中央アジアのアラルスタン。ソビエト時代の末期に建てられた沙漠の小国だ。

相田と由宇は、出会わないほうが

その病院は、火星の丘の斜面に、カバラの“生命の樹"を模した配置で建てられていた。

人類が最初に移住に成功した太陽系外の星―通称、二番街。

わたしたちの世代の最良の精神はどこにあるのか。日系アメリカ女性のレイ(玲)は、過去への旅に出る。

いまの東京に重なって、あの戦争が見えてしまう――。

進化を、科学を、未来を――人間を疑え! 百匹目の猿、エスパー、オーギトミー、代替医療……人類の叡智=科学では捉えきれない「超常現象」を通して、人間は「再発見」された――。

失踪した父を探して難関音楽学院を受験する脩。そこで遭遇する連鎖殺人。

第17回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作です。

秋のあとに訪れる短い春、旅春。それは、時空がかかる病である――。

戦没詩人の“幻のノート”が導く南の島へ― 大戦の記憶､民族と宗教､友情と神秘… 予測不能の旅に男が見たものは!?　千変万化のエンターテインメント！ 第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞作 激戦地ルソン島で戦死した、詩人竹内浩三の幻のノートを追って――須

「おまえは嫌われてる」。神戸新報県警担当記者・秋葉隼介は、たった一言で文化部に左遷され、将棋担当を命じられる。

「深刻に、ぼくはくだらない話を書く必要に迫られていた」――雑誌『トランジスタ技術』を“圧縮”する謎競技をめぐる「トランジスタ技術の圧縮」、〈ヴァン・ダインの二十則〉が支配する世界で殺人を企てる男の話「法則」など著者自ら選んだ16編を収録。

“わたしたちは仲間です”―十四歳のある日、同級生からの苛めに耐える“僕”は、差出人不明の手紙を受け取る。

ソ連時代のバルト三国・エストニアに生まれたラウリ・クースク。

救われるのは、信じる者か、信じぬ者か。霊山・御嶽の麓の町で、悲惨極まりない人生を送ってきた少年、潤。

木下杢太郎、北原白秋、石井柏亭、石川啄木ら 若き芸術家たちが謎に挑む 傑作青春ミステリ 明治末期に実在した若き芸術家たちのサロン、 その名も「パンの会」。

設計技師にして発明家のわが友人ロドリックはある夜、自分は神を殺すことができると語った…。

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。

応仁の乱前夜。天涯孤独の少年、才蔵は骨皮道賢に見込まれる。

新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろし あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。

退廃に彩られた十九世紀末のロンドン。

江戸川乱歩はミステリーを「犯罪に関する難解な秘密が、論理的に、徐蕨に解かれて行く径路の面白さを主眼とする文学」と定義した。

タクシー運転手の久我は、血の匂いのする男性客を乗せた。 かつてアフリカの小国で傭兵として戦っていた久我の同僚らしい。

文化大革命で父を惨殺され、人類に絶望した科学者・葉文潔（イエ・ウェンジエ）。

京都でテーラーを営む曽根俊也。自宅で見つけた古いカセットテープを再生すると、幼いころの自分の声が。

不治の病を宣告された母は、誰より愛するひとり娘を見守り続けるためにある選択をする。

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子。若くも美しくもない彼女がなぜ―。

頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。

七人の敗者たちから描く、剣聖の真の姿。 かつてない宮本武蔵像が誕生した 剣聖と呼ばれた男の真の姿とは──。

戦争が終わってちょうど十年目、いまだ空襲の跡が残る大阪の下町に生まれた作田又三。

警視庁公安部の「アンタッチャブル」と、捜査一課の「落ちこぼれ」コンビが巨 大テロの脅威に挑む。

僕たちは双子で、僕たちは不運で、 だけど僕たちは、手強い 双子の兄弟が織りなす、「闘いと再生」の物語 常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。

3基の原発が立地し、原発マネーに依存する北海道・道南市。

廃病院に集まった十二人の少年少女。彼らの目的は「安楽死」をすること。

明治三十年代初頭。古今東西の書物が集う書舗に導かれる、一人の若き女性。

宮部みゆきさんの書き下ろし短編「人・で・なし」を読んだ辻村深月さんが「ママ・はは」を書き下ろし、その辻村さんの短編を読んだ薬丸岳さんが「わたし・わたし」を書き下ろし…バトンは東山彰良さん、宮内悠介さんへ。

第16回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作『筋読み』の著者、受賞後第一作。

エリザベス・リッチモンドは内気でおとなしい23歳、友もなく親もなく、博物館での退屈な仕事を日々こなしながら、偏屈で口うるさい叔母と暮らしていた。

ヨハネスブルグに住む戦災孤児のスティーブとシェリルは、見捨てられた耐久試験場で何年も落下を続ける日本製のホビーロボット・DX9の一体を捕獲しようとするが―泥沼の内戦が続くアフリカの果てで、生き延びる道を模索する少年少女の行く末を描いた表題作、9・11テロの

それは地元出身のアイドル・キリモエが一日署長を務めるというイベント当日。

Iターンプロジェクト担当公務員が直面するのは、 過疎地のリアルと、風変わりな「謎」――。

埼玉県天木山山中で発見された白骨死体。

警視庁捜査一課五係の一條は、 過去に遭遇した事件をきっかけに、仲間との交わりを絶った。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

VS帝国陸軍1000人 たった二人の六日間戦争 小曽根百合――実業家・水野寛蔵の下、幣原機関で訓練を受け、十六歳で実地任務に投入。

口にフックをかけられてマンションの13階から吊るされた全裸死体と、子どもが書いたような稚拙な文章での犯行声明――。

香港で母さんと出会った父さんは母さんをアメリカに連れ帰った。

無数の凶兆が世界に顕現し、地獄の扉が開いた。

千葉県警の警備部長が外出中に誘拐された。

“混沌”が地表を覆って世界が崩壊し、地球が巨大な記録媒体“地球の記録”と化した未来。

記者のマーティンは、イランで歴史的な政権交代の場に居合わせ、技術が人々を解放する力を実感する。

時は七世紀末。先の大王から疎まれ、不遇の時を過ごした藤原不比等。

月を祀る神社で続く殺人事件。京都・月読神社で発見された女性の絞殺死体。

“幻の名峰”として人気の新羅山。その日も登山客で賑わうなか突如、群発地震が襲う。

一号機が爆発した。原発事故の模様をテレビで見ていた木島雄介は、これから何かが変わると確信する。