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藤田先生のミステリアスな一年
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藤田先生のミステリアスな一年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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第六回鮎川哲也賞の佳作に輝いた作品。この年はろくな応募作がなかったのだろう。 小学六年生の担任となった教師が様々な「魔法」を通して子どもたちの心を掴んでいくお話。しかし、あらゆる点で三流のミステリであった。 まず、構成が下手。実質的には短編集であるにもかかわらず、最初に全部の謎が提示され、解決は後半にまとめられている。イライラさせられた。物語全体をくくる大きな謎があり、時間的な操作の必要もあるから、疑似長編的な体裁を取らざるを得ないのもわかるが、もう少し工夫が欲しかった。 また、新本格の影響を強く受けているらしく、子どもたちを相手にした魔法であるのに、やたらと条件を限定したり、トリックがないか確認させたり、フェアであることを強調する。そこだけ物語の流れから浮いてしまって不自然だった。 トリックが子どもだましなのは仕方ないか。 最悪なのは、妙な倫理観とか道徳性が盛り込まれている点である。良い大人になるための方法やメッセージが繰り返し現れ、さらには謎そのものにも教育理念が込められている。読んでいて辟易させられた。著者は現役の教師らしいが、こんなことで教育が成功すると信じているのだろうか。 本当にうんざりさせられた。 | ||||
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