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鬼面村の殺人
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鬼面村の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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折原氏と言えば倒錯シリーズに代表される叙述トリック系で、癖のある人物やダークな雰囲気な作品というイメージがあるが、本作は初期に展開していたユーモアミステリー系のドタバタ黒星警部ものの初の長編作。 黒星警部とフリーライターの女性との凸凹コンビぶりが楽しい一編。 コメディ調ミステリーと言っても折原氏のことなので、家消失から密室殺人までやはり凝った趣向が次々と連発されて飽きさせない。まあ、大仕掛け物理トリック本格推理の常としてトリックが明かされるとバカバカしい・・と思ってしまうのが常だが、作品のタッチがドタバタ調なこともあり、トリックのバカバカしさがすんなり受け入れられてしまう。しかも話が終わったと思ったところで更に・・という折原氏ならではの展開も堪能できる。コメデイーミステリーとしてはかなり面白い作品。 | ||||
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折原氏の作風は大きく分けると次の3つになる。 (1) 表芸とも言える叙述トリックもの。 (2) 古典のパロディもの。 (3) 「沈黙の教室」を代表とするサスペンスもの。 勿論、この組み合わせもある。 本作は(2)で、対象はクィーンの「神の灯」。他の古典パロディものは原題を活かしたタイトルを付けているのに、本作はその点では異色。更に元々は「鬼が来たりてホラを吹く」というタイトルだったのだが、関係者から苦情でも来たのか、途中から現在のタイトルに変えている(平凡なものになってしまいましたねぇ)。 初期の頃書かれたせいか、"若書き"の感じがし、黒星や虹子の人物設定も曖昧など不満も残るが、家屋消失の大トリックに正面から挑んだ心意気が素晴らしい。湖がポイントですね。作者は、酒を飲んで頭が朦朧としている時に、このアイデアが閃いたらしい。作者の気宇壮大な構想が楽しめる初期の傑作。 | ||||
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