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犯罪小説家
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犯罪小説家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 1~20 1/3ページ
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著者の小説は初めて読んだ。小説家の待居と脚本家の小野川、それにライターの今泉が織りなすミステリーであり、この三人の登場人物の会話がボリューム感と興味をそそる展開とともに小説の主流を成し、グイグイと引っ張って読ませる。特に終盤は、ほかの用事の手を止めてでも続きを読みたくなる力強さがあり、見事だと思った。文章表現も優れていて、プロの作家の力量をまざまざと見せつけられた。 ストーリー展開には概ね無理な点はないように感じたが、いくつか疑問が残った。一つは、小野川や山崎がリリーと一緒にいるところを見たという男はヒバだったのかどうか。二つ目は、森の洞窟で落花したリリーの遺体をどうやって公園の池まで運んだのかが不可解なこと。洞窟から池までの経路は悪路もあり、きれいな状態で運搬するのは困難であると思った。三つ目は、ヒバとみこし草は同一人物だと思うが、今泉を森の洞窟まで誘導する仕掛けをしたのはみこし草なのかどうか。もしみこし草だとしたら、森の中の木々へ36ヶ所もノンブルを貼り付けるという手間をかけるのだろうか。また、みこし草は今泉を殺害する意志があったのかどうか。四つ目は、小野川は、今泉を死に追いやったみこし草のことを警察に話さなかったのかどうか。小野川は映画製作を完遂させたが、みこし草のことは不問に付したということなのか。これらの疑問が解消される記述があればベストであったと思う。 | ||||
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自殺サイトの描写が異常に多いなぁ。作品の動機が弱すぎるなぁ。作品内に出てくる「凍て鶴」、この小説自体が読みたいので、出版して欲しい。 | ||||
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ミステリー大賞受賞作の映画化を巡り、小説家と映画脚本家のあいだで溝が深まる。脚本家は小説家の作品を映画用にいじる。これが小説家の気にくわない。しかし、脚本家から見れば、原作のままでは映画にならない。両者の個性がぶつかり合い、自殺サイト主宰者女性殺人事件が複雑に絡まる。『犯罪小説家』というタイトルが面白い。実にこの作品の本質を言い当てている。 原作がそれほどの作品ではなく、映画化されて有名になる作品は実に多い。それくらい、映画というものは、原作の別な興味深い側面(しかもそれは作者が気づかぬもの)を引き出すことが可能なのだ。いやむしろ、その才能が脚本家の力量である。しかし、これが原作者には腹立たしい。原作なくして、脚本は書けないからだ。人のふんどしで相撲を取るのが脚本家である。この二律背反の関係性がこの作品の魅力を際立たせている。傑作であることは間違いない。 お勧めの一冊だ。 | ||||
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うーん、これは読みきるのが正直、きつかった。とにかく、自殺サイトの真相を掴もうとする話。でも、読み初めで、犯人が分かってる上に、とにかく長い。しかも、自殺願望のある登場人物だけで構成されているため、話に入り込めない。とにかく、暗いだけじゃなく、中だるみがする。ラストも案の定で、作者の作品の中で今までで一番、非現実すぎる。 | ||||
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ミステリー。ある小説家が受賞した。受賞作品を巡って物語は思わぬ方向へ・・。ストリートは悪くないのだが、何故か自殺サイトと結びつけられ、物語は自殺サイト中心になっていく。その唐突感に戸惑いながら読み進めていくが疑問は終盤まで拭えないまま。ラストでやっとミステリーは盛り上がるも、盛り上がりまでが長過ぎる。 | ||||
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最初からかもし出す不気味な雰囲気、とにかく、この作者は、どのような、プロットの話でも、面白い、作品を書く。 | ||||
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小説家、脚本家、フリーライターこの3人の「物書き」がストーリーで動くのだ。ただ真相は、結末で読み進めなくても、手の内がばれている感があるので「『本格』とは程遠い」としか言えない。 | ||||
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新進作家待居涼司が賞を取る。なかなか好評なその作品「凍て鶴」は、これも新進気鋭の鬼才である脚本家小野川充によって映画化 されることになる。だが、鋭い感性を持った小野川は、待居の意図するところとは離れた人物描写や、筋書きに拘る。彼の心の中には 以前自殺サイトを運営し、自分も同様に自殺を遂げた女性木ノ瀬蓮美が、「凍て鶴」の主人公の一人である美鶴と重なっている。やがて 小野川は狂ったように、この自殺サイトの実態と、関係者の死の原因を探ろうとし、待居がそのサイトと何らかの関係があるのではと疑う ようになる。この小野川と待居、両方とも物書きとして、豊かな才能に恵まれているが、お互いがその自殺サイトに関係しているのでは と疑心暗鬼になっていく過程が面白い。最後まで、筋書きや落ちが見えて来ない。さすが雫井、徹底して凝ったプロットにしており、 エンディングも不気味さと余韻を十分残していく。登場人物は決して多くないが、その分、人物描写がうまい。まさに一気読みさせられる作品 である。 | ||||
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これは文庫本の解説にある言葉です。入院中に病院内の敷地にあるコンビニで買ってベッドで寝ころびながら一気読みしました。 まずはタイトルがいい、それと有名な『犯人に告ぐ』(ベストセラーで映画化)の作者である雫井修一という名前にひかれたわけですが、以前に読んだ同じ作者の『クローズド・ノート』はまったくもって予想外の青春小説、ミステリー枠という構えで読んでいた僕は、真っ向勝負の展開に不意打ちをくらい不覚にも涙してしまった経験があるので、何しろ術後の弱ったこの身を安心して委ねられる読書空間を今は用意せねば、と本書を選びました。 物語の主要な登場人物はデビュー5年でようやく有名どころのミステリー系の文学賞を手にした作家待居涼司、若き「ホラー界の奇才」として脚本・映画監督・俳優こなす多才な小野川充、フリー・ライターの今泉知里というように三人の物書き、そして作中には受賞作品『凍て鶴』の映画化のためのシノプシス、小野川が提示した原作にSFやホラーの要素を加味したプロットなどが挿入され、それらがまた妙に昭和の香りがする劇画チックな代物で、本書のストリーの流れからすると異物のような気がしてならなかったのですが、話が進むにつれてそれがうまく合流して、なるほどなあと思わせる手際の良さでラストを迎えることになります。 主人公(わたし≒待居涼司)の豹変も出会ったしまったアルター・エゴたるあなた(≒小野川充)との絡み合いで十分で説明できるし、逆の視点からいえば映画化に関しての役作りを標榜し、ひたすらリアリティを求めていた小野川の大化けも予想できます。 第三者の視点として導入される今泉知里はかつて恋人を自殺で失い、自らの無力感や罪悪感からか、死を身近なものと引き寄せてしまい仕事に没頭してはそれを突き放すを繰り返し、裏ヒロインとして、かつて自殺系サイト〔落花の会〕を主宰し警察にマークされつつも、ついに本人の自殺をもって伝説となった木ノ瀬蓮美、彼女のサークルのその後について小野川の依頼で、犯罪調査ではなくあくまでも個人的な興味を調べることになる。彼は待居こそ、その残党、生き残りではないかと踏んでいるのだが・・・ | ||||
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うーん、雫井氏の作品は当たり外れが顕著だなぁー。で、本作品はどう考えても☆一つのはずれ作品。☆を二つにしたのは力技でも何でも最後まで読み切らせてしまう氏の筆力に一つ加えたから。視点のずれが上手くないし、あまりにもご都合主義。オノミツはあの売れっ子脚本家を下敷きにしているのかも知れないが、まったく人としてはちゃんと書かれていない。自殺幇助サイトも取材不足が否めない(と思う)。腕時計の伏線もスパイス的にはまったく効果が無かった。やや時間の無駄だったかな、残念! | ||||
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本の程度大変良かったです。今後とも末長くお付き合いよろしくお願い致します | ||||
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自殺サイトものとしては相当出来がいい。 これまでの自殺サイトものは、小説にしても映画にしても 満足な出来のものはなかったが、これは将来的に評価されるだろう。 映画化も期待して、オノミツは是非松山ケンイチにお願いしたい。 ところで、海外サスペンスや日本の本格探偵ものが苦手な人には向かない かもしれない。むしろ海外で出版したほうが受けるのではないだろうか。 プロットは海外の影響を受けていながら、横たわる不気味さは日本独特の ものだろう。未解決事件などに興味がある人にはおすすめできる。 ミステリーを若干越えてホラーに足をかけたようなストーリーだ。 | ||||
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新進作家の謎に女性ライターが迫っていくにつれ、ライターが追い詰められていく様はなかなか読み応えがあるものの、真相はある程度予想出来る範囲かな、という感じでした。 人気脚本家の言動は気持ちよいものではないですが、それだけよく描かれているという事ですね。物語の核となる事件に狂気じみた執着をみせますが、その理由は弱いと感じました。 派手な展開がない中、興味をあまり失わずに読むことは出来ました。ミステリーの範疇に入るかどうかは微妙ですが、良く練られた話だなと思いました。 | ||||
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火の粉はじわじわ追い詰められる恐怖感が出ていてよかったので期待してみました。 これはダメだ。 面白くない小説ってだいたい1/3もしないくらいで、あ、これもしや…と感じる。それがびんびん。 盛り上げておいてラストつまらないのもあるけどそこまでは楽しませてくれるんでまだいいんだが。後半は面白いかも、と希望もつけど大抵つまらないまま終わる。そしてそのパターン。 無理矢理なこじつけ、小説と事件との関係のうすさ(本当に無理矢理ですね)なにがしたいのかいまいち分からない雰囲気。 小説の中身との関連性があまりにもどんどんなくなっていき、どうして話が進んでいるのか意味不明。 強引すぎる話の運び。 一番ダメなところは主人公がわからない小説ってどうよ。。。 ひさびさにひどい作品だった。素人みたい。 | ||||
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この小説はなんとなく本屋で手にとって、なんとなく読んだのですが、今まで読んだ中でも一番おもしろかった作品で、本当に読んでよかったなと思う小説です。 初めのほうは長々と主人公の小説家の、表彰された話、映画化の話、などををするのですが、この賞をとるためにどれだけ苦労したのかとか、小説家はどれだけ厳しい世界なのかなど、しっかりとその中での心情も書かれており、謎を解き明かす、みたいなものを求めていた僕でも、この小説家に感情移入してしまいました。それが最初の三分の一くらいで、結構長いなとは思いましたが、最後まで読むとまた、ここらへんを読み返すのもいいかなと思えるものでした。 他にレビューを書いている人が、「単に思い込みの激しいうっとうしいだけの脚本家が」とか言っていましたが、最後まで読むと、納得のいくものでありましたし、お前は本当に最後まで読んだのかと思いました。 この小説の終わらせ方も他の小説のは無い終わらせ方で、それだけでも感動できるぐらいのモノでした。 最近、新人の小説家が、ただのグロいだけの小説やら、登場人物のなんの心情も描けていない小説やらが売られていてがっかりでしたが、この小説は文句なしの一級品だと思います。ぜひいろんな人たちに読んでもらいたいです。 | ||||
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元々、雫井脩介さんの原作のテレビドラマ「火の粉」を見て今回初めて雫井さんの作品を読んだのですが、終盤に掛けてどんどん加速して読み進みたくなる作品でした。面白かったです。 | ||||
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全体を読み終わってみると、強引だなぁという印象が強く残りました。 自殺サイトに不自然ともいうべき異様な拘りを見せる小野川という脚本家、これに上手く誘導されるようにしてその自殺サイトの調査にのめり込む今泉というライター、これに主人公格の街居という作家が、街居の文学賞受賞作品の映画化の話を契機に絡み合っていきます。 着想は斬新で十分に面白みがあるのですが、そもそも本作の全編を通じてポイントとなる自殺サイトへの着眼が、小野川という脚本家の、確たる根拠もない、異様とも言える一方的執着から始まっており、どうにも強引な感じで馴染めませんでした。 ただ、筆者の筆力といいますか、読ませる力とでもいいますか、そういった力は強く、何のかんの文句を言いながらも一気に読まされてしまいました。強引なラストには多少抵抗を感じましたが、迫力ある筆致でぐいぐいと引き込まれました。 | ||||
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「犯人に告ぐ」は良いと思ったのですが、「虚貌」と「栄光一途」でずっこけたので、購入せず図書館で借りて読みました。 買わなくて良かった! 作家の一人称で始まった小説が、唐突に出てきた女性ライターの視点に入れ替わります。このライターは、謎解きのために必要だから登場させた感が露骨で、感情移入できません。 そして、ひたすら鬱陶しく厚かましいだけの脚本家が、これまた唐突に受賞作と自殺サイトに通底する精神?に気付きますが、あまりにも不自然で、その不自然さを「奇才」の一言のみで説明しているのもバカバカしくて・・。 著者の文章が非常に読みやすいため、家事の合間に一日で読みはしましたが、二度目を読むことはないと思います。 | ||||
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白銀、栄光、嘘貌、火の粉、犯人と読んできて、とにかく期待は高まるばかり。クローズドノートはまた新たな一面。と言った感じで、今後どのように活躍していくのか。 今回は、え?って感じでした。 とりあえず、自殺サイトとか、宗教団体とか、暗闇の人達にfocusを当てるのは、難しいってことですね。実態が把握しにくく、取材をとにかくよく行われたようですが、それでも解きほぐすのは難しかった、と言うところでしょうか。 恐らく、御自分の作品を映像化される際のどたばたにかなり嫌気がさした。次の作品では、脚本家を馬鹿にしてやろう。その発想から、生まれたのでは? その題材に自殺サイトを絡めると、意外な方向としては、こんな展開ってのが出来上がり、どんでん返しの手に詰まる。 そんな感じでした。合う人には合うのかもしれませんが。 雫井さんの作品は、他の作品が素晴らしいので、とにかく期待しています。ただ、ビターも私にはイマイチかな。 まだまだこれからです。頑張ってください。 | ||||
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物語が深みを帯びるまでには、時間がかります。 なので、物語の展開にエンジンがかかるまで、少し我慢して読んで下さい。 初めの方は、見開きいっぱいに文章がびっしり並んでいます。 しかし後半から、文章が簡潔で短い表現になり、スラスラ一気に読み進む事が出来ますから。 手に汗握る展開が待っていますよ。 | ||||
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