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egut さんのレビュー一覧
egutさんのページへレビュー数773件
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デス・ゲーム系の小説。好みです。
「二つの箱のどちらかを開ければ上階への扉は開かれる。」 アイテムを得るか死を迎えるか。 いつもながら面白いアイディアなのですが、 もっと良くなりそうな期待を受けつつも、もどかしく終わります。 前作までの傾向と同じで、 死のゲームなのにあまり緊張感がなく、主人公の思考が肌に合わないのは、 あえてやっている設定なのかなと思いました。 予想外な展開はあまり生まれず、 淡々とゲームを進行している印象を受けました。 毎度いろいろと不満をこぼしてしまうのですが、 それだけ扱うネタが好きなので、ついつい読みたくなる不思議な作家さんです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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ネット世界で知り合った面々が、役を演じながら架空遊戯を行うアイディアが良いです。
人物も匿名。それぞれの発言も本心の言葉なのか、役を演じているセリフなのか分からない。 この先どんな展開になるのか読めない魅力があります。 また、見慣れた古典的なミステリを感じさせつつも、 描かれる情景は現代的で文章も読みやすい為、 これからミステリを読む人には薦めやすい本だとも思いました。 個人的な好みとしては、閉じ込められたクローズド・サークルで 場面展開や他者が介入する街中の移動などを無くし、 制限された空間での架空遊戯が見たかったかなと思う所です。 ただ、そう言った限定した空間の殺伐とした雰囲気と本書は違う位置にあり、 爽やかで綺麗にまとまった作品でした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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音を色として認識する共感覚の扱いが巧く、
不思議な新しさを感じたミステリでした。 相手の声色で心理状況はもちろん、犯人までわかると述べる探偵。 この探偵の能力が嘘なのか本物なのかの疑心を交えて話は進行しつつ、 当の探偵は犯人が分かっているから証拠集めに専念して行動する。 倒叙ミステリのようで、そうではないユニークな進行でした。 本書を手に取った時はライトノベルで良く見られる、 設定とキャラ立ちが強い小説かと思いました。 ですが読み終わってみると、細かな伏線が多く散りばめられたミステリとも感じ、 特殊能力系のミステリの逸脱した雰囲気に負けない真相もインパクト大で、 なかなか面白い小説でした。 肌に合わなかった点としては、 無能な助手としてヘイスティングズ扱いを受けている山紫郎の行動や思考が 最後まで好みに合わず不快でした。 引き立て役なのか、その分他の人物が魅力的でした。 コテコテの本格ミステリと違って、 特殊能力で解決していく内容は好みが分かれそうですが、 私には個性的な作品で面白かったです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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ミステリーではなかったのですが、
ホラー文学と言いますか、不思議な魅力を味わえたのが良かった作品です。 内容は総じて不気味で「ぼっけえきょうてぇ」然り、 文章表現される岡山の方言が怪談の雰囲気を一層醸し出していました。 女郎が客に対して話しかける独り語りの構成ですが、 これもある種、怖いものに触れて 身動き取れなくなっている変な緊張感を味わえる不思議な仕掛けを感じます。 映像化された作品でもあり、 そちらはグロい表現を強調したものになっている模様です。 ただ、この文章の独特の雰囲気は小説ならではの魅力であり、 映像では違った所を制作陣の好みも相まって惹きだす結果になったのだと感じました。 表題作は40P台の短い小説ですが、 長編のごとく、とても濃いものを読んだ気持ちになりました。 |
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邪馬台国はどこですか?に続く2作目。
本書はアトランティス、ストーンヘンジ、ピラミッドの謎である、 あれは何なのか?なぜ存在するのか?などを新解釈していく小説です。 前作より評判が劣りますが、私はこちらの方が好みでした。 ピラミッドについて1990年以前は奴隷が作っていたものと解釈されていましたが、 現代の研究では、きちんとした雇用と専門の技術者でつくられている事がわかっている。など、 歴史の解釈は現実的に変化しています。 本書で掲げる珍説は、前作以上に「これは無いだろう」と感じるのですが、 頭の片隅では、「でも…もしかしたらアリかも」。と、その発想に惹かれるものがありました。 世界の七不思議を日本らしく解釈している珍説でまとめてあり、、 特にストーンヘンジの解釈については、とても素晴らしく思いました。 面白い小説です。 |
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タイトルにある邪馬台国はどこか?のほか、、
ブッタは悟りを開いてない。イエスの復活の真相とは?など、 歴史で見知った内容を別の解釈で解き明かす小説です。 よくある「本当はXXXだった」系の歴史の解説書とは違い、 軽妙なバーでの会話の手掛かりから真相を導き出す流れのテンポが ミステリの終盤における真相の謎が解かれる気持ち良さを受けました。 現実では的外れな解釈であるかもしれないですが、 想像に富んだ解釈と理論的な展開でミステリを感じたのが見事でした。 |
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今まで読んできた道尾秀介の作品は、
人の心の感じ方と受け取り方の歯車のずれの妙が印象的で好みだけど、 結末がずっしりの読了感に、少し苦手意識がありました。 しかし今作は、感動の結末も書けます。と、言わんばかりで、 読後感が気持ちよくまとめ上げており、著者の作風の幅を感じる凄さを感じました。 本書は詐欺師を扱った題材なので、インスピレーションから、 何かしら騙し騙される展開になるんだろうなと感じつつも、それに気づかない。 理想的な詐欺の内容でした。 また、仕掛けに強く目が行きがちですが、 仕掛けはあくまで、物語の登場人物達の気持ちを引き出し、 物語の要所要所で起伏を作るスパイス的なものに感じられ、 私の中での見どころは、その時その時の登場人物たちの心模様でした。 ずっしりと心に残る過去作も好きだけど、 気持ちよく打たれる今作はいろんな人に薦めたくなる作品でした。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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読後に感じるタイトルが非常に一品です。
罪と罰、自己、相手を思う気持ちなどの心の量りを巧く表しています。 各々の考え方が異なる難しい気持ちを、 秋山先生がぼくに語るようにやさしく丁寧に描かれていました。 純粋な子供心によるぼくの考え方。 物事の経験を得た大人の考え方をする秋山先生。 持っている量りが異なる通り、ぼくの最後の決断は私自身が予想外なもので、 かつ、残念に思いました。 残念と言うのは内容や何かに期待していた意味ではなく、 この気持ちは秋山先生とシンクロしているものだと思います。 とても良い作品なのですが、 考え方の違いと好みによりこの点数にしました。 |
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前作の密室を開けないまま推理を展開する「扉は閉ざされたまま」に続く、特殊なシーンを描いた倒叙式ミステリ。
今作は、社長を殺そうと企む梶間。梶間に殺されたい社長。前作に続く超頭脳の探偵役の碓氷優佳。計3名による頭脳戦です。 目的を見ると『被害者+加害者 vs 探偵』と、被害者と加害者の意志が協力している所が斬新でした。 冒頭の著者の言葉にある通り、 「事件が起きるまで」を丁寧に書かれた、他であまり類を見ない作品で、 事件が起きなくてもミステリとして楽しむ事ができるという事と、 究極の探偵を描くことに成功している1作とも思えました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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奇術師の集まる客船ウコン号で起こる奇妙な連続殺人事件。
著者自身が奇術師なのもあり、奇術の情景が良く描かれたミステリです。 また、言葉遊びを用いて回文を散りばめているのが面白いです。 これは、とても泡坂作品らしい作品だと感じました。 背景はちょっと重めな話を扱ってたのですが、 呑んだくれのダメ奇術師と若くて美人の弟子のコンビや 回文遊びなどが相まってユーモアな作品に仕上がっていると思います。 見出しを簡単に抜き出すだけでも 期待を抱き、危険劇、どこまで真(まこと) と言った具合に回文尽くしです。 奇術と回文を巧く用いた作品でした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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一時期本屋さんでたくさん並んでました。
読み終わった感想としては凄いのを平積みにしたなと感服です。 多くの人々に嫌な気分を味あわせるであろうこの文体は凄いです。 この点が好みと言うと変に思われそうですが、 こう描ける筆力は本当にすごいと思います。 ミステリの感じはあくまで活用した程度で、この点で期待すると違う印象を持ちます。 途中まで好みに合わずでしたが、最後の章あたりで作者のやりたい事が感じられて、 なるほどと思った次第です。 また、巧くドグラ・マグラを取り入れたか意識している作品だと思いました。 両方の作品を読んだ方は何の事か感じるかと思います。 個人的には第8章で終わらせたら 色々と物議を醸して面白いかなと思ったりしましたが、 それはそれで難しい作品になっちゃいますね。 陰鬱な情景に目が行きがちですが、構成もよく出来ている作品だと思いました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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絵画の世界や過去の世界の住人に精神が乗り移り、その世界で事件に遭遇する。
不思議な世界の短編集です。 なんともいえない特殊な設定を、硬質に感じる文章で描かれていて少し苦手でした。 ただ、序盤を乗り越え、作風に慣れた頃に挟まれた表題の「ゴーレムの檻」。 これは面白かったです。 檻の内側と外側の空間を反転させると謎の言葉を残して消失した 密室トリックとその動機が斬新でした。 短編集最後に収録された、現代版「ゴーレムの檻」の太陽殿のイシスも 物語の作りが巧い。 序盤、慣れが必要でしたが独特の雰囲気が面白い作品でした。 |
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