私、小澤雄也は本書の編集を手掛けた人間だ。

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。

メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。

本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。

「ここで始めたい、もう一度」。星がつないだ、心ふるえる大人の青春物語。

八月は、血の匂いがするーー。愛媛県伊予市に生まれた越智エリカは、この街から出ていきたいと強く願っていた。

才能を決めるのは、遺伝子か環境か? エリート棋士の父を持つ京介と、落ちこぼれ女流棋士の息子・千明。

主人公・青山霜介が、ライバル・千瑛と湖山賞を競い合った展覧会から2年が経った。

大手デベロッパーのIR部に勤務する松永光弘は、自社の高層ビル建設現場の地下へ調査に向かっていた。

洒落た一品をそろえる袋物屋〈三島屋〉の次男坊・富次郎は、いっぷう変わった百物語の聞き手を務めている。

あなたがいるから、私は小説を書こうと思います。

第22回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作、文庫化です! 紀元前1300年代後半、古代エジプト。

蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。

女にだけわかる、狂気。 過剰な嫉妬は、やがて強大な殺意へ…。

極限状況での謎解きを楽しんだ読者に驚きの〈真相〉が襲いかかる。

コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。

救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。

ちぎれそうな身体だって、おれの走りをするんだ。

二百年前の人骨のDNAが 四年前に失踪した妹のものと一致!? ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。

羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。

無人島のコテージに滞在する男女の恋模様を放送する、恋愛リアリティーショー「クローズド・カップル」の撮影が始まった。

クリスマス直前、居酒屋で〝サンタクロース消失事件〟について議論していた楓たちは、紳士然とした男性・我妻に声をかけられた。

やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。

「黄泉の森には絶対に入ってはならない」 人なのか、ヒグマなのか、禁域の森には未知なる生物がいる。

青春小説の金字塔。読者が選んだスポーツ小説、第1位! 高校生の夏の祭典、インターハイが今年も始まる。

辛い過去も、厳しい現実も、その一瞬先に光があるんだ。 新人視能訓練士・野宮恭一は北見眼科医院で働き始めてから失敗続き。

雨天の決戦が続くインターハイで、舞原世怜奈率いる赤羽高等学校サッカー部は、研ぎ澄まされた新戦術で、鮮烈な軌跡を描いていく。

『くもをさがす』の西加奈子が贈る、8つのラブレター。 この本を読んだあと、あなたは、きっと、自分の体を愛おしいと思う。

5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。

高校三年生になった高槻優雅は一時的にコーチの任から外れ、二年振りの公式戦復活を目指していた。

瀧本灯子には絵しかなかった。

大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説! 射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。

大好きな女の子が死んでしまった――という悪夢をみて起きた朝。 高校の教室に入った綜士は、ある違和感を覚える。

かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は現在、幻視や記憶障害といった症状が現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。

私だけのわんこが欲しかった。世界でただ一匹の、私のことが一番好きなわんこと出会いたかった――。

家族でも見分けられない双子、舞原月乃と今宵。月乃は誰からも好かれる朗らかな性格で、妹の今宵は大人びた物静かな少女だった。

大切な人の死を知る度に、時計の針は何度でも過去へと巻き戻る。

昼と夜で、一つの身体を共有する茜と咲子。

福家さんには、全部お見通しなのね。

ずっと妹と二人で生きてきた結城佳帆は、ある日、図書館の司書、舞原葵依に恋をする。

この夏休みが終われば、もう二度と夏はこない。それでも僕らは恋をする。

明日、会社がなくなる。 最後に残った二億円、俺がもらってもいいはずだ。

人気シリーズ第2弾。

完全民間宇宙旅行のモニターツアーで、念願の宇宙ホテル「星くず」についた途端みつかった死体。

両親の離婚で父親の故郷・札幌市に引っ越してきた昴は、転校先の高校で幼なじみの宵深と再会する。

君の百倍、僕は君が好きだ。 僕の世界の真ん中は、もう僕じゃない。

大御所ミステリー作家・室見響子の遺稿が見つかった。

とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。

読まないほうがいい。虜になってしまうから……。

「ゆりかご」か「養成所」か、はたまた「墓場」か。

人間関係につまずき、ひとりぼっちを選んだイチコ。