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女王様と私
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女王様と私の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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「葉桜-」を踏まえてからの今作という視点で、序盤から種明かしが連発されるのはむしろ本格ミステリというジャンル小説というよりストーリーを読んでほしいという作者のアナウンスだろう。 魅力的な登場人物を作家一人が生み出せる数はそんなに多くないと思うが、歌野晶午はそのトップクラスの一人だろう。 ミステリのサプライズより人物造形で大いに楽しめる作品だと思うが、油断していると最後に投げ飛ばされることもあるかもしれない。 繰り返しになるが、サプライズだけではなく物語でも読ませる作品。 ※悪質なネタバレレビューがあるのでそんなものを見るくらいなら読んだ方が確実に損が無いと断言 | ||||
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ギャル言葉とかネット、オタクの言葉が出てくる本は苦手なのに 数ページで慣れ、引き込まれ、面白くなった やっぱりちゃんとした作家の人が書くギャル語は絶妙だと思った 主人公も妹も女王様も好きになってきて このままずっと取り留めないデートの話が続くんでもかまわないと思ってたら 突然に、事件が起こりミステリーになった 最終的に、主人公もギャルも最低の人間だったんですっごくガッカリ 外観はどうあれ心根の優しい人はいるよね、 なんて肩入れしていたんで、しょーうもない結末にに凹んだ。 | ||||
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歌野晶午さんは、時の操りが巧みだと思う。現実と非現実を巧みなストーリーで違和感を抱かせず物語を紡いでいく。幻想と分かっているのにどこかリアリティーを感じてしまうから不思議。ミステリーとして、禁じ手を惜しみなく使っていながら、そこに嫌悪感がないから不思議。ラストのリアルには驚愕。 | ||||
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無気質で登場人物に何も感じられない書き方も、ある意味すごいなと変な所で感心してしまった。女王様にもてあそばれる話。 | ||||
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『葉桜』レベルの腰の抜けるような大どんでん返しはないが、歌野の魅力はそれだけではないと思う (といいつつ似たような叙述トリックが使われている。 ワンパターンだと非難する声もあるが、それで結局騙されて興奮する私にとって、それはマイナス評価には繋がらない) 主人公のオタクが「妹」を連れてさまざまな場所に「赴く」様子はワクワクするものがある 大どんでん返しばかりを期待せずに純粋に登場人物の動向を見届けてみると、 ミステリという枠を超えて楽しめる作品ではなかろうか | ||||
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本作は三部構成。 わずか数ページしかない「真藤数馬のうんざりするような現実」の後に、 本作の大半を占める「真藤数馬のめくるめく妄想」が展開されています。 わざわざ「妄想」と明示されていることからも判るように、このパートで繰り広げられる 小学六年生の少女を標的とした連続殺人事件には、リアリティを度外視したゲーム的 なルールが採り入れられており、些かご都合主義的(序盤には××のつるべ打ちも)。 とはいえ、無節操に妄想が垂れ流されているわけでもありません。 冴えないオタクとしての自分を対象化する主人公の自意識に基づき、ある程度客観的 な世界観が構築され、さらに本格ミステリとしての謎解きも、大筋では破綻のないもの になっているのが、本パートのミソです(作中でも、ある登場人物が、ゲームはピンチが 醍醐味、何でもアリにしたら虚しい、といった主旨の発言をしています)。 また、オチが安易、と感じる向きもあるかと思いますが、構成によって “予告”されている以上、少なくとも作者はそれを主眼とはしていません。 沈鬱で、カタルシスのないオチに着地するまでのプロセスとホワイダニットが読みどころで、 すっきりした「いい話」を読みたい方には決してお勧めしませんが、本格ミステリの方法論 を用いて“時代”を捕捉しようとする作者の意欲的な試みに興味がある方は是非ご一読を。 | ||||
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やめられないとまらない。完全アタマがトリップ+スパーク。 歌野晶午ってすごゥィでそ。 ・・あぁまずい、絵夢に乗り移られる!!! 女王様と私、という意味深なタイトルにひっかかった人に、 歌野晶午初心者にはことさら声を大きくして言いたい。 心して、読め。 主人公は44歳の引きこもり・・とはいえ本人にはその認識はなく、週一で吉牛にも行くし アキバに月一でも行くから自分は引きこもりではないと断じている。 今日は妹・絵夢を連れて、日暮里(!)でデート。 そこでいきなり黒い帽子に全身黒づくめの洋服の攻撃的なXXからいちゃもんを付けられ・・! 絵夢のしゃべる独特な言い回し、メールの女子高生チックな表現方法、 時おり挟まれる主人公のおたく口調の蘊蓄。 ちょっと見イマドキのストーリー展開で、 おたく中年が女王様に振り回されるのを読者は高みから見物することになる。 ところがいきなり、物語は急転する。 詳しく書くとネタばれ一直線なので避けるが、最初の女王様の出会いの軽いジャブ、 女王様との主従関係の転換でボディーに衝撃、女王様に迫る魔の手のあたりでフック、 とどめにテンプルにストレートをもらった後に、中空でもう一度アッパーをもらう羽目になる。 で、気がついたら観客席にいた自分の目の前に降ってきたのはずだぼろの自分、という感じだろうか。 この、いつの間にか立場が反転しているというか、 いつしか自分の見ていたものが目の前で変化する感覚は、すげえぞ。と、言いたい。 以下、ミステリとかこの手の話が好きな人にはネタばれの可能性あり。 自称・ミステリマニアは読まない方がいいかもしれない。 ・クラインの壷(井上夢人) ・イニシエーション・ラブ(乾くるみ) ・慟哭(貫井徳郎) ・ハサミ男(殊能将之) あたりと同じ芸風。 一気にGを感じたいなら勧めないが、あえて併せて一気ヨミし、 作者の思惑通りにだまされるカイカンを味わいつくすのもまたよし。 | ||||
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やめられないとまらない。完全アタマがトリップ+スパーク。 歌野晶午ってすごゥィでそ。 ・・あぁまずい、絵夢に乗り移られる!!! 女王様と私、という意味深なタイトルにひっかかった人に、 歌野晶午初心者にはことさら声を大きくして言いたい。 心して、読め。 主人公は44歳の引きこもり・・とはいえ本人にはその認識はなく、週一で吉牛にも行くし アキバに月一でも行くから自分は引きこもりではないと断じている。 今日は妹・絵夢を連れて、日暮里(!)でデート。 そこでいきなり黒い帽子に全身黒づくめの洋服の攻撃的なXXからいちゃもんを付けられ・・! 絵夢のしゃべる独特な言い回し、メールの女子高生チックな表現方法、 時おり挟まれる主人公のおたく口調の蘊蓄。 ちょっと見イマドキのストーリー展開で、 おたく中年が女王様に振り回されるのを読者は高みから見物することになる。 ところがいきなり、物語は急転する。 詳しく書くとネタばれ一直線なので避けるが、最初の女王様の出会いの軽いジャブ、 女王様との主従関係の転換でボディーに衝撃、女王様に迫る魔の手のあたりでフック、 とどめにテンプルにストレートをもらった後に、中空でもう一度アッパーをもらう羽目になる。 で、気がついたら観客席にいた自分の目の前に降ってきたのはずだぼろの自分、という感じだろうか。 この、いつの間にか立場が反転しているというか、 いつしか自分の見ていたものが目の前で変化する感覚は、すげえぞ。と、言いたい。 以下、ミステリとかこの手の話が好きな人にはネタばれの可能性あり。 自称・ミステリマニアは読まない方がいいかもしれない。 ・クラインの壷(井上夢人) ・イニシエーション・ラブ(乾くるみ) ・慟哭(貫井徳郎) ・ハサミ男(殊能将之) あたりと同じ芸風。 一気にGを感じたいなら勧めないが、あえて併せて一気ヨミし、 作者の思惑通りにだまされるカイカンを味わいつくすのもまたよし。 | ||||
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なんというか、またまた衝撃的な作品であった。あらゆる指摘がネタバレにつながっしまいそうで、うかつな感想が言えない・・・。 ただ、結末で驚愕させられるのは間違いない。こんなのアリかよ、と。 すごい作家だ。 | ||||
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今回の作品は読者を選ぶ終わりかただなー、と思いました。私としては面白かったです。 真藤数馬44歳、無職、そしてオタク(でもなんのオタクかは分からない)。妹と絵夢という人形とともに外出先で女王様と出会う。罵倒されながらもその状況に喜びを感じる数馬。そして物語はすでに始まっていた。 歌野作品は何をやっても本格魂を見せてくれるところが好き。次は何で本格を見せてくれるのか楽しみだったりします。 個人的に、絵夢欲しいなーと思ってしまった。女王様に対しては、私は無理、途中で、というかすぐに切れてしまいそう。 | ||||
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今回の作品は読者を選ぶ終わりかただなー、と思いました。私としては面白かったです。 真藤数馬44歳、無職、そしてオタク(でもなんのオタクかは分からない)。妹と絵夢という人形とともに外出先で女王様と出会う。罵倒されながらもその状況に喜びを感じる数馬。そして物語はすでに始まっていた。 歌野作品は何をやっても本格魂を見せてくれるところが好き。次は何で本格を見せてくれるのか楽しみだったりします。 個人的に、絵夢欲しいなーと思ってしまった。女王様に対しては、私は無理、途中で、というかすぐに切れてしまいそう。 | ||||
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まずこの題材の力は最後まで読ませるリーダビリティを持っています。 悪魔的な12歳、”来未”のキャラクターは、してやられた感あり。 飽きずに読ませるテクニックは抜群ですが、トリックには正直ガッカリ。 ラストのオチもオイオイという感じですが、正直途中で気付くので、お約束 ということでひとつ。 本格として読んだ場合、してやられた感はありませんが、途中の物語が 面白いので良しとしましょう。 | ||||
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フィギュアを持ち歩く「オタク」が主人公。 わけのわからない話に頭がクラクラ。 そんなぁ、って思うような無理な展開があったりして、とってもヘンな話。 で、最後は納得。 途中、主人公の行動にパターンに飽きてダレるけれど、一気読みをお薦めします。 | ||||
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フィギュアを持ち歩く「オタク」が主人公。 わけのわからない話に頭がクラクラ。 そんなぁ、って思うような無理な展開があったりして、とってもヘンな話。 で、最後は納得。 途中、主人公の行動にパターンに飽きてダレるけれど、一気読みをお薦めします。 | ||||
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最初「妹」との会話に度肝を抜かれた私(あまりななじみのない文体なので)は、女王様との出会いも???で、これから先どうなることかと思ったのですが、突然の殺人事件で一変!すっかり入り込んでしまいました。お察しの良い方は大がかりなトリックに気づかれていたようですが、わたしはかなり後半まで気づきませんでした(笑)なので楽しく読めました。ただ種明かし後はかなりご都合主義的な色が濃く、中途半端な感じは否めませんでした。でもラストの締め方は好きです。終わりよければすべてヨシって感じですか。 | ||||
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『女王様と私』。読み終わって1週間経ちました。初めは何だか読みにくかったけれど、本のちょうど真ん中辺りに、こんなフレーズ。「もしそれが現実のものとなったら、きっかけを与えてくれた彼女は、真の意味でぼくの女王様である。」こういう感じ、結構好きなんですね。それからは、後半を一挙に読んでしまいました。ただ、感想は、書くのがちょっと難かしい。構成としては、二つの「日」と、その間に架けられたファンタジー(?)の「橋」。読んでいると、そのファンタジーに引き込まれていって、この小説の持ついろいろな側面が、イメージのように湧いてきます。・「最近のいろいろな問題を扱った社会派ミステリー」・「オタクの内面を扱った心理小説」等々ただ、このファンタジーの「橋」、空にかかる「虹の橋」のように、両端が「地上に繋がっていない」のです。だから、ストーリーにのめり込んで読み進み、「橋を終点まで渡った」読者は、最後にどうなるか・・・。ご想像にまかせます。(笑)僕の感想は、文字で言うなら、「惑」&「乱」。題材や構成はなかなか見事だなと感心しました。内容は、いわゆるSMでは無いでしょうね。でも、「作者に、してやられた!」というMっぽい快感(?)を味わいたい人にはオススメかな。個人的には、なかなか読み応えがありました。興味を感じた方は、是非一度、手に取ってみてください。 | ||||
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ミステリの作劇法の点から、サプライズを仕掛けるのだったらある程度思わせぶりに振舞った方がいいのだが、本作ではそれがそのまま流されているため、何の気もナシに読み進めていって、いざレビューする段階になって、あれコレは明かしていいのかなと、ハタと気づく。無論、作者のミスではなく、読み手のある種の思い込みに亀裂を少しずつ入れていって、「世界」に異和を生ぜしめるためである。人物造型(とりわけ主人公)がステロタイプなのは、これの大きな伏線でもあるのだ。 そして、物語は後半から、まさに目を剥くような展開へ。さらにクライマックス、真犯人との対決ヘ――しかし、この対決シーン、読んだ人がどういう感慨を抱くか、とっても興味がある。ここでは、今まで行使されてきた「語り口」たちが、「モラル」ということを巻き込んで、ある種のハレーションを引き起こしているのだ。だけれども、ここはアレなのだから、したがって……と思う間もなく、脱力のカタストロフィが。 作者の前作『世界の終わり、あるいは始まり』、阿部和重『ニッポニアニッポン』、麻耶雄嵩『神様ゲーム』と是非比較検討されたい。蛇足ながら、表紙見返し部分も見逃すことのなきよう。 | ||||
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どうしようもないさえないロリコンひきこもりオタクが、可愛い美少女小学生の手によって脱オタする話です!といったら、タイトルのような内容を想像するんじゃないでしょうか? 実際、話のかなりの部分は、「脱オタ」に注がれています。相変わらず人形と話すけど、無職だけど、主人公は変わってゆき、ミステリ部分と同じ位にそこにひきこまれます。 設定に惹かれて買った私は <若干中盤のネタばれ> 女王様な小学生のツンデレぶりに萌えました。 | ||||
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2004年度のこのミス第1位の作者の『女王様と私』『葉桜の季節に~』よりも、『世界の終わりあるいは始まり』に近いと思います。世界の~を読まれた方で抵抗ない方は良いかと思います。抵抗があった方は、読まない方がいいです。中盤で1つオチがあるのですが、折角の設定がちょっと残念だなと感じました。休むことなく一気に読めるほど読みやすかったですが、子供向けの本では無いことは確か。 | ||||
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