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溺れる魚
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溺れる魚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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と言っても過言ではないだろう。 | ||||
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古い割に良い | ||||
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作品名が面白かったので、手に取りました。 映画化された作品とは全然知りませんでした。 とにかく登場人物の多い作品です。 女装の警部補、忠誠心ゼロの警部補。自覚のない公安。 やくざとの絡みがある企業と、恨みを持つ芸術家達。 それぞれの個性を考えて、凝りすぎてしまうと、全部が 全部個性が死んでしまうので。 女装の警部補も、忠誠心ゼロの警部補も、一体何をして たのよ、って感じで、結構あっさり殺されちゃうので、 誰が死んでて、誰が殺したのか、確認して、って感じ。 企業恐喝、恐喝すり替わり、までは良かったのですが、 ハリウッド映画宜しく、撃ち合いになっちゃうと、ドタバタ が過ぎたかな。 絡み合わない、味の合わない具を煮詰めるとこんな味? という本作品。60点。 凝りに凝った具材に溺れてしまったのは魚かな。 | ||||
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登場人物のキャラは立っているし、話の設定には大爆笑。途中までは大変楽しめました。 しかし、最後の方は一体どうなっちゃったの? 戸梶圭太作品はこれしか読んでないのだが、彼は設定立てに関しては天才なんじゃないか と思う。私の大好きな作家である奥田英朗と比べてもいい勝負だなと思った。 でも途中からの展開を考えぬまま書き出したんじゃないだろうか?もちろん落ちなんかは 全く考えていなかったのではないか? しかも、途中からの展開に悩んでいる時に編集者に催促されて、「ええい、もうどうでも いいや!」と書きなぐったのではないかと妄想してしまうくらい、最後の方の展開は適当 になってしまっている。 途中まで面白かっただけに残念でならない。出来ることなら後半部分を書き直してもらい たいと真剣に思う。 あと、最初から映像化されることを念頭にして書いた小説という臭いがプンプンとする のはちょっといただけないかな。 | ||||
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「キャラ立ち」した登場人物達(主に悪徳警官)がくんずほぐれつの ドタバタ劇を展開するクライムストーリー。 「女装癖のある刑事」、「現場から金を横領した刑事」 「妙なバーに出入りする公安の警部」「金に困った悪徳刑事」 「脅迫状を送った芸術家達」「脅迫状を受け取ったとある企業の重役」 「重役の雇ったやくざ」「革滅派の活動家で醜男醜女のカップル」 ざっと、こういった人々たちが各々の思惑と欲望の下で悲喜劇を 織りなします。 全体的に快活に読み進められます。しかし、登場人物の多さに反比例して、 内容的にはそれほど入り組んだ展開にはならず、結局は公安の警部と、 重役側の雇ったやくざと、免職を免れたい悪徳警官と、金に困った悪徳警官と、 脅迫状を送った芸術家達とのバトルロイヤルが展開されて、最終的には ある脇役が美味しいところを掠め取っていく、という感じです。 深くない分、頭を使わずに読めます。この作者が得意とするパターン でしょうね。 | ||||
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登場人物、皆キャラ濃いですね。 個性が強すぎるスパイス、皆いい味を出して刺激的ではあるのです、全体的な味として最後まで調和しきれなかった、そんな感じでした。 それなりには楽しめますが、調和が出来なかった分後味があまり・・・ラストもう少しまとまって欲しかったと思います。 でもそこそこ楽しめましたし、一人一人のキャラ設定面白かったですよ。 | ||||
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女装が趣味の刑事をはじめ個性溢れる登場人物。意表をつきしかも笑える犯人達の脅迫内容。そんな彼らの姿、光景をイメージするだけで笑いがこみ上げてきた。序盤は完璧だ。 しかし、中盤以降は、あの彼らの個性は何処にいってしまったのかと思えるくらい、登場人物達はストーリーに埋没してしまい、単なるドタバタ劇が展開される「よくあるエンタメ小説」になってしまっている。 不必要な登場人物も多く、それが物語を散漫にしてしまい、スピード感が溢れているはずの展開をダラダラとしたものにしてしまっている。代表的なのがヤクザの沢木の子分達だ。クチクサ、豚マン、ピグミーetc。彼らはこのあだ名のためにのみ登場してきたとしか思えない。 《尻すぼみ》。そんな作品だった。 ただ、未見ではあるが映画は観てみたいと思った。映像になれば、彼らの個性を《目》で直に見ることができるからだ。 | ||||
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同タイトルの映画がとても好きなのです。 監督は堤幸彦。 主演は椎名桔平に窪塚洋介、IZAM、仲間幸恵その他豪華ゲスト陣が多数。 確か野際陽子さんと渡辺謙さんも出演してたな。 とにかく映画はドタバタな展開で息も吐けないし目も離せなかった。 何より映像がきれいでDVDは何度も借りてきて観てた。 で、原作の方はというと。 これがまた面白かったのである! 内容は映画のものとは大分変わっていて、映画がどれだけ着色されていたかが分かる。 それは悪い意味ではなくて、ただもし原作を読んでから映画を見ていたらかなりのギャップに幻滅するかもしれないなと思った。 別々の件で特別監察局に目をつけられた秋吉と白洲警部補。 彼らの罪を帳消しにするためにはある案件を解決しなければならない。 断れば刑務所行きという状況の中、彼らはしぶしぶ手を組み、公安刑事の内偵を開始する。 その公安刑事から大企業へと舞台は移り、あれよあれよというまにプロットは広がりを見せる。 そして終にはおよそ40人以上の人物たちを巻き込み 警察、大企業、テロリスト、腐れ公安、革滅勢力、やくざたちが3000万円を廻り一大チェイスを繰り広げる。 小気味良いテンポで話が進んでいく。 名前が飛ぶように出されるが一人ひとりの個性さ故に覚えにくいことは決してない。 映画のぶっ飛んだ面白さとは違った骨太な痛快さがありました。 ただ、映画とは違ってタイトルの「溺れる魚」の意味についてあまり語られなかったのだけは不満でした。 「ねえ、魚を溺れさせる方法 ―― 知ってる?」 そんな冒頭で始まった映画は今でも僕の脳裏に焼きついて離れません。 でもこの本も違った意味で好きになりました。 全てが解決されないままのに何故か最後には微笑んでいる、そんな本です。 | ||||
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一風変わった登場人物が矢継ぎ早に登場し、いくつかの時間軸を書き分けているところから、私はいまひとつ感情移入をすることが出来ませんでした。個人的には登場人物の性格や、文章の隅にあらわれるような言葉の癖などをもう少し細かく描いてほしかった。外見的な描写だけでは、リアリティーにかけ、私の拙い想像力ではあまり楽しむことができませんでした。 しかし、舞台設定や、場面ごとの表現はうまく、それなりの臨場感をもって書かれているかと思います。他の作者にはできない、現実味のない現実をうまく表現しているのではないでしょうか。 そういった意味では、人物描写の物足りなさは、勿体無い・・・。 | ||||
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登場人物達に合わせて物語の視点が目くるめく入れ替わる,特定の主人公を持たない作品.それにしても出てくる奴らにまともな奴が全然いない.ジワッと進む序盤からバタバタ人が死ぬラスト.この物語に秩序や文学性を求めても無駄だ.それでも読むことによりある種のカタルシスを得られることは間違いない.そういうパワーを秘めた作品だ | ||||
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小説を、文学がどうのこうの・・と小難しく考えるのではなく、エンターテイメントとして楽しむタイプの私としては、充分楽しめた作品です。 登場人物はどいつもこいつもまともじゃなく、感情的にコミットできる人物はひとりもいない。そんなアナーキーでポストモダンな感じは私には痛快に感じられた。何か、ひとつの「大きな物語」として作品を制御しようという気はそもそも著者にはない感じ。そのアナーキーさ加減が突き抜けてて、むしろ気持ちよかった。 また、別の戸梶作品を読もうという気になりました。 | ||||
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戸梶作品初挑戦でしたが、リーダビリティはなかなかで、楽しく読めました。変人ばかり登場しますが、巧く描き分けておられます。まあ、明らかに余分なお下品描写もあるわけですが、無駄なところがいいかもしれません。それが作品の持ち味だと感じました。それにあの脅迫の内容、通勤途中に読む人は噴き出さないように気をつけましょう。終盤にストーリーは急加速しますが、混沌のうちに収束した感じで、最終的に誰が勝って誰が負けたのか、喜んでいいのか悪いのか、何か忘れているような、いないような。でも、そんな事どうでもいいです。「なぎら☆ツイスター」も読むしかないですね。独特なノリにちょっとハマりそう。 | ||||
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そのワールドのノリを、「イイ」も「ワルイ」もあたたかく見守るファン層がいるのね、戸梶さんには。正直、これ、私はいただけなかった。「凄いぜこのノリ、このスピード!」なんて帯から、奥田英朗の「最悪」や恩田陸の「ドミノ」ノリを想像してしまったけど、ノリもなにもアナーキーなだけでラストへ向かって一気になだれこむ爽快感がないんだな。立て続けのゲロ描写にも辟易。でもトカジファンのレビューを見渡すと、もう一冊くらいはトライしようか…てな気にはなる。 | ||||
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はっきり言って、読み終えた時に何も残らないし、嘔吐物や排泄物などの描写も多く、下品である。過激な言葉使いは子供に真似して欲しくない。 しかし、ハードカバー版の帯のキャッチコピー「強烈な悪役、豪快なチェイス、痛烈などんでん返しが激突する、これぞ、完璧な娯楽小説」通り、濃いキャラクターやハリウッドのアクション映画を思わせるストーリー展開に、陳腐な表現だがハラハラドキドキさせられる。爽快感を一番に求める人には、十分元が取れると思う。 巻末の宍戸錠の特別エッセイも、原作のことは殆ど触れられず、映画版のメーキングや映画業界の思い出話や俺様自慢なのだが、原作の雰囲気にはまっていると思う。 | ||||
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強烈にキツイキャラが大量に登場する。でもって、話はガンガン進んでいくのでもう混乱して収拾がつかなる部分も。けど、そんなことお構いなしに最後まで一気に読みとおせます。犯人「溺れる魚」の要求には爆笑してしまいました。ここで腹がよじれるほど笑えるかどうかで、この本の評価は変わるでしょうね。とりあえず悪ノリが嫌いじゃない人にはオススメします。 | ||||
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強烈でいかがわしいキャラクターの者たちがくんづほぐれつ、という感じで展開する脅迫事件。読んでいて、質の高い悪ふざけにつきあわされているような感じがしてくる。ちょっとゲロを吐くシーンが多すぎるのが難だが、におってくるような猥雑さがこの小説の魅力か。 | ||||
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登場人物がみんな変で個性的でとってもおもしろい!女装趣味の若手刑事と捜査の時に現場の金を着服した中年刑事のコンビが最高でした。いたるところにいろんなアクセントがあってとってもおもしろかったです。 | ||||
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読めば読むほど意味がなくなって行きます。多分、溺れる魚の意味は、意味がないってことでしょう。でも、そこが面白い。 | ||||
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化粧品の万引き捕まった女装趣味の秋吉宗貴、強盗のアジトから金を着服した白洲勝彦、2人とも警視庁の警部補だが、発覚した罪を突きつけられ、窮地にたたされる。“警察官による犯罪の摘発とその予防”が任務である警察庁長官官房の特別監察官の仕事と引き替えに、罪を免除してもらうことになる2人。その任務は、公安警察官・石巻修次の出入りしている店『クリング・クラング』へ潜入し、石巻の動向を探ることだ。石巻の背後には大手企業ダイトーグループがあり、ダイトーは“溺れる魚”という集団から企業恐喝を受けていた。ダイトーの経営する60分DPEショップのフィルム現像機を狙った“溺れる魚”の狙いとは? 物語で描かれる日本の社会の有り様。秋吉・白洲・石巻ら警察官、ダイトーの幹部、“溺れる魚”のメンバー、革命家ら、登場人物にまともな人間がいない。倫理的に、おかしい連中ばかりだ。そんな連中の間にあるのは、対立ばかりだ。会社員の論理と芸術家の論理の対立、特別監察官と公安警察官の対立、対立が表面化し、混乱が深まるばかりの日本が描かれている。人々のモラルの崩壊が、日本を蝕んでいる姿だ。 警察と企業恐喝の関連性は、現実の社会を反映している。ダイトーに食い込んでいる公安警察官・石巻は、ダイトーにタカリ続ける悪徳警察官だ。娘や芸術家に甘いところもあり、極悪というわけではない。このような警察官は現実にいそうだ。 警察庁の長官官房(特別監察官)と警備局(公安警察官)の確執が物語の発端になっている。これも、ありそうな話だ。ダイトーが、暴力団を雇って企業防衛に動くのも、ありうる。でもまあドンパチやカーチェイスは、現実社会では勘弁してほしいところだ。 | ||||
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新宿西口と銀座で珍妙な光景が展開されるシーンはとにかく痛快で面白い。映画化の計画があるそうだが、きっと話題を呼ぶシーンになるだろう。登場人物も事件もユニークで、エディター・レビューにある「疾走感」は味わえるが、あまりに劇画調なのが気になった。また、嘔吐物、排泄物の描写がひんぱんに出てくるので、万人向けの読み物とは言えないと思う。 | ||||
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