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風の中のマリア
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風の中のマリアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全334件 41~60 3/17ページ
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かなり擬人化されているので感情はフィクションでしょうが、この生態がノンフィクションというのは驚きです。 危険生物というイメージが強いスズメバチですが、その強靭さや高度な社会性に畏敬の念を抱きながら読みました。 お友達にはなれませんが、闇雲に駆除してしまえばいいとは思えなくなりました。 映像化して欲しいです! | ||||
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初飛行、狩り、同族との戦い。そして、ほのかな恋。 本作は、最長でも羽化して30日余りという、オオスズメバチのワーカー(全てメスの働き蜂)の生涯を描く物語です。 また、彼女たちが短い命の全てを捧げた、母集団である巣(作中では「帝国」と表現されています)の隆盛と行く末を描いた物語でもあります。 擬人化しつつも、生物学見地からその習性や集団的特性を精緻に掘り下げており、「昆虫記」としても大変読み応えがありました。 群れで行動する生物には、いわゆる五感を超えた能力でコミュニケーションを取っているという学説があると聞きました。 魚でいえばイワシは、向こうから大きな魚が近付くと、群れ全体が協力して相手よりも大きく見える塊を創る事があります。 その時、千匹にも達する群れの中で、それぞれの個体はどの様にして自分の位置を把握しているのでしょうか。 テレパシーの様な精神感応なのか、或いは遺伝子の働きによるものなのか、それはまだ解き明かされていないのだそうです。 生物は何のために生きるのか。 己のために生きるのではなく、群れ(仲間)のために生きることがその目的であるのなら、純然たる個体というものは実は存在しないのではないか。 大変興味深い説だと思います。 本作の主人公を始めとする数多くのワーカーも、自分が姉たちから受けた恩を今度は妹たちへ返すために、自分を育んだ巣の繁栄のために、その務めを愚直なまでに果たし続ける存在でした。 それでは、人は何のために生きるのでしょうか。 私たちもまた、生物の一種族と捉えれば、個人ではなく家族や社会のためにこそ生かされている、生きることを期待されていると考えることが出来るのかもしれません。 本作は、ハチの生物としての本質を描写しているだけにも係わらず、擬人化という手法によって読み手の受取り方次第では拒否反応が起こるのでは、という懸念が生じる程、苛烈で一途な物語となっている点に新鮮な驚きを覚えました。 百田尚樹さんの著作の中で「永遠の0」や「影法師」に連なる一作であると感じられます。 「カエルの楽園」とは別の角度から、現代に生きる私たちの有るべき姿を問い掛けた、何度でも堪能したい寓話です。 | ||||
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中古でしたが非常に状態が良く、価格も最安値?二番目?でしたが、満足しました。ありがとうございました。 | ||||
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偉大な母のもとに生まれた働き蜂であるワーカーのマリア。ワイカー蜂の寿命は長くて1ヶ月。狩を本能とし、次々に虫を仕留め、妹である娘達にひたすら餌をあげ続ける。徐々に姉達が死んでゆきマリアがベテランへなっていく。マリアは運命が決められている自分に少し嫌気がさす。自分の存在って何を考え迷う。 オオスズメバチという全く馴染みのない視点から書かれてる本。こういう世界もあると教えてくれた。 オオスズメバチの生態もしっかりと書き、ストーリーとしての面白さも高い。 私自身虫が苦手で、テレビで虫が登場したらすぐチャンネルを変えるような人であるが、そんな私でも物語に引き込まれた。 | ||||
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特になし | ||||
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悪魔的なスズメバチに対するイメージが360度変わってしまった。 飛び交う蜂のほとんどすべてがメス蜂だなんてことと、 地球に生きる生物はみんな、自分の与えられた運命と役割をけなげに果たしてるんだということを 素直な気持ちで勉強させてもらった。ありがとう! | ||||
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オオスズメバチの生態に基づいて小説にした意図を探りながら読めました。知的に発達したと思っている人間も、行動の基盤は生態系を守る本能からは逃げることができません。著者を悪く陥れようとレビューする人達も良くも悪くも人間の生態のひとつです。百田尚樹さんにはこれからも沢山の小説を書いて欲しいと思うのは私だけでしょうか?著者のあくなきチャレンジ精神にいつも尊敬の念を抱きます。 | ||||
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非常に満足です! | ||||
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大変に面白く読ませていただきました。 オオスズメバチの世界というのはこのようなものなんですね。 | ||||
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昆虫の小説であり、スズメバチの物語という異色の作品です。 読んでいると序盤から、まるで自分が大空を飛んでいるような躍動感、疾走感があります。 昆虫の過酷な生涯を描いており、感動があります。 傷だらけになりながら、一生懸命に生き抜く主人公のマリア。泣けてきます。 | ||||
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強い使命感を抱きながら、切なくも逞しく生きる、蜂の30日間の生命を描いた本です。とても読みやすく、2日で読み終えました。 | ||||
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隠れた名作です。 オオスズメバチの生態について書かれた小説です。 面白くもあり、かつ、勉強にもなります。 働き蜂はすべて雌ですが、なぜ、働き蜂自身が娘を産まず、母親である女王蜂が産んだ妹の世話をするのか。 働き蜂の母親である女王蜂が妹を産めなくなり弟を産み出すようになると、なぜ、働き蜂は女王蜂を殺すのか。 詳しく説明されています。 名作です。 この本に出会えてよかった。 | ||||
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小5の息子も、一気に読めたと言っています。楽しく会話する事が出来ました。 | ||||
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誰しも、ちょっとした疑問やちょっとした興味というものを頭に思い浮かべる瞬間というのがあると思います。 しかしながら、そうした事柄というのは大抵の場合とても些細なことであり、敢えて深く追求しようとはせずに、そのままスルーしてしまうことが多いんじゃないでしょうか。 ・・・蜂の世界って、いったいどうなっているんだろう? ・・・女王蜂とか働き蜂とかって、雌どうしでどうしてその役割が分かれてしまうんだろう? ・・・そもそも、その世界の中で雄の存在はどうなっている? ・・・こういった疑問というのは、僕の頭の中では時にふわぁ~っと浮かぶことはあっても、正直殆ど一瞬の内に霧消してしまうものであり、はっきり言ってどうでもいいことでした。 だけれども、全く興味がないわけでもない。 敢えて深く追求したいという強いモチベーションが働かなかったというだけのことだったのです。 「風の中のマリア」なんて、まるで宮崎駿のファンタジーアニメのようなタイトルを冠されたこの作品は、だけれども、夢や希望に満ち溢れた楽しくも美しい物語ではなく、自然という過酷な環境の中で厳しい現実と向き合い、必死に自らの生を全うしようとするオオスズメバチの世界を描いたものとなっています。 したがってその表現方法というのは、情け容赦のない残酷さと無慈悲によって貫かれており、擬人化により一定程度中和されてはいますが、たとえば子供向けにアニメ化などというのは先ずもって不可能と思われます。 ・・・とにかく、この物語が描き出すところによって、我々は夥しい量の「死」と向き合うことになるのですから。 そうした過酷な虫たちの世界を、百田氏はこれまでの作品のなかでも存分に見せてきたスピーディかつスリリングなタッチで描きだし、最高級のエンターテインメントとして完成させています。 文字面からその画を浮かび上がらせる手法というのには、本当に著者ならではの巧みさが存在すると、改めてそう感じさせられました。 蜂たちがどうやって生まれ、その生を全うし、社会を作り上げているのか。・・・ そんな素朴な疑問は、素晴らしいエンタメ作品として届けられた本作によってすっかり解消されました。 人によっては、怖い、気持ち悪い、そんな風に捉えられがちな虫たちなのかもしれませんが、その儚くも健気な生涯を知ることにより、彼らを見る目が少しでも変わってくるかもしれません。 そして何より、たとえどんなことであろうとも、いろんなことに興味を持ち、そしてそれを追求していくことの大事さについても気付かされた作品でした。 | ||||
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ストーリー性がおもしろく、読みやすくなっており、一瞬にして読みきってしまいました。 オオスズメバチの歴史と生涯が綴られており、知識にもなります。 解説にもあるように、ハチに対して良いイメージがない方が多勢でしょうが、この作品を読みきると、ハチに対しての感情が変わるんじゃないかなと思います。 おすすめです。 | ||||
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日语不一定要很好,就能读的一本书。很有趣!很喜欢。 | ||||
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スズメバチの生態を詳細に叙述的に記載した内容だと思います。先に家内が読みましたが、昆虫には興味がないのかつまらないと言っていました。私は先入観なしに読んだつもりでしたが、太平洋戦争時の我が国の状況をスズメバチを通して小説にしている感じがしました。優秀なマリア=優秀な兵士とゼロ戦、女王バチ=天皇陛下 という感じで受け止めてしまいました。我が国と子孫を守るために、いつも死ぬ覚悟で全力を尽くしていた兵士。そのような気持ちで、我々の先祖は亡くなっていったのかなあと感じながら読み終えました。「永遠のゼロ」の印象がだぶってしまいました。私は戦争礼賛者ではありません。戦争は絶対避けるように国と国民を守る指導者が必要と思っています。この小説を読んで、太平洋戦争を感じたのは私だけなのでしょうか? | ||||
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主人公はオオスズメバチで働きバチのマリア。マリアは女王バチが生んだ幼虫を育てる為に命懸けで獲物を狩る生活をしている。懸命に生きる中で自分自身の事(子供も生めない、交尾もしない、いつ死ぬかわからない等)、一生働きバチとして生きる運命について、理解していく。そこに切なさを感じます。しかし、変えることが出来ない運命に従うマリアに潔さを感じました。自分のさみしい運命に反発するのではなく、懸命に服従するひたむきさに感動しました。 | ||||
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百田さんのエッセイはクセがあって嫌いですが 小説が大好きです。 この作品からも大いに感動を頂きました。 一人でも多くの方に読んで欲しいです。 他の小説家にはない、独特な百田世界が分かります♪ もっと沢山の作品を世に送り出して欲しいです!! | ||||
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18年4月に購入し読了。 ネタバレは極力避けますが、オオスズメバチを主人公にした擬人化した作品です。 ファーブル昆虫記を連想する様に、昆虫の生態について詳細に描かれているが、解説が簡潔で解かり易い。読者はいつの間にか、不思議な昆虫の世界に入り込んでその生態に自然界の厳しさに驚き、そして感動を禁じ得ないだろう。本著はとてもロマンチックな作品である。 | ||||
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