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クローズド・ノート
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クローズド・ノートの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全119件 81~100 5/6ページ
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私自身、読書家ではないし、文章で上手く表現することも得意ではない。 ただこの本は別に“泣かせる本”だなんて思ったことはない。 それだけは言いたい。 「爽やか」 「温かさ」 「心」 「人生」 頭に浮かぶ言葉はまだまだ溢れるほどある。 主人公、香恵の茶目っ気のある可愛さ、謎めいた石飛という人物。 万年筆のことはよく知らないが、とても興味が湧いたのは確かである。 別にそんなにスケールの大きい物語ではないけども、 この地味というか素朴な雰囲気を感じさせるストーリー展開、私は好きだな。 始めはゆっくりとのんびりと物語が進んでいく。 マンドリンなどの楽器を使うところも、著者の狙いだったのかもしれない。 昔にもあったような、でもこれは今<現在>であって、 どこか新鮮さ漂う不思議な魅力。 主人公からの視点での伊吹先生は、やはり一秒一瞬をしっかり生きてきた人物。 先の展開は読めてしまう・・・けども浸りたい。 主人公の心の描写がクライマックスに近づく度に、とてもよく表現されている。 ストーリーにすんなり入れる本。 読み易く、あまり難しい“ひねり”がないので、物足りなさを感じる方もいると思う。 でも個人的にはこのポカポカした陽だまりのような温かさがちょうど良い。 | ||||
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栄光一途が2000年1月、虚貌が2001年9月、火の粉が2003年1月で大ブレイク、犯人に告ぐが2004年7月、それで消えてしまったかと思ったら、久々にクローズド・ノートという書が2006年1月に出された。これまでの雫井小説の際立った特徴は、基本的に導入部から面白く始まって、途中までは鋭い描写に引き込まれる。しかし残念なのはいつも終盤、終わり方、これは残念なことである。今回どうした訳か斯様な少女小説に手を染めて、理由がよくわからない。主人公は住む部屋で先住者の置いていってしまったノートを見てしまう。その覗き見的展開が好きではない。文房具店の万年筆売り場の描写も、知ってる限りの万年筆をくどいように多くのページを割いて羅列して、そこだけ非常に浮いてしまった部分だ。斯様なジャンルは一時のスランプ脱出の気まぐれと考え、従来より更に素晴らしい推理の雫井小説に戻って欲しいものだ。期待している。 | ||||
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この作品の主人公は、あまりに「かわいくってちょっと間抜けなオンナノコ」です。 典型的な少女漫画の主人公といってもいいでしょう。 あまりに陳腐で情けなくなってきます。 「先生のノートに癒された」「元気をもらった」こんな表現、プロの作家が使っていいんですか? C級のドラマです。 ノートが残されていたことから、最初から、現在の先生の状況は普通の頭があったらあっさり読めますよね。 「犯人に告ぐ」「火の粉」などの硬質なすばらしい小説を書く作者が、なぜこんなに陳腐でどうしようもないステレオタイプの主人公の小説を書いたのか、わたしには理解できません。 | ||||
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雫井脩介氏の書は何冊か読んでいたが、本書にはその作風の変化に驚いた。雫井氏の作品は、岐阜美濃加茂の放火殺人犯も、無罪男と隣人元裁判官家庭も、柔道ドーピング失格選手も、その他も、いずれも特徴はストーリーの前半が素晴らしい、後半、終盤、結末が「あれっ?」、これが気になっているし、とても残念に思っている。それに「猛烈に万年筆が欲しくなる」方、「万年筆もおしゃれ」な方、「取り合えず万年筆をもちたくなった」方、「読めば万年筆が欲しくなる」方ばかり。本書の読者層が窺い知れる。それならもっと万年筆が好きになるように、同時に古山浩一氏の「4本のヘミングウェイ」も読むことをお薦めする。 | ||||
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前半、猛烈に万年筆が欲しくなりますw接客も、勉強になりますwそして、葉菜の恋人鹿島の浮気に腹が立つ…伊吹先生のノートを読んだ時、灰谷健次郎さんが浮かびました。ら、やっぱり灰谷さんの影響を受けているらしく、なかなかの熱血教師ですv押し付けるのではなく、温かく見守るねばり強さも持っています。こんな先生ばかりだといいのになぁって思うほど、めちゃめちゃ素敵な先生ですvそんな熱血伊吹先生も、恋をしています。反省点やら成功例が書いてあって、香恵はその通りに行動します。安易すぎるだろ!とも思いますが、ある意味勇気ありですwわかりやす過ぎるだろ!ってアプローチも、石飛さんに伝わってませんw鈍感すぎますwでも実際、言葉に出さないと通じないことの方が多いんです。恋のライバルが現れてへこんだり、石飛さんの笑顔で舞い上がったり、実にわかりやすい素直な香恵に、最初は流されやすさにやや嫌悪感があったものの、だんだん応援モードになってきますwラストは少し唐突な感じがするものの、というか、香恵の記憶力におののきつつもw目頭がじーんと熱くなります。温かく爽やかな読後感が味わえます。おすすめ! | ||||
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書店で何気なく手に取った本がこれでした。 主人公の「香恵」と同じ名前ということで興味を持ったのですが・・・ 「伊吹」先生が光っていましたね。 本当に素晴らしい女性であり、先生であり、憧れの存在となりました。 生徒を思う心優しく、少し真面目すぎる先生。 好きな人を思い自己嫌悪に陥ってしまうかわいい女性。 二つの面を持ち合わせた完璧でないどこにでもいそうな人柄が、 余計に彼女を魅力的に見せたのかな、と思います。 万年筆もおしゃれですよね。 登場したものをすかさずチェックしちゃいました。 途中、専門的すぎてちょっとうんざりしましたが・・・ ストーリー自体は単純だと思いますが、静かに涙を流させる罪な物語でした。 | ||||
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教育大学生の香恵が住むアパートに残されていた前の住人の「ノート」。親友のアメリカ留学と同時に一人の時間を持て余していた時、このノートのことを思い出し、「いけない事かも」と思いつつも読み始めてしまう。そこに広がる先輩新任教師と子供達との交流。一年の行事を通して子供達とどんどん仲良くなっていく伊吹先生に自分もこんな教師になりたい!と思う。学校のこと以外にメモ程度に記されていた「恋」の記述を探し出すようにして読んでいくと、自分の今と重なっていくようで親しみを感じ会いたくなり、ノートを返す口実で学校を訪ねてみると・・・。物語の終わりに人と人との繋がりがするりと解き明かされ感動のクライマックスが。じぃ〜んときます。ノートの一部に著者の亡くなった元教師のお姉さんの文が使用されているのが子供達との交流を生き生きとしたものにしています。 | ||||
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ラストまでの数10ページ前にラストについては分かってはしまったものの、それでも涙を流してしまう。はっきり言ってちょっとずるいような気もしました。いろんな意味で。 それでも、今の自分があること、ここに在るということに感謝せずにはいられませんでした。 当たり前に思っていることがそうでないこと、自分の思い通りにはいかない現実にあってもそこに自分が存在するという事。そして、気まぐれにも似たように思ってもみないことが発生する事も。 すべてはそこに自分が在るから起こること。 今まで著者のミステリー作品を読んできたので最初は少し違和感がありましたが、とても心が温かくなる作品でした。 | ||||
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自分の部屋に置き忘れられたままの、一冊の閉じられたノート。 身近にありそうなちょっとしたミステリー感覚から始まり、 最後にはとっても素敵な読後感を味わえる作品です。 とても良い数時間を過ごせました。 登場人物がとても清々しい…そして可愛くも感じる。 クローズド・ノート…素敵だなと感じる一冊 作者の想いに初めて触れて、また涙… 取りあえず 万年筆を持ちたくなった。 | ||||
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雫井さんの作品はすべて読んでますが、「クローズド・ノート」は違った面でよかったです。 女性作家が書いているような錯覚とでもいうのでしょうか。 とにかく泣けて泣けて。さらには筆者による後書きでも泣けて、すぐにもう一度読み直しました。 ストレートで、さわやかで、ユーモアがあって、泣けますね。 重い気持ちのときの気分転換に読んでみたらいいと思います。 | ||||
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前の居住者が置き忘れた一冊のノートを手にしたことから始まる、ほのぼのとしたラブストーリー。 「火の粉」「犯人に告ぐ」の作者なので、まさか恋愛小説だとは思いませんでした。しかし、読み進めていく内に何やら主人公に感情移入してしまいます。 普段気にも留めない万年筆売り場を覘いた人もいるんじゃないでしょうか? 雫井脩介の意外な一面を垣間見たような気がしました。 | ||||
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展開が容易に想像できて、ストレートすぎるお話。 でも、わかっていたのに涙が止まりませんでした。 前の住人が部屋に忘れていった日記や手紙の数々から、 主人公は前の住人が小学校の先生だったことを知ります。 生徒との思い出、体調の不良、ずっと好きだった男性との再会・・・ 好きな人になかなか振り向いてもらえなくてもめげない頑張りやさんで、 生徒にはとっても好かれている・・・ そんな魅力的な伊吹先生の日々が手に取るようにわかり、 私も主人公の香恵ちゃんと同じように先生のクラスの一員になったような気持ちでした。 伊吹先生の人間性がこの本の最大の魅力ではないでしょうか? 本編のあとにあとがきを読んでさらに感動〜。 もう1回泣いてしまいました。 こんなに素敵な読後感を味わえた本は久しぶりです。 雫井脩介さんというと「犯人に告ぐ」の印象が強いけど、 あのイメージで読んではダメ。 幅広いジャンルを書ける器用な作家なのかもしれません。 今後も多ジャンルに挑戦してくれることを期待します☆ | ||||
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読み始めると直ぐに結末が朧げに見えてしまうのだが、それでいて読者をぐいぐいと引っ張っていくのは、伊吹先生の存在の証となる「ノート」ためか。中間部での香恵のラブストーリーはいい加減読んでいて恥ずかしくなるが、読者の涙腺へ強力に訴えかける最終章に免じて許してあげよう。正直、涙がポロポロであった。 ひとつ文句を付けると、最後の「落ち」はいただけない。もう少し美しいENDにして欲しかったと思うのだが。 それでも、著者のコメントを読んで、改めて「納得」の一冊であった。 | ||||
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誰でも生きていたあかしを誰かに伝えたくてたまらないから、結果が予想される書き出しでも、予定調和だとわかっていても読んでしまうのだろう。そして、はまってしまうのだろう。自分もこんな風に誰かにわかってもらえたら、理解してもらえたら、生きていたあかしを残すことができたら、自分の本当の思いを死んだ後でも伝えることができたら…と。 そういうささやかな期待を、なかば少女小説の様な初々しさで表現されていること自体、赤面ものなのだけれど、そういう清純さが珍しい時代になってしまったから、受けるのかもしれない、この話は。結構若者よりも年配の読書のツボを刺激するかもしれない。 教職の現場ということから考えたら、ノンフィクションがあったと知って納得した。そこだけ鮮やかな臨場感があったのは然りと思えたし、筆者の思い入れも知ることができて良かった。作品の背景にはこういう生の声、生の姿、生の人生が関与していてしかるべきだと実感できた。 題名が、少々難ありだと思うので、星一つ減じている。 | ||||
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筆者はミステリー作家とのことであるが、この恋愛小説に ついては、ストーリーはひねりがなくストレートであるが、 本当の主人公である「彼女」の恋愛に関する心理描写は一級 品で多くの読者が共感するでしょう。 特に最後の20ページでは何度も涙をさそうことでしょう。 本当にこの主人公の「彼女」に会いたくなる読者は数多く いるのではないでしょうか。 このような魅力的な主人公を設定できるヒントは最後に出て きますが、やはり小説というものは、いかに魅力的な主人公 を創作できるかが大きいと思いました。 涙だけでなく、1つ笑いが用意されているところは、さすが ミステリー作家だと思います。 文句なしの秀作です。 | ||||
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登場人物である香恵が、ふつーの大学生という設定がまたいい。 自分が物語の中の香恵になったつもりで読んでいけたので、伊吹先生の姿がゆっくり見え始めてくる展開は「ドキドキ」した。 見ず知らずの人なのに、なんか気になる・・という不思議な感じ。 そして最後にはなんだかすごい映画を見た後のような、ぽっかりした感じに包まれる。 でも空虚な感じではなくて、すごくあったかい。 同じ「想い」でも、年齢によって感じることが違うだろうし、あの時はわからなかったけど今はわかるとか、そういうことって普通だと思う。 でも、どんなときも相手に何かを伝えるってすごく大事なことのように感じた。 「あわただしい日常に、こんな気持ちのいい物語、1冊どうぞ。」 本屋の店員になりきって言ってみたくなった。^◇^ | ||||
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雫井さんが今まで挑戦していなかったジャンルに挑んだということで、 読んでみました。過去に出版された雫井さんの著作に比べれば、 やはり今一つ感があるのは否めません。 少々ベタな展開で、先が読めてしまったこともあるでしょうか。 ただ、そういった部分を差し引いたとしても、爽やかな読後感が 残りました。女性の気持ちを上手に捉えていると思います。 主人公である香恵の天然ぶりも楽しいものでした。 そしてあとがき。 この部分が本編にもたらす付加価値は大きいと思います。 なので、他のレビュアーの方も書かれていますが、 あとがきを先に読むのは控えましょう。 | ||||
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僕は、一冊の本をこんなにも愛しいと思ったことはありません。 涙の雫が本に落ちないように何度も目を擦りながら、 唇が静かに細かく振るえて、涙がとまりません。 いつもの爽快感でもなく、かといってやり切れなさが残るでもない、 まだまだ読んでいたいけど、続きがないのを憂う気持ちもない、 ただ涙の雫が落ちて、心の感動を反芻し、でも落ちつかない。 この本を読んで人生観が変わるとか、共感できるとか、 そういうことでもない。 ただ今思う心の感動を素直に率直に書き記しておきたい、 それだけなんです。 | ||||
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話としては、途中から展開はだいたい読めてしまうし、ベタでもあるんだけれど、妙なリアル感が感じられた。 それは多分、登場人物の一人息吹先生のせいであると思う。 「太陽の子通信」であったり、不登校児童とのやりとりであったり、実在した人間をモデルにすることにより、虚構の中にもリアル感が生まれ、この作品を何倍もおもしろくしてくれた。 前作「犯人に告ぐ」とはジャンルは全く異なるけれども、雫井脩介の作品の中には、共にリアルが感じられた。 | ||||
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きれいな本カバーにひかれて 買ってみました。 出だしは ちょっとつまづいて, なかなか進みませんでしたが 読み進むうち 主人公に感情移入している自分がいました。 主人公の好きになった彼に 自分も恋をしているような感じ。 すてきなストーリーです。 | ||||
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