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溺れる魚
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溺れる魚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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古い割に良い | ||||
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同タイトルの映画がとても好きなのです。 監督は堤幸彦。 主演は椎名桔平に窪塚洋介、IZAM、仲間幸恵その他豪華ゲスト陣が多数。 確か野際陽子さんと渡辺謙さんも出演してたな。 とにかく映画はドタバタな展開で息も吐けないし目も離せなかった。 何より映像がきれいでDVDは何度も借りてきて観てた。 で、原作の方はというと。 これがまた面白かったのである! 内容は映画のものとは大分変わっていて、映画がどれだけ着色されていたかが分かる。 それは悪い意味ではなくて、ただもし原作を読んでから映画を見ていたらかなりのギャップに幻滅するかもしれないなと思った。 別々の件で特別監察局に目をつけられた秋吉と白洲警部補。 彼らの罪を帳消しにするためにはある案件を解決しなければならない。 断れば刑務所行きという状況の中、彼らはしぶしぶ手を組み、公安刑事の内偵を開始する。 その公安刑事から大企業へと舞台は移り、あれよあれよというまにプロットは広がりを見せる。 そして終にはおよそ40人以上の人物たちを巻き込み 警察、大企業、テロリスト、腐れ公安、革滅勢力、やくざたちが3000万円を廻り一大チェイスを繰り広げる。 小気味良いテンポで話が進んでいく。 名前が飛ぶように出されるが一人ひとりの個性さ故に覚えにくいことは決してない。 映画のぶっ飛んだ面白さとは違った骨太な痛快さがありました。 ただ、映画とは違ってタイトルの「溺れる魚」の意味についてあまり語られなかったのだけは不満でした。 「ねえ、魚を溺れさせる方法 ―― 知ってる?」 そんな冒頭で始まった映画は今でも僕の脳裏に焼きついて離れません。 でもこの本も違った意味で好きになりました。 全てが解決されないままのに何故か最後には微笑んでいる、そんな本です。 | ||||
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登場人物達に合わせて物語の視点が目くるめく入れ替わる,特定の主人公を持たない作品.それにしても出てくる奴らにまともな奴が全然いない.ジワッと進む序盤からバタバタ人が死ぬラスト.この物語に秩序や文学性を求めても無駄だ.それでも読むことによりある種のカタルシスを得られることは間違いない.そういうパワーを秘めた作品だ | ||||
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小説を、文学がどうのこうの・・と小難しく考えるのではなく、エンターテイメントとして楽しむタイプの私としては、充分楽しめた作品です。 登場人物はどいつもこいつもまともじゃなく、感情的にコミットできる人物はひとりもいない。そんなアナーキーでポストモダンな感じは私には痛快に感じられた。何か、ひとつの「大きな物語」として作品を制御しようという気はそもそも著者にはない感じ。そのアナーキーさ加減が突き抜けてて、むしろ気持ちよかった。 また、別の戸梶作品を読もうという気になりました。 | ||||
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はっきり言って、読み終えた時に何も残らないし、嘔吐物や排泄物などの描写も多く、下品である。過激な言葉使いは子供に真似して欲しくない。 しかし、ハードカバー版の帯のキャッチコピー「強烈な悪役、豪快なチェイス、痛烈などんでん返しが激突する、これぞ、完璧な娯楽小説」通り、濃いキャラクターやハリウッドのアクション映画を思わせるストーリー展開に、陳腐な表現だがハラハラドキドキさせられる。爽快感を一番に求める人には、十分元が取れると思う。 巻末の宍戸錠の特別エッセイも、原作のことは殆ど触れられず、映画版のメーキングや映画業界の思い出話や俺様自慢なのだが、原作の雰囲気にはまっていると思う。 | ||||
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強烈にキツイキャラが大量に登場する。でもって、話はガンガン進んでいくのでもう混乱して収拾がつかなる部分も。けど、そんなことお構いなしに最後まで一気に読みとおせます。犯人「溺れる魚」の要求には爆笑してしまいました。ここで腹がよじれるほど笑えるかどうかで、この本の評価は変わるでしょうね。とりあえず悪ノリが嫌いじゃない人にはオススメします。 | ||||
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強烈でいかがわしいキャラクターの者たちがくんづほぐれつ、という感じで展開する脅迫事件。読んでいて、質の高い悪ふざけにつきあわされているような感じがしてくる。ちょっとゲロを吐くシーンが多すぎるのが難だが、におってくるような猥雑さがこの小説の魅力か。 | ||||
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登場人物がみんな変で個性的でとってもおもしろい!女装趣味の若手刑事と捜査の時に現場の金を着服した中年刑事のコンビが最高でした。いたるところにいろんなアクセントがあってとってもおもしろかったです。 | ||||
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読めば読むほど意味がなくなって行きます。多分、溺れる魚の意味は、意味がないってことでしょう。でも、そこが面白い。 | ||||
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化粧品の万引き捕まった女装趣味の秋吉宗貴、強盗のアジトから金を着服した白洲勝彦、2人とも警視庁の警部補だが、発覚した罪を突きつけられ、窮地にたたされる。“警察官による犯罪の摘発とその予防”が任務である警察庁長官官房の特別監察官の仕事と引き替えに、罪を免除してもらうことになる2人。その任務は、公安警察官・石巻修次の出入りしている店『クリング・クラング』へ潜入し、石巻の動向を探ることだ。石巻の背後には大手企業ダイトーグループがあり、ダイトーは“溺れる魚”という集団から企業恐喝を受けていた。ダイトーの経営する60分DPEショップのフィルム現像機を狙った“溺れる魚”の狙いとは? 物語で描かれる日本の社会の有り様。秋吉・白洲・石巻ら警察官、ダイトーの幹部、“溺れる魚”のメンバー、革命家ら、登場人物にまともな人間がいない。倫理的に、おかしい連中ばかりだ。そんな連中の間にあるのは、対立ばかりだ。会社員の論理と芸術家の論理の対立、特別監察官と公安警察官の対立、対立が表面化し、混乱が深まるばかりの日本が描かれている。人々のモラルの崩壊が、日本を蝕んでいる姿だ。 警察と企業恐喝の関連性は、現実の社会を反映している。ダイトーに食い込んでいる公安警察官・石巻は、ダイトーにタカリ続ける悪徳警察官だ。娘や芸術家に甘いところもあり、極悪というわけではない。このような警察官は現実にいそうだ。 警察庁の長官官房(特別監察官)と警備局(公安警察官)の確執が物語の発端になっている。これも、ありそうな話だ。ダイトーが、暴力団を雇って企業防衛に動くのも、ありうる。でもまあドンパチやカーチェイスは、現実社会では勘弁してほしいところだ。 | ||||
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現在私のマイブームな一冊がこの「溺れる魚」!!ミステリー小説なんですが、これでもかというくらいの娯楽小説っぷりがツボに来ています。実はこの小説、2001年の2月に映画化されるそうで、その情報がきっかけで読んだ作品でした。それがまさかこんなにはまるとは…何といっても主人公の2人がきていまして、1人目の白州は現金を着服した刑事、もう1人の秋吉は化粧品の万引きがバレた女装癖刑事ときたもんだ!!刑事ですか?ホントに刑事ですか?と言いたくなるこの設定!!脇を固めるのも一癖も二癖もある人物ばかりで、まともな人がいないといっても過言じゃございません。いや、むしろ『脇』ではなく誰もが主人公なのかも…と、いうのも、いくつもの視点で物語が展開していき、その中には白州や秋吉とは全く接点のない人物もちらほらと。映画版のコピーに『すべては計算されつくした偶然』というのがあるのですが、まさにそんな感じ。様々な偶然と偶然が重なり、それがやがて必然になって事態は展開していきます。終盤の急展開っぷりはみものです!!来年公開の映画を観てから読むも良し、映画を観る前に予習しておくも良し、映画をもっと楽しむスパイスに是非是非読んでみて下さい☆ | ||||
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