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少女
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少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全137件 41~60 3/7ページ
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本書を読んだ男性は、少女達のあまりの軽薄さと残酷さに吐き気を催したのではないか。 だが、同性ならわかる。これは生身の少女ではなく極端にデフォルメされた 少女性という概念の物語であると。(もし登場人物のような少女がごく普通に 存在するなら、社会も国家も成り立たない)こんな極端な少女は実在しない。 しかし、実在する少女は誰でも、本書の登場人物のようなピュアで残酷な少女性を 裡に飼っている。 家族より、恋人より、同性の友人が何より大事だったあの頃を思い出す。 狭い世界に囚われて、友情だけが尊いものだと信じていたあの頃、私(達)は 純粋で優しくて傲岸で残酷だった。かつて少女だった読者はいくばくかの悔恨の念をもって 過去を振り返るだろう。きっと読みながら顔には苦笑が浮かんでいる。 少女は恋をし、男女で成り立つ社会を知り、母親になって、友情以外の価値を知るようになる。 それでも時折、かつて心の内に飼っていた「彼女」がひょっこり顔を出すことがあるのだ。 女は「同性の友人」への執着とも恋着ともつかない特別な感情を 抱えて生きていくものなのだろうな、と思った。 使われている言葉こそ平易で、登場人物の周りで起こる事象も卑近なものばかりだけれど 女の本性・宿命というものが余すところなく描かれている傑作だと思う。 | ||||
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誰に、作者に。 何を、本書のテーマ。 やっぱり湊かなえの小説でした。 読後感は良くないかもしれないが、最後の最後で全てのピースががっちり嵌まる。 ある意味「スッキリする」作品でした。 男性の皆さん、満員電車では「両手で」つり革に掴まりましょう。 | ||||
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始めて湊かなえを読む方にはモヤっとした読後感、湊かなえの小説を好んでいくつも読んでいる方からすると不完全燃焼…そんな作品。 終盤までの展開は賛否あれども私は好きでした…がしかし、ラストは内容としても展開としても想像におさまってしまうもので、どっちつかずの中途半端さになっているのが残念「ああ結局こういう感じにしちゃうんですね」と興ざめする気分だった。 どうせやるなら変にハッピーエンドを貶めようとせずあのままで貫くか、最初からいつも通りのあの素晴らしき後味の悪さを息苦しさを表現すべきだった。 | ||||
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この方の作品は本で読むほうが数倍楽しめると思います ドラマや映画で知った方はぜひ本で読んでみてください ネタバレするので内容は割愛しますが 随所に散らばる今で言うフラグはなかなか楽しめすよ | ||||
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公立女子高の二年生、敦子さんと由紀さんが主人公で、彼女らの直前直後を含む夏休みの出来事が語られます。2人は、仲良くなった転校生紫織から、死体を見つけたことがあるか?と問われたために、俄然人の死を見たいという欲求にかられ、夏休みに各々それを目的とした活動を始めることになります。 2人がほぼ交代で一人称で話す構成ですが、別行動であるために登場人物は合計でそれなりの数になります。やや煩雑な感じを持ちつつ読み進むと、呼ばれ方が違うので直ぐには判りませんが、2人の話に同一人物が出ていることに気がつきます。 なるほど、こっそり仕込んだそれがミステリ要素なのだねと思いつつ読み終え、うーん、確かに女子高生はしたたかで恐ろしいところがあるよね、それなりの小説だったかな、との感想を持ちつつ解説を読んだところで、えーっ!と驚きました、わたしの場合ですが。 気がつかずに素通りしてしまわないように、解説にネタが全部並べられていますから、ご注意のほど。 | ||||
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二人の少女がどんどん繋がっていく過程がドキドキして終始引き込まれました。周りの人間も単なる脇役要因でなく、どこかしら繋がりがある。最終章で全ての伏線が回収される展開は流石で、私は大好きな作品です。しかし、一つ気になることが。 単行本では、ラスト付近のあるセリフが、文庫版では、「パパ!」になっています。 これって何か意図があるのでしょうか?元のままの方がインパクトあるのに。。。 | ||||
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読んでいたすべての出来事が最後で繋がります。 最初は確かに見分けがつかなくどっちがどっちだっけと?になったりもしますが、終盤は完全に頭のなかに入ってます! 本当によくここまでまとめあげられると感心するばかりです。 | ||||
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対照的な二人の少女がつむいでいくお話。読み進めていくうちに目が離せなくなります。 | ||||
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久し振りに、自身の年齢を忘れ、すんなり読める感性があることを確信しました。 | ||||
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随所に散りばめられた『因果応報』という言葉、それはまさにこの本そのものでした。 読み終えた直後、私はすぐに初めの一ページへと戻りました。すべてがスッキリする、読後感が良いというわけではありませんでしたが、なぜか惹かれるものがありました。 死と女子高生をかなりチープに描いている感があり、他の人が書くように、すこし受け入れがたい違和感を覚える人もいるかもしれません。しかし、湊かなえさん独特の文章を素直に読める人、惹かれる人には大変おすすめの作品です。 私はまだ「告白」の一作しか読んでいませんが、「少女」を読んでほかの作品も読みたい!そう思いました。 まだ湊さんの作品を読んだことがない人は、ドラマや映画から雰囲気を知ってから読むといいかもしれません^^ | ||||
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わかりやすい文体で、一気に読めてしまいました。無限ループにはまった感じで面白かったです。もし後日談でもあれば、無意識の悲劇は続いていくのだろうなあと思いました。 | ||||
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読み出したらもう止まりませんでした。 「文章が拙い」とか「結末が読めちゃう」とか手厳しいコメントをしている方も見かけますが、 私は全然そう思いません。 筆力、そして練りに練られた巧みなプロットは巨匠・唯川恵に勝るとも劣らない秀逸なものだと思います。 彼女の本は、まだ十冊も読んでいませんが「告白」を除いて、すべて★五つに価するものだと思っています。 | ||||
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おもしろかったです。2人の少女がどんどん近づいてゆくところが面白くて1日で読んでしまいました。 | ||||
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無関係に思えたいくつかの出来事が、すべて関連していたと分かって面白かった。 「偶然が重なり過ぎ」とか「ご都合主義」と見る人もいるだろうが、私は「世間って意外に狭いものだな」という感想を持った。 | ||||
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人のつながりや、展開が面白かった。 スリリングな中にも、優しさや思いやりもある話でした | ||||
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女性作家が描く女性の世界で、これほど爽快だったのは、初めての体験だった。 この作品は、「共学」ではない、「女子高」のにおいにまみれている。 明るくて、健気で、強かで、残酷で――人目を気にしないでいながら、その屈託のない、疑いをしらない、せっかちで無邪気な礼儀正しさに、大人が眉をひそめない青春を感じ得てしまうような。決してお行儀がいいわけではないのに、イヤラシさのない…… そして、その幻想を打ち砕く、生々しい、むせかえるほどに充満した、少女たちのにおいを感じた。 共通意識の中で、それが強いはずの思春期の女性において、それとは別に「個」を確立して、「うちら、そんなもんだよ」と、嫌味なくいえてしまえる。それを著者は、描けてしまえる。 時折、笑わせてもらい、物語性に、著者の読ませる配文に関心した。きっと著者は、もの凄くプロ意識の高い方なのだろうと思う。 にも関わらず、視点が混乱する手法を避けることはできなかったのか? 二人の内面に入り込むことが不可欠として、工夫の余地はなかったのか……ただ、一点、それだけが悔やまれる。 | ||||
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本屋さんまで行かなくても、いち早く人気の本が購入でき満足です。 | ||||
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おもった以上に面白かった、湊かなえさんの作品は読者をひきつける魅力がある。 | ||||
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死ぬ瞬間を見たいと強く思う女子高生桜井由紀。その友達で死体を見ることで自分の弱さを克服したいと思う少女草野敦子。その目的を果たすため由紀は病院の小児病棟に朗読のボランティアへ行き、敦子は老人ホームのボランティアに行く。 そんな感じで始まったこの物語は帯に「女子高生の衝撃的な夏休みを描くミステリー長編」と銘打たれた割に前半はそれぞれの少女がボランティアにいそしむだけの平和な展開だった。それが突如興味深い話へと変貌したのは由紀がボランティア先で出会った少年タッチーにある約束をしてからだと思う。それはタッチーには昴という同じ小児病棟に入院する友達がいるのだが彼とわけあって離れ離れになった父を再開させてほしいというものだった。昴は数日後に成功率7%の手術を控えており、それまでに何とか彼と父を合わせたいというのだ。昴の死の瞬間が見られると思った由紀は喜んでその頼みごとを引き受ける。 一方、敦子は自分が通う高校の裏掲示板サイトを見た折に「死の預言書」という殺人・自殺予告サイトのリンクを発見し立ち寄る。そこには老人ホームで共に働くおっさんこと高雄孝夫の殺人予告があった。高雄のことが気になりだした敦子はボランティアの最中に過呼吸となり倒れたことがきっかけで高雄が文学愛好家で由紀が以前書いて担任の教師に盗作された「ヨルの綱渡り」という短編小説が載っている文芸誌を持っていることを知る。その小説は由紀が敦子をモデルに書いたもので敦子は読みたかったが地元の本屋でその文芸誌を買う前に売り切れるなどして読むことができなかった。敦子は高雄にその小説を読ませてもらうべく高雄の家へと行く。「ヨルの綱渡り」を読んだ敦子は作品を通じて自分を励まそうとしてくれた由紀に感動する。 由紀はタッチーとの約束を果たすべく昴の父を探すことに奔走する。途中危ない目に遭いながらも昴(実はタッチーが昴だった)とその父である高雄を合わせることに成功する。ところが、昴は父と抱きつくなり隠し持った果物ナイフで彼を刺そうとする。高雄に付き添って来ていた敦子が昴の手をたたき握っていたナイフを落としたことにより高雄は九死に一生を得、敦子は由紀を連れてその場を急いで去る。 最後は敦子と由紀がお互いのことをわかり合いハッピーエンドと思いきや、二人の友人である紫織が遺書を書いて自殺するというものだった。 なんで紫織がここで出てくるのかと思うかもしれないがそれは読めば分かるので敢えて言及しない。 この小説を読んで印象深かったのはどの登場人物も生きにくさや生きづらさを抱えているということだ。由紀も敦子も学校でそれを感じつつも由紀のほうは家に認知症の祖母がいて彼女の行動に苦しめられており、敦子は中学時代の部活動で仲間だった少女たちに学校裏サイトで吊るし上げをくらう。どうもそのことが物語の前半部分の動因となっているようだ。 後半は由紀と敦子の友情の復活というハッピーエンドで終わると思いきや、紫織という症状がいじめを苦に自殺しようとして書いた遺書が紹介されて終わる。ここにも学校という社会での生きにくさが坦々とつづられている。これはいまだ現実社会においてこの手の問題が解決に至っていないことを示唆しているのだろうか。 | ||||
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告白が面白かったので、続けて購入しました。 例えば、映画「ふたり」とか、「花とアリス」が少女の美しさや爽やかさを中心に描いているのだとしたら、この作品は、少女の陰湿な部分や図太さを中心に描いているように思います。 だからこそ、美しさが引き立つシーンがいくつかあると思います。 花火大会で、敦子が由紀の手を引いて走り出すシーン、敦子がおっさんから借りた「ヨルの綱渡り」を読み、涙するシーン、病院から飛び出した二人がジュースを飲みながらゲラゲラ笑うシーン… 映画にしたら絶対絵になる…というか、もう脳内で映像化されてます。 「少女たちの羅針盤」みたいな…は無理でも、ギリギリ青春映画として映画化されることを希望します。 伏線をこれでもかというほど回収するのも、個人的にわりと好みです。 死を悟りたいという無理やりな動機も、高二病だと割り切ってしまえばそこまで苦になりません。 ヤフー知恵袋で偶然知るまで、最初の遺書は星羅だと勘違いしてました…最初から紫織の遺書だったんですね…恥ずかしい…。 | ||||
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