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なおひろ さんのレビュー一覧

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レビュー数572

全572件 341~360 18/29ページ

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No.232: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

シャドー81の感想

時代はベトナム戦争末期、事件は戦闘機による航空機ハイジャックであります。前半の準備段階からすでに面白く、身代金強奪方法から逃亡方法まで十分楽しむ事が出来ました。先が見えない、どこへ向かうのか分からない展開を、是非多くの冒険小説ファンの方に体験していただきたいと思います。

▼以下、ネタバレ感想
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シャドー81 (ハヤカワ文庫NV)
ルシアン・ネイハムシャドー81 についてのレビュー
No.231:
(7pt)

貴族探偵の感想

面白い設定の探偵ですねぇ。まあ、探偵と言って良いのかどうか難しいですけど。雰囲気は悪くないが、それぞれのトリックが全て強引過ぎる気がしました。真剣に考えず、ユルく楽しめば良いでしょう。変なの読んでみたい方、おススメします。
貴族探偵 (集英社文庫)
麻耶雄嵩貴族探偵 についてのレビュー
No.230: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

アイルランドの薔薇の感想

少々変わったクローズドサークルミステリー。設定の問題か、キャラクターの問題か、あまり緊張感が無かったのが残念。相変わらず犯人はサッパリ分からなかったので、推理の過程を楽しむ事が出来ました。結構面白かったので、おススメします。ただ、フジはちょっと凄すぎるかな?
アイルランドの薔薇 (カッパ・ノベルス―カッパ・ワン)
石持浅海アイルランドの薔薇 についてのレビュー
No.229:
(7pt)

ルーズヴェルト・ゲームの感想

ある中小メーカーの経営がピンチに陥る。業績不振によるリストラが進む中、野球部の存続にも暗雲が立ち込める、と言う話です。しかしまあ次から次へと企業経営にも野球部にも困難が続くもので、憎たらしい敵役を相手にどう決着が付くのか?最後までとても面白く読む事が出来ました。企業小説なので、全くミステリー要素は有りませんが、エンターテイメントとして楽しめる作品ですね。
ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)
池井戸潤ルーズヴェルト・ゲーム についてのレビュー
No.228:
(6pt)

死の泉の感想

第一章は、第二次大戦終戦直前を生きる、ある女性の生活が描かれています。一人称で、かつ淡々と丁寧に綴られており、それ程面白くも無いですが一応理解は出来ました。第二章では時代が先に飛び、三人称多視点で物語がどんどん進んで行きます。ここもまだ話に付いて行けてましたが、第三章に入り、もう何だか分からなくなってしまいました。ただでさえ濃密で読み辛い文章なのに、あまりの急展開の上、現実と幻想が入り混じる。読了まで1か月掛かり、「あとがきにかえて」でもう嫌になりました。誰か正解を解説して下さい。
死の泉 (ハヤカワ文庫JA)
皆川博子死の泉 についてのレビュー
No.227:
(7pt)

ダイナーの感想

殺し屋専門のダイナーを舞台とした作品。不思議な設定と残酷な描写で、読む人を選ぶかも知れません。自分としては嫌悪感が先に立ち、好きにはなれませんでした。主人公に感情移入出来無かったのも原因ですが。
グロく無ければ読み易いのに、と思うが、それでは作品の魅力が薄くなると言う事なのでしょう。
([ひ]2-1)ダイナー (ポプラ文庫 日本文学)
平山夢明ダイナー についてのレビュー
No.226:
(7pt)

夜の床屋の感想

まさかこんなオチとは、確かに思いもよらない結末。順次発表した短編を纏める時に、後から考えたのでしょうか?解説にも有りますが、読み終わった後に茫然としましたね。ストレートなミステリーでは無いので、幅広く受け入れられる方なら是非おススメします。
夜の床屋 (創元推理文庫)
沢村浩輔夜の床屋 についてのレビュー
No.225:
(5pt)

図書館戦争の感想

著者の作品は初めてでしたが、主人公に感情移入出来ず評価は低くなりました。少女マンガ風なのかな?読まないのでイメージですが。著者の評価は、もう少し他の作品を読んでからにします。
図書館戦争
有川浩図書館戦争 についてのレビュー
No.224: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

女王国の城の感想

前3作品も読んでいるはずですが、昔過ぎて記憶は全く無し。なので、シリーズを通しての感想では無く本作のみの印象ですが、上巻があまりにものんびりし過ぎに感じました。下巻に入ってからの展開は素晴らしく面白くて、各方面で高評価なのも納得の作品です。
細々とした伏線の回収も鮮やかで、作者の本格推理に対する誠実かつ真摯な姿勢には感銘を受けました。真面目な人なんでしょうな。
前半部分がスロー過ぎる上に、うんちくが多くて少々長すぎる。そこは減点ですが、おススメの傑作に間違い無いですよ。
女王国の城 上 (創元推理文庫)
有栖川有栖女王国の城 についてのレビュー
No.223:
(7pt)

撃てない警官の感想

著者の作品は初めて読みましたが、今作は爽快感が無く、もやもやする読後感でした。1話づつ見れば悪く無いので、特に最終話のせいなんでしょうけど。署内の人間関係、家庭内の描写ともに、なんか厚みを感じず薄い印象を受けましたね。横山秀夫作品を連想させるが、切れ味は雲泥の差がある。ただ、主人公の設定が、役職、性格共に変わっていて、そこには工夫を感じました。
撃てない警官 (新潮文庫)
安東能明撃てない警官 についてのレビュー
No.222: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

閉鎖病棟の感想

著者の作品は初めて読みましたが、随分優しい視線で書かれており感動的でした。ミステリーだと思っていたので、事件が起きるまで長いな、と思ってましたが違いましたね。それぞれの患者にも同情すべき事情がありますが、患者の家族の苦悩にも共感出来、少々複雑な思いにもなりました。
閉鎖病棟 (新潮文庫)
帚木蓬生閉鎖病棟 についてのレビュー
No.221:
(7pt)

月と蟹の感想

子供たちの背景の重さにうんざりし、前半はなかなか読み進めず。この作者は、いつもストーリーを簡単に展開させる為に、安易に子供を辛い目に遭わせると言うイメージが有り、好きではない。しかしながら今作は、途中から先が気になり、手が止まらなくなりました。
どうしても上手く行かない理不尽は、どこにでも誰にでも常に有る事。大人も大変だけど、子供もやっぱり大変。三人とも幸せになって欲しい、とすっかり感情移入してしまいました。
月と蟹
道尾秀介月と蟹 についてのレビュー
No.220: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

紫苑の絆の感想

国内から旧ソ連まで、とにかく寒い所でずっと戦っている冒険小説です。主人公も敵側も、ジャック・バウワー並みのタフさで、ぼこぼこにされても、次のシーンでは平気で駆け回っています。
不満の多い作品でしたが、まず、単純に長すぎる。半分程度の分量で、もっと緊張感を保って欲しかった。また、主人公の行動やそのモチベーション、周りの人たちのキャラ設定等が理解不能。登場人物が多過ぎて、伏線回収も、したのかしてないのか、それともそもそも伏線では無かったのか?と混乱しました。
力作には間違い無いし、作者の真面目で誠実な人柄を感じる様な作品です。「長大雪中冒険小説」をご希望の方にはおススメします。
紫苑の絆〈上〉 (幻冬舎文庫)
谷甲州紫苑の絆 についてのレビュー
No.219:
(7pt)

ようこそ、わが家への感想

家庭ではストーカーの怖さ、仕事では銀行からの出向の難しさ、二つの困難と闘う主人公を描いた作品。
家庭面では、子供たちがとても素直で、仲の良い幸せそうな家族なのは微笑ましい。息子が頼りになるのも好印象な設定。
仕事面ではもっとストレスを感じる状況で、銀行員にはエリート意識が、中小企業側には銀行に対するコンプレックスがあり、お互いに上手く行かない。作者の他の作品でも同様なのですが、実際こうなのかも知れませんね。
全体的には、若干まとまりに欠ける感じもしますが、気軽に読み易いエンターテイメントだと思います。
ようこそ、わが家へ (小学館文庫)
池井戸潤ようこそ、わが家へ についてのレビュー
No.218:
(7pt)

占星術殺人事件の感想

改訂完全版を購入し、25年振りの再読です。本格ミステリー、島田作品共にあまり読んでいなかった頃でしたから、メイントリックの衝撃は、今でもずっと記憶に残っております。しかし残念ですが、再読の感想を正直に言えばあまり面白く感じませんでしたね。作中文の多さや石岡君の寄り道を含め、少々長すぎるのかな?
とは言え、御手洗も石岡君も若者だった時代、読んでいた自分も若者だった。懐かしさに浸ったから、まあ良いか。
占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)
島田荘司占星術殺人事件 についてのレビュー
No.217: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

石の繭 警視庁殺人分析班の感想

警察小説としては、緊張感に欠ける印象を受けましたね。コツコツと真相に迫る、と言うよりは犯人からのヒント待ちで展開しますし、クライマックスの推理もなんか緩かったです。ただ、犯人は意外な人物でしたし、ラストの展開も予想出来ず驚きでした。
読み易いのは良かったですが、全体の評価としては、まずまずですが少々惜しい、と言う感じでしょうか。
石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)
No.216:
(5pt)

最後のトリックの感想

「読者全員が犯人」とは大きく出たもんです。どこの書店にも平積みなのは凄かったし、帯も目立ってましたね。しかし、残念ながらこのトリック?にはあまり共感出来ず、個人的な評価は低いです。超心理学の話にまず興味が無いので、何が言いたいのか非常に退屈。物語全体を覆う物悲しい雰囲気は、作中作のテイストに負うものでしょうが、それもあまり好みでは無かったです。期待の作家さんなんで、なんか悔しい。
最後のトリック (河出文庫)
深水黎一郎最後のトリック についてのレビュー
No.215: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

その女アレックスの感想

最初から最後まで凄惨で、胸の悪くなる話。なのに、第三部で明らかになる「なぜ?」を知りたくて、途中からは止まらなくなりました。確かに、次々と裏切られる展開に意外性はあります。また、救いの無い哀しい物語で有りながら、ラストの数ページで若干心が軽くなる思いがしたのも良かった。何れにしても、アレックスにどの位感情移入出来るかで評価は全然違うんでしょうね。
翻訳文が読み易いのはかなり好印象ですし、工夫された秀作だと思いますが、楽しさや爽快感を求める方には向いて無いですよ。軽くは読み飛ばせない、面白いとは言いづらい重い作品でございました。
その女アレックス (文春文庫)
ピエール・ルメートルその女アレックス についてのレビュー
No.214:
(9pt)

北壁の死闘の感想

正直、第一部は今一つと言った感じでした。それ程の作品かな?と思いましたが、第二部はどんどん引き込まれました。しかし北壁の死闘とは良い邦題ですな。ラストも気に入った、山岳冒険小説の傑作。読んで良かった。250冊目。
北壁の死闘 (創元ノヴェルズ)
ボブ・ラングレー北壁の死闘 についてのレビュー
No.213:
(7pt)

オー! ファーザーの感想

父親が四人いる、と言う不思議な設定。伊坂作品にしては、比較的ダークな面が薄く読み易いかも。終盤の展開は個人的には意外でしたが、結構面白かったです。伏線回収もまずまず納得出来、深く考えず素直に楽しめば良いかと。
オー!ファーザー
伊坂幸太郎オー! ファーザー についてのレビュー