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女王様と私
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女王様と私の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 1~20 1/3ページ
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「葉桜-」を踏まえてからの今作という視点で、序盤から種明かしが連発されるのはむしろ本格ミステリというジャンル小説というよりストーリーを読んでほしいという作者のアナウンスだろう。 魅力的な登場人物を作家一人が生み出せる数はそんなに多くないと思うが、歌野晶午はそのトップクラスの一人だろう。 ミステリのサプライズより人物造形で大いに楽しめる作品だと思うが、油断していると最後に投げ飛ばされることもあるかもしれない。 繰り返しになるが、サプライズだけではなく物語でも読ませる作品。 ※悪質なネタバレレビューがあるのでそんなものを見るくらいなら読んだ方が確実に損が無いと断言 | ||||
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ギャル言葉とかネット、オタクの言葉が出てくる本は苦手なのに 数ページで慣れ、引き込まれ、面白くなった やっぱりちゃんとした作家の人が書くギャル語は絶妙だと思った 主人公も妹も女王様も好きになってきて このままずっと取り留めないデートの話が続くんでもかまわないと思ってたら 突然に、事件が起こりミステリーになった 最終的に、主人公もギャルも最低の人間だったんですっごくガッカリ 外観はどうあれ心根の優しい人はいるよね、 なんて肩入れしていたんで、しょーうもない結末にに凹んだ。 | ||||
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「現在」→「妄想」→「現実」の3部作構成になっています。9割方が「妄想」部分であります。当然、この本の良し悪しは、この「妄想」部分の出来映え次第と云うことになります。 この部分でのロリコン中年男性と小学生6年生の女の子とのデートシーンは、まずまず面白かったでした。気弱で優しいデブ男と気の強いお嬢様のキャラとその絡みは、マッチしていて良かったです。 ただ、もっとしっくりくる殺害動機が欲しかったです。殺すほどまでの動機としては、弱い感じがします。話しに重みがなくなってしまったように感じられます。また、殺人トリックも奇抜さがなかったです。 「妄想」から「現実」に戻る最後のシーンでも、意外性が感じられませんでした。もうひと工夫が必要だと思います。 | ||||
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歌野晶午さんは、時の操りが巧みだと思う。現実と非現実を巧みなストーリーで違和感を抱かせず物語を紡いでいく。幻想と分かっているのにどこかリアリティーを感じてしまうから不思議。ミステリーとして、禁じ手を惜しみなく使っていながら、そこに嫌悪感がないから不思議。ラストのリアルには驚愕。 | ||||
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ある性的趣味要素があり、おいそれと薦められない代物です。 しかもかなりその描写がリアルとなっていて 読んでいて不快感を抱く可能性も大きいです。 ご注意ください。 いわゆる夢オチ的作品です。 ミステリーの要素はあることはありますが 完全アンフェア、アウトな代物です。 夢オチなのもそうですが、 いわゆる時系列改ざんがなされており、 ミステリーの定義をことごとく壊しているからです。 ただし、真相部分に関しては ベターな展開はたどりません。 まあ、それも指定としてはアンフェアな部分に 入ってしまいますが… 気持ち悪い文は誉め言葉になりますが 読むのを薦めるわけにはいきません。 | ||||
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引きこもりの40過ぎのオタクが殺人事件に巻き込まれて…。さすがに歌野晶午氏の作品だけあって、 一筋縄ではいかない。 オタクが女王様?にイジられる冒頭から、事件に巻き込まれ、さらにはオタクの恋愛?再生?色々な 要素を含ませながら常に意表を突く展開が畳みかけられる。 最後の最後まで予断を許さない展開で一気に読める。 でも、しかし…、いかんせん話が長いしあまりにも荒唐無稽すぎて説得力は欠片もない。 映画ではこういうネタがあったが。 そして、この展開だから当然カタルシスはゼロ。 歌野氏の作品の場合、モラルや現実的な設定は軽く超越するのでそこはいいとしても、 無駄な描写や会話エピソードが鼻につく。 もう少しスッキリした方が、面白かったような気がする。 | ||||
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無気質で登場人物に何も感じられない書き方も、ある意味すごいなと変な所で感心してしまった。女王様にもてあそばれる話。 | ||||
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少々今さら感はあるが個人的にはこの作品を才能ある映像作家の方にぜひ実写映像化してほしいなと思った。 小説として見た場合はっきりいっていろいろツッコミどころがあって少々不完全燃焼気味な作品だという印象は免れない。 ところが世界観やキャラ設定、ストーリー展開などどういうわけか無性に映像で見たくなる妙な魅力を感じる。ただし本作が書かれた時代を考慮すると、内容の細かな点や時代の意識・現状が変容しているのは否定できない。 だからとりあえずこの原作を上手く現代に沿うよう脚本化して、イメージに合うようなキャスティングができればかなり面白い新たなエンターテインメントムービーになる可能性はある。 だが何よりこの内容を実写化するのは素人考えでも至難の業なのは理解できる。いろいろ難しそうな点があり大変でしょうね。 ただとりあえずこの本が誰か優秀な映画監督の目に留まらないものだろうかと本気で思ってしまう(ただし、園子温と三池崇史は不可) | ||||
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『葉桜』レベルの腰の抜けるような大どんでん返しはないが、歌野の魅力はそれだけではないと思う (といいつつ似たような叙述トリックが使われている。 ワンパターンだと非難する声もあるが、それで結局騙されて興奮する私にとって、それはマイナス評価には繋がらない) 主人公のオタクが「妹」を連れてさまざまな場所に「赴く」様子はワクワクするものがある 大どんでん返しばかりを期待せずに純粋に登場人物の動向を見届けてみると、 ミステリという枠を超えて楽しめる作品ではなかろうか | ||||
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多くの方がレビューに書かれている通り、どっひゃー!というラストでした。 真面目に読んでしまった時間を返せと思うくらい。(笑) 絵夢の言葉使いなど、慣れて無いので読み辛いけれど、そこを除けばサクサクと読める本です。 …が、読み終わった後には、昨今の事件など頭の中で照らし合わせ、じんわりと薄気味悪い感じ。 上手いなぁと思いました。 で、最終的にはこの評価です。 | ||||
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会話部分のギャル語(?)の、この上ない読みにくさにイライラしながらも、歌野作品だし、そのうちに面白くなるんだろうと思い我慢して読みましたが、最後まで面白くなかったです。 | ||||
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うーん、どうだろうこれわ(久しぶりにこのコメント)。 ミステリーとしては二流。 特に面白くない。トリックとかも適当です。 絵夢がドラゴンボールみたいなことをするので、駄目駄目です。 面白かったのは、最初にくるみが女王様をやってるところだけ。 「これはどうなるんだ?」 と期待させておいて、その後あっさり二流のミステリーに成り下がりました。 ラストもなんじゃこりゃ、という感じでした。 結局主人公の妄想で、こう言う人が現実にいるって言う事を、社会問題として提起したかったの? そうは思えないしなぁ。 そうでないとすると、ドラゴンボールは使うわ、結局妄想だわで、二流ミステリーどころか、三流になってしまう。 歌野晶午はどこを目指してるんだ? 序盤が面白かったけど、いわゆる題名本だし、星一つです。がっかり。 | ||||
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途中まではロリコン向けのミステリ程度に楽しめるものの、中盤から投げっぱなしておざなりなエンド 世界の終わりパート2といったところか あれが楽しめる人なら楽しめる作品だろう | ||||
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読者に対して、「葉桜の…」で見事なミスリードにて騙し抜き、「世界の終り…」で現実と虚構の狭間を何度も行き来させた作者でしたが、本作もまた同じような展開でした。 物語は二転三転して面白く、始めは「キモオタのおっさん」と「おしゃまな小学生」が繰り広げる風変りなラブコメディー、次にその小学生と同級生達が巻き込まれて行く緊迫したサスペンス、さらには完全に現実世界から逸脱した妄想劇、と読者を飽きさせません。 しかし、中盤の妄想劇は予め「ここからは妄想だよー」と断りを入れて始ってしまった為にとても興醒めで、最後のオチでなんとか収拾を付ける形とはなりましたが、妄想が始まる部分を現実として読者をミスリードした方がよかったのでは無いのか?と感じました。 全体的にはとても面白かったのですが、その部分がとても残念で、マイナス2、って感じでした…。 | ||||
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主人公がオタク…この設定のせいでどうも出来の良い同人作品のような雰囲気が つきまといます。小説で読まなくても良いかなーという内容だけど一方、 小説でないと成立しないもの(映像が無い故の読者の思い込みとか)もちょっとあるので やっぱり小説でないとダメなんだろうなぁ ただ、ぶっとんだ話の中にも辻褄を合わせてくる辺りやっぱり本格なんでしょうね。 全体の文章で読むのがだるくなる部分(オタクの知識披露とか妄想とか内面描写とか絵夢との会話とか)が 多かった。 同じようにぶっとんだ部分のある作品でも「世界の始まりあるいは終わり」の方が好きだ。 | ||||
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設定だけはリアル。いわゆるキモオタのニートの私生活だけは。それ以外は妄想と現実が文中で混沌としていて結局は何でもありの世界観になってしまっている。だからオチも「ふぅ〜ん」って感じだけだった。かなり偶然に頼ったトリックもあり、なんだかなあって。作者はほかに名作・傑作も多い。やはり本作はやや低位と評価せざるを得ない。 | ||||
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本作は三部構成。 わずか数ページしかない「真藤数馬のうんざりするような現実」の後に、 本作の大半を占める「真藤数馬のめくるめく妄想」が展開されています。 わざわざ「妄想」と明示されていることからも判るように、このパートで繰り広げられる 小学六年生の少女を標的とした連続殺人事件には、リアリティを度外視したゲーム的 なルールが採り入れられており、些かご都合主義的(序盤には××のつるべ打ちも)。 とはいえ、無節操に妄想が垂れ流されているわけでもありません。 冴えないオタクとしての自分を対象化する主人公の自意識に基づき、ある程度客観的 な世界観が構築され、さらに本格ミステリとしての謎解きも、大筋では破綻のないもの になっているのが、本パートのミソです(作中でも、ある登場人物が、ゲームはピンチが 醍醐味、何でもアリにしたら虚しい、といった主旨の発言をしています)。 また、オチが安易、と感じる向きもあるかと思いますが、構成によって “予告”されている以上、少なくとも作者はそれを主眼とはしていません。 沈鬱で、カタルシスのないオチに着地するまでのプロセスとホワイダニットが読みどころで、 すっきりした「いい話」を読みたい方には決してお勧めしませんが、本格ミステリの方法論 を用いて“時代”を捕捉しようとする作者の意欲的な試みに興味がある方は是非ご一読を。 | ||||
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歌野作品は社会問題と絡ませた作品が多い。本作も引きこもりの男を中心に物語は展開する。他の方も書かれている通り、最後のオチ(結末)の部分に関しては賛否両論あると思う。私自身も他の結末は創造できなかったものかと残念に思う。しかし序盤からちょこちょこと仕掛けを施しちょっとずつオープンにしていく手法と、物語のテンポの良さから読み進めていくのは楽しかった。引きこもり男の思考回路をリアリティを感じさせながらここまで書けてしまう歌野さんの抽斗には今回も脱帽。 | ||||
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『小説なんか所詮妄想だよ』って、小説家自身が言ってる みたいなもんで、いただけない。 44歳オタクの妄想に付き合わされる読者はたまったもので はない。 “葉桜の季節に君を想うということ”で、そのどんでん返 しに強烈な魅力と可能性を感じて他の作品10作ほどを読み 漁ってこの作品に行き着いたのだけれど…。 結論として“葉桜〜”以上の作品は無かった。 そして、この作品はその中でも最低。 冒頭にも書いたけれど、小説は小説家の“妄想”では無い と思う。 考えに考え抜いて設計し、仕掛けて、読者の満足感へ着地 していくものだと私は思うので“女王様〜”は小説として 反則だと思う。 | ||||
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やめられないとまらない。完全アタマがトリップ+スパーク。 歌野晶午ってすごゥィでそ。 ・・あぁまずい、絵夢に乗り移られる!!! 女王様と私、という意味深なタイトルにひっかかった人に、 歌野晶午初心者にはことさら声を大きくして言いたい。 心して、読め。 主人公は44歳の引きこもり・・とはいえ本人にはその認識はなく、週一で吉牛にも行くし アキバに月一でも行くから自分は引きこもりではないと断じている。 今日は妹・絵夢を連れて、日暮里(!)でデート。 そこでいきなり黒い帽子に全身黒づくめの洋服の攻撃的なXXからいちゃもんを付けられ・・! 絵夢のしゃべる独特な言い回し、メールの女子高生チックな表現方法、 時おり挟まれる主人公のおたく口調の蘊蓄。 ちょっと見イマドキのストーリー展開で、 おたく中年が女王様に振り回されるのを読者は高みから見物することになる。 ところがいきなり、物語は急転する。 詳しく書くとネタばれ一直線なので避けるが、最初の女王様の出会いの軽いジャブ、 女王様との主従関係の転換でボディーに衝撃、女王様に迫る魔の手のあたりでフック、 とどめにテンプルにストレートをもらった後に、中空でもう一度アッパーをもらう羽目になる。 で、気がついたら観客席にいた自分の目の前に降ってきたのはずだぼろの自分、という感じだろうか。 この、いつの間にか立場が反転しているというか、 いつしか自分の見ていたものが目の前で変化する感覚は、すげえぞ。と、言いたい。 以下、ミステリとかこの手の話が好きな人にはネタばれの可能性あり。 自称・ミステリマニアは読まない方がいいかもしれない。 ・クラインの壷(井上夢人) ・イニシエーション・ラブ(乾くるみ) ・慟哭(貫井徳郎) ・ハサミ男(殊能将之) あたりと同じ芸風。 一気にGを感じたいなら勧めないが、あえて併せて一気ヨミし、 作者の思惑通りにだまされるカイカンを味わいつくすのもまたよし。 | ||||
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