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梁山泊 さんのレビュー一覧

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レビュー数681

全681件 21~40 2/35ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.661:
(8pt)

サブマリンの感想

「チルドレン」の続編。
少年犯罪。善か悪かと問われれば悪でしか有り得ない。でもその悪にも色々ある。
一筋の光を与えたくなる人物も含まれるが、実際人が死んでいる。
皆が納得する答えなど誰も出せない気がする。
そんな難題を、あの陣内がどのように扱うのかが見どころです。
サブマリン (講談社文庫)
伊坂幸太郎サブマリン についてのレビュー
No.660: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

黒猫の小夜曲(セレナーデ)の感想

「優しい死神の飼い方」の続編。
優しい死神レオも登場するので先に前作を読んでおきましょう。
今作は事件に巻き込まれた人々の魂を救いながら真相究明するというミステリー仕立て。
どちらが好みかは人それぞれだと思いますが安定のシリーズとなりそうです。
黒猫の小夜曲 (光文社文庫)
知念実希人黒猫の小夜曲(セレナーデ) についてのレビュー
No.659:
(9pt)

ネメシスの使者の感想

日本の司法制度に一石を投じた社会派ミステリ。
テーマは死刑存廃論。よくもまぁこんな難しいテーマを。
メッセージ性の高い作品を多く世に出す作者ですが、その中でも渡瀬警部が登場する作品は際立っているかも。
岬検事と渡瀬の掛け合いだけでも読み応え抜群。
ネメシスの使者 (文春文庫)
中山七里ネメシスの使者 についてのレビュー
No.658:
(5pt)

あなたのための誘拐の感想

なんともレビューしづらい作品です。
作者初の警察小説って事らしいですが、それを割り引いたとしても、刑事が描けてない感は拭えないですね。
あんな短絡的で何でも安易に断定してしまう人物が主人公で、それが(元)刑事ですごく優秀だったってのは・・・
それにラストはいくらなんでも無理があり過ぎじゃないかと。
あなたのための誘拐
知念実希人あなたのための誘拐 についてのレビュー
No.657:
(7pt)

夜は短し歩けよ乙女の感想

作者初読。
これがこの作者さんの世界観なんですかね。森見ワールド?
私は「うる星やつら」と「めぞん一刻」を足して2で割ったような印象を受けました。
主人公の男女は、響子さんと五代くんに置き換えても違和感なさそうです。
第三章のドタバタ喜劇や魑魅魍魎のサブキャラクタなんて「うる星やつら」っぽくなかったですか。
夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
森見登美彦夜は短し歩けよ乙女 についてのレビュー
No.656: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

十二人の死にたい子どもたちの感想

安楽死という共通の目的で集まった10代の12人が死にたい理由を告白しあいます。
やっぱ、殻にこもらず人に話してみるって大事なんですね。
自殺する状況では他人を介在させる余裕すらないとは思いますが、孤立させなければこの不幸は防げるかもって考えさせられた作品でした。
自殺させてしまうってのは周りの人間の責任も大きいんだなって思いました。
十二人の死にたい子どもたち (文春文庫)
冲方丁十二人の死にたい子どもたち についてのレビュー
No.655:
(8pt)

真犯人の感想

作者初読。
幼児誘拐を題材にした作品を多く手掛ける作家さんのようです。
現在発生した殺人事件が41年前に時効になった誘拐事件との繋がりを見せて、という骨太警察小説です。
但し、作品の主眼は、犯人が誰々、トリックがどうこうよりも、1つの事件がこれだけ多くの人間のその後の人生を変えてしまった、というヒューマンドラマ的な面にあると思いました。
結構鳥肌モノでした。
真犯人
翔田寛真犯人 についてのレビュー
No.654:
(7pt)

屋上のテロリストの感想

帯に「あなたは100回騙される」的な事が書いてありますが「100回突っ込める」が正解でしょうか。
意図的に浅く描いているという気もしなくはないですが、単に浅いだけかも知れない。
深く描けないのであれば、もっと分かりやすく徹底的に架空色を出した方がよかった気がします。
屋上のテロリスト (光文社文庫)
知念実希人屋上のテロリスト についてのレビュー
No.653:
(7pt)

宮辻薬東宮の感想

5人の人気作家による世にも奇妙な物語系アンソロジー。
宮部さんがトップバッターのリレー小説って事で後続はさぞかし頭を悩ませたのでは(笑)
繋がりという点でさすがの辻村さん。
サービス精神旺盛な薬丸さん。
自分の色をしっかり出した東山さん、宮内さん。
どれも素晴らしかったです。
宮辻薬東宮 (講談社文庫)
宮部みゆき宮辻薬東宮 についてのレビュー
No.652: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

護られなかった者たちへの感想

作者の作品の特徴からラストの展開は早い段階で読めてしまいますかね。
生活保護をテーマにした作品ですが、タイトルからも作者がどっちサイドの考えをお持ちで何を言いたかったのかは明白。
ラストの結果云々より、読み手はそこを汲むべきだろうと思いました。
護られなかった者たちへ (宝島社文庫)
中山七里護られなかった者たちへ についてのレビュー
No.651:
(8pt)

監獄島の感想

古典ミステリ好きが古典ミステリ好きのために書いたミステリです。
作品中に、ルルー、ポー、ヴァン・ダインの名前が出てきたりしますが、作品自体はまんまカーですね。
こういう舞台設定やらストーリー展開好きな人は多いと思います。
上下巻に渡る力作と言えそうですが、既視感満載です。
監獄島(上) (光文社文庫)
加賀美雅之監獄島 についてのレビュー
No.650:
(6pt)

グラスバードは還らないの感想

直球勝負の作家さんと思っていましたが、今作は変化球でした。

▼以下、ネタバレ感想
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グラスバードは還らない (創元推理文庫)
市川憂人グラスバードは還らない についてのレビュー
No.649:
(7pt)

コンビニ人間の感想

芥川賞受賞作品。
作者の作品は「消滅世界」に続いて2作目の読了。
すごい作品を描く人だな、と思ってましたが、この作品も発想というか着眼点が凄い。
コンビニでマニュアル化された店員を擬態する事で「普通」を目指した「普通じゃない」人が、最後コンビニの一部となって生きていく事を決意する物語です。
歪過ぎる。
「普通」という価値観の押しつけへの批判には同意できなくもないですが、取り敢えず私は「普通」でいたいです。
コンビニ人間
村田沙耶香コンビニ人間 についてのレビュー
No.648:
(6pt)

V.T.R.の感想

「スロウハイツの神様」のスピンオフ。
あのチヨダコーキのデビュー作の文庫化にあの赤羽環が解説を寄せたという体裁。
辻村さんの文章ではないですね。意図的に外してるんでしょうね。チヨダコーキ作ですからね。
この辺りはさすが凄いと思いました。
でも、あの赤羽環を魅了したとするには普通過ぎないかな、って思いますけどね。
V.T.R. (講談社文庫)
辻村深月V.T.R. についてのレビュー
No.647: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

暗幕のゲルニカの感想

ピカソがゲルニカを完成させた時代とピカソを研究するキュレーター瑤子のいる9.11以降のアメリカが交互に描かれますが、共通しているテーマは「反戦」でしょうか。
芸術が戦争の抑止力になるなんて私には到底思えないのですが、読めばそう思えてくるような、そんなメッセージ性の高い作品ですね。
暗幕のゲルニカ
原田マハ暗幕のゲルニカ についてのレビュー
No.646:
(6pt)

さあ、地獄へ堕ちようの感想

アングラ世界を描いた作品で、まず最後まで読めるかが問題になる作品ですね。
追われたり、監禁されたり、人を殺したり。主人公視点のこれらのシーンに緊迫感がないんですけど、意図的に主人公のネジの外れっぷりを表現しているのですかね。
だとしたら凄いんですけどどうなんでしょう。
さあ、地獄へ堕ちよう (角川文庫)
菅原和也さあ、地獄へ堕ちよう についてのレビュー
No.645:
(7pt)

紅のアンデッド 法医昆虫学捜査官の感想

法医昆虫学が古参の捜査員にとって捜査を混乱させるだけの存在ってのがお約束なんだろうけど、もうそろそろこの縛りを打ち破ってもよいように思うけどなぁ。
警察側は毎回完膚なきまでに完敗だけど、今作はこれまで以上にワンサイドゲームでしたよ。
ここまで実績上げてこの扱いって、警察機構の古い体質っぽいとこ連想できちゃって、そろそろ・・・
好きなシリーズだけに、次回は新しい展開に期待したいですね。
紅のアンデッド 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
No.644:
(6pt)

マスカレード・ナイトの感想

仮面を剥がそうとする警察、守ろうとするホテル。
この組み合わせの発想は面白いと思っていたけど、2作目にして早くもネタ切れかな。
複雑な犯行を分かりやすく説明したかったんだろうけど、あの「湊かなえ方式」はシリーズの雰囲気ぶち壊しじゃないかな。
マスカレード・ナイト
東野圭吾マスカレード・ナイト についてのレビュー
No.643:
(7pt)

贖いの感想

犯人は明らかで、動機も途中で想像がつくのですが、想定していた以上のラストで満足。
そのラストですが、実際その発言や行動のみ切り取って見た場合、見えすいた「いわゆる茶番」ってレベルなんだけど、そこまでの犯人と刑事の人物造形がそう思わせる事を許さないですね。
贖い(上) (双葉文庫)
五十嵐貴久贖い についてのレビュー
No.642:
(6pt)

フェルメールの憂鬱 大絵画展の感想

作者初読。
この作品だけの印象でしかないですが、同じ芸術小説でも原田マハさんとは対極にあるように感じました。色々。
素人を置いてけぼりにして若干暴走する時がありますね。
その素人にもフェルメールを腐してるようにしか読めないのだが嫌いなのかな。
フェルメールの憂鬱: 大絵画展 (光文社文庫)
望月諒子フェルメールの憂鬱 大絵画展 についてのレビュー