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掏摸
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掏摸の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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主人公のだめっぷりが嫌いな人は嫌いに なると思われる小説です。 スリというテーマは今までにないけど非常に 文学を感じました。 | ||||
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読み物としては楽しめたが、中村文則作品としては微妙な印象だ。 ここで描かれる悪人の像は定型的なものであり、そのことが影響して、物語全体の枠組みが、陳腐なものになってしまっているような印象を受けた。 | ||||
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エンディングと、悪を正当化していない点は好きです。 腕利きのスリが、巨悪な力に翻弄される話です。 主人公がスリを行う場面は緊迫感があってなかなかです。 特に、後半の見せ場のスリ・シーンはスピード感がありました。 スるときの手元のアップ、被害者の挙動、周囲の喧騒、 スリ師と被害者のツーショットのなどなど。 手品をいろんな角度から撮影しているカメラのようなイメージです。 しかし、全体としては私は物足りませんでした。 表紙や書き出しの文章イメージから、 アニメのデスノート的知能戦や、 展開が次から次へと変わるストーリーと期待しました。 一方で、話の展開がやや強引な気もしました。 主人公が自分の運命や言動を思い返すシーンは頻繁に出てきました。 これはスリの場面と、あえて対比させているのかな? でも抽象的(詩的?)な表現の出てくる部分が少し眠たくなりました。 主人公が物思いにふける後半の場面です。 登場人物のキャラクターが薄いので、イメージしにくかったです。 私は複雑な段取りのスリ場面もイメージしにくくかった。 ストーリーは別にしても、これは映画向きかなとも思いました。 でも実写にすると犯行場面の映像化が難しいかな。 SFや時代物でなく、現実世界の話ですが、 イマイチ、物語の世界観がふわっとしている印象でした。 | ||||
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天才スリ師の西村は、かつて一度だけ一緒に仕事をした「最悪の男」と呼ばれる木崎と 再会する。木崎は、再び彼に仕事を強要する。与えられた三つの仕事を期日までに こなさなければ明日はない。天才スリ師の腕は、おのれ自身を救えるのだろうか・・・。 読んでいて、黒くドロドロしたものを感じる。登場する人物全てが救いのない環境に 置かれている。はい上がりたくてもはい上がれない。その絶望的な状況に、読んでいて 暗い気持ちになる。主人公と最悪の男木崎。仕事を強要する者される者。危うい関係は いったいどうなるのか?ラストまで一気に読ませる面白さはある。ただ、登場人物ひとり ひとりの描写が希薄なため、具体的なイメージがなかなか浮かんでこないのが残念だった。 ラストは余韻を残すものになっているが、こういうパターンは何度か見たことがあるので 斬新さは感じられなかった。作者の意図も分かりづらく、曖昧な印象を受ける作品だった。 | ||||
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テーマはとてもよかった。 現代風で、調べてあった。 この路で、飯を食う背徳の後悔が、外道の排泄のごとく描かれ、 気が遠くなるほどの生への執着が描かれ、 恥と忸怩を嘆き、この世から抹消された者と生かされた者との取り返しのつかない落差を描いて欲しかった。 読み進めるスピードはつくが、 本当はもっともっと苦しい。逃げる場所さえない生命の職業は、操られるだけのスリ・・・・。 マフィアも捜査を誤る未公開株の不正譲渡などリアルもあるなら、 すり抜けるラッキーと二度とスリすらできず身元引受人などひとりもいない孤独の堆積がほしいと思った。 新宿、渋谷、山手線、、、、、、 いい題材だと思う。 最後は新宿の地下、大駐車場だろうか・・・・。 | ||||
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主人公・「僕」がスリを働く状況や、闇社会の恐ろしい人間達、 虐待されている子どもとその母など、 個々にだけ注目した場合はとても良く描けていると思いました。 自分がいかに平々凡々に生きているかを思い知らされましたし、 その幸運をかみしめることもできました。 ただ、「僕」が何故この行為に興奮を覚えるかや、 何度も名前だけ登場する、仲間であったろう石川や、 恋人であった佐江子という人物の全体像がはっきりせず、 リアル感に掛けました。 ストーリー全体がベールに包まれた様に、 少しぼんやりした印象だったのが、残念でした。 | ||||
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