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掏摸の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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終始暗いトーンの小説。人間業とは思えない、巧妙なスリのテクニックが車内や路上で延々と描写される冒頭がこの小説のムードを支配している。常民の世界とは真裏の、暗闇に潜む犯罪集団の暗躍がこの物語の世界。ヤクザや暴力団のものとは違う、もっと裏側にうごめく男達が支配する社会がこの小説の舞台である。子供が一人、そしてその母親がいるが、表情が見えない。黒いベールをかぶっているかのようである。この子供との交流に一抹の明るさのようなものが見えるが、母親との暮らしは澱んで見える。母親には男がいて、母子に暴力を振るう。子供は学校へも行かず、いつも同じ服を着ていて食事もままならない。この子供への一抹の同情が主人公の唯一の感情の吐露である。母親との金を仲立ちにしての情交シーンは場末のアパートでの陰鬱なものだ。暗黒社会の掟のなかで取り引きされる賭けに挑む主人公の最後の行動は、緊迫した描写であるがカタルシスをもたらすわけではない。 戦後イタリアのネオリアリズム映画のようでもあり、フランスのギャング映画のようでもある。ロベール・ブレッソンの映画に『スリ』というのがあったが、イタリアを舞台にしたフランス映画だった。 大江健三郎賞を取ったということだが、大江健三郎の初期作品にムードは似ている。これは芥川賞作家が書いたノワール小説だ。 | ||||
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自分一人いきがってる甘々な男の物語と思えば・・・ 突っ込みどころが多すぎる。 愚かな男を描きたかったのなら分かるが、 にじみ出るのは「かっこいい男を描きたい」という著者の意識のみ。 くだらないな~という感想しか残りませんでした。 | ||||
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芥川賞受賞という立派なキャリアをお持ちの作家なのであまり批判めいたことは書きたくないのだが、小説を上手に書くのが得意ではないみたい、残念ながら。 まず文章に潤いがなく荒削り。さらに純文学とエンタメ悪漢小説の折衷を追求したのだろうが、底が浅いと感じた。 しばしば現れる遠くに浮かぶようにたたずむ塔は何かのメタファーなのだろうが赤の他人の読み手である当方には何のことやら皆目見当がつかない。 悪の元締めの木崎という男は大物ヤクザなのか、それとももう少し政治畑寄りの人間なのか、最後までハッキリとは描いてくれないので不明・・・終いにはもう作者も面倒くさくなってキャラ造形を投げ捨てたんじゃないの? ここんところは、どんなに強大で悪魔的な組織の頭領なのか丁寧に描いてくれないと説得力をもたず、単なるチープなワルのゴルゴ13もどき活劇で終わってしまうではないか・・・残念。 | ||||
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大藪春彦や西村寿行を見習ってほしい。6割まではなかなかだが、ワルも主人公も中途半端。 | ||||
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文学オタクが、こんな表現できるんですよ〜といった文をダラダラと書いた、つまらない駄作。 全体的に世界観も浅く、薄い。 半分まで我慢しましたが、読むの止めました。 大学の文学部が書いた作品としたら、いいのかも。 絶賛とかはあてにならない例でした。 | ||||
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内容は面白いと思うが、ラストがなんとも三流。書いている本人が収拾つかなくなった感あり。 | ||||
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スリの天才が事件に巻き込まれていく作品。 二時間サスペンスドラマを早送りで見せられて、結末をカットしたみたいな話だった。 設定もイマイチ中途半端で、尻切れトンボ。うーん…、ちょっと合わなかったかな。 | ||||
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著者の出自が芥川賞だからか、登場人物が必要以上に深刻ぶるのに閉口した。スリ、というよりは危ない組織に関わってドツボにはまってしまった顛末が中心で、本筋はそう深い話でもない。 ロベール・ブレッソンの「スリ」を参考文献に挙げているが、あちらはもっと虚無的で、雰囲気はだいぶ異なる。 | ||||
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『犯罪小説の傑作』との帯評につられて読んでみました。 が個人的にはプロットにも人物描写にもあまり興味を持てないまま読み終えてしまい、ちょっと拍子抜けでした。 普段はミステリかノンフィクションくらいしか読まなくて免疫がないせいか、自分には何が面白いのか分かりませんでした。単に「犯罪小説」というものが肌に合わないのかもしれません。 一応、文章が読みにくいとか展開が意味不明というような部分はないため★2としました。 なんだかもったいない気もするので、いつか気が向いたらもう一度読んでみて何が描きたかったのか考えてみるかもしれませんが…。 | ||||
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なんとなく面白くなるんだろうな、そう想って読み始めても期待は裏切られます。 この作者はストーリーを描くことができないんでしょう。 犯罪も具体性に欠けているし、荒唐無稽なことを平気で書いています。 編集者のチェックはどうなっているのか? 作者は何を書きたかったのかイミフです。 後味の悪い苦いクスリを飲んでいるようでした。 | ||||
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期待しすぎたかな? ラストは、読者に任せる感じで。 子供はどうなるのか?子供の親はどうなるのか? | ||||
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好きじゃない。 おおきな物語が、よみたい。それだけです。 よくある日本の小説。 | ||||
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スリをするシーンは緊迫感があって良いが少しは非現実的過ぎる感がある。塔の象徴することがもう少し描かれても良かった。ラストの展開の意味が不明。 | ||||
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読んでる最中も何度か予感があったが、読み終えた時に話の結びがなく、やはりこの作者は書き方がとっ散らかってるなと確信した。 所々に記載される塔というものの正体を読み解く事がこの小説の本題だろうか知れないが、正直それに必要な描写は欠落しており作品としては不完全だ。また少年はまだしも佐江子、女というそれっぽいキーワードに対しては投げっぱなしであり不完全たらしめている。 主人公も人間離れした(映画のようにありえない世界)スーパーテクのスリ師のくせに、木崎の変装に気づかずスリをして囚われるとことから、マンガのようにいきなりアホになる展開すぎる。 かつ、モノローグという一人語りが飛躍しすぎて中二病もあいまって、ジャンプみたいな展開である。 まあ芥川賞を取った人間らしく純文学を基礎としたスパイ活劇(ゼロゼロセブン)という感じだが、それなら同じような経歴と作風の阿部和重のインディヴィジュアルプロジェクションのほうがよっぽど文学してるし完結もして面白かった。 この作者は読点が不必要な部分にもついてるぐらい多いし、文章も〜が〜が、と接続助詞を連続して使っていたり文章テクニックの観点から見ても稚拙だと感じる。 | ||||
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クソみたいな小説。 思い上がった中学生が漫画とかで読んでかっこよいと感じた雰囲気をベースに、 小説を書いてみたんだろうという感じ。 スリをする場面の描写は、頑張って書いたんだなーと思ったけれど、 万引きをする親子を見かけて、その子供に感情移入して助けることになることとか、 自分で無意識にスリを働いてしまうことがある描写とか、 意識の中に巨大な鉄塔が見えることとか、 裏世界の権力者に強制的に仕事をさせられることとか、 ストーリーとしてバラバラで、何か最後に纏まりがあるんだろうと思って読み進めたが、何にも無い。 怒りが湧いた。 文体自体も稚拙だし、鼻に付くのでムカムカする。 その結果何にも無いってのは、どいいうことなのか? 文藝春秋の書評で、ロシア文学者の亀山という人が、 「『掏摸(すり)』は、今後これ以上のものが書けるのかと思わせるほどの傑作でした。」といっていた。 詳しく説明してほしい。 | ||||
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大江健三郎賞受賞、海外での評価が高い、という出版社の謳い文句にまんまとハマり、初めて中村文則さんの作品を読んでみました。 正直、期待はずれで、これは『名探偵コナン』か?とまで感じました。 スリに対して万能な才能を持つ主人公は、天才型で不可能がないコナン。 衒学的で自身の言葉に陶酔しながら、小説のテーマを延々と台詞で"説明"してくれる親切な敵役は、黒ずくめの男ジン。 終始、少年漫画のような幼稚さやあざとさを感じます。 過去のスリ師に対する描写に至っては唐突なため不自然になり、資料をそのまま書き写したような印象すら受けます。 スリ=他者の占有物を一方的に奪う=ギリシア神話や旧約聖書で見られるような、自分勝手な神々が人類に一方的に干渉し、不条理にもてあそぶ。というのが今作品の主題らしいのですが、親切にも全て登場人物が台詞で説明してくれます。 「学校の先生かっ!!」と思わずツッコミを入れたくなりました。 | ||||
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とにかく読みにくい。 38頁で読むのを止めた。 この作家のは二度と読まない | ||||
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スリを生業とする主人公が、闇社会のボスである木崎に命令されて、仕事(もちろんスリをはじめとする犯罪行為)をするという話。 主人公が、闇社会で絶大な権力を握る悪の権化のような人物(木崎)に運命を操られたり、売春婦の子供で母に命じられてスリをしている男の子に優しい気持ちを抱いたりする設定は、いかにもありふれている。陳腐に過ぎると思う。 著者自身のあとがきによると、本書は未完で『王国』という続編があるようだが、評者は続編を読もうという気持ちにはなれなかった。 本来なら星1つだが、街の風景の描写が重苦しさを感じさせてリアリティがあるのと、スリのシーンにもリアリティがあるので、星1つ増やして星2つにさせていただく。 | ||||
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大江健三郎賞を受賞し、英訳が米紙ウォールストリートジャーナルの年間ベスト10小説に選ばれたということで期待して読みましたが、少々期待はずれに終わりました。 著者の文体には独特のリズムがあり、ある意味強引に読者を惹きつけるものですが、私には生硬な感触で馴染めませんでした。 また、登場人物の描き分けも平板で未熟な印象を受けました。ストーリー展開もやや雑な印象を受けました。 主人公のスリは、虐待され万引きを強要される幼い少年に同情し保護施設に入所させようと努力するのですが、犯罪者集団の非情なルールの中で悪戦苦闘します。しかし、なぜそこまで少年に肩入れするのかは描かれておらず、また結果的に少年がどうなったのかも不明のまま結末を迎えます。スリという特殊な職業については大変興味深く読みましたが、全体としてやや物足りない印象でした。 | ||||
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「スリ」についての描写は面白かったです。詳細で。 と思ったら参考文献が4冊載っていて、ああ、きっとこれから抜粋したんだな、とわかります。 それ以外の部分はあまりにも薄ぼんやりしています。 裏社会のことも、政治家が死ぬ理由も、木崎の目的も、そして主人公の人となりさえ、なにもかもぼんやりです。 作者はひとつの着想を得て、そこからいろんな取材をして物語に厚みをつける、というような作業をする方ではないんでしょうね。 そのひとつの着想だけで、あとは適当に頭のなかだけで肉付けをして、作品として仕上げているような感じがします。 なんだか出来の悪い卒業論文を読まされてみたい。 この内容で、「依頼を受けて5年もかかった」「でも書くべきものをかけた」というのだから驚きです。 中村さんの本を読むのはは3冊目くらいですが、もういいかな。 | ||||
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