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女王様と私
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女王様と私の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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引きこもりの40過ぎのオタクが殺人事件に巻き込まれて…。さすがに歌野晶午氏の作品だけあって、 一筋縄ではいかない。 オタクが女王様?にイジられる冒頭から、事件に巻き込まれ、さらにはオタクの恋愛?再生?色々な 要素を含ませながら常に意表を突く展開が畳みかけられる。 最後の最後まで予断を許さない展開で一気に読める。 でも、しかし…、いかんせん話が長いしあまりにも荒唐無稽すぎて説得力は欠片もない。 映画ではこういうネタがあったが。 そして、この展開だから当然カタルシスはゼロ。 歌野氏の作品の場合、モラルや現実的な設定は軽く超越するのでそこはいいとしても、 無駄な描写や会話エピソードが鼻につく。 もう少しスッキリした方が、面白かったような気がする。 | ||||
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少々今さら感はあるが個人的にはこの作品を才能ある映像作家の方にぜひ実写映像化してほしいなと思った。 小説として見た場合はっきりいっていろいろツッコミどころがあって少々不完全燃焼気味な作品だという印象は免れない。 ところが世界観やキャラ設定、ストーリー展開などどういうわけか無性に映像で見たくなる妙な魅力を感じる。ただし本作が書かれた時代を考慮すると、内容の細かな点や時代の意識・現状が変容しているのは否定できない。 だからとりあえずこの原作を上手く現代に沿うよう脚本化して、イメージに合うようなキャスティングができればかなり面白い新たなエンターテインメントムービーになる可能性はある。 だが何よりこの内容を実写化するのは素人考えでも至難の業なのは理解できる。いろいろ難しそうな点があり大変でしょうね。 ただとりあえずこの本が誰か優秀な映画監督の目に留まらないものだろうかと本気で思ってしまう(ただし、園子温と三池崇史は不可) | ||||
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多くの方がレビューに書かれている通り、どっひゃー!というラストでした。 真面目に読んでしまった時間を返せと思うくらい。(笑) 絵夢の言葉使いなど、慣れて無いので読み辛いけれど、そこを除けばサクサクと読める本です。 …が、読み終わった後には、昨今の事件など頭の中で照らし合わせ、じんわりと薄気味悪い感じ。 上手いなぁと思いました。 で、最終的にはこの評価です。 | ||||
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読者に対して、「葉桜の…」で見事なミスリードにて騙し抜き、「世界の終り…」で現実と虚構の狭間を何度も行き来させた作者でしたが、本作もまた同じような展開でした。 物語は二転三転して面白く、始めは「キモオタのおっさん」と「おしゃまな小学生」が繰り広げる風変りなラブコメディー、次にその小学生と同級生達が巻き込まれて行く緊迫したサスペンス、さらには完全に現実世界から逸脱した妄想劇、と読者を飽きさせません。 しかし、中盤の妄想劇は予め「ここからは妄想だよー」と断りを入れて始ってしまった為にとても興醒めで、最後のオチでなんとか収拾を付ける形とはなりましたが、妄想が始まる部分を現実として読者をミスリードした方がよかったのでは無いのか?と感じました。 全体的にはとても面白かったのですが、その部分がとても残念で、マイナス2、って感じでした…。 | ||||
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歌野作品は社会問題と絡ませた作品が多い。本作も引きこもりの男を中心に物語は展開する。他の方も書かれている通り、最後のオチ(結末)の部分に関しては賛否両論あると思う。私自身も他の結末は創造できなかったものかと残念に思う。しかし序盤からちょこちょこと仕掛けを施しちょっとずつオープンにしていく手法と、物語のテンポの良さから読み進めていくのは楽しかった。引きこもり男の思考回路をリアリティを感じさせながらここまで書けてしまう歌野さんの抽斗には今回も脱帽。 | ||||
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3時間半くらいで読み終えたのですが、この小説のラストにはびっくり!現代的で、生々しい気味の悪さが淡く残るミステリーです。ロリ嗜好が少しでも理解できる人なら、わくわくしながら主人公の気持ちを追えるかも……?ニートが軸となり、リスカマニア、ペドフィリア、ホモ、殺人、ドール、ロリコン、これをひとくくりに文化として片付けて書いているとまでは言えませんが、まさに浮き彫りになりつつある現代の妙な色彩がぎっしりつまっている本だといえます。また、…だぉ、…でそ、…にょなどという語尾をつかう主人公の特殊な存在である妹の活躍もおもしろい。実感を持ちながら生きることの大切さを、狂気あるこの物語から今更ながら感じさせてもらいました。 娯楽として読むなら☆みっつ、心にのこる本か?といわれたら☆ひとつ半かな。句読点があまりない、セリフやら説明やら情報やらがギュッとつまっている文面が、主人公の生ぬるいセカイのなかで焦りを感じながら生きている精神状態を表しているようで、新鮮でした。 | ||||
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作者のことはまったく知らず、タイトルからたぶん性愛もの?と思って 買った本。けど、人形が出てきたり、相手の女の子が小学生だったり殺 人があったりと全くの勘違いではあったけど、まぁまぁ面白く読み終え ることはできた。ただし、始終辟易させられたのは、人形を含めた主要 な登場人物や、彼らが語る言葉。思うに、こういう書き方にしたのは、 設定上仕方のないことであると同時に、たぶん読む人間にオチを簡単に わからせないようにするための仕掛けかなと。 | ||||
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本筋と関係のない文章が半分はあるでしょう。探偵が長々と話すところなど、面白くもなく、無駄です。会話文だけを追っていけば読めてしまいます。会話文にも抵抗があります。それでも読んでいけばいいこともあるのかなと思ってかなり無理してページを繰りました。 荒唐無稽なトリックを受容する読者はもちろん多いでしょう。しかしそうでない読者も少なくはないと思います。歌野ファンでなければ、読了の見返りは薄いかな。 | ||||
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歌野さんの本にはいつも 「そりゃないよ〜」というオチやトリックがあるのですが、 今回も見事にやられました。 すべてを知ったときに脱力感が襲います。 ズルイよ、ズルすぎる・・・。 読者の「思い込み」を徹底的に利用している。 すっかりはめられた私達の負け。 妹(絵夢)のしゃべり方はまるで宇宙語。 私にはちょっとなじみのない世界に違和感を覚えつつ。 オタク・秋葉原・・・ 電車男などがヒットした今っぽい題材。 今ならばこの分野に対しての意識が広い。 時代を読んだ作品と言えます。 読むなら今です! | ||||
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帯にやられた。「戦慄的リーダビリティーが脳を刺激する超絶エンタテインメント」。なんだか分からないが面白そうでしょ。まるでサンプルデータのような中年オタク男性の脳内現実=妄想をこれでもかこれでもかと描いていく。その実によく出来た妄想世界にめまいがするようだ。そして、妄想が終わったとき、きっちり仕掛けがあって話が終わる。のだけれど、長い妄想に付き合うのはほどほどにしたい。実験的な意欲作ではあるが、大成功ではないと思います。 | ||||
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~『葉桜の季節に君を思うということ』の面白さを期待すると憤慨するでしょう。あの作品でのメイントリックが小出しで使われているのは良いのですが、「なあんだ……」とか「やっぱり……」止まりで、「やられた!」という快感は味わえませんでした。中盤、ある決定的なことが明かされますが、それすらも読者の想定の範囲でしょう。第二章のラストで(目次はあ~~りませんが、三章で構成されてます)連続殺人事件事件は一応解決しますが、ある人物の死の真相だけは不明のままです。何故殺されたのか、それこそが作者の仕掛けた最大のトリックであり、終章で全てが解き明かされます。ある意味、『世界の終わり、あるいは始まり』に通じるところがあり、また、作者の言う通り、後味が良くなく、「感動」の欠片もない作品で~~すが、飽きずに読めたのは流石です。予断ですが、本の薄さには驚きました。392ページありながら、334ページのダ・ヴィンチ・コード(上)の四分の三程度の厚みしかありません。それだけ紙質が良いということでしょうか。次回作はもっと楽しませてください。~ | ||||
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女王様は12歳の現役小学生。私は44才の現役の引きこもり。そしてその妹11歳・・・実はお人形さん。こういう構成のミステリー小説って普通書こうと思っても書く勇気がわきそうもありませんが、そこは歌野晶午。うまく現実と空想を織り交ぜながら展開されていく謎解きに引き込まれます。 | ||||
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個人的には本格ミステリーというにはどうかな?と思います。妄想とトリックは全く別物なので、そこらへんの折り合いがつけられる方にとっては「今年最大の問題作!!」と思えるかもしれませんが、ミステリー的結末を期待していると、裏切られます。イラストに惹かれて思わず買ってしまいましたが、ミステリーの棚に置くのはどうかな・・・と思います。私個人の意見なので、ファンの方には面白いと思われる方もいるのではないかと思います。 | ||||
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