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九月が永遠に続けば
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九月が永遠に続けばの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 41~44 3/3ページ
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表面上平穏な母と息子の家庭に、その一切を暴くかのような事件が起こります。 ゴミを捨てに出させたまま息子は姿を消しました。 人と人のただならない関わり方は、周囲の人を巻き込みさまざまな悲劇を生み出します。 息子は生きているのか死んでしまったのか、生かしているのか殺しているのか。 波濤の先にはなにがあるのでしょう。 ところで、女のエロは3断面あるとおもわされました。 一つ目は少女漫画的なつながることへの妄想。 二つ目は昆虫のような交尾。 三つ目は罪の深さの分だけ得られる悦楽。 その全てが表されているサスペンス小説です。 果てというものを見てきた心になって読了しました。 このレベルのものを著者が書き続けられるのだったら、私はもう他にサスペンスの書き手を必要としないとまで思ってしまいました。 無力なひたすら無力な人間の有様が痛切な作品です。 | ||||
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なぜか読んでると心が重くなりました(ホラーが入ってたせいかな?)息子の失踪を追う母親という設定で、私は桐野夏生さんの”柔らかな頬をオススメしますですが とても新人さんという感じではなく 表現力がすごくあり 内容もグイグイと引っ張っていく強さがありました題名と表紙には星5つ付けてもいいと思います(私はこれに惹かれて買いました) | ||||
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すごくせつなく読みました。読んでいるうちに、ドヨンドヨンと・・・不快感と悲しさと怒り。そこまでいくのかぁ?と・・・ミステリーなのでネタバレになるから詳しく言えないのが残念です。ちょっと終わりに近づくにつれ、都合よくまとまっていった気がしないでもないのですが、ぐんぐんと引きつけて書いていく作者はすばらしいと思います。ラストの1行まで読んで下さい。そこにちょっとした前向きさが、見えました。突然の、愛する息子の失踪から始まる底なし沼。おもしろいですよ。 | ||||
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愛する息子の失踪を追い続ける母親,と言えば「柔らかな頬」を連想させるが,こちらの方が切り口が深く生々しくホラーの要素も加わりどろどろとした感触がある。そう,この作品は読んでいて気味の悪い感触が皮膚を通して伝わってくるのである。新人の作品とは思えない,いや新人だからこそ変にまとまっていない斬新な切り口と鋭い文章能力,そしてここまで人物構成を複雑に絡め合わせるのかと感心する。それは息子が失踪すると同時に加速し,一気に最後まで読み終えた。一気に読み終えないとなんか気味の悪いことが自分に起きるようで・・。人間の心の弱さや醜さは誰でも持っていて,一歩間違うとそれが狂気に変わること。平凡な自分たちの世界のすぐ裏側にこんな世界があるとしたら・・・誰一人として幸福感や満足感をもてない結末が肌寒い。次回作が早く読みたい。 | ||||
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