(アンソロジー)
闇冥: 山岳ミステリ・アンソロジー
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アンソロジー登山モンですわ。 まぁ、オモロいのんもあれば、そこそこのモンもありで…。 | ||||
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短編~中編の山岳小説が4作収録されています。 1作目は、松本清張氏の『遭難』です。 職場の同僚3人によるグループ登山で、無謀な行動をとった1人が命を落としてしまいます。 残された2人のうちの1人が、ことの顛末を記した手記を山岳誌に投稿して……。 というストーリーです。 ネタバレになりますので詳細は控えますが、胸にチクチクと刺さる、ヒリヒリとした展開の小説です。 読ませる文章で、先の展開が気になってしょうがありませんでした。 物語の終わり方もよく、登山者の闇を描くという目的を見事に達しています。 素晴らしい作品ですが、実際には考えられないような点もあり、ややリアリティに欠けるのが玉に瑕です。 2作目は、新田次郎氏の『錆びたピッケル』です。 海外の雪山登山で山仲間が命を落としたのは、錆びたピッケルを使ったせいだということに気がついた主人公が、探偵さながらに謎を追究していきます。 死亡した山仲間とその周りの人物との間には、1人の女性を巡って様々な感情が交錯していた……。 というストーリーです。 山の描写はそれほど多くなく、人間ドラマの方に重点が置かれています。 私は、登場する女性の言動に共感できず、「なんなんだこの人は」と思うことが多々ありました。笑 そのせいか、物語としてもイマイチかなあという印象です。 3作目は、加藤薫氏の『遭難』です。 大学の山岳部員6名で登山中、悪天候により4名が命を落とします。 生き残った隊長は、同じく生き残った新人女性部員に責任を追及されて……。 というストーリーです。 登山中の描写、人間関係の描写ともにリアリティがあります。インターネットで調べたところによると、著者の実体験をもとにしているようで、リアリティがあるのもうなずけます。 私も、人を山登りに連れていくことがあります(易しい山ばかりですが)。 そうしたときに、もし同行者の身になにかあったら ということをじっくりと考えてしまいました。 最後は、森村誠一さんの『垂直の陥穽』です。 かつて山で罪を犯した男は、自分の息子が大学の山岳部に入部すると聞き、強く反対します。しかし息子は親の反対を聞き入れず、山岳部に入部し、相棒と様々な岩壁に挑戦するようになり……。 というストーリーです。 非常にヒリヒリする展開の物語です。 現実にはあり得ない話でしょうが、読み物としては素晴らしいです。 ------------------------- 4作品ともそれぞれに面白い物語です。 登山者の闇を描いているものであり、非常に重い気持ちになるものばかりですが、読後に「山に登ろう」と思えてしまうのが不思議です。 | ||||
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短編小説で読みやすい 山好きには、どうなるのかと、最後まで、ドキドキする話ばかり | ||||
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