■スポンサードリンク
プラ・バロック
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
プラ・バロックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
集団冷凍自殺が立て続けに起こる。その一方で首を切り裂いた連続殺人事件も起こっていた。小説の世界なので、これが関係ないわけがないのだが、ある共通点にあとで気付くことになる。機動捜査隊の女性隊員クロハは集団自殺の捜査に当たるが、捜査主任のカガといきなりぶつかることになって仕舞う。クロハが訪れるインターネット上の仮想空間が事件の鍵を握っているのだが、登場人物の名前がのきなみカタカナになっているのは、仮想空間の雰囲気を小説全体に漂わせるためかもしれない。さて成功しているか。 主人公のクロハは、同じ作者の別シリーズのイルマほど強烈ではないが、活力があって結構魅力的だ。ストーリーも後半になるにつれ盛り上がり面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中盤までちょっと退屈だったが、それを過ぎた辺りから急に話が面白くなって一気に読めた。話も二転三転してクライマックスもきっちりあって面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の方たちのレヴューを読んで、いささか腹が立ったので、私の意見を述べる。といっても、かなり前に読んだ作品なので、冒頭とラストしか覚えていない。森博嗣の『すべてがFになる』ほど重量感のある作品ではないが、仮想空間と現実がともに「リアル」なゲンジツなんだという構造は見事。とくにラストのシーンは素晴らしく、天に昇っていく心地がした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テレビで見て原作を読みたくなり購入しました。商品はとても満足しております。有難う御座いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
帯に魅かれて、購入。 面白かった。 全編通して雨が降っている。 暗い、湿っぽい。 その中で展開していく事件も暗い。 気味が悪い。 その思い感じが面白い。 女性刑事のクロハ。 女性警察官のハラ。 技術担当のサトウ。 憎まれ上司のカガ。 怪しい男タカハシ。 クロハの姉。 それぞれに、興味深い。 映像化されるということだが、楽しみ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良い意味で、フツーにおもしろかったですし、読み応えアリ! でした。 ボクは、何の予備知識なしに、文庫本の裏なりに書かれたあらすじだけ読んで「おもしろそう!」って思った本を購入します。 日本ミステリー文学大賞の新人賞受賞も、読み終えた後で解説を読んで「へぇ」って思ったし、「なるほど」とも思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近、女性警察官を主人公に据えた警察小説が、よく平積みしてるな、と思って手に取った。 警察小説の中でも、肉感的な描写は少なく、仮想世界との絡みやカタカナで表記される名前など、無機的で透明なものになっている。 この書き方は、アレルギーのある人は受け付けられないだろうなという感じだけど、何となく虚しくなる世界観はいい。 序盤、散文的すぎて物語に入り込みにくいところがあるが、続編も続けて読みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作品は、第12回(2008年)日本ミステリー大賞新人賞受賞作ということだが、最近まで著者の名前すら知りませんでした。 先日読んだ日本推理作家協会編纂のアンソロジー<ザ・ベストミステリーズ2010>収録の短編【雨が降る頃】が良作であったので、手に取ってみることに。 本作品の主人公は、【雨が降る頃】と同じで、東京に隣接する県警本部機動捜査隊分駐所所属の女性警察官「クロハ」。 所管の臨港署の管轄内の貸しコンテナで、冷凍された14の死体が発見された。 集団自殺と思われた事件だが、同じような死体発見が相次ぐ。 並行して、自室で頸動脈を切り裂かれるという殺人事件も連続して発生。 「クロハ」は凍死体の捜査班に配属され、捜査を進めるが…。 本作品の一番の特徴は、登場人物が全員カタカナ表記となっていること。 このことにより、本格ミステリの構成でありながら、冷徹な視点に貫かれた、ハードボイルド小説のような作品世界を構築するのに成功していると感じました。 二番目の特徴は、「アゲハ」という人物が登場する、ネット上の仮想空間での出来事が、ところどころに差し込まれていること。 「クロハ」の活躍する世界も無機質な感じであるため、このふたつの世界が違和感なく作品内で並行的に存在しており、独特の作品世界が描写された作品と感じました。 そして、最後の真相の部分ですが、「驚愕の結末」というほどではありません。 でも、この結末は、無機質で冷徹な視点で描かれた作品だからこそ、活きてきているものと思います。 同じ結末を他の作風で使ったなら、凡作になっていたのではないか。 著者は、まだ作品数は少ないようですが、「クロハ」を主人公にした続編の長編も出ているようで、独自の世界観が今後も楽しみな作家と感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
当初、人物名がすべてカタカナ表記だったのがなじめなかった。何だか、中高校生向けノベルの印象で。しかし、面白いことに、その方かな表記が、徐々に、この無機的で非現実的でしかし都会らしい事件とその記述にぴったり似合っていることがわかった。実際、終盤、これらが漢字で書かれたときの、なんと違和感のあったことか。 孤独できちんと能力もある(特に射撃のね)魅力的な女性刑事の登場はうれしい。 これまでの多くの女性刑事とはまた違う、何とも言えない孤独感とどこか触ると切れそうなところ、そしてなにより電脳仮想空間への入り込み方が魅力になっている。 何かで新人賞をとったとかいう予備知識も何もないまま手に取ったが、正解だった。 今まで接したことのない、非常に現代的、都会的な作品で気に入った。 周辺におもしろそうな人物もそこここあり、次作以降も楽しみだ。 ☆一つの減は、終盤若干息切れと言うか拙速の感があったから。 ま、こちらも(気が入って)焦って読むから、ちょうどいいのかもしれないけどね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前から著者のファンだったので、ネットで見つけて驚いて、急いで書店に買いに走りました。 何よりもこの作品で特筆すべきなのは、作品全体を通して見られる怜悧で無機質な雰囲気でしょう。作中を通してずっと降っている雨が、舞台設定として何とも言えない空気を作り出しています。登場人物がカタカナで表記されるのも、雰囲気を作り出す良いギミックになっています。好みは分かれると思いますが、こういう作品もなかなか良いです。 物語自体のほうも、事件の始まり・明かされる謎など、これまでのミステリーの枠を超えた斬新なものだったと思います。しかし、やはり賞の応募作は枚数制限があるためか、登場人物や犯人の人間像が、少々曖昧のような気もします。続編が出ることがあるなら、そのあたりも踏み込んで描いて欲しいと思いました。でも、基本的にはサクサクと読みやすく、良い作品だったと思います。 ただ、「全選考委員絶賛!」というような帯の煽りはどうかと思いました。他の方もおっしゃっておられますが、こういう書き方をすると、書き手にも読み手にも、無用なハードルが出来てしまって、素直に作品を評価できなくなってしまうように思います。帯の文章は話半分、あくまで新人賞受賞作という一線を超えない範囲で良い作品という意味だと思ってください。 所々欠点はあると思いますし、好みが分かれる作風かもしれませんが、一度はこの空気を感じてみて欲しいです。次回作にも期待しています。 お勧めです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!