獄門島

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種別
長編
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あらすじ

1971年03月30日 獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル)

瀬戸内海に浮ぶ獄門島-南北朝の時代、海賊が基地としていたこの島に、悪夢のような連続殺人事件が起こった。金田一耕助に託された遺言が及ぼす波紋とは? 芭蕉の俳句が殺人を暗示…。(中島河太郎)(「BOOK」データベースより)

評判

獄門島の評価:

8.15/10点 レビュー 13件。 S ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.15pt

獄門島の総合評価:

8.05/10点 レビュー 112件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全5件 1〜5 1/1ページ
No.5
(9pt)

獄門島の感想

色々な意味で難しいが練り込まれた物語は横溝さんならではのものなのだと思う。
10点でも良かったんだけど、ラストが好みでないということで9点で。

▼以下、ネタバレ感想

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mkaw11
HAAP6CBX
No.4
(10pt)

完璧です

舞台設定、登場人物、展開、どれをとっても横溝ミステリーの代表作じゃないでしょうか。

わたろう
0BCEGGR4
No.3
(10pt)

獄門島の感想

東西ミステリーベスト100で国内1位を飾ったのも納得の一冊。

魅力的な探偵、狂気に満ちた見立て、大胆で緻密なトリック、戦後独特の悲劇性、
推理小説の醍醐味がぎゅっとつまった色あせることのない作品です。

みたらし
S9NVQ4H1
No.2
(10pt)

獄門島の感想

初読了の横溝正史作品。旧い時代の話ではあるが文章は古さを感じさせない。村社会で起こる陰惨な事件の雰囲気が伝わってきました。動機が理解できないことが何よりも恐ろしげに感じる

水生
89I2I7TQ
No.1
(10pt)
【ネタバレかも!?】 (3件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

獄門島の感想

美しき3姉妹の見立て連続殺人を描いたあまりにも有名すぎる横溝正史の、そして日本推理小説界に燦然と輝く金字塔です!近年では麻耶さんの「隻眼の少女」のモチーフにも使われ、現在活躍する多くのミステリ作家に多大な影響を及ぼした大傑作であります。戦後的な動機と大胆で緻密なトリックが光ります。

ジャム
RXFFIEA1

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.99
(5pt)

言わずもがなの傑作だが、やや評価が高すぎる気も…

長きにわたり国内ミステリ最高峰と評価され、何度も映像化されてきた超有名作。2012年刊の「東西ミステリーベスト100」においても国内第1位に選ばれているほど。
傑作であることに異論はないものの、個人的には評価が高すぎる気がしないでもない。トリックは非常に映像的でギミック感たっぷりだし、当時の離島の雰囲気が伝わってくるのもとても良い。だが、100年以上の歴史があり、数多くの傑作を生みだしている国内ミステリのなかで、本作がベスト・ワンかというと…?
横溝作品に絞っても、パズル・ミステリとしての緻密さで「本陣殺人事件」が、エンタメ性では「八墓村」が上回るように思うし、近年の国内ミステリの充実ぶりを考えると、他にもいい作品があるだろうと思う。
ただ読んで楽しめることは間違いないし、ミステリ・ファンを自任する方なら読まないという選択肢がない作品だろう。
獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304032
No.98
(5pt)

日本の古今推理小説のTOP5に入るか

トリック云々というよりミステリーとして物語を読む楽しさを味をせてくれる。瀬戸内海の風光、寺に登るつづれ折りの坂道、海に張り出す大きな釣鐘、対立する網元旧家、島の長老たち、次々と起こる不可解な見立て殺人。子供の頃、夏休みにワクワクして読んだ時間を想い出す。エログロ強化の通俗ドロドロスリラー量産に走る前の、バランスの取れた日本ながらの良質推理小説。犯人の実行動機と末路、結末はやや唐突感ありで、丁寧な締め方があっても良かった。子供時分読んだのは角川映画ブーム前だったが、再読して、金田一のとぼけキャラぶりは、やはり石坂浩二(古谷一行ではなく)を想起させる。
獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304032
No.97
(3pt)

日本ミステリーの古典。されど……

ここ数年、NHK.BSで密かに横溝シリーズが映像化されている。これはきっと
1970年代の金田一ブームに青春を送った世代が、製作出来る立場になった
からに相違い!……と思う。
横溝作品は、今のミステリー作家には、決して書けない舞台設定の妙
”復員兵、地方の因習、血縁一族の恩讐などなど”そこに横溝ワールド
がある。本作品は、どう考えても殺意となる動機が弱すぎる。
トリック先行のミステリーだと理解して読んでも、殺しの理由に
合点が行かないため、その部分が消化不良となる。
獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304032
No.96
(5pt)

獄門島

映画も素晴らしかったですが、
原作にはまた違ったおもしろさが
あります。
おすすめの1冊と思います。
獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304032
No.95
(1pt)

映画やドラマで脚色されすぎたが、獄門島の人たちはみな親切なのだ

横溝の作品をはじめて読んだ。ドラマも映画も見たことない。金田一耕助と言う名前は知っている。本作はミステリー小説のなかで傑作らしい。

ジャンルは探偵もの×怪奇小説。名探偵・金田一耕助が、復員船で亡くなった戦友から「自分の故郷である獄門島に赴き、3人の妹たちを殺人の魔の手から守ってくれ」との遺言を賜った。しかし、妹たちが次々と殺されてしまう。どうも、芭蕉の俳句の見立て通りに殺される殺人事件らしいと後で知る。

が、耕助の推理には真相解明の爽快感よりも、疑問が残る部分が大きい。しかも、第一の殺人事件の犯人と犯行手順を述べるだけで、第二、第三の殺人事件に関してはまったく解説がない。第一の事件も、「こじつけ」が多い。第一の事件では、懸想している恋人から手紙があって、呼び出された長女。が、その手紙を三女が横取りしてしまう。耕助の推理では、その時点で犯人側は手筈が狂い、犯行が不可能にならざるを得ないのだが。

第二、第三の殺人事件も、耕助は説明を省略している始末だ。特に、第三の殺人事件では、被害者本人も「次は自分が殺される」と理解しており、警察の保護を求めている。が、警察はなぜか彼女にボディガードすらつけず、一人きりにしてしまう。通常であれば、彼女は警察の完全な保護下にあり、もはや犯行は不可能になっているはず。クローズドサークルのような、外界と隔絶した孤島ではない。実際に、耕助の旧知の警部が捜査陣を引き連れてやってきている。犯人はその点に対する思索も手当もまったくしない。さも当たり前のように「彼女には警察の警護もつかないし、彼女自身の意志で殺されやすい環境に身を置いてくれるはず」と考える。ミステリー小説としてどうなのだろう?

狂人となって不可解な行動を取る父親、獄門島に逃げ込んできた海賊風の男、腹に一物ありそうな好色の懸想人、ヒロインの怪しげな行動。何か事件の手がかりを掴んでいるらしい住職。確かに謎とスリルは幾分か散りばめているし、島の駐在に疑われて留置場に入れられてしまう名探偵など、コミカルなシーンも用意されている。しかし、肝心の殺人事件が、箸にも棒にも掛からぬ。耕助自身が作中で、「単純な犯行が得てしてトリックになり得る」と言う趣旨の発言をしている。犯人側はあまりにもお粗末な犯行計画を立てており、いつ破綻をきたしてもおかしくない。現実に起こり得るのかなと訝しんでしまう。探偵小説として成り立たない。犯人側の動機も薄弱。故人の遺志を継ぐというのは日本人的な考えだが、作中でも述べられている通り、いまだ占領軍に占領されている時代、やはり気がおかしくなっていたのではないか。が、そのように説明されても、小説として評価しがたいのだ。

横溝作品はこれ以外に読んだことがないのだが、『獄門島』を傑作と評価するのはなぜだろうか。私はミステリーの歴史に疎いのでわからない。そこでchatGPTに聞いてみた。

文学的・演出的な完成度の高さや日本的な怪奇と土俗性の融合らしい。時代遅れの因習、排他的な人間関係、陰湿な村社会の空気と言う「孤島の閉鎖性と不気味さ」。圧倒的な舞台設定が魅力。しかし、おそらくAIは映画やドラマから引っ張ってきたのだと思う(笑)。原作の小説には、そこまでの舞台設定はない。押し並べて、登場人物はみな親切なのだ。ゆいいつ、被害者となった三姉妹は少し浮世離れしており、お客であり初対面の耕助に対しても「いい男でないわね」などと軽口を聞くぐらい。排他的な人間関係なるものは、そこまで本作からは見られない。実際、漁師らがみなで捜索のお手伝いをしたり、床屋に集まって談笑したり、耕助に対しても「俺っちは天下の名探偵と仲がいいんやぞ」と威張るお調子者キャラも。AIは間違っている。実際に、作中でも「獄門島と言う名前から、もっと陰湿で気味が悪いところと勘違いしていた」と耕助は語っている。耕助は、お客として下にも置かぬ待遇を受けておるのだ。強調するが、現実の獄門島に閉鎖性も不気味さもそれほど詰まっていない。

AIは、和風怪奇と論理的な本格推理の融合とも。が、俳句による見立て=和風怪奇というのは、ちょっとね。そもそも俳諧というのは庶民の娯楽であるのだ。サラリーマン川柳というのもある。呪いや風習の存在も和風怪奇らしいが、獄門島という名前は見掛け倒しであり、呪いの「の」の字すら本作には出てこない。これまた、映画やドラマの影響か。

「戦争が悪いんや。戦争がみんな狂わせたんや」という耕助のセリフが、当時の読者の深い共感と戦争批判が込められているとAIは言う。が、これも間違い。原作小説にそんなセリフはない。そもそも丁寧な標準語をどもりながら話す耕助が、なぜ関西弁なんや!おそらく、戦後民主主義者らが勝手に戦争批判を付け足したのだと思う。原作に戦争批判などない。1946年の戦後初期に起こった事件(というか、執筆時期)なので、「戦争は大変だったな」という登場人物のセリフはあるけど、「日本全国民がみな大変な目にあったね」という話。特に、獄門島が戦争被害を受けたという話ではない。

chatGPTの『獄門島』の評価は、映画やドラマによって脚色されたものにかなり影響を受けている。私以上のミステリー小説の読み手であるレビュアーの猛者たちが高評価をされるのも、昔に観た映画やドラマの影響を受けているのか。あるいは、傑作と言う評判に、多分に押し流されてしまっているのではと推察される。

耕助もそこまで動いていない。常人離れした洞察力、推理力を見せつけてどうだ!という場面が少ない。第三の殺人事件に対する備えなど、手抜かりも多い。横溝は名探偵・金田一耕助の魅力を描き切れていない。探偵ものとしても失敗している。最近の作家の作品と比べて、文章表現は豊かだと思うので、それなりに筆力はある作家なのだろう。文章は下手ではないが、推理小説としても、ミステリー小説としても低評価をつけざるをえない。☆1つとします。
獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル) Amazon書評・レビュー: 獄門島 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304032

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