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身の上話
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身の上話の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全76件 61~76 4/4ページ
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佐藤正午の新作。世評高く当レビュー上でも好意を以て迎えられています。7年振りの前々作「5」は凄く面白かったものの、前作「アンダーリポート」は今ひとつの出来。果たして今作はどうだったのか? 全く予備知識を入れぬまま購入、読み始めましたが、これがかなり人を食ったピカレスクな内容、しかし実に面白いのです。 どちらかと言えば目立たない地味な女性の、うちに秘めた感情の高まりが衝動的なアバンチュールを呼び、甚だ身勝手と思える行動の果てに、濡れ手に泡的な奇跡を掴むが、、、。 代表作「ジャンプ」が、ある女性の失踪の動機、謎をミステリー仕立てで追う展開なら、こちらは、数奇な運命を辿った女性の後日談から過去に遡って何が起こったのか解明していく。言わば、もうひとつの「ジャンプ」的物語。ただし、読了感はまるで違います。 底知れぬ人間の欲、瞬時に顔を出すエゴ、気紛れな衝動の代償、窮余の事態での自己中的防衛心、そして、人間の持つ根源的な負の、それ故に剥きだす人間的な本性を、ブラックな恐怖と笑いを内在させながら進みます。 その精緻な文章力とサイコ・スリラーの如き心理描写の妙。やや唐突な決着の付け方ですが、主人公の夫の講談調な告白による語り口に隠された意味が、「身の上話」などと言う凡庸なタイトル名と見事に連環するラストまで刺激的な魅力を放つ傑作。 「Y」、「永遠の1/2」、「ジャンプ」、「5」に加え、またひとつ著者の代表作が生まれた事を実感します。文句なしにお薦め。 | ||||
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佐藤正午の新作。世評高く当レビュー上でも好意を以て迎えられています。7年振りの前々作「5」は凄く面白かったものの、前作「アンダーリポート」は今ひとつの出来。果たして今作はどうだったのか? 全く予備知識を入れぬまま購入、読み始めましたが、これがかなり人を食ったピカレスクな内容、しかし実に面白いのです。 どちらかと言えば目立たない地味な女性の、うちに秘めた感情の高まりが衝動的なアバンチュールを呼び、甚だ身勝手と思える行動の果てに、濡れ手に泡的な奇跡を掴むが、、、。 代表作「ジャンプ」が、ある女性の失踪の動機、謎をミステリー仕立てで追う展開なら、こちらは、数奇な運命を辿った女性の後日談から過去に遡って何が起こったのか解明していく。言わば、もうひとつの「ジャンプ」的物語。ただし、読了感はまるで違います。 底知れぬ人間の欲、瞬時に顔を出すエゴ、気紛れな衝動の代償、窮余の事態での自己中的防衛心、そして、人間の持つ根源的な負の、それ故に剥きだす人間的な本性を、ブラックな恐怖と笑いを内在させながら進みます。 その精緻な文章力とサイコ・スリラーの如き心理描写の妙。やや唐突な決着の付け方ですが、主人公の夫の講談調な告白による語り口に隠された意味が、「身の上話」などと言う凡庸なタイトル名と見事に連環するラストまで刺激的な魅力を放つ傑作。 「Y」、「永遠の1/2」、「ジャンプ」、「5」に加え、またひとつ著者の代表作が生まれた事を実感します。文句なしにお薦め。 | ||||
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とある地方の町に住む古川ミチルは、地元商店街で書店員としてバイトをしていた23歳。同じ商店街の久太郎とつきあっているが、書店に時々、東京の出版社から出張してくる豊増ともつきあっていた。ある日、勤務中に歯医者に行こうと出かけ、ついでに途中、同僚から頼まれた宝くじ(全員でちょっとずつお金を出して何枚か)購入して、豊増を見送るうちに、そのまま彼について、羽田まで飛行機に乗ってしまい、1泊のつもりが、何日も東京にいることになる。吉祥寺には幼馴染の竹井という男子大学生もおり、書店を当然クビになり、家族から勘当され、父親に銀行口座のお金を抜かれても、当面は暮らしていけることになった。しかしそこから運命の歯車が急速に回り出す・・・。 当初は、どこにでもありそうな話の書きだしで、ちょっと読もうか、というつもりだったが、急展開していく内容にハラハラし、最後まで読み終えないと落ち着かない気分にさせられた。いったん動き出した運命は、まるで運動している物体が、急に止まれないのと同じように、急には方向も変えられず、もどかしかった。しかも、それだけでなく、最後にさらに驚かされることが登場し、さながら、お化け屋敷に入ってしまうと、もう出口に辿りつくまでは気が休まらないのと似ていた。何もなさそうに語っているのに、結構すごいことを打ち明けられた、そんな感じの本。 | ||||
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とある地方の町に住む古川ミチルは、地元商店街で書店員としてバイトをしていた23歳。同じ商店街の久太郎とつきあっているが、書店に時々、東京の出版社から出張してくる豊増ともつきあっていた。ある日、勤務中に歯医者に行こうと出かけ、ついでに途中、同僚から頼まれた宝くじ(全員でちょっとずつお金を出して何枚か)購入して、豊増を見送るうちに、そのまま彼について、羽田まで飛行機に乗ってしまい、1泊のつもりが、何日も東京にいることになる。吉祥寺には幼馴染の竹井という男子大学生もおり、書店を当然クビになり、家族から勘当され、父親に銀行口座のお金を抜かれても、当面は暮らしていけることになった。しかしそこから運命の歯車が急速に回り出す・・・。 当初は、どこにでもありそうな話の書きだしで、ちょっと読もうか、というつもりだったが、急展開していく内容にハラハラし、最後まで読み終えないと落ち着かない気分にさせられた。いったん動き出した運命は、まるで運動している物体が、急に止まれないのと同じように、急には方向も変えられず、もどかしかった。しかも、それだけでなく、最後にさらに驚かされることが登場し、さながら、お化け屋敷に入ってしまうと、もう出口に辿りつくまでは気が休まらないのと似ていた。何もなさそうに語っているのに、結構すごいことを打ち明けられた、そんな感じの本。 | ||||
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古川ミチルは地方都市の書店で働く20代の女。月に一度東京から出張してくる既婚者の豊増と不倫関係にある。ある時同僚に宝くじを買ってくるように頼まれたミチルは、くじを買った後、帰京する豊増と一緒に飛行機に乗ってしまう。その瞬間から、彼女の人生は思わぬ方向へと転換していく…。 佐藤正午の最新作、というだけで迷わず手にしましたが、すこぶるつきの面白さです。 かつて『ジャンプ』を手にした時に味わったと同様の興奮を覚えて、頁を繰る手を休めることができませんでした。 まず何といってもミチルを妻と呼ぶこの物語の一人称の語り手が一体何者なのか、その謎に引っ張られて先を急ぐ気持ちを抑えられません。物語の途上にミチルが何らかの形で正式な婚姻関係を結ぶ相手が現れる様子もなかなか見えてこないため、この「語り手」が何らかの「騙(かた)り手」ではないのかという疑念を振り払うことができません。そのもどかしさが私をとらえて離さないのです。 また、思わぬ形で転がり落ちていくミチルの人生が、決して荒唐無稽とは言い切れない奇妙な現実味を帯びていて、読み手であるこの私の隣の家でもひょっとしたらこうしたまがまがしい出来事が密やかに進んでいるかもしれないという、底冷えする気持ちにとらわれて仕方がないのです。 そしてなんといってもエンディングの見事なこと。 物語のたどりつく先をあらかじめ見定めることなく、その途上をたゆたうことのみを読者に求める小説が時にある中で、この物語の終幕は、確固たるメッセージを内に含んで読者の前に差し出されるのです。 どこかで人は踏ん張ることを学ぶべきである。それが生きるということの要諦である。 そのことをこの語り手は奥歯をかみしめながら訴えていると思うのです。 最後の頁を閉じた時、至福の読書を味わえたと心の底から思うことができる。 なんともお見事な一冊です。 | ||||
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古川ミチルは地方都市の書店で働く20代の女。月に一度東京から出張してくる既婚者の豊増と不倫関係にある。ある時同僚に宝くじを買ってくるように頼まれたミチルは、くじを買った後、帰京する豊増と一緒に飛行機に乗ってしまう。その瞬間から、彼女の人生は思わぬ方向へと転換していく…。 佐藤正午の最新作、というだけで迷わず手にしましたが、すこぶるつきの面白さです。 かつて『ジャンプ』を手にした時に味わったと同様の興奮を覚えて、頁を繰る手を休めることができませんでした。 まず何といってもミチルを妻と呼ぶこの物語の一人称の語り手が一体何者なのか、その謎に引っ張られて先を急ぐ気持ちを抑えられません。物語の途上にミチルが何らかの形で正式な婚姻関係を結ぶ相手が現れる様子もなかなか見えてこないため、この「語り手」が何らかの「騙(かた)り手」ではないのかという疑念を振り払うことができません。そのもどかしさが私をとらえて離さないのです。 また、思わぬ形で転がり落ちていくミチルの人生が、決して荒唐無稽とは言い切れない奇妙な現実味を帯びていて、読み手であるこの私の隣の家でもひょっとしたらこうしたまがまがしい出来事が密やかに進んでいるかもしれないという、底冷えする気持ちにとらわれて仕方がないのです。 そしてなんといってもエンディングの見事なこと。 物語のたどりつく先をあらかじめ見定めることなく、その途上をたゆたうことのみを読者に求める小説が時にある中で、この物語の終幕は、確固たるメッセージを内に含んで読者の前に差し出されるのです。 どこかで人は踏ん張ることを学ぶべきである。それが生きるということの要諦である。 そのことをこの語り手は奥歯をかみしめながら訴えていると思うのです。 最後の頁を閉じた時、至福の読書を味わえたと心の底から思うことができる。 なんともお見事な一冊です。 | ||||
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主人公は「柳に風〜」と評される書店員、ミチル、23歳。 昼休み「歯医者に行く」と言い置いて 不倫相手の出版社営業が帰京するのを見送り そのまま(サンダル履きのまま)男とふらふらと東京まで行ってしまう。 頼まれた『お使いの宝くじ』とともに。 その後も成り行き任せ行き当たりばったりの日々をおくる彼女を同居させる これまたバカみたいに気のいい郷里の後輩、その彼女らしき女。 語り手の独白でつづられる物語の始まりはお楽しみを後で後で...というふうに語られます。 このあたり、ちょっとしんどいですが 我慢して読み進めるだけの価値は十分ありますから、ここは辛抱して下さい。 加速しだしたらもう止まらず 次々起きる「異常な事件」に慣れたころ 用意された予測もつかない急展開。 ついついはまり込んだ事態に翻弄される人間の弱さと愚かさの狭間で ミチルを通して語られる教会でひたすら祈る母の話は印象的。 物語を照らす細い光のように一貫して現れ、そして微かな希望のうちに終結する。 緻密な構成と作者の精神性を見せつける見事なラスト。 | ||||
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主人公は「柳に風〜」と評される書店員、ミチル、23歳。 昼休み「歯医者に行く」と言い置いて 不倫相手の出版社営業が帰京するのを見送り そのまま(サンダル履きのまま)男とふらふらと東京まで行ってしまう。 頼まれた『お使いの宝くじ』とともに。 その後も成り行き任せ行き当たりばったりの日々をおくる彼女を同居させる これまたバカみたいに気のいい郷里の後輩、その彼女らしき女。 語り手の独白でつづられる物語の始まりはお楽しみを後で後で...というふうに語られます。 このあたり、ちょっとしんどいですが 我慢して読み進めるだけの価値は十分ありますから、ここは辛抱して下さい。 加速しだしたらもう止まらず 次々起きる「異常な事件」に慣れたころ 用意された予測もつかない急展開。 ついついはまり込んだ事態に翻弄される人間の弱さと愚かさの狭間で ミチルを通して語られる教会でひたすら祈る母の話は印象的。 物語を照らす細い光のように一貫して現れ、そして微かな希望のうちに終結する。 緻密な構成と作者の精神性を見せつける見事なラスト。 | ||||
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空いている時間は全て本書を読むことに充てて一気に読了しました。 お金にまつわる或る企みがきっかけで次第にとんでもない状況に追い込まれていく主人公にはS.スミスの名作「シンプル・プラン」を想起させるものがありましたが、こちらの方がずっと練られた構成で、痛いほどの緊張感が最後まで途切れることなく続きます。 素晴らしい作品を今まで数多く発表してきた著者ですが、これはもう代表作になること間違いありません。大傑作です。 あまり余計な情報を入れず、是非手にとって下さい。緻密な文章の持つ力を十分に堪能していただきたいと思います。 余談ですが、ぜひ適切な脚色のもとに映像化していただきたい。主人公のミチルを誰が演じることになるか、想像するだけでもワクワクします。 | ||||
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空いている時間は全て本書を読むことに充てて一気に読了しました。 お金にまつわる或る企みがきっかけで次第にとんでもない状況に追い込まれていく主人公にはS.スミスの名作「シンプル・プラン」を想起させるものがありましたが、こちらの方がずっと練られた構成で、痛いほどの緊張感が最後まで途切れることなく続きます。 素晴らしい作品を今まで数多く発表してきた著者ですが、これはもう代表作になること間違いありません。大傑作です。 あまり余計な情報を入れず、是非手にとって下さい。緻密な文章の持つ力を十分に堪能していただきたいと思います。 余談ですが、ぜひ適切な脚色のもとに映像化していただきたい。主人公のミチルを誰が演じることになるか、想像するだけでもワクワクします。 | ||||
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「ジャンプ」で作者の語りの上手さに舌を巻いたけれど、本作はそれを上回る出来で、もう形容する言葉が見つからない。少しずつ引きずり込まれ、気がつくと夢中になり、読み終えて放心状態に陥った。情景描写がきめ細かく、セリフがリアル、読みながらまるで映画を観ているようだと感じた。 ミチルという書店員が仕事中に失踪する物語なのだが、途中で殺人ミステリーかなと思わせて、最後に恋愛小説であったことに気づくという仕掛けがある。それぞれのシーンの描写は緻密で、主人公の心理もていねいに書き込まれているが、読み進むうちに何かが隠されているとの感覚が募ってくる。最後の数ページで種明かしがあるが、それを読者が受け入れるには少々の時間が必要かもしれない。私はもう一度じっくり読み返したいと思った。 ミステリーとみればプロットに無理があるが、作者の意図はそこには無いのだろう。狂おしいまでの愛を巧みな構成とさめた文体で描き出した傑作である。 | ||||
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「ジャンプ」で作者の語りの上手さに舌を巻いたけれど、本作はそれを上回る出来で、もう形容する言葉が見つからない。少しずつ引きずり込まれ、気がつくと夢中になり、読み終えて放心状態に陥った。情景描写がきめ細かく、セリフがリアル、読みながらまるで映画を観ているようだと感じた。 ミチルという書店員が仕事中に失踪する物語なのだが、途中で殺人ミステリーかなと思わせて、最後に恋愛小説であったことに気づくという仕掛けがある。それぞれのシーンの描写は緻密で、主人公の心理もていねいに書き込まれているが、読み進むうちに何かが隠されているとの感覚が募ってくる。最後の数ページで種明かしがあるが、それを読者が受け入れるには少々の時間が必要かもしれない。私はもう一度じっくり読み返したいと思った。 ミステリーとみればプロットに無理があるが、作者の意図はそこには無いのだろう。狂おしいまでの愛を巧みな構成とさめた文体で描き出した傑作である。 | ||||
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恐らく作者満を持して放つ代表作.主人公は物語の始め23歳のミチルと言う名の女性.しかし語るのはミチルの夫.この役割分担には深いわけがあるが,それが判るのは読み終わってからの話.ミチルの行動と彼女のまわりでたてつづけに起きる奇想天外な事件があまりに予想を超えるので,読んでいて恐ろしくなり,結局眼を離す暇なく読んでしまいふらふらになる.ところが最後に至って大爆発が発生し,ショックの余りまあ一日は考えますね.その結果,爆発の必然性も,役割分担の意味も,この作品の文書としての意味もだんだんに判ってくる,と言う仕掛けなのです.いやはやこんな物凄い話は始めてで,ただただ圧倒されました.密度の高い達意の文章で書かれているだけに,随分疲れたけれど,これは強く推薦です. | ||||
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恐らく作者満を持して放つ代表作.主人公は物語の始め23歳のミチルと言う名の女性.しかし語るのはミチルの夫.この役割分担には深いわけがあるが,それが判るのは読み終わってからの話.ミチルの行動と彼女のまわりでたてつづけに起きる奇想天外な事件があまりに予想を超えるので,読んでいて恐ろしくなり,結局眼を離す暇なく読んでしまいふらふらになる.ところが最後に至って大爆発が発生し,ショックの余りまあ一日は考えますね.その結果,爆発の必然性も,役割分担の意味も,この作品の文書としての意味もだんだんに判ってくる,と言う仕掛けなのです.いやはやこんな物凄い話は始めてで,ただただ圧倒されました.密度の高い達意の文章で書かれているだけに,随分疲れたけれど,これは強く推薦です. | ||||
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地方の書店販売員の若い女性が主人公。 登場人物の職業から、「本屋大賞狙い?」「担当編集者から取材した?」など 想像するのもファンには楽しい設定です。 平凡な人生を送ってきた彼女の身に巻き起こる、ぜんぜん平凡じゃない事件の数々。 ちょっとしたできごとから次々にジェットコースターみたいに流転していく人生。 おもしろくてページをめくる手が止まりませんでした。 「お金」で周りの人間がどんどん本性を現す描写、ギャンブラーの作者ならでは。 忠告:最終ページはチラ見でも絶対しないでください! 疑問:一日をどの登場人物にも「いちんち」と言わせてるのは、何か理由があるんでしょうか? | ||||
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地方の書店販売員の若い女性が主人公。 登場人物の職業から、「本屋大賞狙い?」「担当編集者から取材した?」など 想像するのもファンには楽しい設定です。 平凡な人生を送ってきた彼女の身に巻き起こる、ぜんぜん平凡じゃない事件の数々。 ちょっとしたできごとから次々にジェットコースターみたいに流転していく人生。 おもしろくてページをめくる手が止まりませんでした。 「お金」で周りの人間がどんどん本性を現す描写、ギャンブラーの作者ならでは。 忠告:最終ページはチラ見でも絶対しないでください! 疑問:一日をどの登場人物にも「いちんち」と言わせてるのは、何か理由があるんでしょうか? | ||||
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