恋人の降一を事故で亡くした志保。その車を運転していた降一の親友・五十嵐。

婚約者に結婚の延期を告げられた女、新しい恋を失ったシングルマザー、彼氏の代役をさせられた大学生、永遠を信じない実業家。

川本麻由はかつての恋人によるDVで心に傷を負い、生きることに臆病になっていた。

筑波に住む中学三年生の黒江は、研究者をしている母との二人暮らし。両親の離婚以来、家庭に居場所を見つけられずにいた。

世界はうつろい、大切なものさえ変わってゆく??それでも一緒にいたいよ。 ワガママで思いこみが激しい、女子力全開の華子。

三年間もセックスレスじゃなかったら―大人の恋愛と官能の世界。

女性の体に嫌悪感を覚える元恋人の冠くん。冠くんと別れ、半ばやけでつき合った遊び人の藤井。

法科大学院生の笠井修吾は同級生の館林景織子に、衝撃の過去を告白される。

仲良しのまま破局してしまった真琴と哲、メタボな針谷にちょっかいを出す美少女の一紗、誰にも言えない思いを抱きしめる瑛子。

かつて子役だった沙良は、芸能界で伸び悩んでいた。

直木賞受賞第一作! すれ違う大人の恋愛を繊細に描く、全六篇の作品集。

真綿荘に集う人々の恋はどれもままならない。

壊れるまでに張りつめた気持ち。ごまかすことも、そらすこともできない―二十歳の恋。

数合わせで出たミスコンの順位は、八人中八位だった。無遠慮に自分の価値を決められた日、琴子は北川に声をかけられる。

きっかけは本当につまらないことだった。穏やかな暮らしを揺さぶった、彼の突然の暴力。

小説家・萱野千紘の前にあらわれた編集者・柴田は悪魔のような男だった―。過去に性的な傷をかかえる女性作家。

やり手経営者と、カソリックの神父。美しい女性に惹き寄せられる、対照的な二人の男。

“あなた”と“私”…名前すら必要としない二人の、密室のような恋。島本理生の新境地。

失った恋と、再生 少女時代の終わり 失恋で心に深い傷を負った「わたし」。

いつになったら、私は自由になれるのだろう。恋愛小説の最高傑作。

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。

転校した中学で、クラスメイトとは距離をおく多感な少女・七緒と出会った雪子。

きっと誰にでも「やり直したい」ことがある。

夜になると、僕は化け物になる。 寝ていても座っていても立っていても、それは深夜に突然やってくる。

みんなは知らない、ちょっとだけ特別なちから。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

第25回野間文芸新人賞受賞作品 わずかずつ、かすかな輪郭を帯びてゆく日々。

舞踏家の父と暮らす朔は、物語を書くのが好きな十二歳。

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

刑事事件の裁判有罪率は99.9%―絶対、逆転不可能な状況の中、個性的な刑事専門弁護士たちが残された0.1%の可能性にこだわって事実を追求する。

佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。

死を目前にした人にかつて食べた最上の味を完璧に再現する“最期の料理請負人”が挑む、極上のミステリー。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

「どんな秘密も作らない。恋愛も結婚もしないけれど、心はいつも一番近いところにある。

第二次大戦中に天才料理人・直太朗が完成させた究極の料理を蘇らせてほしいと依頼された、絶対味覚=麒麟の舌を持つ佐々木充。

出会いは運命だった。17も年下の彼に、こんなにも惹かれてゆく―。

あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。

等身大の女性を描く、第126回直木賞受賞作。

どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。

このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。

世界的ピアニストのライダーは、あるヨーロッパの町に降り立った。

品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。

あなたと生きる、その痛みごと。

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。

目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。

お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。

『元気ですか?浮上したら漁火がきれいだったので送ります』彼からの2ヶ月ぶりのメールはそれだけだった。

伊賀一の忍び、無門は西国からさらってきた侍大将の娘、お国の尻に敷かれ、忍び働きを怠けていた。