ずぶの素人を北アルプスの峻峰に登らせる―。

マッキンリーを極めたほどの男が、なぜ難易度の低い塩尻岳で滑落したのか。

「季刊落語」先代編集長の安楽椅子探偵譚、『幻の女』ばりの展開に翻弄される間宮緑の単独探偵行など五編を収録。

仕組まれた謎、驚愕の真相。

気鋭のミステリ作家が挑む「山岳×日常の謎」の新機軸! 架空の山小屋を舞台にそこで起こる不思議な事件を解決していく中編集。

世界のクライマーから「ホワイト・タワー」と呼ばれ、恐れられた山がある。

登山者の闇を松本清張、新田次郎、加藤薫、森村誠一が描き出す。

初任幹部科教育を終え、警部補になった柿崎努は、山梨県警上吉田署という辺鄙な場所、しかも聞いたこともない部署へ配属となった。

静岡に行ってくれないかな―北海道出張中の牧編集長から電話を受け、緑は単身杵槌村へ取材に赴く。

なにがあった? なにをした? どうして追われている? 警察から追われ、刺客に命を狙われながら、白馬岳を越えて日本海を目指す。

凄腕の老猟師と元特殊部隊員――罠、かけひき、だましあい…極寒の穂高岳に散るのはどっちだ!? 哀しき過去ゆえに殺し屋となった男たちの息詰まる死闘。

東京・杉並区で起こった連続愛犬殺害事件。殺された犬はすべてシェパード。

雪崩で死亡した兄の遺品を整理するうち、増田直志はザイルに施された細工に気づく。死因は事故か、それとも―。

衝撃の辞令を受けて泣く泣く「季刊落語」編集部の一員となった間宮緑は、牧編集長の洞察力に感嘆しきり。

まず撃て。

日本の野にオオカミを放て! 一大プロジェクトが始まる! 絶滅したオオカミを外国から移入し健全な生態系を取り戻す試験放獣プロジェクトが始まった。

最強のクライマーとの呼び声も高い山野井泰史。

恋人の命を奪ったK2。男は過去に立ち向かうため、この山へ還ってきた。

佐伯鷹志は、かつて警視庁警備部警備課に在籍し、SPとして、政治家の警護をしていたエリート警察官だった。

中高年登山者や山ガールの増殖に加えて、今年二〇一六年から八月十一日が祝日の“山の日”となり、さらに加熱が予想される登山ブーム。

南アルプス・北岳を舞台に、山岳救助隊員と相棒の救助犬の活躍を描く2篇を収録。

甲府市内の宝石店が強盗グループに襲撃された。

福家さんには、全部お見通しなのね。

無罪判決が出た事件を再び調べるのが職務の警部補、儀藤堅忍。

「人間の視点で物を考えないでください」動物オタクの天然系巡査・薄圭子のアニマル推理が大爆発!ペンギン、ヤギ、サル、ヨウム…現場に残されたペットの生態から、常識はずれの発想で真犯人をあぶり出す。

元刑事で、今はしがない私立探偵である茜沢圭は、末期癌に冒された老人から、35年前に生き別れになった息子を捜し出すよう依頼される。

“幻の名峰”として人気の新羅山。その日も登山客で賑わうなか突如、群発地震が襲う。

山梨県警上吉田署にある樹海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室に、キャリアなのに配属された柿崎努。

君を助けるため、僕はここに来た――。 南アルプス・北岳で発見された記憶喪失の男性。

南アルプス北岳に至る三つの林道で崩落事故が発生、一帯は陸の孤島になった。

切れるはずのないザイルは、なぜ切れたのか？　恋愛と男の友情を、緊密な構成でドラマティックに展開させた井上靖の傑作長篇。

犬たちとともに山を駆けめぐり、イノシシを狩るロッタこと六田賢司。

標高8000メートル峰が屹立するヒマラヤで、“魔の山”と畏怖されるナンガ・パルバット。

本への愛を貫く私設図書館長、退職後大学講師に転じた科警研の名主任、長年のライバルを葬った女優、良い酒を造り続けるために水火を踏む酒造会社社長―冒頭で犯人側の視点から犯行の首尾を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く

風間健介は急逝した父の遺志を継ぎ、広告カメラマンから山岳写真家へと転身した。

十年前の転落事故でクレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口を迎えに、シウラ・グランデ峰を登る真山道弘。

未踏峰への夢を息子に託す登山家の狩義之は、後援をやめると言う会社重役を撲殺、登り慣れた山で偽装工作を図る(「未完の頂上(ピーク)」)。

清涼な山中で行うトレイルラン。人気のスポーツに没頭する青年は山に潜む危険をまだ知らなかった―「ランナーズハイ」。

日本第2位の高峰、北岳を舞台に山岳救助隊と山岳救助犬が駆ける！ 北岳にある白根御池小屋。

南アルプス山岳救助隊の新人隊員・星野夏実は、相棒の救助犬、ボーダーコリー=メイとともに、北岳にある現地警備派出所に着任した。

生活安全部の現職警部補が轢き殺された。轢いたのは上司の車だが、事件の二日前に盗難に遭っていたという。

笹本稜平、不滅の山岳小説！　 高みへの一歩一歩が孤高の青年を成長させていく――。

一九七九年の山口県岩国市―警察を辞めた椎名高志のもとに、刀根奈津子の自殺の報が届いた。

新人賞を獲ったばかりの作家の卵が殺された。若手刑事の高千穂は、作家兼業の名物刑事・毒島と捜査を開始する。

大島不動産販売に入社した若宮恵美子は、前社長の遺児で難病に苦しむ大島雅弘の世話係となるも、突然異動を命じられる。

牧野ひよりは憧れの刑事になったが、毎日雑用ばかり。

標高3193メートルの南アルプス北岳山頂――高山病に罹ったらしい小学5年生の息子・涼が訴えた頭痛で、早めの下山を決意した滝川。

父親を病でうしない、母親との確執を抱えた女子中学生の雨音（あまね）は不登校になり、山岳写真家の伯父・道夫のもとに身を寄せた。

警視庁に死神あらわる!? 強盗殺人、偽装殺人、痴漢冤罪、誘拐……。

鑑識不在の状況下、警備会社社長と真っ向勝負(「マックス号事件」)、売れっ子脚本家の自作自演を阻む決め手は(「失われた灯」)、斜陽の漫才コンビ解消、片翼飛行計画に待ったをかける(「相棒」)、フィギュアに絡む虚虚実実の駆け引き(「プロジェクトブルー」)…好評『

昭和51年南アルプスで播かれた犯罪の種は16年後、東京で連続殺人として開花した―精神に〈暗い山〉を抱える殺人者マークスが跳ぶ。

アイヌの木彫り作家と孫娘の家に男が訪ねてきた。穏やかな日常と消せない過去。

台湾プロ野球で八百長に手を染め、罪から逃れるために殺しを重ねた加倉は、逃れ着いたイタリアで殺し以外なら仕事を選ばない何でも屋「暗手」として生きていた。

3基の原発が立地し、原発マネーに依存する北海道・道南市。

ロングヒット「櫻子さん」シリーズ著者が描く、遺品にまつわる切ない謎 旭川に金色の雨が降った日、青音(あおと)は「悪魔」に出会った。

誰も知らなかった湯川(ガリレオ)の秘密 南房総沖に、男の銃殺死体が浮かんだ。