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なおひろ さんのレビュー一覧
なおひろさんのページへレビュー数600件
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2019本格ミステリベスト10第1位。以前読んだ著者の他作品と同じく、推理クイズの様でストーリーや登場人物のドラマはほぼ無く、ただ謎だけを解いて話は終わる。この作風は合う方と合わない方が居るだろうと思いますが、今回の文庫版は解説が素晴らしく良かったので、先に読んでみては?。以下引用。「現実離れした人工性は感じられつつも、本格ミステリは多分に人工的だからこそ、謎解き小説に特有の魅力があって面白いという側面」。著者の全てを表しているかの様な一文、そのつもりで読めば本作は最高に面白い。何を求めるか?、に尽きる。
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素晴らしい。すこぶる素晴らしい作品集でした。葉村シリーズは、タフでクール、シニカルでへこたれない、そして不運な探偵の物語であるが、イヤミス的な後味の悪さも特徴的で有った。本作も色々な事件に巻き込まれ葉村は心身ともにへとへとにはなるが、最後はスッキリしたりホッとしたりで、うんざりした気分で終わる物が少なかった。葉村と共に著者も歳を取ったのか(失礼)、丸くなったのかもね。ミステリーとしても、伏線から回収まできれいにオチが付き、非常に楽しめた。初出を見ると、半年余りでこれだけ書いてるんですね。これからも楽しみ。
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著者初読み。第50回江戸川乱歩賞受賞作。読了直後は余りに突っ込み所が多い内容に酷評しようかと思ったが、少し気が変わった。タイムリミットサスペンスなのに、その時間の根拠が薄弱なので説得力が無い。洞窟に入る隠された目的と、その手段やその後の犯行、行動、全てが不可思議で納得できない。と、他にも色々有りましたが、24歳で乱歩賞受賞した事を考えれば、精一杯頑張ったと言うべきでしょう。洞窟冒険小説と見れば、主人公達の奮闘や訪れる危機にもある程度臨場感が有ったとも思う。ただ、著者がその後数作しか出せて無いのも事実かと。
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ホラーは普段読みませんが、本作はサイコサスペンスと言った感じで面白かった。ただ、主人公の危機回避能力が高いと話が進まんのでしょうが、余りに呑気過ぎだとは思う。細心の注意を払うものの敵が上回る、のでは無く、何故か危険な方を選ぶ。おかげで死体が幾つ増えんねん!、と犠牲者が不憫だった。それにしても、躊躇せずに攻撃出来る人間が一番怖いな。心が無いんだから最強で最恐。後、お仕事小説的には、著者の生保会社に対する愛憎を感じた。理不尽な人間を相手に営業しなければならない点は、業界は違えど身につまされて、辛くなったなぁ。
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切り裂きジャックについては今まで興味が無かったので、本作が初めて触れた「真相の仮説」。1888年の事件を推理するだけでは作品として物足りない為か、100年後の西ベルリンで同様の連続殺人が起き、こちらを捜査して行く事で過去の事件も解決できる、との構成の作品でした。1,888年の事件と1,988年の事件の、動機、犯人像が全く同じとは、さすが島田御大、強引で剛腕です。なにせ切り裂かれるんでね、グロくてぐちゃぐちゃ、気持ち悪いです。それが気にならなければ、面白くて楽しめる作品かと。私的には、この仮説は悪くないな。
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前作より良くも悪くもソフトな感じになっていた。警察学校の話なのだから、余り異常な生徒ばかりだと困りものなんで、この位で良いのかも知れませんが。大絶賛の前作の後ですからねぇ、出しただけでも凄いですが、本作はあまり話題にならなかった様な気がします。残念ながら、結構レベルダウンした感じですね。読み易かったのは良い点だったけど、このままシリーズを続けても…。
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著者初読み。光文社文庫で最近始められた「昭和ミステリールネサンス」の1冊であるが、本書収録作品が書かれたのは昭和30年代。企業がらみのネタが多く、経済ミステリーとでも言う感じでしょうか。今も昔も企業間の競争は厳しく、読んでいて身につまされる物が有りましたね。流石に時代の違いは感じるものの、当時の流行作家だけ有って、ひねりが効いていて読ませる作品集でした。
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タイトルは「絶叫」。クライマックスで確かに絶叫してますね、ダークヒロインが。子供が出来なくて離婚し、職を失って転落してしまった女性(陽子)の死亡について、子供が出来た為に離婚し、復職して刑事に戻った女性(綾乃)が捜査して行くお話。両者の共通点は一人で生きている事。決定的な違いは…特に無いのかもしれません。絵に描いた様な転落人生、どこかで止められただろうか?。最後は真っ黒。結婚すれば上がりの幸せな人生、とは行かなくなった現代女性の壮絶人生を描いた作品、出て来る男はみんな自由で、馬鹿で楽しそう。男で良かった。
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「警官の血」の続編。前作は親子三代に亘る警察官一家の話だったが、今回はその最後の主人公だった安城和也と上司で有った加賀谷仁の二人の視点で物語は進む。麻薬密売組織の捜査と同時に、警察内部での手柄争い、縄張り意識についても子細に描かれ、警察小説として良く出来た作品だった。和也の心情は結構書かれているものの、加賀谷の内心は書かれていない。なぜ警察に復帰したのか、病院の描写に意味は有るのか、そして和也の事をどう思っていたのか。事件 の内容は割と単純で、本作は推理物では無く人間ドラマである。濃密な時間を楽しめた。
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主人公は、漫画家を目指すものの挫折し、似顔絵描きなどして小金を稼ぐ日々。ひょんなきっかけで「法廷画」を書く事になるが、直後に命を狙われる事に。序盤は良かった。何が何だか分からない中更なる事件が起き、サスペンスとして牽引力が有ったと思う。しかし途中からは、フラグが立つと想定される方向へ向かう感じで、ラストの山場までやや凡庸な展開で緊張感に欠けて終わった印象。メインの謎も分かった様な分からない様なオチで、ミステリーとしても微妙な出来かと。「法廷画家」のお仕事小説としては興味深く、そこは面白かったですけどね。
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何とも珍妙な作品。結婚式当日に挙式会場から花嫁がウエディングドレスのまま失踪する。姿を消した妻を探し、主人公は日本各地を訪ね歩きます。そこに絡んで来る人達も癖のあるキャラが多く、感情移入出来る人物は居なかったかと。事件の真相が全て分かった後、首をかしげてしまった。発表は1988年、新書版ノベルズの全盛期。2時間サスペンスの原作になる様な物を、と言う発注だったのかも知れません。いずれにせよ、とても成功している作品とは思えないですが、女性達の過酷な過去や少女の残酷さに作者の特徴は感じる事は出来たかな。うーん。
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著者デビュー作であるが、中々思い切った内容。色々不満はあるが、一番は主人公のキャラでしょうか。こんなに独善的で周りの迷惑を考えない人は好きになれない。終盤の出来事も自業自得と思えてしまう。まあ分かりますよ、主人公の設定を素人にした場合、犯罪捜査に絡ませる為には強引じゃないと無理だからね。それにしても酷い事件で救いが無い。障碍者への性的虐待では、エンターテイメントとして楽しめないでしょ?。社会派としては、問題提起は良いが苦悩が伝わらない、雑なんだな。「佐方シリーズ」や「孤狼の血」には有った品格が無い、残念。
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「葉村シリーズ」四作目。前作から13年振りとの事ですが、かなりの力作。次から次へと謎が増えて行き、同時に葉村の体の傷も増えて行きます。登場人物もどんどん増えて行き、展開について行くのが大変でした。前作も詰め込み過ぎだと思いましたが、今回は気分の悪い事件が3つも並行して起きてしまいます。どれもこれも酷い話で、面白いとは言い難い。悪意の人に狙われる、家族間の問題、これらの共通点は、逃げられない、と言う事でしょうか。立ち向かう葉村も大変ですよねぇ、これから良い40代が過ごせると良いな、陰ながら応援します。
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私が生まれた年に起きた歴史に残る大事件、三億円事件。ミステリー作家5名(下村敦史、呉勝浩、池田久輝、織守きょうや、今野敏)による競作アンソロジーです。初読みさんは、池田氏、織守氏の2名。事件に真正面から行ったのは下村氏のみで、呉氏は斜めから、他はスカしばっかりで好みでは無かった。未解決事件になったのが不思議な位、目撃者や証拠が多く有ったのですねぇ。何か裏が有りそうだ、と想像できるのがこの事件の魅力なのでしょうが、流石に50年も経つと諸説も出尽くした感が有るのかな?。結構気に入ったのは、呉氏の作品でした。
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著者初読み。第27回鮎川哲也賞受賞作。ミステリランキング四冠。幸いほぼ予備知識無しに読むことが出来ました。称賛の嵐の本作ですが、個人的好みではまあまあと言うレベル。単純に、登場人物が多い割に気に入ったキャラが居なかった(ラノベ的?)、建物が複雑で何処に居るのか瞬間的に理解し辛かった、と言う感じ。閉鎖空間の作り方は斬新、第一の殺人の真相はビックリした、その辺りは評価出来るけどね。ここまでやるには、動機が弱いのが小説をドラマと捉えれば、少し淋しく思ったかな。パズルとしては上々です、本格はそれで良いのでしょう。
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ノベルズ版発売時に読んでいるので、23年振りの再読。当時余りに衝撃的だったので、犯人は忘れられない。しかしそれ以外はすっかり忘れていたので、動機、その他トリックは初読の感覚で楽しみました。ユーモア交じりに書かれてあり、ページ数の割にはスラスラ読めます。ただ、最大のオチを知った上での再読はやはり勿体無いかなぁ。フェアかアンフェアか?、犯人、トリック、動機に納得出来るか?。初読の皆さんの感想が聞きたい。
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