殺意を呼ぶ館



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    初公開日(参考)1999年03月
    分類

    長編小説

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    殺意を呼ぶ館〈上〉 (扶桑社ミステリー)

    1999年03月31日 殺意を呼ぶ館〈上〉 (扶桑社ミステリー)

    森の中にたたずむトバイアス家代々の屋敷シュローヴ館―イヴとライザの母娘は館の管理をしながら、ライザが十六歳のときまで世間と隔絶された環境でひっそりと生きてきた。だが警察官がやってきた夜、イヴは娘に館を出てロンドンに行くよう命じた。ライザはイヴの指示には従わず、ひそかに愛し合っていた庭師のショーンのトレイラーハウスに身を寄せる。彼の驚きをよそに、ライザは母が殺人を犯したこと、しかもこれが初めてではないことを打ち明け、驚くべき物語をシェヘラザードのように語って聞かせるのだった。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt

    殺意を呼ぶ館の総合評価:8.80/10点レビュー 5件。Dランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (4pt)

    レンデルらしくなく清々しいラスト。

    これはもはやミステリではない。
    ヴァイン名義の『アスタの日記』、『長い夜の果てに』と同様、物語は主人公の回想という形で語られるが、前2作において物語の牽引力となる謎については最も希薄、いや寧ろ全く無いと云ってもよいだろう。
    作中幾度となく引合いに出されるように、これはレンデル流『千夜一夜物語』なのだ。シュローヴ館という建物に魅了された女の破滅への道のりと、その娘の、母という繭からの脱皮と自我の覚醒とを書いた。
    今回のラストは実にレンデルらしくなくて清々しい。ショーンよ、御前は真底、男だったゾ。

    Tetchy
    WHOKS60S
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.4:
    (5pt)

    懐かしくて購入

    10年以上前に読んだ記憶があり、再び入手しました。
    レンデル好きだったのでどんなだったかすぐに思い出しましたが、それでも一気に読み進めてしまいました。
    ノン・シリーズほどには毒がなく、でも少々異常な環境で生育した少女の物語。
    珍しく希望の持てるエンディングで読後感はさわやかでした。
    殺意を呼ぶ館〈上〉 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:殺意を呼ぶ館〈上〉 (扶桑社ミステリー)より
    4594026869
    No.3:
    (5pt)

    文学作品

    人里離れ、電話もテレビもないシュローヴ館に住む美しい母娘、イヴとライザの物語。

    ライザは、イヴの完全な庇護を受けながらも、テレビをこっそり見たり鉄道廃線
    反対のデモに巻き込まれたり、そして恋人と出会ったりして1人の女性として成
    長していく。それとともにイヴがなぜ世捨て人のような生活に入ったのか、その
    過去が徐々に明らかにされる。
    以上の過程を、ライザが恋人ショーンに対して語っていく。

    イギリスの美しい田園風景、草花や鳥類の描写がいい。
    もはや完全な文学作品。

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    4594026869
    No.2:
    (5pt)

    ヴァイン好きの方は一読を

    レンデル名義の作品としてはちょっと異色の作品です。普通の人間の狂気を描くレンデルの作風ではなく、文学性の強いヴァイン名義の作品に近いです。レンデルお得意の手法で過去と現在を交錯させて描いており、大部分は物語に大きな変動がなく、ライザの視点によるライザとイヴの生活とその変化を描いているだけで、少々退屈なのですが、ライザが物語を話し終えるあたりから、一気に物語は急展開します。

     エディターレビューでは主になぜイヴが殺人を犯したのかということが物語の中心であるかのように書いていますが、やはりこの物語の主人公はライザです。終盤近くまで、彼女の成長を描いており、ラストでやはり中心はライザだった事を確認しました。
     ライザは人里離れたシュローヴ館で、イヴが本来自分がなるべきだったと思う人間になるよう育てられます。一切外界のものとは切り離して。しかし、それならライザはイヴと同じなのだろうか?一生シュローヴ館で暮らすことにはどういうことなのだろうか?それがこの作品のテーマであるように思います。

     こういったテーマや、それまでの物語に抱く疑問の答えがラストにあり、文学としてもロマンスとしても、とても感動しました。内容にあまり触れないようにして言葉に表すのはひどく難しいですが、最後で読んだ甲斐があったと思わされました。
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    4594026869
    No.1:
    (5pt)

    The Crocodile Bird

    警察官が人里離れたゲートハウスに来た夜、ライザは母イブに突然ロンドンに行くよう命じられる。それまでライザは学校に行くこともなく社会と隔絶され、高い教育を受けたイブに自宅で教育を受けてきたため、町に外出したことさえほとんどなかったのだった。途方に暮れるライザは取りあえず、キャンピングカーで暮らすボーイフレンド、シーンの元に身を寄せる。シーンを通じて初めて触れる外の世界。驚きと共に様々なことを学ぶが、それと同時に母の犯した殺人にも気づいていく。しかし、聡明なライザは、最後に母を救うべく弁護士になる決意をする。おどろおどろしい展開の中で、最後に訪れる希望、そしてライザの明るさ、シーンの心のやさしさ。読後感のさわやかな1冊である。
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