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女王様と私
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女王様と私の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 21~40 2/3ページ
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やめられないとまらない。完全アタマがトリップ+スパーク。 歌野晶午ってすごゥィでそ。 ・・あぁまずい、絵夢に乗り移られる!!! 女王様と私、という意味深なタイトルにひっかかった人に、 歌野晶午初心者にはことさら声を大きくして言いたい。 心して、読め。 主人公は44歳の引きこもり・・とはいえ本人にはその認識はなく、週一で吉牛にも行くし アキバに月一でも行くから自分は引きこもりではないと断じている。 今日は妹・絵夢を連れて、日暮里(!)でデート。 そこでいきなり黒い帽子に全身黒づくめの洋服の攻撃的なXXからいちゃもんを付けられ・・! 絵夢のしゃべる独特な言い回し、メールの女子高生チックな表現方法、 時おり挟まれる主人公のおたく口調の蘊蓄。 ちょっと見イマドキのストーリー展開で、 おたく中年が女王様に振り回されるのを読者は高みから見物することになる。 ところがいきなり、物語は急転する。 詳しく書くとネタばれ一直線なので避けるが、最初の女王様の出会いの軽いジャブ、 女王様との主従関係の転換でボディーに衝撃、女王様に迫る魔の手のあたりでフック、 とどめにテンプルにストレートをもらった後に、中空でもう一度アッパーをもらう羽目になる。 で、気がついたら観客席にいた自分の目の前に降ってきたのはずだぼろの自分、という感じだろうか。 この、いつの間にか立場が反転しているというか、 いつしか自分の見ていたものが目の前で変化する感覚は、すげえぞ。と、言いたい。 以下、ミステリとかこの手の話が好きな人にはネタばれの可能性あり。 自称・ミステリマニアは読まない方がいいかもしれない。 ・クラインの壷(井上夢人) ・イニシエーション・ラブ(乾くるみ) ・慟哭(貫井徳郎) ・ハサミ男(殊能将之) あたりと同じ芸風。 一気にGを感じたいなら勧めないが、あえて併せて一気ヨミし、 作者の思惑通りにだまされるカイカンを味わいつくすのもまたよし。 | ||||
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作品名と表紙の美しさに思わず購入してしまったが、 ひさびさにハズレを引いてしまいました。 物語中盤で妄想ネタが暴露され、最終盤では収拾付かず リセット。 なんだかなぁ… | ||||
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なんというか、またまた衝撃的な作品であった。あらゆる指摘がネタバレにつながっしまいそうで、うかつな感想が言えない・・・。 ただ、結末で驚愕させられるのは間違いない。こんなのアリかよ、と。 すごい作家だ。 | ||||
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3時間半くらいで読み終えたのですが、この小説のラストにはびっくり!現代的で、生々しい気味の悪さが淡く残るミステリーです。ロリ嗜好が少しでも理解できる人なら、わくわくしながら主人公の気持ちを追えるかも……?ニートが軸となり、リスカマニア、ペドフィリア、ホモ、殺人、ドール、ロリコン、これをひとくくりに文化として片付けて書いているとまでは言えませんが、まさに浮き彫りになりつつある現代の妙な色彩がぎっしりつまっている本だといえます。また、…だぉ、…でそ、…にょなどという語尾をつかう主人公の特殊な存在である妹の活躍もおもしろい。実感を持ちながら生きることの大切さを、狂気あるこの物語から今更ながら感じさせてもらいました。 娯楽として読むなら☆みっつ、心にのこる本か?といわれたら☆ひとつ半かな。句読点があまりない、セリフやら説明やら情報やらがギュッとつまっている文面が、主人公の生ぬるいセカイのなかで焦りを感じながら生きている精神状態を表しているようで、新鮮でした。 | ||||
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作者のことはまったく知らず、タイトルからたぶん性愛もの?と思って 買った本。けど、人形が出てきたり、相手の女の子が小学生だったり殺 人があったりと全くの勘違いではあったけど、まぁまぁ面白く読み終え ることはできた。ただし、始終辟易させられたのは、人形を含めた主要 な登場人物や、彼らが語る言葉。思うに、こういう書き方にしたのは、 設定上仕方のないことであると同時に、たぶん読む人間にオチを簡単に わからせないようにするための仕掛けかなと。 | ||||
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本筋と関係のない文章が半分はあるでしょう。探偵が長々と話すところなど、面白くもなく、無駄です。会話文だけを追っていけば読めてしまいます。会話文にも抵抗があります。それでも読んでいけばいいこともあるのかなと思ってかなり無理してページを繰りました。 荒唐無稽なトリックを受容する読者はもちろん多いでしょう。しかしそうでない読者も少なくはないと思います。歌野ファンでなければ、読了の見返りは薄いかな。 | ||||
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今回の作品は読者を選ぶ終わりかただなー、と思いました。私としては面白かったです。 真藤数馬44歳、無職、そしてオタク(でもなんのオタクかは分からない)。妹と絵夢という人形とともに外出先で女王様と出会う。罵倒されながらもその状況に喜びを感じる数馬。そして物語はすでに始まっていた。 歌野作品は何をやっても本格魂を見せてくれるところが好き。次は何で本格を見せてくれるのか楽しみだったりします。 個人的に、絵夢欲しいなーと思ってしまった。女王様に対しては、私は無理、途中で、というかすぐに切れてしまいそう。 | ||||
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今回の作品は読者を選ぶ終わりかただなー、と思いました。私としては面白かったです。 真藤数馬44歳、無職、そしてオタク(でもなんのオタクかは分からない)。妹と絵夢という人形とともに外出先で女王様と出会う。罵倒されながらもその状況に喜びを感じる数馬。そして物語はすでに始まっていた。 歌野作品は何をやっても本格魂を見せてくれるところが好き。次は何で本格を見せてくれるのか楽しみだったりします。 個人的に、絵夢欲しいなーと思ってしまった。女王様に対しては、私は無理、途中で、というかすぐに切れてしまいそう。 | ||||
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まずこの題材の力は最後まで読ませるリーダビリティを持っています。 悪魔的な12歳、”来未”のキャラクターは、してやられた感あり。 飽きずに読ませるテクニックは抜群ですが、トリックには正直ガッカリ。 ラストのオチもオイオイという感じですが、正直途中で気付くので、お約束 ということでひとつ。 本格として読んだ場合、してやられた感はありませんが、途中の物語が 面白いので良しとしましょう。 | ||||
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歌野さんの本にはいつも 「そりゃないよ〜」というオチやトリックがあるのですが、 今回も見事にやられました。 すべてを知ったときに脱力感が襲います。 ズルイよ、ズルすぎる・・・。 読者の「思い込み」を徹底的に利用している。 すっかりはめられた私達の負け。 妹(絵夢)のしゃべり方はまるで宇宙語。 私にはちょっとなじみのない世界に違和感を覚えつつ。 オタク・秋葉原・・・ 電車男などがヒットした今っぽい題材。 今ならばこの分野に対しての意識が広い。 時代を読んだ作品と言えます。 読むなら今です! | ||||
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フィギュアを持ち歩く「オタク」が主人公。 わけのわからない話に頭がクラクラ。 そんなぁ、って思うような無理な展開があったりして、とってもヘンな話。 で、最後は納得。 途中、主人公の行動にパターンに飽きてダレるけれど、一気読みをお薦めします。 | ||||
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フィギュアを持ち歩く「オタク」が主人公。 わけのわからない話に頭がクラクラ。 そんなぁ、って思うような無理な展開があったりして、とってもヘンな話。 で、最後は納得。 途中、主人公の行動にパターンに飽きてダレるけれど、一気読みをお薦めします。 | ||||
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帯にやられた。「戦慄的リーダビリティーが脳を刺激する超絶エンタテインメント」。なんだか分からないが面白そうでしょ。まるでサンプルデータのような中年オタク男性の脳内現実=妄想をこれでもかこれでもかと描いていく。その実によく出来た妄想世界にめまいがするようだ。そして、妄想が終わったとき、きっちり仕掛けがあって話が終わる。のだけれど、長い妄想に付き合うのはほどほどにしたい。実験的な意欲作ではあるが、大成功ではないと思います。 | ||||
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最初「妹」との会話に度肝を抜かれた私(あまりななじみのない文体なので)は、女王様との出会いも???で、これから先どうなることかと思ったのですが、突然の殺人事件で一変!すっかり入り込んでしまいました。お察しの良い方は大がかりなトリックに気づかれていたようですが、わたしはかなり後半まで気づきませんでした(笑)なので楽しく読めました。ただ種明かし後はかなりご都合主義的な色が濃く、中途半端な感じは否めませんでした。でもラストの締め方は好きです。終わりよければすべてヨシって感じですか。 | ||||
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『女王様と私』。読み終わって1週間経ちました。初めは何だか読みにくかったけれど、本のちょうど真ん中辺りに、こんなフレーズ。「もしそれが現実のものとなったら、きっかけを与えてくれた彼女は、真の意味でぼくの女王様である。」こういう感じ、結構好きなんですね。それからは、後半を一挙に読んでしまいました。ただ、感想は、書くのがちょっと難かしい。構成としては、二つの「日」と、その間に架けられたファンタジー(?)の「橋」。読んでいると、そのファンタジーに引き込まれていって、この小説の持ついろいろな側面が、イメージのように湧いてきます。・「最近のいろいろな問題を扱った社会派ミステリー」・「オタクの内面を扱った心理小説」等々ただ、このファンタジーの「橋」、空にかかる「虹の橋」のように、両端が「地上に繋がっていない」のです。だから、ストーリーにのめり込んで読み進み、「橋を終点まで渡った」読者は、最後にどうなるか・・・。ご想像にまかせます。(笑)僕の感想は、文字で言うなら、「惑」&「乱」。題材や構成はなかなか見事だなと感心しました。内容は、いわゆるSMでは無いでしょうね。でも、「作者に、してやられた!」というMっぽい快感(?)を味わいたい人にはオススメかな。個人的には、なかなか読み応えがありました。興味を感じた方は、是非一度、手に取ってみてください。 | ||||
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ミステリの作劇法の点から、サプライズを仕掛けるのだったらある程度思わせぶりに振舞った方がいいのだが、本作ではそれがそのまま流されているため、何の気もナシに読み進めていって、いざレビューする段階になって、あれコレは明かしていいのかなと、ハタと気づく。無論、作者のミスではなく、読み手のある種の思い込みに亀裂を少しずつ入れていって、「世界」に異和を生ぜしめるためである。人物造型(とりわけ主人公)がステロタイプなのは、これの大きな伏線でもあるのだ。 そして、物語は後半から、まさに目を剥くような展開へ。さらにクライマックス、真犯人との対決ヘ――しかし、この対決シーン、読んだ人がどういう感慨を抱くか、とっても興味がある。ここでは、今まで行使されてきた「語り口」たちが、「モラル」ということを巻き込んで、ある種のハレーションを引き起こしているのだ。だけれども、ここはアレなのだから、したがって……と思う間もなく、脱力のカタストロフィが。 作者の前作『世界の終わり、あるいは始まり』、阿部和重『ニッポニアニッポン』、麻耶雄嵩『神様ゲーム』と是非比較検討されたい。蛇足ながら、表紙見返し部分も見逃すことのなきよう。 | ||||
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どうしようもないさえないロリコンひきこもりオタクが、可愛い美少女小学生の手によって脱オタする話です!といったら、タイトルのような内容を想像するんじゃないでしょうか? 実際、話のかなりの部分は、「脱オタ」に注がれています。相変わらず人形と話すけど、無職だけど、主人公は変わってゆき、ミステリ部分と同じ位にそこにひきこまれます。 設定に惹かれて買った私は <若干中盤のネタばれ> 女王様な小学生のツンデレぶりに萌えました。 | ||||
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~『葉桜の季節に君を思うということ』の面白さを期待すると憤慨するでしょう。あの作品でのメイントリックが小出しで使われているのは良いのですが、「なあんだ……」とか「やっぱり……」止まりで、「やられた!」という快感は味わえませんでした。中盤、ある決定的なことが明かされますが、それすらも読者の想定の範囲でしょう。第二章のラストで(目次はあ~~りませんが、三章で構成されてます)連続殺人事件事件は一応解決しますが、ある人物の死の真相だけは不明のままです。何故殺されたのか、それこそが作者の仕掛けた最大のトリックであり、終章で全てが解き明かされます。ある意味、『世界の終わり、あるいは始まり』に通じるところがあり、また、作者の言う通り、後味が良くなく、「感動」の欠片もない作品で~~すが、飽きずに読めたのは流石です。予断ですが、本の薄さには驚きました。392ページありながら、334ページのダ・ヴィンチ・コード(上)の四分の三程度の厚みしかありません。それだけ紙質が良いということでしょうか。次回作はもっと楽しませてください。~ | ||||
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女王様は12歳の現役小学生。私は44才の現役の引きこもり。そしてその妹11歳・・・実はお人形さん。こういう構成のミステリー小説って普通書こうと思っても書く勇気がわきそうもありませんが、そこは歌野晶午。うまく現実と空想を織り交ぜながら展開されていく謎解きに引き込まれます。 | ||||
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個人的には本格ミステリーというにはどうかな?と思います。妄想とトリックは全く別物なので、そこらへんの折り合いがつけられる方にとっては「今年最大の問題作!!」と思えるかもしれませんが、ミステリー的結末を期待していると、裏切られます。イラストに惹かれて思わず買ってしまいましたが、ミステリーの棚に置くのはどうかな・・・と思います。私個人の意見なので、ファンの方には面白いと思われる方もいるのではないかと思います。 | ||||
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