気力というものを、私は認識できない。

ウォーカロン。「単独歩行者」と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。

本職・探偵、副業・ライタ。飄々と生きる頚城悦夫。

百年の間、外部に様子が伝えられたことのない宮殿より取材許可を得て、伝説の島を訪れたミチルとウォーカロンのロイディ。

もう少しで夏休み。新太は公園で、真っ黒な服を着た不思議なおじさんと話をする。

チベット、ナクチュ。外界から隔離された特別居住区。

文字を読むことが不得意で、勉強が大嫌いだった僕。

とてつもなく大きな橋を支える巨大コンクリートの塊の中に、国家機密とされるシェルタがあった。

2113年の世界。

性差を超えるファンタスティック・ミステリ。

彼女は病院にいる。館を離れ、あの家政婦から逃れ。

普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。

女にしては、美しすぎる。 パリの女優殺害に端を発する連続殺人。

あこがれの同級生、真知花梨の故郷を訪れた郡司と栗城。

βと名乗る教祖をあおぐ宗教団体の施設・美之里。調査に訪れた探偵・水野は加部谷恵美たちと偶然の再会を果たす。

人は無だ。なにもかもない。

あの夏、真賀田研究所でプログラマとして働いていた島田文子は、いくつかの職を経て、香港を拠点とする会社で職に就いていた。

本シリーズの特徴は、話がつぎつぎに些末な方へ、否、多方面へと逸れていくために、なかなか話が進まない、本題が何であったかを忘却してしまう、もともと本題などない、というまさに人間の思考、人間の会話、人間の会議、人間の委員会、人間のワーキンググループ、人間の国会

突然の敵襲、窮地に立たされたゼン。絶対的な力を前に己の最期すら覚悟しながらも、その強さ、美しさに胸が震える……。

聖地。チベット・ナクチュ特区にある神殿の地下、長い眠りについていた試料の収められた遺跡は、まさに人類の聖地だった。

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。

小説であり、小説ではない。ミステリであり、ＳＦであり、ＳＳであり、詩作であり、そのどれでもない。

立ち寄った村の庄屋で用心棒を乞われるゼン。気乗りせず、一度は断る彼だったが……。

水柿小次郎三十三歳。後に小説家となるが、いまはN大学工学部助教授。

本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか?人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。

クラスメイトの杉山が死に、僕の名前「FUCHITA」を彫り込んだ金属片と手紙を遺していった。

イマン。「人間を殺した最初の人工知能」と呼ばれる軍事用AI。

水柿君は、N大学工学部助教授のままミステリィ作家になった。

窪居佳那・二十四歳、大学院のドクタコースに在籍して研究に没頭中。趣味は起き抜けのシャンプーと「どきどき」の探求。

正体不明の人物からの奇妙な素行調査依頼。対象は無職の佐曾利という男だった。

犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体“ZOKU”と、彼らの悪行を阻止せんとする科学技術禁欲研究所“TAI”。

探偵事務所への匿名の依頼は、あるホームレス青年の調査だった。 彼は穏やかで理知的な人物だが、社会に絶望していた。

カイロ発ホノルル行き。エア・アフリカンの旅客機が、乗員乗客200名を乗せたまま消息を絶った。

この世は、すべて幻なのです。 現実なんてものはない。

クローン。国際法により禁じられている無性生殖による複製人間。

つねにベストは更新される。 最新WWシリーズ始動! カタナを帯びた金髪碧眼の戦士、デミアン。

オーロラ。北極基地に設置され、基地の閉鎖後、忘れさられたスーパ・コンピュータ。

富の谷。「行ったが最後、誰も戻ってこない」と言われ、警察も立ち入らない閉ざされた場所。

幽霊が存在するために、死は、必要充分条件か? 触れ合うことも、声を聞くことも、姿を見ることすら出来ない男女の亡霊。

赤目姫とは、いったい誰なのだろうか?森博嗣知的エンターテインメントの傑作。

祈りの場。フランス西海岸にある古い修道院で生殖可能な一族とスーパ・コンピュータが発見された。

失踪した博士の実験室には奇妙な小説と、ある名前ーー。

「勝てない」――旅の途上、森の中でゼンを襲った山賊。その用心棒たる凄腕の侍には、やむにやまれぬ事情があった。

建築学会が開催される大学に、γの字が刻まれたキウイがひとつ届いた。

「黒窓の会」。

西之園萌絵は、叔母を連れて白刀島までやってきた。

死体は、地上十五メートルの高さに「展示」されていた。大学教員・西之園萌絵の推理はいかに。

西之園萌絵にとって、その夜は特別なものになるはずだった。

大人になれない僕たちは、空で戦うことしかできないのだ――永遠の生命を持つ子供たち「キルドレ」が戦争を請負う社会。

アリス・ワールドという仮想空間で起きた突然のシステムダウン。

結婚をしたはずの男がいない。婚姻届は出されておらず預金も消えていたが、とにかく、もう一度会いたい―。

西之園家のキッチンでは、ディナの準備が着々と進んでいる。ゲストは犀川、喜多、大御坊、木原。

避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された。

誰より強くあっても、すべてを知っていても、死ねば消えてしまう。それなのに、何故求めるのか。

同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵。

小説家・森博嗣は日々何を思い、考えているのか? 2017年7月からの毎日の仕事、遊び、思考の詳細。