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梁山泊 さんのレビュー一覧
梁山泊さんのページへ書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.75pt |
レビュー数681件
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閉塞した環境に生きる女性にありがちな悩みを、泥棒、放火、逃亡、殺人、誘拐といった犯罪に絡めて描いた短編集。
「女性は、こういう状況ではこう考える」 犯罪という非日常的な状況ですが、妙にリアル感あり。 メンヘラ女を描くのが上手い作家さんですね。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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殺し屋シリーズ第三弾。
テーマはこれまで同様「家族愛」ですかね。 視点切り替えを多用した過去2作と違って、ずっと視点独占の主人公。 そんな主人公を、たった一行で殺してしまった時には驚いたけど、この後の「泣かせ」のポイントになっているように思いました。 個人的には、前作までのハチャメチャな方がこのシリーズには合ってそうに思いました。 |
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総理大臣の娘を誘拐する器には到底思えない主人公。
更に明確にされていない動機といい何か隠し玉がありそうだと思っていたが・・・この点については、ラストでスッキリ腹落ちさせてくれた。 しかし、あの総理大臣には一言言わせて欲しい。 「キミは大学出たのか?」 |
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初めて読んだ作者の作品が前作の「カエル男」
以降、作者の作品を読み漁ってきた自分にとっては「あぁ前作にも出ていた刑事さん」ではないのです。 渡瀬、古手川、そして御子柴。彼らが演じる「カエル男」が面白くない訳がないのですよ。 |
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読後感の悪い作品が多い作者ですがこの作品もです。
家族、とりわけ姉妹の話ですがそこに愛がありません。 親からの愛を感じない妹の視点のミステリ仕立てですが、その妹に同情できない描き方になってるところが作者らしいですね。 ラストの彼女のセリフが重いです。 |
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萌えオタ受けを狙ったライトミステリ。
密室の謎に挑む多重解決もので、本格的な一面も覗かせるものの自虐的妄想を繰り返す主人公がラノベ臭を撒き散らす。 シリーズ3作目ですが設定が余りにも特殊な割に説明が不親切なので頭から読む事をお薦めします。 |
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美容形成外科に対しては正直いい印象がないんですよね。
作者は美容形成外科医ではないですが医師です。 医師でなくても描けるっていうか、軽くて、寧ろ医師ではない人が描いた作品に思えてしまいました。 読後も美容形成外科に対する印象は変わらなかったなぁ。 医師でなければ描けない作品を是非。 |
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警察学校を舞台にした連作短編の体。
「警察学校の目的は生徒を卒業させる事ではなく、不向きな人間を排除する事」らしい。 「何でもお見通し」な教官の存在感が半端ないだけでなく不気味でもあって、登場してくるだけでドキッとさせられる。 見込みのある生徒を、不向きな生徒を使って一度どん底に叩き落とすやり方が結構えげつない。 愛は感じられないのだが、それに応える生徒がまた格好いい。 |
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自意識過剰で人間関係が上手く築けない女。
同じあぶれ者のアイドルオタクの男に興味を示すが、ベクトルが一方向に振り切れている彼は自分に全く興味を示さない。 で、「蹴りたい」ってか。笑ってしまう。 いい歳してアイドルオタクって情けなくて見苦しいけど、自意識過剰で孤立してる奴の方がよっぽどタチが悪い。 |
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「弧狼の血」の続編。
強烈キャラの大上が退場し彼の意志を継ぐ日岡が中心に。 シリーズとして作品の持つ色は変えて欲しくないが、日岡が大上に匹敵なんて設定だったら受け入れ難いと思ってました。 しかし、こちらの想定を上回る設定がされていて興奮を隠せずで、次回作も超絶に楽しみです。 |
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各700頁の3部構成。
図書館でこの本を受け取った時「模倣犯かよ」と。 学校にはこういう生き物が生息してる。生徒、教師、父兄・・・こんな奴いるよね、そんなオールスターキャストで、造形だけでなくその配置も素晴らしい。 唯一の異分子の弁護人、そして当初と逆の役割を背負った検事。 この作品に意外性は不要。如何に登場人物、そして読み手を納得させるかだろう。 そういう意味でこのキャラ配置が効いていたと思う。 |
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青森までツーリング中の主人公が陰謀に巻き込まれ、という話。
巻き込んだ側と巻き込まれた側、二人の登場人物の視点で交互に描かれますが、寡黙な二人の絆が徐々に深まる様が伝わってくるのがいいですね。 多くを語らずともってやつだ。 主人公パートで、体言止めが多く使われており、淡々としているようでリズムがよく、独特の余韻も生んでいますね。 情景が目に浮かぶようでした。 |
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刑事モノですが骨太でもないしバイオレンスでもない。
メッセージ性の高い作品を多く世に送り出している作者ですが、この作品にメッセージが込められているとも思えない。 実際、この作品自体は評価云々言えるデキではないと思うが、キャラリンクさせる作家さんだという事を考えると個性的な新キャラが2名登場。 次回作に期待としておくが、案外御子柴を倒すのは彼かもしれない、とか思ってみたりしている。 |
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「人は人生の終わりに誰を想い、何を願うのか」
裏表紙の解説にある様に確かに「静かに胸を打つ物語」なのは間違いないのだが、当初想像していたのとは違っていました。 読んでいて目頭が熱く・・・ではなく、寧ろ眉間にシワが・・・でしたね。 これこそが、残り時間が少なくなった人間にしか達せない境地なのかなって思いました。 |
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笑シリーズ3作目。
1編10分程度で読めてしまう全13編の全くミステリ要素のない短編集ですが、作者の意外性を見たっていうか、短編集は作家の実力が出るなぁって実感しました。 良品が目白押しです。 個人的には白夜行雪穂を主人公にした「シンデレラ白夜行」が好きですね。 |
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この作者にとってかなり変化球な作品かと。
SFラブロマンスやらタイムトラベルやらの体をとっていますが、作者が描きたかったのは、作品内にちらっと出てくる原発の件ではないかな。 テロにより某国が滅びるのですが、こうでもしないと世界が原発廃絶へ動き始める事はないのだろうな。 |
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娘の部屋には、祖母が母親に教えたピアノ、祖父が娘とのコミュニケーションを取らんとし買い与えたパソコン。
一方、父親は不在、母親は生活を守るため働く事に精一杯。 今の親って子育て出来てないんだろうな。 家族の時間はどこへ?っていうかこんな時代に誰がした。 17歳の作者の皮肉めいて聞こえました。鋭い指摘です。 |
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登場人物のリンクもないし、最後誰にも光がささない読後感の悪さといい、辻村作品としては異端なのかな?
過疎村を守らんとする大人の非常識と、芸能界に身を置く異性が持つ非常識の間に挟まれたら男子高校生なんて翻弄されて当然だわ。 主人公のラストの行動も青臭く見えましたね。 |
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男性に告白され「私が彼をまったく愛していないにもかかわらず、私が将来結婚するかもしれない相手だ」
正直笑っちゃったんですけど・・・ここって笑うとこじゃなかったんですかね? 主人公に共感しているレビュアーさんが結構いたのですが、実際こういう子、普通にいるって事? 作者は、読み手に主人公への共感を期待しているようには思えないんですけどね。 「みんなで(このバカを)笑おう」みたいな・・・ おかしな時代になったもんです。 |
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今更ながらそしてお恥ずかしながら作者初読。
某所レビューにて入門書との事で手にしました。大ベストセラーですしね。 ですが「いくらなんでもこれは違うでしょ」が正直な感想。 ベストセラーになる類の作品とは絶対違いますけど・・・ この本がバカ売れした時マスコミはどう評価したの?っていうか、何故この本がそんな爆発的に売れたの? 性描写云々はさておき、ジミヘンやジョプリンが没した時代背景があったとはいえ死を美化しすぎていないだろうか。 |
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