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凍える牙



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【この小説が収録されている参考書籍】
凍える牙 (新潮ミステリー倶楽部)
凍える牙 (新潮文庫)
凍える牙

凍える牙の評価: 3.84/5点 レビュー 103件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全75件 61~75 4/4ページ
No.15:
(4pt)

疾風と音道刑事に惚れました!

根っからの推理小説ファンには、トリック等も陳腐でいまいち物足りないかもしれません。しかし、男社会の不条理さや30代独身女性への蔑視を日頃感じている女性にとっては、快哉を叫びたいストーリーでは? 相棒のオヤジ刑事との絡みや日常の細々とした描写は乃南ワールドならではのものだし、何と言っても圧巻は彼女がオオカミ犬を追って湾岸をひた走るラストシーン! カッコいいのと切ないのとでホントに泣けました。私と当時小学6年だった長女は、この本以来かかさず音道シリーズを読み続けています。女流作家ならではのミステリーとして、絶対お勧めです。
凍える牙 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:凍える牙 (新潮文庫)より
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No.14:
(4pt)

犬がたどる悲しい運命が印象的

犬と人間は友だちだというが、その友だちである犬を犯行の道具に使い、恨みに思う人間を襲わせる・・・。犬は飼い主の命令を忠実に聞く。その行為を犯罪に使うのはとても残酷な気がする。犬は何も分からない。しかし、理由はどうであれ、人を襲った犬はいずれ処分されなければならない。そこにやりきれなさが残る。恨み、復讐・・・。それに利用された犬がたどる運命が切なく心に残った。
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4101425205
No.13:
(5pt)

家にあったから読んでみたら・・・

読む本が無くなって、家の本棚を何気なく見たら目に付いたのが「凍える牙」でした。誰が買ったんだろう?と、何となく読んで見たら〝女性刑事〟を主人公にした物語は女性の私にとって読みやすく、どんどん読んでしまいました!私的には冒頭の音道刑事がピザを食べるシーンが好きです。女性にオススメです!
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4101425205
No.12:
(4pt)

オオカミ犬の存在感

深夜のファミリーレストランでの人体発火からひきこまれ、物語が終了まで一気に読めた。正直、トリックやら事件の裏側の背景やらは弱い。男社会で働く女性の葛藤、どうしても女性ということで意識してしまう滝沢のシャイさだとか、そういう部分も確かに面白いのだが、結局、最後に残ったのは圧倒的なオオカミ犬の存在感だけだった。でも、それはそれでアリだと思う。私は、乃南アサの作品は、この作品で初めて触れた。純粋にミステリとして見た場合には欠点も多いのだが、評判どおりの心理描写とテンポの良い展開で十分楽しめた。
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4101425205
No.11:
(4pt)

おもしろかった

殺人実行犯が実はこういうことだった、という物語は結構古くからありますが、この大都会で、この実行犯というのは、目を閉じて想像してみただけでも、面白いですし、インパクトがあります。警察という男性社会で女性が働くこと。どんなところでもマイノリティーはつらいですよね。人間というのは、自分が多数派に所属していた場合、自分の考えや少数派に対する態度などをあまり省みないものなのでしょうか?日本だけでしょうか?それとも、元々、男性は男性に生まれただけでやっぱり偉いみたいに思ってしまう性なのでしょうか?でも、今の社会を見ていると「俺達は女より上なんだ」と思わなければ、中々一生家族を養っていく力も出ないだろうなと思うこともあります。女も大変ですが、仕事とか責任という意味で、男は大変です。「結婚が私に訪れた人生最高の幸せ」と思っている女性は読まない方がいいかも。ミステリーというより、物語・文学として、とても面白く、そして、深みを感じる作品でした。
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4101425205
No.10:
(5pt)

おもしろかった!

 女性を主人公にした警察小説というよりもオオカミ犬を主人公にした話という感じ。 着想の奇抜さ、ストーリーのうまさもあり、終盤のオオカミ犬の追跡シーンなど、一気に読んでしまった。 全体として非常に読みやすい文章だとおもいます。
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No.9:
(4pt)

ミステリーというよりは、等身大女刑事の物語です!

犯人や動機の設定は少しひねりがなく、途中まで読んだ時点で、実行犯が見えてくるので、ミステリーという観点ではおそまつな小説です。でも等身大の主人公の考え方や感じ方には、なるほどと思うところが多くありました。シリーズがあれば読んでみたい。最後にやはり男女の社会的地位の軋轢が表面化し、コンビの真の誕生がないのが残念ですが、現実的にはそうなんだろうと、あとがきを読んで実感しました。
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No.8:
(4pt)

直木賞?

冒頭部分の書き出し、読者の心を掴む点で、この先どうなるのだろうと読み進みたくなるのですが、ストーリーの展開に徐々に無理が生じてきます。男の世界に生きる女刑事と、それを認めないベテラン男刑事との奥深い心の交流が直木賞に値する描写だったと言うことだと思いますが。サスペンス小説としては普通かな?
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4101425205
No.7:
(4pt)

悩み多きヒロインに共感

 典型的な男社会である警察組織の中でも、刑事という職域での女性は極立つらしい。音道貴子はレストランで起きた時限発火装置による殺人事件の捜査本部に配属され、男社会の権化のような滝沢とコンビを組むことになる。滝沢は小娘と行動を伴にしなければならない不運を嘆き、貴子を徹底的に無視し自分のペースで捜査を進めていく。貴子はそんな滝沢の態度ややり方に不満や怒りを覚えながらも微塵も表には出さず意地になって滝沢についていく。貴子たち捜査員の地道な捜査により事件の謎は少しずつ解き明かされ、やがて意外なものが実行犯として浮かび上がる。反目しあっていた貴子と滝沢はいつしかお互いを認め合うまでになる。 男性中心の厳しい職場で働くヒロインの心情がリアルで共感できる。女性作家ならではであろう。また30を越えたあたりの年齢の女性が公私にわたり抱える大小様々なトラブルに折り合いをつけながら懸命に生きる姿が読み手に勇気を与えてくれる。仕事に疲れた女性には一服の清涼剤になるであろう。動物好きなら神秘的な疾風にきっと魅せられるであろう。 ただしミステリーとしては犯人側の視点があまりに少なく、動機や実行にいたるまでの過程などの掘り下げに物足りなさも感じた。 
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4101425205
No.6:
(5pt)

推理小説というよりも・・

主人公の女性刑事と相方のおじさん刑事、おじさん刑事とその家族、そして女性刑事とナゾの獣・・、といった、いろいろな視点から見ることができる人間ドラマ、みたいな感じでした。それと、家族とか信頼というような事についてもしばし考えさせられました。最後は結構涙出ました。
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4101425205
No.5:
(5pt)

かつてない面白さ

深夜のレストランで男が炎上するという衝撃的なプロローグから、最後までずっと飽きさせません。犯人を追跡する捜査の過程も面白いのですが、人物の丁寧な描写はさすがです。女性蔑視も甚だしい中年刑事滝沢とバツイチの女性刑事音道貴子のコンビ。普通なら、あからさまに「刑事の職場に女は必要ない」という態度を示す滝沢に女性なら誰しも腹を立てることでしょう。でもどこか憎めない。貴子もただ片意地はって男に負けるもんか、とイキガってる女性じゃない。二人に共通するのは刑事という仕事に対する真剣さでしょうか。最初は反発しあう二人ですが、次第に同士ともいうべき不思議な連帯感を抱いていきます。なんといっても圧巻なのは、貴子がバイクで狼犬を追跡するシーンです。こっちまで深夜の高速を走っているような錯覚に陥りました。余談ですが、私も狼犬を飼ってみたくなりました。これを読んで音道貴子のファンになった方は、「花散る頃の殺人」もあわせて読むことをおすすめします。
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4101425205
No.4:
(4pt)

犯人像は今ひとつ納得できないが、、、

犯犬(?)像はものすごく明確に解る。愛犬家に「おもしろいよ」とすすめたら、「犬好きの人間にはすごくおもしろい話だね。」と感想をもらった。私としては、犬よりも、おっさんの方がおもしろい。ウイングフィールド描くところの Frost警部を彷彿とさせる滝沢警部。彼がとにかくお気に入りである。女性蔑視は許せないが、彼にはなんだか愛嬌があるし、まだまだ「勉強」する余地があるように思える。この2人がとにかく自分の譲れないところを頑固に守りながらコンビを組み、事件を追う。甘い恋や、情ではなく、人間の裏の顔を追いかける刑事家業に対する誇りや真剣さでいずれお互いに一目置くようになる、その過程がおもしろかった。後半の山場、バイクの追跡シーンは何度読んでもわくわくする。様々なミリョクがぎっしり詰まった物語。
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No.3:
(4pt)

物語にのめりこんでしまった。

若い女刑事と年配の女性蔑視の刑事は、始めは反発していたのに、少しずつ心が通い合っていくところが良くかけていた。女刑事の仕事に対する真剣さ等がひしひしと伝わってきた。
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No.2:
(5pt)

影響されました!

この本を読んで、まず第一に、犬を飼いたくなりました。人間より、自分をわかってくれるペットをきっと誰もが飼いたくなるはずです。そして、私はバイクに乗ってみたくなりました。しかも大型!この本の主人公のようにバイクにまたがり、ストレス発散するかのように滑走と走ってみたくなりました。主人公がバイクに乗っている描写や、気持ちをきれいに書いている作品で、読んでいてとてもひきつけられます。読んでみる価値あり!
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4101425205
No.1:
(4pt)

それぞれの愛の形

謎の殺人事件を描いた、「刑事モノ」だと思いいつつ読んだのですが、読み終わった後は涙がとまりませんでした。 主人公である孤独な女性刑事と、彼女と組む中年刑事滝沢。そして二人が追う獣との先に待つ悲しく純粋なそれぞれの愛の結末は、私達に静かな感動をもたらせてくれると思います。 「推理小説はニガテ」という方にもゼヒおすすめの作品です。
凍える牙 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:凍える牙 (新潮文庫)より
4101425205

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