江戸は浅草田原町。恋の痛みをいやしてくれる若き「女医者」がいた。

さちの友だち、おとみが母親に捨てられた!? 境遇が移り変わっていく幼い少女たち。 物語を彩るのは、初夏の上菓子三品。

江戸国からの阿片流出事件について、日本から査察が入った。団長は大御所議員の印西茂樹。

優雅な余生を送るはずの隠居家は、今日も子供たちで大にぎわい。

江戸に名探偵、参上! 石見国で藩を揺るがす陰謀に巻き込まれてしまった永見功兵衛。

還暦を前に大店下り酒屋の主・里右衛門が病に倒れた。

自分を苦しめた相手を癒すーー。お葉が挑む、医療の険しい道。

戦国乱世を生き抜き、徳川の天下となったのちも、大名として、茶人として名を馳せた小堀遠州。

亀之助の一件を機に、加賀百万石の前田家と縁を結んだ尾張一門。反定信派の勢いが増すなか、公儀は『造酒額厳守』の触を出す。

江戸の華〈祭り〉をテーマに人気時代小説作家が競作! 宮部みゆき「三島屋変調百物語」の最新作など、読み応え十分のアンソロジー。

天性の色彩感覚を持ち、色のことになると寝食忘れてしまう江戸っ子・お彩。

真心を学び、患者と向き合う少女の感動の成長物語! 「お父つぁん、おっ母さん、もうすぐ私もいくからね」 流行り病で両親を亡くし、奉公先のいじめに耐えきれず、川に身を投げたお葉。

火付盗賊改を翻弄するかのような押込みがこの二年間、続いていた。決して人は殺めず、狐の神楽面をかぶっているという。

念願かない警察広報職員から刑事になった森口泉。記憶力や語学力を買われ、希望していた機動分析係へ配属された。

誰がお菊を殺したんでェ。最愛の妹の命を奪った下手人を追って、大店の若旦那の地位を捨てた、人呼んで「泣きの銀次」。

幕末、尊攘派の志士として、「人斬り彦斎」の名で恐れられた漢・河上彦斎の苛烈な人生と志を描き切る、待望の歴史長篇。

最低亭主から逃げた女房は江戸の離縁請負人のもとで働くことに。

呉服屋の箱入り娘が、着物の力でよろず解決 お江戸お仕事小説の新定番! 江戸は西河岸町の呉服屋・常葉屋は、「ここにしかない品がある」と着物に五月蠅い江戸っ子たちにも評判お店。

堅牢な洋風建築の前に立つ西洋人らしき男女――。

江戸の小梅村で庄屋を務める家に生まれたおえいは気の強い母親と一家を切り盛りしていた。

紫式部が生きた平安中期を描く、豪華絢爛宮中絵巻。

動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。

松前藩主の嫡子・良昌からの再三の申し出に、側室になることを決意した不破茜だが、良昌の体調が刻一刻と悪化していく。

政略結婚から少女を救うのは、姫様人形! 両国の見世物小屋で真実を見抜くと評判の姫様人形・お華と、人形遣いの月草。

岡っ引きの夫に先立たれた町家の女房、おとせ。時を同じくして息子が嫁を迎えたため、自分は手狭な家を出ることに。

騙されて江戸に来た13歳の少女・お末の奉公先「鱗や」は、料理茶屋とは名ばかりの三流店だった。

不浄な首斬人と蔑まれる生業を十八歳で継いだ別所龍玄は、まだ若侍ながら恐ろしい使い手。

神田須田町の大店を焼け出され、浅草御厩河岸に越してきた十七のおちえ。

神田須田町の大店を焼け出され、浅草御厩河岸に越してきた十七のおちえ。

主人公が江戸の切り絵図製作に携わる「切り絵図屋清七」、古本屋に集まる噂を追って主人公が真偽を〝見届ける〟 「見届け人秋月伊織事件帖」、女たちの愛の姿を炙り出す傑作人情譚を収めた「雪の果て　人情江戸彩時記」、 雇われ用人が武家などの建て直しを図る「渡り用人　

八丁堀の町医者の娘お紺は、娘盛りの十七歳。

江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。

幕政改革に邁進しようとする八代将軍・徳川吉宗の先兵として奔走する惣目付の水城聡四郎。

息子を授かった町方同心・不破龍之進は、仲間の反対を覚悟しつつある決断をする。

堂島で紙油問屋を営んでいた上田秋成は大火によって焼け出され、幼馴染の雨月が結ぶ香具波志庵に転がりこんだ。

京都鷹ヶ峰にある幕府直轄の薬草園で働く元岡真葛。ある日、紅葉を楽しんでいると侍同士の諍いが耳に入ってきた。

日本橋の玄冶店と呼ばれる路地で小間物屋を営むお玉は、元花魁。

男髷を結い、女剣士として身を立てることを夢見る知佐。

北町奉行所同心の夫・霜降三太夫を卒中で亡くしたうめは、それまでの堅苦しい武家の生活から抜け出して独り暮らしを始める。

吉蔵は町火消し「は組」の頭。火の手が上がれば、組を率いて駆け付け、命懸けで火事を鎮める。

奉行所検屍役・美馬正哲。身投げや殺し、首縊り…。

夜が更けるとともに、ある商家の通用口に、男がひっそりと座る。「お話、聞きます」。

同心だった夫・高岡靫負はなぜ斬られたのか?蟠る疑問を胸に妻の琴は、侍を捨てて浮世絵師となった息子・賀太郎と日本橋通油町で同居を始める。

平凡な25歳のサラリーマン、大森連はツーリングに出かけた先で道に迷い、滝の裏に落ちてしまう。

札差駿河屋の娘お吉は、町一番のおてんば娘。鉄火伝法が知れわたり、ついたあだ名がおちゃっぴい。

北辰一刀流、千葉道場の主定吉の娘として生まれた佐那は十代にして免許皆伝、 その美貌も相まって「千葉の鬼小町」と呼ばれていた。

金貸の鉞ばばあお絹から金を借りた商家の主が首を括って死んだ。孫娘のお鈴は、残された妻子のため、真相を……。