Yの構図

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種別
長編
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あらすじ

1990年07月01日 Yの構図 (光文社文庫)

昭和61年8月18日、上野駅の隣接したホームに前後して到着した上越、東北新幹線の中から女と男の服毒死体が発見された。2つの死体の側にはコスモスと桔梗の花が…。自殺か?他殺か?警視庁捜査一課の吉敷竹史は、不可解な事件の謎を追って盛岡へ。いじめ問題を素材に著者が渾身の筆致で描いた本格推理の力作。(「BOOK」データベースより)

評判

Yの構図の評価:

8.00/10点 レビュー 2件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.00pt

Yの構図の総合評価:

7.67/10点 レビュー 6件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(9pt)

Yの構図の感想


▼以下、ネタバレ感想

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カミーテル
MCFS6K6O

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.4
(4pt)

『忸怩、とまでは行かないが、残念な思いである。』というのも解る気がする

この『Yの構図』について、『島田荘司全集 V』の後書きで、島田荘司は、『忸怩、とまでは行かないが、残念な思いである。』と書いている。ここまで、ハードスケジュールをこなしながら、自分の決めたレベルの作品を仕上げてきたが、この『Yの構図』である意味、ストックしていたアイデアが尽きてしまい、苦労して仕上げたが、自分の思うレベルまでは行かなかった、というのだ。

読了後、その言葉の意味を噛み締めてみると、島田荘司の基本である

・まず、ありえないくらいの奇想がある
・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる
・それを最後には論理的に帰結させてしまう

という『基本』が最後に崩れてしまっているのが感じられる。ラストへ突き進む中、吉敷が容疑者の妻に対してとった行動も疑問符がついてしまうし、結論にもやや無理がある。実に島田荘司としては、珍しいことで、これに対して『忸怩、とまでは行かないが、残念な思いである。』ということなのだな、と思った。

それだけ、新人作家として様々な難題に立ち向かって、作品を完成させていく姿が目に浮かんできた。そういった一面を発見できただけでも嬉しい、そう思うのだ。
Yの構図 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: Yの構図 (光文社文庫)より
4334711693
No.3
(4pt)

『忸怩、とまでは行かないが、残念な思いである。』というのも解る気がする

この『Yの構図』について、『島田荘司全集 V』の後書きで、島田荘司は、『忸怩、とまでは行かないが、残念な思いである。』と書いている。ここまで、ハードスケジュールをこなしながら、自分の決めたレベルの作品を仕上げてきたが、この『Yの構図』である意味、ストックしていたアイデアが尽きてしまい、苦労して仕上げたが、自分の思うレベルまでは行かなかった、というのだ。

読了後、その言葉の意味を噛み締めてみると、島田荘司の基本である

・まず、ありえないくらいの奇想がある
・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる
・それを最後には論理的に帰結させてしまう

という『基本』が最後に崩れてしまっているのが感じられる。ラストへ突き進む中、吉敷が容疑者の妻に対してとった行動も疑問符がついてしまうし、結論にもやや無理がある。実に島田荘司としては、珍しいことで、これに対して『忸怩、とまでは行かないが、残念な思いである。』ということなのだな、と思った。

それだけ、新人作家として様々な難題に立ち向かって、作品を完成させていく姿が目に浮かんできた。そういった一面を発見できただけでも嬉しい、そう思うのだ。
Yの構図 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: Yの構図 (カッパ・ノベルス)より
433402680X
No.2
(5pt)

個人的には好きです

吉敷シリーズでは、『北の夕鶴』や『奇想、天を動かす』が高い評価を受けていますが(実際傑作ですね)、それ意外の物語だと私は本書がお気に入りです。

いじめにより自殺した中学生。その担任の教諭と、いじめを行なっていた生徒の母親が、隣接するホームに到着した別々の電車内でそれぞれ死体として発見される…という冒頭。
ほぼ吉敷視点で固定されていることもあり、今まで以上に吉敷と一体となって事件を追えます。
少年少女の無力さを憂うメッセージ性の強い作風ですが、特別“社会派”が好きではない私の心にも響くものはありました。
Yの構図 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: Yの構図 (光文社文庫)より
4334711693
No.1
(5pt)

個人的には好きです

吉敷シリーズでは、『北の夕鶴』や『奇想、天を動かす』が高い評価を受けていますが(実際傑作ですね)、それ意外の物語だと私は本書がお気に入りです。

いじめにより自殺した中学生。その担任の教諭と、いじめを行なっていた生徒の母親が、隣接するホームに到着した別々の電車内でそれぞれ死体として発見される…という冒頭。
ほぼ吉敷視点で固定されていることもあり、今まで以上に吉敷と一体となって事件を追えます。
少年少女の無力さを憂うメッセージ性の強い作風ですが、特別“社会派”が好きではない私の心にも響くものはありました。
Yの構図 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: Yの構図 (カッパ・ノベルス)より
433402680X
No.0
(4pt)

地味だがきっちり読ませる

島田氏のカッパノベルス長編5作目にあたる作品。最初の鉄道の時刻表をあつかった3作は非常に有名だが、ドライブミステリーとうたった高山殺人がイマイチだった感のある氏だが、再び王道の鉄道のトリックを駆使した作品です。いじめ問題を扱ったテーマがうまくトリックと融合しており、氏ならではの奇抜なトリックは影を潜めているが、最後まで退屈させず引っ張る個人的にはなかなかの秀作だと思う。が、御手洗と並ぶ氏のキャラ吉敷刑事が本作では勘違い見込み違いの連続・・・・。冒頭の幽霊の謎もよくよく考えると何のひねりもないが、本作はトリックのおもしろさというより行き場のないヤングジェネレショーンを正面からあつかった異色のミステリーとして楽しむべきだろう。
Yの構図 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: Yの構図 (カッパ・ノベルス)より
433402680X

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