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千年の黙 異本源氏物語



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【この小説が収録されている参考書籍】
千年の黙―異本源氏物語
千年の黙 異本源氏物語 (創元推理文庫)

千年の黙 異本源氏物語の評価: 4.08/5点 レビュー 26件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 1~20 1/2ページ
12>>
No.26:
(4pt)

源氏物語を知らなくても読めるけれど、知っていて読むとより面白いかなと

大学時代の専門が源氏あたりだったので懐かしく思い出しながら読みました。原本さえ様々なバージョンが有り、さらに解釈も様々な存在そのものもミステリな世界で最古の、でも内容は現代ドラマより過激な長編小説。紫式部日記や更科日記やら、当時の女性たちの生活も思い出しつつ、そこに推理小説的な味付けがしてあって、私はとても楽しめた。源氏物語そのものが冗長な(ダラダラな)ところもあるので、あさきゆめみしとかを読んで、俯瞰した内容を知っていたほうが楽しめる作品だと思います。ある意味ドラゴンボール的な延長戦なダラダラな理由もこの本にも表れていて、これを読んでから源氏物語(現代訳でも漫画でも)を読むともっと楽しいのかもしれません。
千年の黙―異本源氏物語Amazon書評・レビュー:千年の黙―異本源氏物語より
4488023789
No.25:
(5pt)

面白い!

最近の時代物は舞台こそ時代がかっていても
中身が薄いものが多いが、本作は謎解きとしても
人の心の深い動きを描いても、一流。
ゼヒ他の作品も読みたいと思った。
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4488023789
No.24:
(4pt)

読後感

源氏物語をちょっと違った側面から楽しむことができました。想像力を付ける書物として良い本だと思いました。
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4488023789
No.23:
(5pt)

おもしろい

この本も、長いことお気に入りに登録しっぱなしの本でした。気楽に読めそうな本だと思い購入しました。正解でした。ネコ好きな可愛い女の子が、助けてくれた男の子を好きになる。どこが源氏物語なの?聡明な女主人が、使用人あてき といっしょに事件を解決するお話です。1冊の本の中に、童女のあてき・結婚したあてき・夫に死別し出家したあてき がでてきます。私にとっては、感慨深いです。
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4488023789
No.22:
(4pt)

平安京で起こる珍事件&怪事件にからめて語られる『源氏物語』成立の経緯

鮎川哲也賞受賞の平安京ミステリ。
紫式部を主人公に据えて、平安京で起こる珍事件&怪事件にからめて語られる『源氏物語』成立の経緯。
第一部は猫の消失、第二部の前半は人間消失。平安京で「日常の謎」をやろうという試みは、読者に馴染みの薄い時代背景を描くには必要だったのかもしれませんが、長いわ、冗漫だわ、ボリュームを支えるにはどうしても事件が迫力不足。ところがどっこい、俄然面白くなってくるのは第二部の後半に入り、『源氏物語』の中の第二巻「かかやく日の宮」の消失が明らかになってから。紫式部とワトソン役の女房による「消えた一帖」の追及が凄い迫力で描かれており、歴史ミステリとしても一級品であります。
中宮彰子、藤原実資、承香殿女御(元子)といった脇役のチョイスも素晴らしい。時代考証はおおむね正確なのですが、ただ紫式部の夫の藤原宣孝だけはイメージを優先させたのか、実説よりもだいぶ若くなっているのが御愛嬌。
前半星三つ、後半星五つで、平均して星四つといったところ。
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4488023789
No.21:
(5pt)

「源氏物語」のモヤモヤが解消

初めて読む作家なのですが、アームチェアー・ディテクティブを読んでいる様な楽しさがありました。
それよりも何よりも「源氏物語」に抱いていたモヤモヤがすっきりしました。
随分前、学生の頃に現代語訳ですが、「源氏物語」を通して読みました。
その時、一番不可解に思ったのは、六条御息所の存在でした。
生霊となってまで光源氏に執着し恋敵を死に至らしめると言う、「源氏物語」の中でも特異な存在であり、非常に印象に残る存在です。
ところが、読み終わっても六条御息所が何故あんなに強い執着を持つのか分かりません。
そもそも光源氏と六条御息所との関係が良く分かりません。
それもその筈、そもそもの馴れ初めが書かれていないからです。
どこかに書いてあるだろうと探したのですが、ありませんでした。
この本を読んで、「かがやく日の宮」と言う帖があって、そこに書かれていたんだと言われると、そういうことかと納得出来ます。
その理由は、この小説に書かれている様なことかどうかは別として、「あったけどなくなった」と言うのが、最も納得できる答えです。
そんな訳で、楽しくしかも印象に残る本になりました。
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No.20:
(3pt)

仕立て誤りだと思います。

期待していたほどの出来ではなかった。 とくに第一部の猫騒動は冗漫で読むだけ損だった。 第二部の消失した巻の行方を探す話をもっと膨らませて、長編に仕立てたほうが面白く仕上がったと思われる。 デビュー作ということなので、その分おまけしてこの評価です。
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No.19:
(4pt)

式部と道長

源氏物語。コミカライズではかなり有名な「あさきゆめみし」を読んだことがあります。
が、歴史の授業では 内容などにはふれていなかったので
コミカライズを読んだだけの自分でも こちらの内容には ついていけたました。
源氏物語の内容を全く知らない方には
やはり 退屈というか、、どうかな?とは思います。あと藤原道長や その時代を
少しでも知っていないと
面白いとは思えないかと、そもそもこちらを読む気にはなれないかな。
しかし、式部の道長への「仕返し」というか。
道長は「嫌がらせ」と言ってましたが
いつその時がくるかと読み進めていたので、
そのやり口は ちょっと恐ろしいほどでした。
物を書く人間の性質を
垣間見た気がしました。
しかし道長はラストでも まだ生きてました。
少女だった 「あてき」が「岩丸」との恋を成就できたことが
この物語で とても輝いてます。
上流の姫君たちは 何かを選ぶということさえできない時代。その時代でも姫君たちの生き様や 強かさが素敵でした。
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No.18:
(3pt)

面白かった

読み応えがあり楽しみました。
先に「望月のあと」を読んでしまっていたのが無念に感じられたw
ちゃんと順番通りに読めばもっと楽しんで読めだろうに…我ながら「惜しい」読み方をしてしまいました。
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No.17:
(5pt)

千年のむかしの「物語る女」の覚悟・物語を愛することの意味

『源氏物語』を執筆中の紫式部が、宮中の謎をとく連作です。
 第一部「上にさぶらふ御猫」は定子中宮さまの猫が行方不明になった背景を探るもので、当時の風習や政治権力のバランスなどを縫いながらの謎解きで、あてきという女童の視線が、物語を生き生きさせています。童子岩丸とのほのかな初恋も含めて、この部分は文体も、荻原規子さんの古代ファンタジーの風合いを感じます。

 けれど小説として凄いと思ったのは、つづく「かかやく日の宮」の部分です。源氏物語中のこのタイトルの巻が行方不明になった(実際に現存していない)、という事件ですが、彰子中宮の入内にまつわる世の中の政治のからくりの非情さとともに、それに押しつぶされまいと、作家の自覚を固める式部の人間像が心を打ちます。物語が宮中で人気を博し、手写本がつぎつぎと出回ってゆく、現代とは全くちがった文学事情の中で、式部は「物語が愛される、そして伝わってゆく(あるいは改変される)とはどういうことか」を思い、慄然とするとともに、物語に寄せる人々の思いをあだやおろそかにうけとめてはいけない、と考えます。

さらに、物語とは耳障りよく愛されるべきか、それともそれに(政治的な思惑ふくめ)逆らってまで真実を書き留めたいのか、とも。

そうして最後の第三部「雲隠」では、式部のこの覚悟が、「かかやく日の宮」の巻を紛失せしめた犯人にみごとなしっぺ返しを・・・
しかも、これで終わりかと思うと、最後にさらにどんでん返しがあり、式部の幼い娘が知らずにはたした役割など伏線が鮮やかに回収されます。
これはあくまでミステリなのですが、千年ののちまで伝わってきた『源氏物語』への大きな大きなオマージュと思い入れで幕を閉じます。深い余韻が残りました。

『源氏物語』の異本と銘打つだけあって、『源氏』を好きな人には、当時の宮中の読者の熱い反応などこたえられない楽しみがありますし、式部によりそって、物語について深く考えてゆく、そうした物語論としての楽しみも大きいです。
(解説にも『源氏物語』はいまでこそアカデミックな作品になっているが、当時の宮中の女たちにもてはやされた作り物語で、同人誌のようなものでもあった、という言葉がありますが、その側面にも切り込んでくれたミステリとして、興趣は尽きません。)
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No.16:
(4pt)

奇才が放つ王朝推理絵巻

『源氏物語』における幻の帖「かかやく日の宮」は、何故失われてしまったのか?
――という日本文学界最大の謎を、著者の紫式部自身を探偵役として追究してゆく、
平安王朝を舞台としたミステリー小説。

恥ずかしながら、「かかやく日の宮」に関する学術的仮説は未見だが、
「おお、こんな解釈が可能なのか」と思わず唸ってしまった。
純粋に小説として読んでも素晴らしいし、消失に関する仮説提起として見ても十分読み応えがある。
「かかやく日の宮」だけでなく、「雲隠」についても、この帖が巻名しか存在していない理由について
面白い見解を示しており、より想像を掻き立てられてしまう。
 
若干ネタばれになってしまうが、「かかやく日の宮」消失の犯人に対する紫式部の仕返しが、
小憎らしくてスカッとした。物語にのめり込んでいる側としては、あの仕返しは耐え難いよなあ。
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No.15:
(4pt)

大きな謎

これが処女作ですか。見事な出来栄えですね。というのはこの3篇を通して一つの大きな謎が呈示され、あるひとつのストーリーがさまざまな登場人物の描写と時代の経過を伴って見事に完結しているからです。
小さなエピソードはすべて原作(紫式部日記や枕草子)から持ってきたものです。猫のエピソードもそうです。一瞬、これはいわゆる猫本かなとの印象も与えますが、猫は残念なことにすぐに背景に退いていきます。そして前面に出てくるのが、式部の創作活動を取り囲む次代の風景です。式部とあてぎというホームズ・ワトソンのパターンは平凡なものです。そして「上にさぶらう御猫」の謎とき自体も必ずしも目新しいものではありません。むしろこの舞台と雰囲気の描写が見事なのです。
作品は、時系列的に3つに分かれます。時代は15年以上にわたって流れていきます。この3篇の中でも2番目の「かがやく日の光」が見事な出来栄えです。ここで呈示される謎はスケールの大きなものです。そしてそこにかかわってくる人物たちの意外な素顔も見事な解釈です。最後の3篇目では、2編目の犯人に対する意趣返しが中心となります。最後は式部が亡くなってしまった後の時代が舞台となります。でもこれじゃ、続編が書けないぜ。
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4488023789
No.14:
(3pt)

源氏物語と猫

2003年に出た単行本の文庫化。
 本書は第13回鮎川哲也賞の受賞作。
 源氏物語をテーマとした2本の中篇+αが収められている。
 初めの1本は、猫の失踪を謎としたもの。事件ともいえないほどの事件だが、登場人物の可愛らしさで読ませるタイプ。ただ、この結末はどうか。
 2本目は、源氏物語にあったかも知れない「幻の巻」を描いたもの。けっこう考証がきちんとされていて説得的だし、物語としての工夫もある。しかし、源氏物語に関心の高い読者でないと興味が続かないかも知れない。
 意欲的な作品であり、切り口も面白いが、源氏物語が好きな人でないと厳しいだろう。
 続編『七姫幻想』がある。
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4488023789
No.13:
(3pt)

源氏物語と猫

 2003年に出た単行本の文庫化。
 本書は第13回鮎川哲也賞の受賞作。
 源氏物語をテーマとした2本の中篇+αが収められている。
 初めの1本は、猫の失踪を謎としたもの。事件ともいえないほどの事件だが、登場人物の可愛らしさで読ませるタイプ。ただ、この結末はどうか。
 2本目は、源氏物語にあったかも知れない「幻の巻」を描いたもの。けっこう考証がきちんとされていて説得的だし、物語としての工夫もある。しかし、源氏物語に関心の高い読者でないと興味が続かないかも知れない。 意欲的な作品であり、切り口も面白いが、源氏物語が好きな人でないと厳しいだろう。
 続編『七姫幻想』がある。
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4488482015
No.12:
(5pt)

創元推理文庫らしい快作

紫式部を探偵役にした日常の謎作品です。中編の分量の作品が二作、後日譚が一作の2.5部構成。ちょっと格調高い感じと伏線の張り方が「ああ、創元ごのみだなあ」と思わせます。

当時、宮中に猫が参内していたことは有名ですが、その猫が失踪したという事件が第一部、源氏物語を献上したところ原稿の一部が失われしまったという事件が第二部。王朝ものというと難しそうですが、当時の生活・風習はともかく、探偵役とワトソン役二人に現代的な性格が与えられていて、するすると読めます。ライバルたる清少納言もおっかないおばさんとして登場(とはいえ、オニババにとどまらない所がまたいいのです)。

この作品は、蓮っ葉な猫好きとして登場したワトソンが育っていく「女の愛と生涯」を描いた作品としても読めますし、「第二の性」に属する紫式部が「作家性」に目覚める過程を描いた作品としても読めます。また、日常の謎の背景には当時の権力抗争があり、弱い立場に立たされた女性や部下たちが自分を守っていこうとする物語ともなっており、単なるほんわか推理に留まらない作品に仕上がっています。
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4488023789
No.11:
(5pt)

創元推理文庫らしい快作

紫式部を探偵役にした日常の謎作品です。中編の分量の作品が二作、後日譚が一作の2.5部構成。ちょっと格調高い感じと伏線の張り方が「ああ、創元ごのみだなあ」と思わせます。
当時、宮中に猫が参内していたことは有名ですが、その猫が失踪したという事件が第一部、源氏物語を献上したところ原稿の一部が失われしまったという事件が第二部。王朝ものというと難しそうですが、当時の生活・風習はともかく、探偵役とワトソン役二人に現代的な性格が与えられていて、するすると読めます。ライバルたる清少納言もおっかないおばさんとして登場(とはいえ、オニババにとどまらない所がまたいいのです)。
この作品は、蓮っ葉な猫好きとして登場したワトソンが育っていく「女の愛と生涯」を描いた作品としても読めますし、「第二の性」に属する紫式部が「作家性」に目覚める過程を描いた作品としても読めます。また、日常の謎の背景には当時の権力抗争があり、弱い立場に立たされた女性や部下たちが自分を守っていこうとする物語ともなっており、単なるほんわか推理に留まらない作品に仕上がっています。
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4488482015
No.10:
(4pt)

謎は源氏物語の中に

源氏物語や平安時代の貴族についての知識があるほど、面白みが深まる小説。知らなくても面白いが、知っているほうが面白い。

のちに紫式部と呼ばれる女性を主人にいただく「あてき」という名の少女が最初の主人公だ。
けして大貴族ではない、大貴族に仕える中貴族の家の中から「上にさぶらふ御猫」は始まる
「かがやく日の宮」はそれから数年、幻の第二帖をめぐる物語。そして、その結末をつける「雲隠」。
物語の比重は徐々にあてきから紫式部本人へと移り、源氏物語そのものの成立であったことを最後に思わせられる。

書いたものを手放さなくてはならない、作り手の不安と覚悟がひしひしと伝わる。歴史上の記録を踏まえつつ、時代を超えて人々が生き生きと浮かび上がってくるところが面白い。
個人的には、謎解きよりも、少女たちの成長、女性の生き方を楽しんだ。特に、あてきと岩丸の初々しい恋のあたりが魅力的。
物語の姫君にはない生き様を、物語の中で少女たちが選んでいく。選ぶ自由があったのは、妃がねとなるような大貴族の姫君ではなかった。
千年の黙―異本源氏物語Amazon書評・レビュー:千年の黙―異本源氏物語より
4488023789
No.9:
(4pt)

謎は源氏物語の中に

源氏物語や平安時代の貴族についての知識があるほど、面白みが深まる小説。知らなくても面白いが、知っているほうが面白い。
のちに紫式部と呼ばれる女性を主人にいただく「あてき」という名の少女が最初の主人公だ。
けして大貴族ではない、大貴族に仕える中貴族の家の中から「上にさぶらふ御猫」は始まる
「かがやく日の宮」はそれから数年、幻の第二帖をめぐる物語。そして、その結末をつける「雲隠」。
物語の比重は徐々にあてきから紫式部本人へと移り、源氏物語そのものの成立であったことを最後に思わせられる。
書いたものを手放さなくてはならない、作り手の不安と覚悟がひしひしと伝わる。歴史上の記録を踏まえつつ、時代を超えて人々が生き生きと浮かび上がってくるところが面白い。
個人的には、謎解きよりも、少女たちの成長、女性の生き方を楽しんだ。特に、あてきと岩丸の初々しい恋のあたりが魅力的。
物語の姫君にはない生き様を、物語の中で少女たちが選んでいく。選ぶ自由があったのは、妃がねとなるような大貴族の姫君ではなかった。
千年の黙 異本源氏物語 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:千年の黙 異本源氏物語 (創元推理文庫)より
4488482015
No.8:
(4pt)

メイキング オブ 源氏物語

源氏物語はマンガでしか読んだことがないし、「かかやく日の宮」という幻の巻のことについても知らなかったけど、興味深く読めました。個人的には前半の帝ご寵愛の猫が消えるという「上にさぶらふ御猫」の話が好きです。
 紫式部に仕える少女「あてき」の恋。その片思いの相手「岩丸」少年の高貴な人へのかなわぬ恋。それから時の権力者「藤原道長」の陰謀。これらが猫消失の事件と絡む。
 「あてき」や「岩丸」がこの事件をきっかけに、子供時代に終わりを告げ旅立っていく感じがほろ苦くせつなくて、そこがなんとなく好きです。
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4488023789
No.7:
(4pt)

メイキング オブ 源氏物語

 源氏物語はマンガでしか読んだことがないし、「かかやく日の宮」という幻の巻のことについても知らなかったけど、興味深く読めました。個人的には前半の帝ご寵愛の猫が消えるという「上にさぶらふ御猫」の話が好きです。
 紫式部に仕える少女「あてき」の恋。その片思いの相手「岩丸」少年の高貴な人へのかなわぬ恋。それから時の権力者「藤原道長」の陰謀。これらが猫消失の事件と絡む。
 「あてき」や「岩丸」がこの事件をきっかけに、子供時代に終わりを告げ旅立っていく感じがほろ苦くせつなくて、そこがなんとなく好きです。
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4488482015

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