野党第一党の高月馨は窮地に追い込まれた。

【罪を犯した「本当は良い子」の少年たち。奪われた命が、彼らの真実を浮かび上がらせる。

目が覚めると、身体に異変があった。やる気がみじんも湧いてこない」。

「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」。

小学生のとき、担任の先生と町の外からやって来た男が駆け落ちしたのを忘れられない主婦。

デビュー作『元彼の遺言状』が大ヒットし、依頼が殺到した新人作家はアメリカに逃亡。

弱くても戦え! 『元彼の遺言状』著者、注目の新鋭が放つ面白さ最高の「公取委」ミステリー。

誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもー。

ある日、暴漢に襲われた“ぼく”を救ってくれた風変りな人々。

まほろば診療所の看護師・麻世は、能登半島の穴水にある病院の看護実習で「ターミナルケア」について学ぶ。

最良の離婚、請け負います！ 家族はもっと、いろんな形がある。

通称:令和反逆六法―― 六つのレイワ、六つの架空法律で、現行法と現実世界にサイドキック! 「命権擁護」の時代を揺さぶる被告・ボノボの性行動、「自家醸造」の強要が助長する家父長制と女たちの秘密、「労働コンプライアンス」の眩しい正義に潜む闇……。

40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を書く仕事を引き受ける。

憧憬、嫉妬、期待、失望……あらゆる感情が渦巻く「東大」と いう場所。 憧れの従姉の痕跡を追う新入生。

月島美佐はネイルサロン『月と星』を営むネイリストだ。

カメラマンの新夏は啓久と交際5年。

亡くなった町弁のクライアントを引き継ぐことになってしまった剣持麗子。

公正取引委員会の審査官、白熊楓は、九州事務所への転勤を命じられる。

凄惨な殺害方法と、稚拙な犯行声明文で世間を震撼させた「カエル男連続猟奇連続殺人事件」。

雪の深夜の当直中、刑事の松野徹は不審車両に遭遇し職務質問する。

日向由衣は裁判官に任官して三年目。念願がかなって志波地方裁判所の刑事部に配属された。

世界遺産・藤湖のまわりを囲むようにそびえ立つ、静謐な佇まいの十燈荘。

倒産の危機に瀕する老舗のアパレル会社・ゴーラム商会を救うため、 弁護士の美馬玉子は先輩の剣持麗子とともに「会社を倒産に導く女」と噂される経理課の女性の身辺調査を行うことになった。

一本の綱を引き合い勝敗を決める「綱引き」。五輪の正式種目だった時代もある、歴としたスポーツ競技だ。

真実を見抜き、罪を償わせる。 たった、それだけ。

六十代の主婦・雅美は、大谷選手が書いたマンダラチャートを真似て、マス目を埋めてみる。

耳の中に棲む私の最初の友だちは 涙を音符にして、とても親密な演奏をしてくれるのです。

大学三年生の吉乃は夏休みのある日、伯父が営む古書店を訪れた。

救急医・武田のもとに搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。

数百年先に帰ってくるかもしれない。懐かしい、この浜辺に―ー。

物語のラストでこれまでの景色が一変する「どんでん返し」。そんな短編を5つ、収録しました。

あらゆる臓器に同時多発的に悪性腫瘍が生じる奇病「シムネス」は、星嶺医大附属病院の伝説的外科医・火神郁男の命までも奪った。

わたしは、この「ちいさな集まり」の一員になったときの母が、もともとの母であるような気がした。

死が、かけがえのない生を輝かせる。 啓栄大学演劇研究会卒業生の元に届いた脅迫状。

日本の聾学校ではじめてできた理髪科を卒業した第一号であり、自分の店を持った最初の人。

震災さえなければ、この人生は違ったのだろうか？　大震災直後に殺人を犯し、死刑を覚悟しながらもある人物を探すため姿を消した青年。

天羽カインは憤怒の炎に燃えていた。本を出せばベストセラー、映像化作品多数、本屋大賞にも輝いた。

我々は、なぜ小説を読むのか。

趣味の釣りをきっかけに、週末を桑畑村で過ごすようになった忠彦。

「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」 虫も殺せぬ優男、結婚詐欺師……？ 77歳で孤独死した老人の、誰も知らない波瀾に満ちた意外な人生とは？ 『52ヘルツのクジラたち』町田そのこの新作は、一人の男と美しい花を巡る物語。

感染爆発に付け込む悪意がセレブを喰い殺す。 2020年4月、コロナに感染したある富豪が急逝。

「とにかくヘンな小説をお願いします」 そんな型破りな依頼に応えるべく、炒めて煮込んで未知の旨味を引き出した傑作集。

「その旧家の男子は皆、十二歳で命を落とす――」映像制作会社でディレクターとして働く杉田佑季は、プロデューサーの小隈好生から、モキュメンタリーホラーのプロットを託される。

横浜で探偵業を営む遠刈田蘭平のもとに、一風変わった依頼が舞い込んだ。

新人賞を獲ったばかりの作家の卵が殺された。若手刑事の高千穂は、作家兼業の名物刑事・毒島と捜査を開始する。

「見守り屋、やってみない?」 五年付き合った彼氏から突然の婚約破棄を告げられ、恋人と住処をなくした派遣社員の水沢恵麻。

32歳無職、天草美晴は高額報酬につられ、ゴミ屋敷の掃除を引き受けた。

数百年続く、凄惨なる呪いの戦い――。至高の恐怖と異形の謎に挑め。

雑誌が売れに売れた大正時代。

うだるような真夏日、ひとりの女性が駅のホームに飛び込んだ。そこに、なぜか母親を名乗る二人の女性が現れる。

江戸川乱歩『黒手組』風の暗号ラブレター、夏目漱石『こころ』みたいな三角(?)関係。

老舗・桜山ホテルで、憧れのアフタヌーンティーチームで働く涼音。

東海道を舞台にした「蠱毒」も、残り23人。 人外の強さを誇る侍たちが島田宿で一堂に会した。

誰も知らなかった湯川(ガリレオ)の秘密 南房総沖に、男の銃殺死体が浮かんだ。

かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は現在、幻視や記憶障害といった症状が現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。

フリージャーナリストとしての活躍の道が拓けずくすぶっていた寿美佳(すみか)は、摂氏六十度を軽く超える砂漠の地で、鉱石を運ぶトラックに乗っていた。