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梁山泊 さんのレビュー一覧

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レビュー数8

全8件 1~8 1/1ページ

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No.8:
(2pt)

ワルツを踊ろうの感想

これは恐らくこの作者さんの黒歴史になる作品ですね。褒めるところがないです。

外資系企業をリストラされた主人公が、過疎化が進むクソ田舎の再生に挑んでいく話かと思いきや違いました。
っていうか、外資系企業アラフォーでFP2級を取得できないなんてリストラされて当然ですよ。
兎に角、計画性がなくやることなすことバカ丸出しで空回りしっぱなし。
いわゆるダメ人間の部類で、このおつむで地域再生なんて出来たらビックリです。
ただ、この作者さんですから、ラストはスカッとひっくり返してくれるのではないかと我慢して読んでいましたが・・・
着地点は、最初から見え見えでした。

ワルツを踊ろう (幻冬舎文庫)
中山七里ワルツを踊ろう についてのレビュー
No.7:
(2pt)

高原のフーダニットの感想

火村シリーズの中編が3作。

「オノコロ島ラプソディ」
冒頭で叙述トリックについて言及(批判)しており、(ロジック一本槍の作者)「らしいな」と思いつつも、まさか叙述で来るのかなんて若干楽しみにしていたら「バカミス」だった(笑)

「高原のフーダニット」
良くも悪くもこの作者らしいというか、火村シリーズらしい作品と言えるのかも知れない。
まず「無理がある」
そして「捻りがない」
火村と有栖が「できている」という視線で読めない読者には退屈この上ないのである。
この作品の場合、それに加えてもう1つ。
被害者が双子であるという設定に何か意味があっただろうか。
こういうのやめて。 正直思いっきり消化不良。

「ミステリ夢十夜」
ショートショート。
レビューを書こうという気も起こらないのだが、あえて一言。
収録作の中でこの作品が一番良かった、なんていうレビューも散見されるわけだが・・・(意外と多かった気がする)
これって作者としてはどうなの?
結局そ~ゆー事なんじゃないの(笑)

高原のフーダニット (徳間文庫 あ 59-1)
有栖川有栖高原のフーダニット についてのレビュー
No.6:
(2pt)

暗黒童話の感想

黒乙一全開。
作中に「アイのメモリー」という短編童話が挿入されています。
これなら従来の黒乙一短編作品という事で、そもそも嫌いではないですし、それなりの評価は出来たのですが・・・
まぁ何れにせよ黒乙一は短編に限るな、と実感した次第です。
乱歩の短編に似た感じのがありましたかね。 あと、綾辻「暗黒館」とか。
一番似ているのは「フリークス」かな。

眼球移植による幻視というアイデア自体は既視感ありありですが、これまで読んだ乙一作品の中では最もミステリらしい作品ではあります。
ホラーとミステリの融合ってやつですかね。
綾辻さんの「フリークス」のレビューで、「こんなの描けるの綾辻しかいない」と書いたのですがいましたね、ここにも。
色々凝った事もやっておるのですが、全てグロさの前に吹き飛びます。
苦手です。
暗黒童話 (集英社文庫)
乙一暗黒童話 についてのレビュー
No.5:
(2pt)

帽子収集狂事件の感想

乱歩はこの作品のどこをどう評価して作者のベストに推しているのだろうか。


▼以下、ネタバレ感想
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帽子収集狂事件【新訳版】 (創元推理文庫)
No.4: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

地獄の奇術師の感想

探偵二階堂蘭子の初登場作品という事で期待していたのですが、物語冒頭から普通に登場している。
捜査陣から特別扱いされている理由こそ記述されているもののそれだけ。
これだけでは彼女の人となりが全くわかりません。もう少し「おぉぉ!」ってのが欲しかった。まずここでがっかり。


▼以下、ネタバレ感想
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地獄の奇術師 (講談社文庫)
二階堂黎人地獄の奇術師 についてのレビュー
No.3: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。の感想

うわぁぁぁ出たぁ!!、辻村深月の真骨頂か。
いつかこういう作品に出会えるのではないかとは思っていましたが・・・出たなついに。
ついに男性読者を完全に置いてけぼりにしてしまった。
女性はこの作品を読んで共感できるのだろうか?女性なら誰しもが身に覚えがあるのだろうか?
個人的には、全ての女性がこうでないと思いたい。一部の女性が持つ女の嫌な部分という解釈をしたい。友達に対してこんなんじゃ、やってけないでしょうよ。
これを男には理解できない女の複雑な人間関係というのか?男は単純なのか?
「男に生まれてよかった」

ミステリーの部分のレビュー? 「知らん!」

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫)
辻村深月ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 についてのレビュー
No.2: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

翼ある闇の感想

読み手を選ぶ、好き嫌いが分かれるというレビューが多いようです。
確かに、作中の見立て殺人などは、知っている人と知らない人とではその面白味が違うはずですが、その選ばれし人達は、この作品に数々登場したびっくりトリックとか犯人のトンデモ動機に納得しているんでしょうか。
作者の作品は初めてだったのですが、期待が大きかった分、がっかり・・・というより・・・がっかりする事も忘れるくらいの読後感を味あわせてもらいました。


▼以下、ネタバレ感想
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新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)
麻耶雄嵩翼ある闇 についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

ナイチンゲールの沈黙の感想

一応殺人事件は起こる、しかもバラバラ殺人である。
しかし幻想的、というより最早ファンタジーな要素が作品を支配してしまい、ミステリーとは言えなくなっている。
現役医師である作者が、2作目に描きたかったテーマがこれなのか。
医療界にメスを入れるという社会派的な要素もまるでない。
島田荘司氏、綾辻行人氏辺りを意識して冒険してみたのか?
思いっ切り空振りしてる気がするが・・・

白鳥とタメをはれるキャラが登場したものの、それを生かせていない。
登場人物に子供が多い事、そしてファンタジーを眼前にして、その強烈な個性、存在感が霞んでいる。

新装版 ナイチンゲールの沈黙 (宝島社文庫 「このミス」大賞シリーズ)
海堂尊ナイチンゲールの沈黙 についてのレビュー