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なおひろ さんのレビュー一覧
なおひろさんのページへレビュー数318件
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長年の積読本であったが、このミス30周年 キング・オブ・キングス第10位にランクされたんで、重い腰を上げて読んで見る事に。予想通りのグロさと、ミステリーとは分類しないで欲しい内容に当初は苦しんだ。しかし読了後感じたのは、各篇とも皮肉なオチが多いのに、単純にハッピーエンドともバッドエンドとも言えない所は凄いな、と言う事。不快なだけでは終わらないが、救いがある訳でも無い。恐らくグロや鬼畜系の皮を剥ぐと、割とストレートで単純なプロットなので、それが読み易くて受け入れ易い理由かな、と思う。その装飾と文章が天才的。
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推理に力点が置かれた中編と、幻想、怪奇に力点が置かれた短編で構成されています。何れも引き込まれる強い力と、幻惑される不穏な雰囲気、そして淫らな肌触り。大正末期から昭和初期に発表されたのですね、何と言うけしからん時代だったんだ(笑)。どれも面白く読めたが、普段あまり読まない系統の作品で有る「踊る一寸法師」が強く印象に残った。
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読み始めた事を後悔していた。ネパール紀行にも太刀洗の成長物語にも興味が無かったからだ。ただミステリーが読みたかっただけの私は、中盤で出現した一つの死体から物語に一気に引き込まれる事になる。序盤から張られた数々の伏線が終盤に気持ち良く回収され、美しいロジックが唯一の結論を導き出す。正直、ジャーナリズムの功罪とか、ネパールの貧しさ、人の心の奥の奥は?と言うテーマは、私にとっての本筋では無かった。分厚い本を薄っぺらく読んでしまったかも知れないが、それでも十分満足した。そして、太刀洗が少し好きになった気がした。
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短編集ですが全編を通じた謎と秘密が有り、一冊の作品として面白かった。ヒロイン円がとにかく気に入ったんで、それが一番大きいかも、ですが。
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安定した面白さ。パターンと言えばそうなのだが、軽妙な会話とスピーディーな展開で一気に読める、楽しめる。関西弁やヤクザが嫌いで無ければ、是非おススメします。
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ドラマは観ていなかったので、花咲舞と初対面。なかなか強烈なキャラクターですねぇ。短めの話ですが、ストーリーは緩やかに繋がった連作短編集で、長編とも取れる構成でした。複雑なプロットや深みは有りませんが、勧善懲悪で読み易くて分かり易く、かなり面白く読めました。エンターテイメントのお手本と言う感じ、正に手練れ。
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正統派ハードボイルド風に始まる。中盤までは、可もなく不可もなし、と言った感じで進んでたんですが、後半の展開はとんでもないです。こんな話は初めて読んだ、予備知識無く読めて良かった。この作品の良し悪しは語れ無いと思う、評価は好き嫌いしか無い。で、意外と私は結構好き(笑)。
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著者〈狂気三部作〉の三作目(前二冊は未読)。あらすじを読んで無かったので、ホラーなのかミステリーなのか終盤まで全然分かりませんでした。いずれにしても、不気味な描写と狂気に飲み込まれた登場人物達が気持ち悪くって仕方が無かった。それから、誰が話をしているのか分かり辛い、そもそも読めない漢字がめちゃくちゃ多い。読者に親切とは思えない作品だったが、作家性がグイグイ主張されてる所が才能なのでしょうね。そこまでグロく無かったので耐えられたかな?、意外と面白く先が気になって一気に読み終えた。雰囲気を読む作品、凄く濃い。
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ミステリー要素は薄く、心理サスペンス短編集。死と狂気、濃密な性の匂いと戦争の影が各篇に満ちている。狂人に時代は関係無い様で、そんなに古臭さは感じずに読めたが、一遍読み終わる毎にどんどん気分が落ちて行った。男女の愛、親子の愛が全ての作品で描かれているのに、何故こんなに不快になるのだろう。そして、何故もっと読みたくなるのだろうか。つまり、この吸引力こそが皆川博子の才能なのでしょう。今から約40年前、著者デビュー2~5年位の時期に本作が書かれた事を思うと、今に繋がる本質的な物は変わっていないのだと思った。
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「マスカレード・ホテル」の前日譚。前作のファンかどうかで評価は全く変わるであろう作品。なので、シリーズは読む順番が大事ですね。各篇に強力なインパクトは無いものの、とても読み易く、面白く、そもそも主人公二人が出て来るだけでほぼ満足している(笑)。職人東野圭吾に今回も良い仕事していただきました。いつも有難うございます。
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