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少し変わった子あります
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少し変わった子ありますの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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※森さんの本(小説・エッセイ)は、沢山購入・拝読してきましたが、小説では、本作が一番好きです。 驚異の天才科学者みたいな人物が出てこない方が、私にはしっくりきます。 | ||||
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ストーリーはシンプルで、主人公の大学教授が友人に不思議な店を紹介される。毎回違う場所にある隠れ家的な料理屋に行き、毎回初対面の女性と食事をするのだという。その友人の失踪をきっかけに、主人公は店に通い始める。 最初こそミステリー色強めかと思ったが、毎回の食事の様子が淡々と描かれる。女性たちの美しい食べ方。食事中に交わされる、たわいもない夢の話や人との距離感についての考え。深く考えなければ、すっと聞き流してしまう程度の話について、主人公は内省を重ねる。その内省がとても理路整然としていて、あぁ理系の人はこういう風に考えるんだと、なんとなく納得する。 自分なら、もっとあちこちに考えが飛び、感情的な言葉が浮かぶと思うのに、主人公は積み木をコツコツと積み上げるように、自分の考えをまとめあげる。頭のいい理系の人が書く文章はこうなるんだな、と勉強になった本です。 | ||||
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意味わかりませんでした。わかる人いるのかな?でも面白いんですよ、これが。異常に長く続く余韻、変わった子との変わった会話、主役の変わった独白。ほんと面白かった。で、もしかしてこれは小説のお手本かもと思った次第です。こんな店があったら行くか?行方不明になるんで行きません。 | ||||
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森博嗣氏の小説は何冊か読みましたが、私の中で読みやすいものとそうでないものの差が激しく、 こちらの作品は非常に面白かったです。 森博嗣氏の作品では【喜嶋先生の静かな世界】がスッと入りやすかったので、同感の方にはおすすめです。 普段は見ず知らずの相手が食事する姿は見ていて気持ちよくないと感じるのですが、 本を読み進めていくにつれ、妙に心地よい感覚となりクセになります。 不思議で静かなミステリー小説でした。 | ||||
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まずはその日のうちに届けてくださいましたことに、感謝を。 本自体は一気に読みきる感じ!そしてもう一回読まねば、と楽しくなります。ただ、もやもやが残る人もいるかも? | ||||
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最後まで読み終わってから、また最初から読み始めてしまったw どういうトリックだったんだ・・・・・・。 素直に驚いたのと、こんな書き方ができるなんてすごいと思った。 | ||||
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丁寧に丁寧に描写される、心理描写。だからいっけんライト純文学のようであり、と思えば不意打ちでミステリ仕掛け。物体や場面の動作・移動がすくない小説のため、より人間の内面に追求されている作品でした。アクションばかり読んでいる読書家は、たまにこういった手の作品も読んではいかがかしら、と思います。 余談ですが、登場人物の女性らが、実は多作品の重要設定の可能性を他著書で「冗談」なのか「本当に設定」なのか、記述されています。そう考えると、料理店の女将は「真賀田博士」に関わりある人物なのか、それとも女将自身もまた……。考えると、やっぱり森ミステリ作品群を再読せねば、と使命感。 | ||||
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淡々と・・・面白い。美しい女性達を感賞できました。そう・・・感賞です。面白い。 | ||||
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ジャケ買いしてしまいました(本だから「表紙買い」かな)。ただし、単行本と文庫版ではなく、新書版の方。 読んでみると、内容的には、あの表紙のような可愛い本ではなかった。まあ、部分的には可愛いところはあるけれど。 ある大学教授が、今は行方不明の友人から紹介された不思議な店。毎回場所が変わり、毎回、若い女性が一緒に食事をしてくれる。その女性とはその場限り、まさに一期一会で、会話を楽しむもよし、黙って女性の上品な食べ方を眺めるもよし。 この基本設定からすると、もっと単純に楽しい小説にすることもできたと思うのだが、主人公の大学教授のいろんな思索を中心にしており、ある意味で哲学的、ある意味では怖い話になっている。もっと言えば、一種のホラー小説か、とも思うのだが、そういう意図で書かれているのかどうかはわからない。とにかく不思議な本である。 全体的な微妙な「わからなさ」が快感と思える人には、名作ということになるのだろう。私にとってそこまでの本ではなかった。新書版の表紙まで含めて☆4個(単行本か文庫版だったら3個ですね)。 | ||||
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読者が望むものを書く作家・森博嗣が“文藝文春”に連載した作品。 読んで、あぁなるほどと思いました。 厭世的な中年男性が、少し変わった女性と一緒に食事をする、不思議なお店に通う話。 文章が非常に文学的で、ある意味「普通の小説だな」という印象でした。 「普通の小説」とは、決して平凡とかツマラナイとかいうことではなく、 森先生が「普通の小説」を意識して書いた、 つまり読者層に合わせ、語り口や主人公の年齢、性格等を作り込んだのかなと思いました。 まさに読者が望むものを書く作家らしい作品です。 中年男性が、思い出したときに電話をして通う行きつけの美味しい料理店。 そこに現れる、一度しか出会えない少し変わった女性たち。 彼女たちはときに初々しく、おもしろく、そして所作が美しいという共通点を持っている。 主人公も最初は「そういうサービスの店か」と勘違いするが、 段々と、ただ若い女性と食事をするだけという行為に、静かにのめり込んでいく。 私は女性なので分かりませんが、そういうお店があることは、 男性の夢なのかもしれません。 いつ電話しても予約が取れ、一度として同じ場所はない。 車で迎えに来てもらい、女将は出しゃばりすぎず、静かに迎えてくれる。 しかも、カード利用可(笑) こういう、若干現実的なところが、逆にラストを引き立てているように思います。 最後まで読んで、私が思い出したのはなぜか「笑ゥせぇるすまん」。 とっても静かなトーンの、文学的な「笑ゥせぇるすまん」です。 S&Mシリーズ等を読んで「森作品は合わない」と思った方には、 この「少し変わった子あります」や「喜嶋先生の静かな世界」を読んでみていただきたいです。 | ||||
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なんと表現してよいのか。 行方不明になった友人から教えられた料亭。 一緒に食事をしてくれる女性が付く。 場所も女性も、もちろん料理もその都度異なる。 女性の語る話は作られたものなのか、本当の事なのか。 読んでいて何となく違和感を感じるものの それがまた心地よくもありページをめくる手を早くする。 森博嗣さんの作品は初めてだが、すぐに話の中に入り込め どんどん読み進んでしまった。 | ||||
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行方不明の友人に薦められた、少し変わった店。 毎回場所を変え、毎回違う(一見どこにでもいそうな)女性一人と食事を共にする。 彼女達は、客を持て成す為にここに居る。いや、居るはずなのだが、彼女達は「特別」なことは何もしない。 ただ少しの会話。就寝中の夢や日常の疑問など、それだけ。 しかし、一風変わったというか、スパイスの効いた、脈絡も無い出会いと会話は 大学教授の小山が愛した孤独な日常に進入し。次第に「少し変わった」店に惹かれていく― 読み終えた後に、妙というか不思議な余韻が残りました。経験上、良い作品ということだと思う。 大学教授の小山の思考や観察力が森博嗣。 主婦の話だけはあまり好かんかったですけど、オチがいい終い方。単調な繰り返しにならずよかった。 食事のくだりが美しい本作品といい、「銀河不動産の超越」などの人間臭というか。 ここ数年。過去の森作品よりか無味無臭感?が薄まった?気がする。味を感じるということ―…なのか? 『書きたいものを書くようにする。』と最近の森氏はコメントしてるようですが。 御歳を召され、飽きたのか、教授も引退し。まぁるくなったのでしょうか。 最近の作品のほうが私は好きです。 | ||||
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森博嗣さんの書く世界観は独特で嫌いじゃないです。この作品は、不思議で、透明感があって、どこか寂しくて…読んでいる最中も読み終わった後も、まるで自分まで物語の料亭での時間を過ごしたような、そんな感覚になります。不思議な世界に触れたい方は是非読んでみて下さい。 | ||||
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見知らぬ女性と静かに食事をする場面か、その店のシステムに関する大学教授の考察以外のシーンがほとんど出てこない話です。 静かに静かに、物語は進行します。 見えるのは水面の波紋のみ。 でも水面下では少し怖いことが起きている、かもしれません。 不思議と心に沁みて、静けさをもたらしてくれる本です。 | ||||
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知らない女性と食事をとらせるという奇妙な料理屋の話。と言ってもなんだか分からないか。 この小説の中にでてくる食事のとり方は、確かにその人の品性を表す。自分は綺麗に食事ができない方なので、耳が痛い。でもこれもこの小説の本質ではない。 なんて言っていいか、不思議な小説。でも面白い。 今までの彼の小説とは違う作風。戸惑いもあるが、最近出た『カクレカラクリ』よりもこっちの方が面白いかも。 | ||||
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文庫化を待って購入しました。読み始めてすぐに、この物語にひきこまれ 一気に読んでしまいました。とても、読みやすいです。 最後は、あれま・・・と思うと同時に怖くなりました。 この物語に登場する女性達のように、食事の所作が美しく残さずきれいに食べる事ができたら 素敵だなと思います。食べてる時の顔って確かに自分が思っている以上に 酷い顔してるんだろうな。 まだまだ読みたいと思わせてくれるお話でした。面白かったです。 | ||||
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本ほ読むのは大好きだけど国語力はない私なんですが、(私的に)難しい表現・言葉がでてるにも関わらず何故か意味がすんなり解りました。いや実は解ってないかもしれません。 私が「これは伏線だ!」と思ったらその伏線が回収されないと「半端な作品だな」と思うのですがこれは違いますね。むしろ伏線回収されたら萎えてしまう。 最終章まできて、どーゆー終わり方する気だ?って想像もつかなかったのですが最後の最後でなんだか怖くなりました。 面白いのに読み返してはいけない様な気がしましたww | ||||
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不思議な料亭を後輩から教わった主人公。そこは毎回違う場所にあり、店の名前すらないという。 さらに望むと、知らない女性が一緒にご飯を食べてくれる…ただし二度と同じ女性は来ない。なんのメリットがあるのか分からない不思議な食事方法。主人公も単なる好奇心から始めてみます。けれど意外にハマるようで…?実はミステリィ仕立て。でも料理の描写や料亭の毎回違う雰囲気も素敵に描かれてます。しかしなにより毎回違う女性たちの「変わった子」っぷりが秀逸!私は2番目の人の話術にちょっとビックリしました。3番目の子も黙ってるだけなのに魅力的。なんか女子として見習うところもあるかもね?少〜し怖くなるのが最終話。背筋が寒くなります。それから考えると、後ろから2話目にはもう違っていたのでしょう。名前が出ないこと、茶とコーヒー、喫煙禁煙から、うかがえます。分からないのは、みんなどこに?最初気づいた時は怖くなったけど、実は彼もその前の彼も、ルールを破って手を伸ばしてしまったのかな〜、なんて考えました。見知らぬ人と向き合って食事することは、まるで鏡の中の自分と向き合うみたいに描かれている。彼は深入りすることで予想外の自分を発見してしまったのかも。そして固体だった彼の意識は、液体、気体へと流動性を持つように変化し…「もう二度と、あのときへは戻れない」 | ||||
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主人公と女性 たった一晩きりの食事と在り処と存在。 二度と会うこともない相手と。 二度と訪れることのない場所で。 食事中の描写。 淡々として エロスを感じる。 気づけば不思議な世界に 迷い込んでいる。 迷い込んだのは主人公?それとも私・・・・? 賛否両論あるようだけど コレ、かなり面白いですよ。 あと、表紙が抜群に良いです♪ 『上品で美味しい孤独をどうぞ』貴方に。 | ||||
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この作品には、品がある。 読んだあと、自分の作法や行動を振り返ってしまいます。 何とも不思議な感覚になります。 中身とは関係ないですが… 文庫版の表紙絵よりも、こちらの方がイメージが合っていて、 髪の毛のところが銀の特殊印刷なので、とても美しいです。 買われる方はこちらの文芸書版をおすすめします。 | ||||
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