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(短編集)
赤い月、廃駅の上に
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赤い月、廃駅の上にの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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やっぱり有栖川有栖先生の作品です。すごく良い | ||||
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ミステリとは! こんな作品待っていました | ||||
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ものすごく怖い話を希望されているかたは 物足りなく感じるかもしれないです。 読後感が良いお話もあり、 ローカル列車の中で読んだら、 また違う味わいになったかもしれません。 | ||||
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最初はスタンバイミーみたいな出だしでありがちな話かと思ったが、邪鬼と鉄道の関係がおもしろい。 伏線がかなり効いている。 地元にも奥州市というところがあり、その中に市でありながら駅を設けなかった市が合併前にあった。全国的にはそういった町は多いことだろう。 おそらく近場の町は閉鎖的で民宿などもないであろう。因習の深い封建的な街、ありがちなシチュエーションだが。「はたご」の跡に旧家かなにかがあれば盛り上がる。 長編化を希望。 映画化をすればなお良し。 ただ、既存の路線だと興味半分で夜に忍び込む輩が増えるかもしれないので、廃線の方がいいかも。 廃線にSLが到着して邪鬼が出てくる。しまいには鉄路でないところにも邪鬼のSLが乗り込んで……。 邪鬼のSLのもともとの出所をたどって行くとそこには巨大な洞窟あるいは藻がはびこる古池が……。 だと映画として盛り上がるかも。 就職しなかった、ではなくて、その後バイト先で仲良くなった女の子が、じつは邪鬼が変化(へんげ)した姿だった……、とか。 とにかく、アンソロジーの中でこの作品がいちばんよかった。 他は最後に収録された小品。 | ||||
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通勤時に電車内で気軽に読める小作品集で…気軽2読み進められるのが嬉しい✨ | ||||
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新本格系の擦過の中では最も頑張っていらっしゃり、仕掛けも悪く ないのですが、どれを読んでも雰囲気が同じで面白味が感じられ ません 本作もアタリは「密林の奥へ」で、あとは可も無く不可は.... | ||||
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有栖川氏は1989年デビューのベテラン作家さんですが、実は読み始めたのはごく最近です。ちょっとチャラいその名前からして(失礼!)てっきりライトノベル作家だと思い込んでいました。読んでみたらこれがおもしろい、今は火村シリーズが気に入っています。自分は怪奇幻想ホラー系も好きなので、あの有栖川氏が書いたホラー小説集とはどんなものだろうと興味津々で手に取りました。結果・・・とてもよかったです。本当に器用だというか、ミステリだけ取ってもそうですが、いろんな作風のものが書ける作家さんなのですね。こちらはすべて鉄道をテーマにしたホラー短編ですが、これだけ異なった雰囲気のものを揃えられるとは。 『夢の国行き列車』有栖川氏の作品が好きな理由のひとつに、自分が関西人だから親しみを感じるということがあります。この小説の舞台は1970年に万博があった大阪の千里と北大阪急行。普段使っている電車だからもろに親近感が。今度乗る時は、1970年へ繋がっているトンネルの穴があるか見てみようと思います(笑)。 『密林の奥へ』東南アジアか南アジア、または中南米か、とある南国を旅している私は、恐ろしく大きな猛禽類の鳥がいるという話に誘われて、熱帯林の奥へ奥へと続く鉄道に乗車する。何度か線路が切り替わり、何日も過ぎ、どこにいるのかわからないほど遙かな奥地、帰ることはもう不可能なのかもしれない・・・エキゾチックな世界観の描写が圧巻です。 『テツの百物語』鉄道関連のウェブサイトで知り合ったテッちゃんたち5人は、怪談が好きという点も共通していた。ある夜、集まって鉄道にまつわる百物語をやろうやということになって・・・緊迫感が盛り上がるラストはマジで怖かったです。 『海原にて』船上でベテラン船長が語る海にまつわる怪談集、とても味のあるその話を聞いているうちに怪異が海上に現れて・・・日本人なら人事でなく身につまされるような最後。どこかブラッドベリ風の哀しみに満ちた怪奇小説。そして船長の語る怪談話4つ5つ、そのひとつひとつにも味があり、なめらかな口跡もうっとりします。つまりは有栖川氏の文章が大変流麗なのだと思います。 他、『貴婦人にハンカチを』『黒い車掌』『途中下車』はしみじみとどこか哀しい幽霊談、『赤い月、廃駅の上に』はいわば正統派ホラー、『最果ての鉄橋』三途の川のリアル感は半端ありません。個人的には、はずれが一個もない短編集でした。 | ||||
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嫌いじゃないですが、やはり有栖川さんは長編の方が読み応えがあって面白いと思います。 この短編集にも好きだなと思うものが2作品くらいあるのですが、うーんやっぱり私は長編が好きです。 | ||||
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2009年にメディアファクトリーから出た単行本の文庫化。 鉄道をテーマとしたホラー小説の短編集。 「夢の国行き列車」「密林の奥へ」「テツの百物語」「貴婦人にハンカチを」「黒い車掌」「海原にて」「シグナルの宵」「最果ての鉄橋」「赤い月、廃駅の上に」「途中下車」の10篇が収められている。 もともと雑誌『幽』に発表されたものが中心。すべてノン・シリーズ。 心の底から怖いというようなものは少なく、ちょっとひねった感じのが多い。「奇妙な味」系統だ。アイデアの珍奇さと意外性が楽しい。 ただ、オチ/結末が弱いものが多い。 そのなかでは、「テツの百物語」のカラリとした雰囲気がよかった。 | ||||
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著者の作品はなるだけ購入・通読することにしているが、今回のこれは異色の「鉄道怪談集」。著者上梓済みのこれまでの本格ミステリー群とは毛色がかなり違っているものの、見込んだ以上に面白く、第2集、第3集への期待を加味して標記の採点とした。 評者は怪談、ホラー、恐怖小説などの「怪奇ジャンル」はあまり知らず、本書のアイデアやタッチがどの「クラス」「ランク」に位置しているのかは分からない。ただ、10編いずれも、描写がうまく、プロット展開も手慣れ、抒情性もあって、ほぼ全部に読み応えを覚えた。エキスポ70を生涯のピークと考える「万博中年」の末路を描いた「夢の国行き列車」(これは泣けます)、「三途ライナー」を寓話的に描いた「最果ての鉄橋」、そして雰囲気たっぷりの標題作など、いずれも趣向が凝らしてあって、さすが、といったところだ。 それと、文庫本の表紙、ややキレイ過ぎる気もするが、なかなかにムードありますね。鈴木久美とかいうデザイナー、うまい! | ||||
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有栖川による怪奇短編小説集(といってよいだろう)。本格ミステリの雄の片鱗も見られない作品群が収録されているもの。 冒頭の「夢の国行き列車」、なんとなく読んだことがある作品な気がするがそれはおいておくとして、唐突に終わる不条理な物語だ。有栖川らしくない展開ともいえるが、その固定観念が逆に意表をついているともいえるか。真実はあくまで闇の中、結末らしきものは語り手の心に浮かんだ単なる妄想だともとれる。純粋なオカルトにしていないところが有栖川たる所以かもしれない。 さて、巻末近くに登場する表題作、これまた夢物語だかなんだか判然としない、謎がいっぱいの物語だ。同様に、実際に何が起きたのかは語られない。あくまで主人公の主観で話は進行するのだ。この種の話を面白いと思うかどうかは読者によるのではないか。 結局のところ読者をかなり選ぶ作品群という気がする。本格ミステリ命の人は読んでも楽しくないかもしれない。一方で有栖川の新境地を試してみたいのなら、手にとって吟味する価値はあるだろう。 あと枝葉末節だが、田舎の自転車旅行で若者が一日30kmという計画は、(経路に峠があるとはいっても)いくらなんでも短すぎる。これでは江戸時代の徒歩旅行なみ。峠は上りもあれば下りもあるわけだし、平地ならクロスバイクで20km/hは普通かと。 | ||||
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そんなに怖くなかった(ホッ) 「テツの百物語」なんて、笑っちゃったし。 三途ライナー、デザインまで決まってるんだろうなあ。 | ||||
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「アリス」シリーズや国名シリーズなどで知られる著者による 鉄道にまつわる怪談を収めた異色の短編集。 鉄道にまつわる百物語、 最後のろうそくを消したときに現れるものとは―(『テツの百物語』) あの世へと向かう鉄道からの脱走を試みる亡者たち(『最果ての鉄橋』) など本当に鉄道づくし。 個人的に、印象深かったのは 各地を旅する青年が、廃駅で体験した恐怖の一夜を描く『赤い月、廃駅の上に』 ありがちともいえる展開が、むしろ恐怖感をあおり、 しばらくは小さな音にもビクビクするほど その一方、こうした<怖がらせる>怪談の間には 『貴婦人にハンカチを』『途中下車』など、 <泣かせる>怪談が適度におりまぜられており ビクッとして、泣いて、またビクッとして―と 読者は著者の手の上で転がされっぱなし。 鉄道もホラーも好きだという方はもちろん 魑魅魍魎こそホラーの正統!!という方であれば 間違いなくお気に召すことと思います☆ | ||||
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「アリス」シリーズや国名シリーズなどで知られる著者による 鉄道にまつわる怪談を収めた異色の短編集。 鉄道にまつわる百物語、 最後のろうそくを消したときに現れるものとは―(『テツの百物語』) あの世へと向かう鉄道からの脱走を試みる亡者たち(『最果ての鉄橋』) など本当に鉄道づくし。 個人的に、印象深かったのは 各地を旅する青年が、廃駅で体験した恐怖の一夜を描く『赤い月、廃駅の上に』 ありがちともいえる展開が、むしろ恐怖感をあおり、 しばらくは小さな音にもビクビクするほど その一方、こうした<怖がらせる>怪談の間には 『貴婦人にハンカチを』『途中下車』など、 <泣かせる>怪談が適度におりまぜられており ビクッとして、泣いて、またビクッとして―と 読者は著者の手の上で転がされっぱなし。 鉄道もホラーも好きだという方はもちろん 魑魅魍魎こそホラーの正統!!という方であれば 間違いなくお気に召すことと思います☆ | ||||
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帯にあるとおり、切なく、どこか懐かしい感じのする短篇集でした。 この方の書くミステリーはもちろん良いですが、精緻なロジックから離れて、ひたすら叙情的なお話が読みたいときにはおすすめです。 特に作中の「海原にて」は、幻想的なラストが強く印象に残ります。 何度でも読み返して、じっくりと味わいたい一冊です。 | ||||
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帯にあるとおり、切なく、どこか懐かしい感じのする短篇集でした。この方の書くミステリーはもちろん良いですが、精緻なロジックから離れて、ひたすら叙情的なお話が読みたいときにはおすすめです。特に作中の「海原にて」は、幻想的なラストが強く印象に残ります。何度でも読み返して、じっくりと味わいたい一冊です。 | ||||
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