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梁山泊 さんのレビュー一覧
梁山泊さんのページへレビュー数681件
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「チルドレン」の続編。
少年犯罪。善か悪かと問われれば悪でしか有り得ない。でもその悪にも色々ある。 一筋の光を与えたくなる人物も含まれるが、実際人が死んでいる。 皆が納得する答えなど誰も出せない気がする。 そんな難題を、あの陣内がどのように扱うのかが見どころです。 |
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「優しい死神の飼い方」の続編。
優しい死神レオも登場するので先に前作を読んでおきましょう。 今作は事件に巻き込まれた人々の魂を救いながら真相究明するというミステリー仕立て。 どちらが好みかは人それぞれだと思いますが安定のシリーズとなりそうです。 |
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日本の司法制度に一石を投じた社会派ミステリ。
テーマは死刑存廃論。よくもまぁこんな難しいテーマを。 メッセージ性の高い作品を多く世に出す作者ですが、その中でも渡瀬警部が登場する作品は際立っているかも。 岬検事と渡瀬の掛け合いだけでも読み応え抜群。 |
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なんともレビューしづらい作品です。
作者初の警察小説って事らしいですが、それを割り引いたとしても、刑事が描けてない感は拭えないですね。 あんな短絡的で何でも安易に断定してしまう人物が主人公で、それが(元)刑事ですごく優秀だったってのは・・・ それにラストはいくらなんでも無理があり過ぎじゃないかと。 |
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作者初読。
これがこの作者さんの世界観なんですかね。森見ワールド? 私は「うる星やつら」と「めぞん一刻」を足して2で割ったような印象を受けました。 主人公の男女は、響子さんと五代くんに置き換えても違和感なさそうです。 第三章のドタバタ喜劇や魑魅魍魎のサブキャラクタなんて「うる星やつら」っぽくなかったですか。 |
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安楽死という共通の目的で集まった10代の12人が死にたい理由を告白しあいます。
やっぱ、殻にこもらず人に話してみるって大事なんですね。 自殺する状況では他人を介在させる余裕すらないとは思いますが、孤立させなければこの不幸は防げるかもって考えさせられた作品でした。 自殺させてしまうってのは周りの人間の責任も大きいんだなって思いました。 |
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作者初読。
幼児誘拐を題材にした作品を多く手掛ける作家さんのようです。 現在発生した殺人事件が41年前に時効になった誘拐事件との繋がりを見せて、という骨太警察小説です。 但し、作品の主眼は、犯人が誰々、トリックがどうこうよりも、1つの事件がこれだけ多くの人間のその後の人生を変えてしまった、というヒューマンドラマ的な面にあると思いました。 結構鳥肌モノでした。 |
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帯に「あなたは100回騙される」的な事が書いてありますが「100回突っ込める」が正解でしょうか。
意図的に浅く描いているという気もしなくはないですが、単に浅いだけかも知れない。 深く描けないのであれば、もっと分かりやすく徹底的に架空色を出した方がよかった気がします。 |
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5人の人気作家による世にも奇妙な物語系アンソロジー。
宮部さんがトップバッターのリレー小説って事で後続はさぞかし頭を悩ませたのでは(笑) 繋がりという点でさすがの辻村さん。 サービス精神旺盛な薬丸さん。 自分の色をしっかり出した東山さん、宮内さん。 どれも素晴らしかったです。 |
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作者の作品の特徴からラストの展開は早い段階で読めてしまいますかね。
生活保護をテーマにした作品ですが、タイトルからも作者がどっちサイドの考えをお持ちで何を言いたかったのかは明白。 ラストの結果云々より、読み手はそこを汲むべきだろうと思いました。 |
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古典ミステリ好きが古典ミステリ好きのために書いたミステリです。
作品中に、ルルー、ポー、ヴァン・ダインの名前が出てきたりしますが、作品自体はまんまカーですね。 こういう舞台設定やらストーリー展開好きな人は多いと思います。 上下巻に渡る力作と言えそうですが、既視感満載です。 |
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芥川賞受賞作品。
作者の作品は「消滅世界」に続いて2作目の読了。 すごい作品を描く人だな、と思ってましたが、この作品も発想というか着眼点が凄い。 コンビニでマニュアル化された店員を擬態する事で「普通」を目指した「普通じゃない」人が、最後コンビニの一部となって生きていく事を決意する物語です。 歪過ぎる。 「普通」という価値観の押しつけへの批判には同意できなくもないですが、取り敢えず私は「普通」でいたいです。 |
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「スロウハイツの神様」のスピンオフ。
あのチヨダコーキのデビュー作の文庫化にあの赤羽環が解説を寄せたという体裁。 辻村さんの文章ではないですね。意図的に外してるんでしょうね。チヨダコーキ作ですからね。 この辺りはさすが凄いと思いました。 でも、あの赤羽環を魅了したとするには普通過ぎないかな、って思いますけどね。 |
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ピカソがゲルニカを完成させた時代とピカソを研究するキュレーター瑤子のいる9.11以降のアメリカが交互に描かれますが、共通しているテーマは「反戦」でしょうか。
芸術が戦争の抑止力になるなんて私には到底思えないのですが、読めばそう思えてくるような、そんなメッセージ性の高い作品ですね。 |
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アングラ世界を描いた作品で、まず最後まで読めるかが問題になる作品ですね。
追われたり、監禁されたり、人を殺したり。主人公視点のこれらのシーンに緊迫感がないんですけど、意図的に主人公のネジの外れっぷりを表現しているのですかね。 だとしたら凄いんですけどどうなんでしょう。 |
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法医昆虫学が古参の捜査員にとって捜査を混乱させるだけの存在ってのがお約束なんだろうけど、もうそろそろこの縛りを打ち破ってもよいように思うけどなぁ。
警察側は毎回完膚なきまでに完敗だけど、今作はこれまで以上にワンサイドゲームでしたよ。 ここまで実績上げてこの扱いって、警察機構の古い体質っぽいとこ連想できちゃって、そろそろ・・・ 好きなシリーズだけに、次回は新しい展開に期待したいですね。 |
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仮面を剥がそうとする警察、守ろうとするホテル。
この組み合わせの発想は面白いと思っていたけど、2作目にして早くもネタ切れかな。 複雑な犯行を分かりやすく説明したかったんだろうけど、あの「湊かなえ方式」はシリーズの雰囲気ぶち壊しじゃないかな。 |
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犯人は明らかで、動機も途中で想像がつくのですが、想定していた以上のラストで満足。
そのラストですが、実際その発言や行動のみ切り取って見た場合、見えすいた「いわゆる茶番」ってレベルなんだけど、そこまでの犯人と刑事の人物造形がそう思わせる事を許さないですね。 |
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作者初読。
この作品だけの印象でしかないですが、同じ芸術小説でも原田マハさんとは対極にあるように感じました。色々。 素人を置いてけぼりにして若干暴走する時がありますね。 その素人にもフェルメールを腐してるようにしか読めないのだが嫌いなのかな。 |
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