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奇跡の人



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【この小説が収録されている参考書籍】
奇跡の人
奇跡の人 (新潮文庫)
奇跡の人 (文春文庫)

奇跡の人の評価: 3.06/5点 レビュー 53件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全53件 41~53 3/3ページ
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No.13:
(2pt)

好き嫌いがはっきり分かれる

真保裕一という人は、「ホワイトアウト」や「震源」に代表される固いテーマをダイナミックにかつ緻密に描ききる社会派小説家だと思っていました。しかし、この小説はそんな概念を見事に裏切られた感じで、何かどろどろした人間の心の裏側を、ぐずぐずした語り口調で、まるで別の作家の作品のように感じました。そういうわけで、好き嫌いのはっきり分かれる作品だと思います。
奇跡の人Amazon書評・レビュー:奇跡の人より
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No.12:
(2pt)

小説だなあ

 前半は面白かった。ただ途中から、、、もうやめてくれよと。こんな奴いないよと、急に現実に引き戻された感じだった。この本に登場する人物の行動の理由がわからなかった。 主人公は「自分探し」と称しながら宮崎の人に嘘をつきまくるし(笑)。あなた大層なこといいながらめっちゃ嘘ついてるじゃん。ありえねえ。
奇跡の人Amazon書評・レビュー:奇跡の人より
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No.11:
(3pt)

何かに似てると思ったら、

細かいディテールは違うけど、全体としては「アルジャーノンに花束を」によく似ていると思う。著者の描写力には脱帽するけれど、この作品では人の醜い部分までもリアルに描いてしまったので、特に後半部分の評価が低いんだと思う。昔の彼女に対する執拗な思いだけでなくて、母親とか過去の自分(の素行)に対する葛藤がもう少し詳しく描かれていたら、もっと良かったのに。
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No.10:
(4pt)

自分探しの誠実さと不愉快さ

車の大事故の後8年間の治療とリハビリテーションを経て、母親の献身的な看護の後、植物人間から回復して社会復帰した男が主人公。母は主人公の退院の前に病死した。主人公は事故後の記憶は全くない。母親が、字を(再度)教え、人間としての最低限の知識を教え、社会生活の基本を教え、ようやく中学生程度の学力と知識を持つようになった。病院では「奇跡の人」と呼ばれ、印刷会社に就職することができる。こうした物語前半のプロットと展開、新しい人生を一所懸命に生きて社会生活に慣れようとする主人公の姿はすばらしく描かれている。時速100ページの勢いで読み進んでしまった。物語の後半は、過去の自分について知りたいという欲求を抑えきれずに「自分探し」を追求する展開。前半までは主人公は前向きで誠実な人物の典型なのだが、失った自分の過去に少しずつ出会っていく後半では不愉快というか「もうそのくらいにしておけば」と思いたくなる人物像へ変化してゆく。主人公の純粋さもあるものの、この展開は読んでいて気持ちのいいものではないし、自己中心的ではあるものの、自分を知りたいと思ったり、人を好きになるという、人間の根底をなす部分をあからさまにストレートに見せられるせいもあるかもしれない。なんとなく読後感の悪さはあるものの、それは自分の(できれば)見たくない部分を見せられた(見てしまった)ことによるものかもしれない。
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No.9:
(3pt)

ちょっと強引すぎる?

アイデアはとても面白いと思うし、結末も「なるほど~、そう来るか」ってカンジで、ストーリーテラーとしてはさすがだな、と思った。前半は特に、母親の子供を想う気持ちや、主人公が新しい生活にとまどっている様子など、心理的にもよく描けていて、読ませられた。しかし、後半の展開はちょっといただけない。主人公の行動にいまひとつ必然性が感じられないし、やや強引すぎる。話の自然な流れがあって、必然的にこういう結末に落ち着くしかない、というより、はじめに用意された結末があって、無理やりそこに話をもってくるようにした、というカンジがする。だから、主人公にもいまひとつ共感できなかった。アイデアが面白いだけに、ちょっともったいないな、という気がする。
奇跡の人Amazon書評・レビュー:奇跡の人より
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No.8:
(5pt)

読み止らない!!

この小説は、主人公が8年前に事故で無くした記憶を探すというストーリーなのですが、とにかく、話が進めば進むほど、引き込まれ、この主人公がどうなるのか気になるばかりで、最後まで、読み止らなかったです。そして、最後の結末には驚愕。とにかく、最後の最後まで非常に読みがいのある小説です。
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No.7:
(4pt)

奇跡の人による(?)「奇跡の人」

ホワイトアウトに続いて,この著者の本をたてつづけに読んだ時期があった。どれもそうだが「参考文献」として掲げられた本から,色々調べて書いているのがよくわかり,「現役XXXによる作」と銘打った他の兼業(?)作家の作品に引けを取らない臨場感を感じる。(この作では,医者で作家の米山公啓を思い出させた。)さて,本書の内容だが,母の手紙とノートに始まり,どんな内容なのか予想も付けられないまま読み進んでいくと,半ばから予想した展開さえもまた覆される意外な結末。(因みに,先回りして終章を読んだって,この展開はきっと読み取れませんゾ!)まったくこんなストーリーを考える真保裕一の脳の構造はどうなっているのだ?彼こそ奇跡の人?と思ってしまう。ぜひ彼の脳の断層撮影画像を見てみたい・・・。
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No.6:
(5pt)

文章表現力に脱帽

 交通事故により、記憶を失った31歳の相馬克巳が病院でのリハビリを終え、社会に出てから自分の不可解な過去を探す話である。 体は大人だが精神年齢・社会経験は中学生レベルしかないため、主人公の行動は大人の部分と子供の部分が交差しており、その行動に対し、「いや・・その考え方おかしいぞ」と読んでいて突っ込んでしまう自分がいる。真保裕一先生の文章表現力によりまんまとその策略に嵌ってしまう。 かなりのページがあるのにスラスラと読めた所を考えてみると、結構面白く、また、人の人生について考えさせられた小説でもあったと思う。
奇跡の人Amazon書評・レビュー:奇跡の人より
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No.5:
(3pt)

面白いです。

子を思う母の気持ちが強く伝わってきます。レビューで多く書かれていますが、作者の読ませる力の強さを感じます。しかし前半に比べ、後半のストーリー展開に違和感を感じてしまいます。振り出しに戻る、といった感じでしょうか。
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No.4:
(4pt)

そっとしておいた方が

冒険物のホワイトアウトとは違って、淡々とした感じでストーリーが語られていきます。主人公の相馬が誘惑に勝てず、自分の失われた過去を捜し始めてしまうのですが、もし今がうまくいってるのなら、知らなくても構わないことは、そっとしておいた方がいいのかもしれません。例えば恋人の過去とか。考えさせられる作品です。
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No.3:
(4pt)

引き込まれます。

かなりのボリュームのわりに一気にすんなり読める本です。話の構成、文章力ともに非常に優れていて、真 保祐一の才能を感じます。心理描写の素晴らしさに感服してしまいます。
奇跡の人Amazon書評・レビュー:奇跡の人より
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No.2:
(4pt)

傑作!!!

最後まで読み飽きることなく一気に読ませる作品の優れた構成はもちろんのこと、読者にものすごい充実感を与えてくれる一冊です。半年後ぐらいにもう一回、そしてまた忘れたころにもう1回と、何度も読み直したくなるような作品です。ぜひ1度読んでみてください。
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No.1:
(4pt)

こんな結末もアリなんだ!

一言で言うと、交通事故前の記憶を失った男が、自分の過去を探す物語なのですが、これが途中からとんでもない展開になって行きます。正統派の小役人シリーズとは違って、この作品は最後に奇襲攻撃を食らってしまう心理劇なので、前半のペースに騙されないようにしましょう。それにしても、真保氏は人物を描くのがうまいなあと感心してしまいます。かなり強引なプロットなのに、ついつい引き込まれて涙する人(僕もですが…)も多いのではないでしょうか。やはり、登場人物たちが生きているからでしょうね。短編でもいいから、続編を読んでみたくなりました。
奇跡の人Amazon書評・レビュー:奇跡の人より
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