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ミノタウロス



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【この小説が収録されている参考書籍】
ミノタウロス
ミノタウロス (講談社文庫)

ミノタウロスの評価: 3.85/5点 レビュー 34件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.85pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 21~22 2/2ページ
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No.2:
(5pt)

異邦人文学

とんでもなく索漠としてヘヴィな状況を淡々と書いているその様子は、例えばアゴタ・クリストフとかミラン・クンデラとかの東欧作家の翻訳もののようにも思えるし、それ以前に内容は、(たとえ自分の生まれた場所ですら)どこにも身の置き場のない異邦人の話であり、だからこその客観性と、ある種のペーソスに満ちた、分野は違いますが、佐野元春のVISITORSにも比肩する爆弾的作品。
ミノタウロスAmazon書評・レビュー:ミノタウロスより
4062140586
No.1:
(4pt)

殺戮。略奪。強姦。

本書の際立った特徴は、ほとんどの文章が多重の意味、ほのめかし、省略を含んだ高度の読解力を要求される文体であり、もう1つは、タイトルに示したような内容の凄惨さである。同じく一種の少年兵の話を、半ば美談にしてしまった感のある「戦争の法」(ともにゾラの『金』が登場する)に比べれば、些かの美談も入り込む余地がないだけに、作者のペシミズムも説得力を持つが、それにしても酷い話である。「天使・雲雀」の能力者のように他人と頭の中を繋げられなければ、人は滅ぼしあうしかないのか?ところで「天使・雲雀」は作者にとって例外らしく、セックスに肯定的なのは、お互いの感覚を自分の感覚として感じ取れるという設定のこの作品だけである。
ミノタウロスAmazon書評・レビュー:ミノタウロスより
4062140586

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