装蹄師の平野敬は北海道の浦河で養老牧場を営んでいる。

北海道浦河町で生産牧場を営む三上収、三上徹の親子。

疫病に荒れた世を建て直す救国の英雄か、 古代社会を破壊する稀代の逆賊か。 謎多き人物の実像に、直木賞作家の筆が迫る。

すべては三沢の地からはじまった――。

東京・新宿にある都立高校の定時制。 そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。

児童養護施設で育った元不良の翔太は先輩の誘いで「カタラ」という会員制バーの従業員になる。

株価を、燃やせ。 世界市場を、踊らせろ。

ずっと一緒にいられなくて、ごめん──。 犬と人間を巡る、情感あふれる7つの物語。

新宿・アンダーグラウンドを克明に描いた気鋭のデビュー作!おれは誰も信じない。女も、同胞も、親さえも…。

初老の介護士・三谷孝は、対人関係能力、調整力、空間認識力、記憶力に極めて秀でており、誰もが匙を投げた認知症患者の心を次々と開いてきた。

2008年のデビューから2023年現在までの15年間の軌跡を辿る。温かな言葉で綴られた、笑いと涙あふれるエッセイ集。

台湾プロ野球で八百長に手を染め、罪から逃れるために殺しを重ねた加倉は、逃れ着いたイタリアで殺し以外なら仕事を選ばない何でも屋「暗手」として生きていた。

警視庁公安部の「アンタッチャブル」と、捜査一課の「落ちこぼれ」コンビが巨 大テロの脅威に挑む。

認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの？　青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。

女子高生のルカは、父親が亡くなり、新興宗教「天国の木」に走った母親に養育放棄されている宗教2世だ。

地方競馬の騎手、一色純也。中堅だが成績は三流だ。

アイヌの木彫り作家と孫娘の家に男が訪ねてきた。穏やかな日常と消せない過去。

1944年、ナチス体制下のドイツ。

新宿の街を震撼させたチャイナマフィア同士の銃撃事件から二年、警察の手すら届かない歌舞伎町の中国系裏社会を牛耳るのは、北京の崔虎、上海の朱宏、そして、銃撃事件で大金を手に入れた台湾の楊偉民だった。

「ただ私は戦闘機という機械に乗りたかっただけで、その戦闘機の飛ぶ空が“護国の空”だったのです」少年は、空を夢見、そして空へ羽ばたく。

塞がれた窓、防音壁、追加錠……監禁目的の改築が施された民家で男性死体が発見された。

実業家・堂林の所有馬が次々と故障。競馬記者の小林が疑惑を追う中、堂林の馬ジェメロがデビューを迎える。

歌舞伎町の中国黒社会で生きる武基裕。彼は残留孤児二世として中国から日本へやってきた。

競走馬の躍動する命の美しさ危うさに魅せられ人生を賭けた男たちの夢の行方―。吉川英治文学賞を受賞したサラブレッド・ロマン。

「月」を背負う男・大神明の大活劇、直木賞作家のハードアクション大作! 大戦の暗雲が迫る、魔都・上海。

なにがあった? なにをした? どうして追われている? 警察から追われ、刺客に命を狙われながら、白馬岳を越えて日本海を目指す。

辞令がなければ、函館に戻るつもりなどなかった。刑事田原稔は、正式な函館西署着任の前日、殺人事件発生の報を受ける。

十年前、日野市の女児殺害の容疑で逮捕された野村栄慈 は、二審で逆転無罪となった。だが、その野村が、再び逮捕された。

かつては神宮球場のヒーロー、プロ野球の世界ではノーヒットノーランを達成。

言葉は交わせない。ずっと一緒にもいられない。

「おれにとってはおまえが正義だ」 独自のコーチ哲学を貫くプロ野球の投手コーチ二見が 球界の闇、盟友の無念に迫るミステリー! 13年前に球界を追放された先輩が不審死を遂げた。

株式公開を目指せ、その後で株を売れ。かつての地上げと同じ方程式がそこにある―。

警察×政治家×カルト教団! 上下約1600ページ、著者畢竟の大作! “カリスマ教祖”十文字源皇率いる〈真マントラ言の法〉。

「女は穴だ」なんて俺は本当に馬鹿だった。魂の兄弟、そして夢の女と健気なガキ。

六本木のディスコで黒服のバイトをしながら満ち足りぬ日々を送っていた彰洋は、偶然出会った幼馴染の麻美に不動産屋の美千隆を紹介される。

新田隆弘は鬱屈をため込んでいた。かつては渋谷で伝説のチームと言われた“金狼”の元メンバーも、今ではヤクザの下っ端。

フランス凱旋門賞の落雷で、日本人騎手は蹄鉄に転生した……。時空を超え、イギリス、アメリカ、日本へ。

閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。 愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。

神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。

「ぼくはゴールデン街が好きで、嫌いだ」 「日本冒険小説協会公認酒場」と銘打ったバー〈マーロウ〉のアルバイト坂本は、本好きが集まるこの店でカウンターに立つ日々を送っていた。

施政権返還直前の沖縄、那覇。

新宿の暴力団・東明会の金を持ち逃げした男が、軽井沢に潜伏。金額は五億。

1971年。スペインとフランスの国境地帯バスク。

その娘、希望か絶望か。 韓国・巨額詐欺事件の遺産を継ぐ少女と、 売春島を生き抜いた女を結ぶ暗い糸。

命なんかいらねえ！ スキャンダルハンターのおれは、非情な金貸しとセックス中毒の女子高生に振り回され、ポルシェと度胸を武器に政界財界、巨大な敵の裏情報を探った末に…… 秘密がおれの食事だ。

日系ブラジル人マーリオ。反対する祖父を殴り倒して出稼ぎにきた日本。

一九九七年、カナダ西海岸・ヴァンクーヴァー。中国への返還目前の香港から押し寄せる移民たち。

タイ生まれの日本人、十河将人。彼はバンコクで再会した幼馴染から、中国人の女をシンガポールに連れ出す仕事を引き受ける。

動きだした計画。巨額のブラックマネーにも、あと少しで手が届く。

原点であり新境地。馳星周版『フランダースの犬』 共に悲劇的な運命を背負った青年と少女が、函館・大沼の地で出会う。

あさな子の柔らかい肌。いたぶるのは麹町署生活安全課の刑事・友定伸。

這い上がれ。足掻き続けろ。

3基の原発が立地し、原発マネーに依存する北海道・道南市。

35歳になった男は義理の妹の媚態が頭から離れない。

捨てたはずの故郷に戻り、父が大金を持っているとの噂に踊らされた男。呆けて我がまま放題の母と猫の世話に煮詰まっていく女。

根室でくすぶる幸司のもとへ、東京でやくざになった裕司が突然姿を現した。