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ぐるぐる猿と歌う鳥
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ぐるぐる猿と歌う鳥の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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子どもの世界は秘密と冒険に満ちてキラキラしていますが、大人になるとそうしたワクワクする世界から離れて、いつしか現実社会に身を置くようになります。 少しずつ大人に近づいていく過程において、大切なものを失わずにいようとする気持ちが子どもたちを動かし、さらなるドラマを生みだしていくことに。 守られる側から守る側へと移っていく、成長の上での必要な通過点とは。 一見、楽しい子ども向けの童話のようですが、読んでみるとお金や仕事、夫婦間の問題などを含んだ、大人にも読みごたえある内容。 ミステリー要素も含まれた、せつなくも爽やかな物語です。 | ||||
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小学5年生の高見森は、父親の転勤で北九州へ。 転校してきたばかりのよそよそ感。徐々に距離が縮まっていく同じ社宅に住む仲間たちや同級生、 そして決して大人に知られてはならない共有の秘密。 子供の世界に入り過ぎない大人たち。このころの大人はちゃんとそれを心得ていた。 この本には昭和の空気が流れている。 同じ福岡でも博多とは違う北九州の方言。文中の話し言葉を声に出して読んでみる。 同郷出身の私は「そうそう!」と思わず笑って、うれしくなって、そして帰りたくなった。 | ||||
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社会問題も背にしながら、力強い子どもたちの日常が描かれていて、最後はどうなるのかと思いながら一気に読みました 加納朋子さん、他の作品も読みたいです ミステリー? | ||||
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寝る前に少しだけ…と思いながら、一気に読んでしまいました。 面白くて、どこか懐かしい。心が温かくなる一冊でした。 これから年を重ねていく中で、何度でも読み返したいと思います。 | ||||
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しみじみと読めました! 子供のとき思っていたことを思い出しました(^^♪ | ||||
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この作家さんミステリー?得意ですね。こんな展開から、ここまで引きつけて、ラストは、、、なかなか読み応え有りました。 | ||||
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小学校高学年ぐらいの子供が読んでも十分理解できるような内容なのに、大人の心にも強く訴える物がありました。 読み出したら止まらず、久しぶりに寝不足になりました。 このお話に出てくる子供たちの将来が非常に気になるお話です。お互いがお互いを支えあって、みんながずーーーっといい関係でいられたらいいなぁ、と願わずにはいられません。 でも、子供のときに大事だった友達が、大人になった今の自分の人生の中にいるとも限らないのが現実。いつどこで離れてしまったのだろう・・・そして、私はいつを境に大人になったのだろうか? 物語を読み終わった後に、「あぁ、あれはそういう理由だったのかー。」と気づかされる事柄がいくつかあって(パックが主人公をしきりにミモリって呼んでいた理由など)、それが話の中で特に説明がないような所も、こちら側の想像力をおおいにかき立ててくれました。 夏休みのスペシャルドラマなんかにするのにぴったりな題材だと思います。 加納朋子さんの本は『七人の敵がいる』を読んだ事がありますが、全く違った印象でどちらも面白かったです。次は、『ささらさら』あたりを読みたいと狙っています。 | ||||
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奇妙なタイトルが気になって購入。読み始めたらやめられず、久々に一気読み。 深刻な題材を扱っているにもかかわらず、読後感は爽やか。少年の成長物でもあり、 ミステリー要素もあり、懐かしい情景と現代の家族や地域社会が抱える問題も考えさせられた。 | ||||
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思わず本を手にとってしまいたくなるような,不思議で印象的な題名です。 子どもたちが主人公で,加納さんお得意のミステリーの要素もふんだんに盛り込まれています。 本作品は,「謎」・「冒険」・「いたずら」など,子どもたちがわくわくする内容が盛り込まれている点で,まさしく子ども向けです。しかし,単に無邪気な子どもたちを描いているわけでなく,おとなになる過程で身につけるべき理性や常識というオブラートにくるまれていない,むき出しの残酷さやいやらしさ,あるいは脆さをも描き出しており,子どもの読者にもリアリティを感じさせると思います。また同時に,子どもの目を通しておとな社会のしがらみなどが描かれており,おとなにも共感できる内容となっています。 物語の最初から「先を読み進めたい」と思わせる筆力は相変わらず見事で,しかもクライマックスを迎えたあとに,さらなる種明かしが待ち受けているのも作者の特徴的なスタイルです。それは,決して脳天気なハッピーエンドではなく,重たい現実なのですが,不思議と爽快感があります。それは,乱歩の『少年探偵団』と,漱石の『坊っちゃん』を合わせた感じ,とでも言えましょうか。また,同じ作者による作品『てるてるあした』と共通するものを感じます。 本作品は,子どもが読んでおもしろいのはもちろん,むしろおとなにこそ読んでほしいと言えます。 また,作者もあとがきで述べているように,続編が期待されるのですが,お体の状態が心配なので,読者としてはゆっくりと待ちたいと思います。 | ||||
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なかなか面白い。 小学生達が主人公で、転校先の小倉での一時を描いた作品だ。 話の柱としては 幼少の頃出会った彼女とは再会できるのか? パックとは何者なのか? ってところだと思うが どちらも違った意味で驚かされた。 表紙を見るともっとファンタジー味がある作品かと思ったが 結構リアルな響きを持つ作品となっている。 また、ちょっとしたミステリー要素も盛り込まれていて 単純な小学生視点での世界を書いているだけではない。 文章にしてしまうと北九州弁?が結構読みずらいですが そのへんは森君と同じように、ちょっと「?」を浮かべながら勢いで読みましょう。 | ||||
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「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」と銘打たれた講談社のミステリーランドの一冊。小中学生くらいの、読書……特にミステリーに興味を持ち始めた子どもたちに読んでもらえたらいいなという作品。 親の仕事の都合で北九州に引っ越すことになった小学5年生の高見森(たかみ しん)。乱暴者で考え無しと親には思われていて、親にも同級生にもどうにも素直に接することができない。 「世界は金魚鉢みたいにせまく、もやもやとした藻のような不安に満ちて」いる子どもの世界を舞台に、読みやすく、ちょっとドキッとしてはらはらする、ミステリーランドらしい1冊に仕上がっています。 加納朋子さんらしくミステリー色は薄めで、子どもたちと謎の子ども・パックとの関係性を丁寧に描いていて、読んでいると、海と、工場と、社宅が並んだ地方都市の屋根に描かれた絵を見下ろしている風景に入り込んだかのような錯覚にとらわれます。 良い作品だと思います。 | ||||
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引っ越してきた町で主人公が遭遇する不思議な出来事や、個性的な友人たち。 大人が読んでも物足りなさを感じることなく、素直に楽しめました。 各エピソードの背景に温かみが感じられるのがいいな、と思いました。 続編も読んでみたいですね。 | ||||
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本当に、すばらしい作品でした。 本当に「すべてが詰まって」います。 これが子供向け???? そんな訳無いです!!! むしろ、大人に向かって書かれた作品でしょう? 内容は、父親の転勤で北九州に引っ越してきた小学五年生の高見森が、転校先でであった子供達と交流を深めてゆくというもの。子供達の日常の様子は確かに「子供向け」らしく、明るく楽しいものでした。もちろんその中には小さな謎がちりばめられており、ミステリーとしても十分楽しめます。 ですが、深く考えさせられる内容でした。 大人には出来ること。 子供にはできないこと。 子供は我慢するしかないのか? というところで出てくるのが「パック」の存在。 正直、私は最初、パックというのは幻か何かだと思っていました。 ですが、話が進むにつれ、パックの存在は段々と強く、重くなってくる。 そこでふと、パック自体がテーマなのではないかと思いました。 「大人」のようであもあるが、実際の立場は「子供」。 「自由」でもあり「弱く」もある。 仲間達を「守っている」し、「守られている」。 「嘘」のような「本当」の存在。 最後。ぎゅうぅぅぅぅっという胸を締め付ける切なさとともに、涙があふれてきました。 | ||||
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名手・加納朋子らしい作品だ。 痛みを内包しつつ、読後感は爽やかと言う点でも、実に加納朋子らしい。 その点では光原百合の作品とも同じ匂いがする。 いわゆるファンタジーミステリー作品だが、それ以上に少年少女の(冒険)物語としてよく出来ている。謎解きをする場面を文章でやるより、映像で見せる事が出来れば、もっとスッキリとした見せかたができて作品の魅力がより高まるだろうと思う。 社宅の屋根に書かれた、「サル」はぜひ映像で見てみたいと思う。 これが映画化されたら、おそらく最高にワクワクする少年少女冒険物語になると思う。スケール感もありつつ、懐かしさや胸躍る感じがつまった素晴しい映画になるだろうから、誰かやってくれないかなあ。 北九州在住のものとしては、舞台が北九州というだけでも貴重?な作品。北九州は作者の出身地だけあって、実在する(もしくはモデルになったであろう)場所が出てくるのも興味深い。(ただし作者が住んでいた頃とはずいぶん町並みも変わったはずだが) 実際、北九州には映画のロケ地誘致会があり、じつに多くの映画のロケ地として使用されている土地であるから、この作品が映画化になったら、まさに北九州をロケ地として撮影するにもうってつけなのだが。 この作品は実に映像的な作品であるし、ドラマとしても奥が深いし、ミステリーとしてのフックも効いていつつ、読後感はとても爽快だ。 やはりこれは映像作品として是非見てみたい作品である。 | ||||
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ミステリーランドを続けて読んでいるのですが、 おもしろかった!やっぱり上手いなあ。 今までの主人公にない活動的タイプの男の子が主人公なのもよいですね。 ちょっと頭が良すぎる気もしないでもないですが。 パックという存在も素敵。 そもそも死体の出てこないタイプのミステリーを書く作者 だからこその作品かしら。 タイトルだけがすごく奇抜な気がしてしまうのが気になりますが・・・ | ||||
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悪がきともガキ大将ともいうような。正義感もあるけど、いたずらもたくさん。結構慕われていて、頭もいいし、度胸もある。なんかやってくれそうなんてキャラはやっぱいいんですね! ミステリーランドだけあって、最初のエピソードはハードボイルドでドキドキしました。 初恋ネタと思いきや、最後のおち?な展開も結構好きです。 団地に住んでいた身としては、よくできているなあと思います。 私としては続きもみたい気がします。 | ||||
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小学生高学年くらい?を念頭に置いているのか 字も大きいし、ルビもふってあるミステリー。 また平易な文章ながら、中身はどうして なかなか凝った造りである。 (小学生に判るのかなあ・・・) ただ全編を流れる、ちょっと怪しげな九州弁は それだけで微笑ましく、キュートである。 | ||||
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気にせずに読み始めたけれど、途中で表紙を見直したときに、 内容が十分に出ているいい絵だと思いました。 一つのヒントかも? 子どもを意識している本なので文字が大きめだったり 挿絵が入っていたりルビが多めに振られていたりしますが、 大人も十分に楽しめる本です。 親が九州の出身なのでこんな方言使ってたかな?と 思い出しながら読んでしまいました。 気軽に読めるけれど、実はかなり現代的な重い話。 本を閉じた後、そこらへんを考えてみるのもいいかもしれません。 続きが出るのなら楽しみです。 まだ消化されてない伏線もありそうですしね。 | ||||
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ミステリーランドから出版されている児童書なんですが…。大人が読んでも十分に楽しめます。★いじめっ子のレッテルを貼られてしまったシン。だが、それは大人の目から見てのもの。本当のシンは、ちょっと乱暴者だが頭の回転が早く優しいよね。★子供は、子供なりに小さな社会でいろんな経験をしている。それは、人に言える物とは限らない…。★忘れかけていた子供本来の姿を思い出させてくれる一冊です。★謎のパック少年の存在が、物語をぎゅっと締める役割を果たしていてとても良かったです。★子供達が、話す九州弁がとてもかわいらしいです^_^ | ||||
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