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(短編集)
虹の家のアリス
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虹の家のアリスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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私立探偵の仁木順平と探偵助手の市村安梨沙。本作は、ルイス・キャロルの『アリス』の物語に魅せられた二人が日常の様々な事件を解決していくミステリー小説だ。 本作では、育児サークルへの嫌がらせ事件、赤ん坊誘拐事件、連続猫殺人事件など6つの事件に順平と安梨沙が立ち向かう。 今回の事件に大なり小なり共通する要素は、おそらく家族。夫婦間や親子間にまたがる愛憎が様々な事件を引き起こすのだ。特に秀逸だと感じた話は、『虹の家のアリス』。子供の母親に対する愛情の表し方になるほどと思う面があった。 また全編を通して、安梨沙が成長する過程も見て取れた。前作『螺旋階段のアリス』の安梨沙はどこか純粋無垢な感じがしたが、続編たる本作の安梨沙は清濁併せ呑む怜悧さを発揮しているように感じられた。 全体的に見て本作は、成長した安梨沙の怜悧さ、順平と安梨沙との信頼関係の強さが上手く描かれた良質なミステリー小説であろう。 | ||||
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殺人事件などは扱わないものの、中身はストーカーや殺猫事件など中々物騒な物ばかりで、 前半三つはその動機も小さな好意や悪意だったりするのが面白い ミステリ的には鏡の家のアリスが一番だろうか ただ短編六つの中ミステリっぽくない作品もいくつかあり、全体を通してそこまで濃いミステリと いうわけではないので、あまり本格的なミステリ本としては期待しない方がいいだろう | ||||
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母親の会への嫌がらせ、連続猫殺害事件、花泥棒、赤ちゃん誘拐事件など、 今回の事件も仁木と安梨沙は鮮やかに解決していく。どれも身近にありそうな ことばかりで、人の善意、悪意、思い込んだときの怖さなど、いろいろ考え させられた。また、仁木や安梨沙の私生活も垣間見え、とても興味深かった。 安梨沙が精神的に成長して少しずつ強くなっていく様子も、好感を持って読んだ。 できればこのシリーズ、まだまだ続いてほしいと思うのだが。 | ||||
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母親の会への嫌がらせ、連続猫殺害事件、花泥棒、赤ちゃん誘拐事件など、 今回の事件も仁木と安梨沙は鮮やかに解決していく。どれも身近にありそうな ことばかりで、人の善意、悪意、思い込んだときの怖さなど、いろいろ考え させられた。また、仁木や安梨沙の私生活も垣間見え、とても興味深かった。 安梨沙が精神的に成長して少しずつ強くなっていく様子も、好感を持って読んだ。 できればこのシリーズ、まだまだ続いてほしいと思うのだが。 | ||||
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この方の本を拝見すると、いつも思う。 やさしい、おはなし。 この世界が、物足りない人もいるだろう。 飛び交う暴力や、汚い言葉の、見当たらない物語。納得できなかったり、怖かったりはしても、かならずどこかに、救いがある。 今回の結末で、え、そうなの?と、思うことがあった。わたしとしては、納得はいかなくても、このやさしさが、この方の持ち味なんでしょう。 でも、それを選ぶの、ありさ・・・? | ||||
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この方の本を拝見すると、いつも思う。 やさしい、おはなし。 この世界が、物足りない人もいるだろう。 飛び交う暴力や、汚い言葉の、見当たらない物語。納得できなかったり、怖かったりはしても、かならずどこかに、救いがある。 今回の結末で、え、そうなの?と、思うことがあった。わたしとしては、納得はいかなくても、このやさしさが、この方の持ち味なんでしょう。 でも、それを選ぶの、ありさ・・・? | ||||
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『螺旋階段のアリス』の続編です。文藝春秋社の本格ミステリーマスターズからの出版となってるが装丁がイマイチ合ってないような気がするが、出版社の苦肉の策での刊行なんだろうか。前作は夫婦がテーマだったが本作は家庭がテーマとなっている。全6編からなるが表題作意外はちょっと物足りないような気がする。ミステリーとしての切れ味が前作ほどないように感じられた。その中でも表題作の「虹の家のアリス」がいい。こんな子どもを持ちたいと思われた読者は私だけじゃないはずです(笑)全体を通して前作に比べて安梨沙の女性としての成長振りが目立つ本作だが、個人的にはちょっと純粋な前作の安梨沙の方が好きなのでちょっと読後感が落ちたような気がする。私の読み方が間違ってるのか!もしれませんが、どうしても加納さんの作品を読むと女性主人公と加納さんをオーバーラップさせてしまいますね(笑)後半以降は仁木の家族や安梨沙の生い立ちもわかってきてファンの方には楽しめるかもしれません。“謎めいた女性”の方が魅力的な方にはちょっとどうかなあって思いますが・・・人の“悪意の怖さ”を描いているのも本作の特徴なんですが全体的にはやはり“優しい視点”で描かれてます。個人的には作家としての技量はアップしてるのでしょうが、初期作品(『ななつのこ』など)に代表される圧倒的な個性は陰を潜めた気がして残念でならない。 | ||||
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『螺旋階段のアリス』の続編です。 文藝春秋社の本格ミステリーマスターズからの出版となってるが装丁がイマイチ合ってないような気がするが、出版社の苦肉の策での刊行なんだろうか。 前作は夫婦がテーマだったが本作は家庭がテーマとなっている。全6編からなるが表題作意外はちょっと物足りないような気がする。ミステリーとしての切れ味が前作ほどないように感じられた。 その中でも表題作の「虹の家のアリス」がいい。こんな子どもを持ちたいと思われた読者は私だけじゃないはずです(笑) 全体を通して前作に比べて安梨沙の女性としての成長振りが目立つ本作だが、個人的にはちょっと純粋な前作の安梨沙の方が好きなのでちょっと読後感が落ちたような気がする。 私の読み方が間違ってるのか!もしれませんが、どうしても加納さんの作品を読むと女性主人公と加納さんをオーバーラップさせてしまいますね(笑) 後半以降は仁木の家族や安梨沙の生い立ちもわかってきてファンの方には楽しめるかもしれません。 “謎めいた女性”の方が魅力的な方にはちょっとどうかなあって思いますが・・・ 人の“悪意の怖さ”を描いているのも本作の特徴なんですが全体的にはやはり“優しい視点”で描かれてます。 個人的には作家としての技量はアップしてるのでしょうが、初期作品(『ななつのこ』など)に代表される圧倒的な個性は陰を潜めた気がして残念でならない。 | ||||
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前作、『螺旋階段のアリス』に次ぐ、アリスシリーズ第2段! 今回は、〈主婦道〉の〈お教室〉を開いている、安梨沙のスーパー叔母さんや、安梨沙の実家のハウスキーパー蕗子さんなど、謎の美少女、安梨沙の素顔も、垣間見ることができる人物も登場する。 花泥棒の正体は?連続殺猫事件の真相は?育児サークルへの嫌がらせの犯人は? ささやかだけど、日常に潜んでいる頭を悩ませる謎が6つ… 本人のスペシャル・インタビュー、著作リストも付記されていて、充分、楽しめた。 続編が、出るのが、待ち遠しい。 | ||||
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