪異”か、或いは“事件”か。

目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。

多数の熱狂と興奮を喚んだ現代の「奇書」がついに文庫版で登場。

角川ホラー文庫30周年を記念し、最大の恐怖を詰め込んだアンソロジー、待望の第3弾。

みんな死ぬよ　誰も帰れない ホラー映画撮影スタッフを襲う悪夢のような事件。

「こんな結末は耐えられない」絶対に読んではいけない、禁忌の本が誕生。 こんな結末は耐えられない――。

四国の山奥にある小さな村。そこには奇妙な仏像があり、大切に祀られていた。

”小説” ならではの企みに満ちた“怪談” 全7編。

新人賞に応募された小説作品「完璧な家族の作り方」。

何なんだこれは!天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集が「1」、「2」に分かれて、ついに文庫化。

第一話　ホワイトデイにこよみのために頑張りたい森司。

何度も同じような悪夢を見る。それはさまざまな女をいたぶり殺すことでエクスタシーを覚えるという夢だ。

4人家族の大黒柱である尼子拓真は、新築一軒家を購入し幸せの絶頂だった。

視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。

東京でピアニストとして活躍していた柏木ユリが音楽教師として長崎にある中五島中学校へ赴任してきた。

なんか、怖い話ない？ 異界が覗き、怪異の似合う古い街。 男たちが喫茶店に集ってすること、とはーー。

その家に嫁いだ花嫁は、必ず死ぬ。 「嫁いだ花嫁が3年以内にかならず死ぬ」――。

森野夜が拾った一冊の手帳。そこには女性がさらわれ、山奥で切り刻まれていく過程が克明に記されていた。

あしや超常現象調査の晴子と越野は、古い一軒家でポルターガイストに悩まされる人物の依頼を受ける。

九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

「変な怪談を聞きに行きませんか？」会社の部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントで、とある怪談を聞いた日を境に高山カレンの日常は怪現象に蝕まれることとなる。

飼育係になりたいがために嘘をついてしまったマサオは、大好きだった羽田先生から嫌われてしまう。

津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。

無明大学にある「怪異民俗学研究室」（怪民研）は、作家であり探偵である刀城言耶の研究室で、膨大な書籍と曰くある品で溢れている。

希望も潰える恐怖がここに。全編書き下ろしの超豪華アンソロジー! 「考えうる、最大級の恐怖を」。

明治二十五年から続く政府、軍、捜査機関、探偵、一般人による非公式調査報告体系。

「その旧家の男子は皆、十二歳で命を落とす――」映像制作会社でディレクターとして働く杉田佑季は、プロデューサーの小隈好生から、モキュメンタリーホラーのプロットを託される。

怖くて、恐くて、おもしろい! 豪華作家陣が、君に綴るアンソロジー。

現代ホラー小説30年の至宝を一挙収録。

〈あらすじ〉 　首相暗殺テロが相次いだあの頃、インターネット上にももう一つの爆弾が落とされていた。

元祖たてもの怪談。加門七海の場所にまつわる最恐怪談実話。

時間がないです、私、殺されます――錯乱状態に陥った少女は、オカルト雑誌のライター・美羽の眼前で突然、爆発するように血肉を散らして死んだ。

「おばけは怖くありません。機械ですから」 彼女にはいくつかの優れた機能がある。

御手洗潔シリーズ書き下ろし長編。

SNSを中心にカルト的人気を誇る、怪談ネットラジオ「禍話」。

誰もが一度は人生のなかで、忘れられない作品と出会ったことがあるのではないでしょうか。

幼馴染みの一ノ瀬ユウナが、宙に浮いている。

鬼才、覚醒。 矢部嵩の前では、すべてが平等だ。

美しすぎる彼が来て、俺はおかしくなった――。

シングルマザーの美苗は、兄夫婦と両親、祖母が引っ越したばかりの家に幼い娘とともに身を寄せる。