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(短編集)
ルピナス探偵団の当惑
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ルピナス探偵団の当惑の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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わりと最近、津原泰水氏のファンになった者です。読むのは7作目になります。結論から言うと、この作品は個人的にはいまひとつでした。こちらで評価がすごく高いのにちょっとびっくりでした。 津原氏独特の軽快で乗りのいい会話、個性の際立った登場人物たち、ひねったストーリーと、少しの猟奇、怪奇色なんかも健在です。それはいいのですが・・・全体的にあまりにも現実感がないというか、いえ、それが楽しいしユーモラスで長所でもあるのでしょうが、自分には乗りきれませんでした。 読後、うかつにも今更ながら気がついたのですが、創元推理文庫からの出版なんですね。ということはジュニア向けながら本格推理としっかり認められたということ。パズラー好みの新本格と考えれば、カチカチと謎を解いていくようなミステリの美学が感じられます。ただ、会話も、笑いと受け狙いがすぎるような気がしてしまい、元々は講談社X文庫ティーンズハートから出版されたものということですので、やはり10代向けなのかなと・・・。 自分が今まで読んだ津原作品の評価はこんな感じです。個人的な好みという面で何か参考になれば。「ロック・アラウンド・ザ・クロック・シリーズ」は90点、「蘆屋家の崩壊」100点、「たまさか人形堂シリーズ」90点、「少年トレチア」75点。今回は50点いかない・・、星だと2.5。辛口評価ですみません。 | ||||
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既発の2編を改稿し,書きおろしの1編をくわえた連作短編集です. 元は少女小説向けだったそうですが,意外にも本格志向のようで, 入れ替わりや,雪山山荘での密室など,『おなじみ』の題材ばかり. かといって,むずかしくはなく,謎などもオーソドックスなようです. しかし,主人公が持つという推理力や観察力がイメージできず, それで解決したという過去の事件についてもフォローがないため, 感情移入がしづらく,ただ淡々と流れているような印象を受けます. また,学園外での場面が多いせいか,学園ものとしても弱く, ほかにも,遠まわりというか,もどかしく感じるところがあり, 読みづらくはないのですが,スムーズに入っていけませんでした. あとは,『エレヴェータ』や『キイボード』など,独特の表現が…. ただ,書きおろしの3編目.こちらは裏の裏をかく真実や, 事件に隠された物語性と,なかなか楽しませてもらいました. | ||||
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