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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全562件 161~180 9/29ページ
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本屋大賞受賞作品だということで読んでみようと購入。 マザコン×中二病をこじらせた少年達に殺された自分の娘に対する教師の告白から生じた波紋を、該殺人に至るまでから、様々な登場人物の視点から多面的に深く描かれています。 各登場人物の視点というか告白ごとに、章立てされており、新たな衝撃的事実が浮き上がってくる構成も読ませます。 断定的な筆致、限定された世界観、思春期の話であるため、読んでいるうちになんとなく納得させられてしまいます。 フィクションとして考えれば、創作性に敬意を表することができる作品であり、魅力的なストーリーでした。 | ||||
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賛否両論ありますが、私は良かったと思います。 この本が本屋大賞を取った意味がわからない、とおっしゃる方がいらっしゃいますが、 そういう方たちは、どこかに作品に対して、愛情や救いのようなものを求めている気がしてなりません。 この作品に、救いはありません。 どなたかのレビューにあったように、うすら寒い感じもするでしょうね。 ですが、現実的にこれほどまでに残酷なことは起こり得ます。 殺人、とまではいかなくとも、救いのない残酷な世界は存在します。 なぜ、読者はいつも、読後感の良さや、ストーリーの最後に救いを求めるのでしょうか。 そして、読後感が悪く、救いのない作品が本屋大賞をとってはならない理由は何ですか? 読後感の良い作品ばかりが本屋大賞になるならば、本屋大賞には感動ものの作品ばかりが選ばれるでしょう。 私はその方がおかしいと思います。 この作品は、ある意味とても勇気のある作品だと思います。 我が国の国民性からいえば、マジョリティに批判されかねない、残酷で残忍な主人公に皆が口を揃えてひどいと言うでしょう。 そして、子供を殺されたとしても、もっと他の方法がなかったのか、自分の中でその感情を消化できなかったのか、別の方法で戦うべきではなかったのか…等々。 そんな綺麗事は、この作品には通用しません。 最後まで走りきるこの作品、私は清々しいほどの読後感をおぼえました。 感動や愛情や救いを求めるのなら、テレビの感動ドキュメンタリーでも観ていればいいと思います。 わざわざ本屋で手に取り、貴重な時間を使って読む甲斐のあった本、それがこの本です。 主人公の語り口も、知的で、皮肉で、実にいいです。 人生は不公平で、時に救いようのないものになり得ます。 この本は、それをストレートに表現してくれていると思います。 | ||||
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面白かった。 読む前「救いがない」というレビューを見かけたのではてどれほど?と思って取り組んだが、 予想外に読後感はよかった。 たとえば犯人達が何の罪の意識もなく人生を歩み社会生活で成功し裏ではなお快楽殺人に興じ 日々を懸命に生きている何の罪もない人の人生を暇つぶしに蹂躙しつづけながら 幕を閉じていたらとても救いがなかったように思う。 そういった意味では森口先生の復讐が不完全ながらも完遂しており、単純に森口先生に感情移入した 自分としては後味の悪さを感じることなく本を閉じた。 作中犯人Aは母親と会いたいがために犯罪を起こすようになるわけだが、 ある人への執着のほうがどうでもいい人を殺害することより大きいというのは 恐ろしいながらも現代人が抱える闇(病的な寂しさ、孤独さ)のひとつの形なのでは ないかと思った。 少年Aは少女の殺害をわずか2行で記す。 いわゆる他人を殺害することは文庫本でいうと2行の出来事で、 それを思いかえすこともない。 森口先生の娘が亡くなったことについてもクラスの生徒は 泣いたり騒いだり情報を出したりどこか興奮しながらも野次馬的で、 それさえも忘れさられていく。 恐ろしいのは読者である自分さえも本を読み進めていくうちに 森口先生の娘の死を忘れていくこと、野次馬の生徒たちとなんら変わらないことに 気づかされるところにある。 最初は娘を失った悲しみに共感してはいても、 本を読み進めるうちにその死が事件になり、興味深い出来事になり、 真相が知りたくなる。 自分の頭にはもやは、娘を失った森口先生の悲しみはない。 | ||||
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予想より、早く読み始める事がでしました。 ありがとうございます。 | ||||
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各章のタイトルも好きです。とくに直くんの母の日記と、直くんの告白の場面が、狂気に満ちていて、寒気がしました。同じ形態のNのためにも読みましたが、虐待と愛の狭間で苦しむテーマが共通していて、重松清の疾走や、貴志祐介の青の炎に並ぶ後味の悪さや救いようのない結末が胸に爪痕を残す、とてもいい作品でした。 | ||||
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借りていたけど、紛失(主人に捨てられた)けど、最近湊かなえのTVドラマ宣伝が始まり、どうしても返却しなきゃと思い立ち、購入しました。ありがとうございました。 | ||||
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朝というかまだ暗い4時過ぎに目が覚めて読みはじめたら止まらず、 7時頃までかかって一気に読み終えました。 後味悪し(笑) 物事が悪い方に悪い方に転がっていく。 散りばめられた悪意がどんどん増幅していく。 ごく普通の人たちのごく普通の悪意。 自分の悪意の正当化。 最後の最後がまた後味悪くて。 なのに、なんとなく「やったね!」と思っている自分がいて。 人の心に底に潜む身勝手な悪意を引きずり出してくれる作品です。 | ||||
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汽車に乗っている3時間で一気に読める、続きを読まずにいられなかった。 星四つなのは、表紙がダメだから。 | ||||
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ゆっくり読もうかと思ったのですが続きが気になって一気に読んでしまいました。 いくつかツッコみたいところはあるものの人間の暗い部分にスポットを当てたバットエンドな作品だと思います。 どこにも救いがない作品なので落ち込む人もいるかも? | ||||
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素晴らしい勢いと、淡々と進むストーリーは湊さんならでは。 どんな本も外れあがありません。 告白は特に、彼女の魅力があふれる作品だと思います。 映画も見てみたいな。 | ||||
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はじめは短編だったんですってね。それが受賞して、「じゃ、続きを」ということで色んな人物の視点から物語を膨らませてドラマティックにしていった、と。 まぁそれが失敗しているわけですが、それでも面白いので本屋大賞なんか貰っちゃって、ベストセラー作家の仲間入り。 う~ん面白い構図ですな~……。 絶対短編止まりにしたほうが作品としては傑作だったんだけども、それじゃ読者数は限られていた。う~ム……。 と、つらつら思うにこの作家さん、案外長編じゃなく短いのに向いているのかも!はた、と膝を打ちました。長くしちゃうといろいろ理屈をこねなきゃいけないというか、まあ大掛かりな装置が必要になってくるわけですし、意外性、とか、ファンタジックな、少々現実離れした奇想天外とまではいかなくてもまあそんな「カラクリ」もボロが出てくる。 長いお話(いや、つってもそんな別に長くもないけどサッ)を「さー読むぞー」って本腰入れて読むよかぱらぱらっと読んで「えーウッソー」と腰を抜かして「あー(エンタメとして)楽しかったーこの作者いいや、また読むゾ」ってえのが道じゃないかと。 ……いやー読者は勝手言いますね~……。 | ||||
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すごく面白くてびっくりしました!! 最初の牛乳の話もなかなかいいです。 | ||||
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ハッピーエンドではないのがいい。 物語の展開や、状況設定などかなり無理があると思う要素は多々ありますが、最終的に誰も幸せにならないというのは、個人的には大好きです。 章毎に主人公(視点)が変わるのでそれぞれに感情移入できるし、それぞれの話で真相が徐々に明らかになってくるので、先を読みたくなります。 「夜行観覧車」にも言えることですが、状況説明が荒い気がします。ある程度読まないと、どんな状況下なのかがわかりにくいのは、この人の癖でしょうか。 詳しく書きすぎないことで読者の想像力をかき立てているのかとも思いましたが、自分は、もう少し説明を足した方が読みやすいし、情景が頭に浮かぶかな、と思いました。 ここまでなら、☆5です。 一つ☆を減らしたのは、2章目の残念さのせい。 この主人公にだけは感情移入できませんでした。 1章で物語が始まるわけだから、そのあとのことを2章目で書く。1章の主人公が物語上、ステージからいなくなってしまうので、視点を変えて他の人物で話を進める必要がある。それはわかるんですが、事件に関わっていない、この人物自体、何を考えているのかよくわからない、最終的に、殺されて終わり。 「ルナシー事件」というキーワードでなんとか繋がりはしているものの、それだけじゃ章の主人公として魅力が無い。弱い。 ただ、主人公のいない地の文だけを読んでいる感じがしました。 この章にもっと魅力があれば、☆5です。 全体的に、読みやすいと思います。正直、怖い話です。中学生独特の気持ち悪さが表現されているし、ラストは、主人公が一人で喋っていますが、喋っている相手の表情が鮮明にイメージできるほど、強烈です。 みんな笑ってハッピーエンドが好きな人は、間違っても買ってはいけません。 後味が悪いのを好む人には、お勧めです。 | ||||
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素晴らしい文章でした、例え話やニュースの入れどころが素晴らしく、読みやすいながら社会問題と学校生活の陰険さを見事に映し出してます。 ただし、 HIVを単なるネタに使用したことに対し、著者に対し、登場人物の「A」と同質の社会に自分の凄さを認めさせたい優等生の悪意を感じざろうえませんでした。そもそもHIVを出さなくとも完結できそうな話でしたので尚更そのように思います。 その点を除いて、第一章を中編以上の長さにすれば名作の仲間入りも出来たかもしれません。 | ||||
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次へ次へと引っ張られていきます! そして、 これと同じクオリティを期待して往復書簡や、白ゆき姫~を読むと、 びっくりします。 | ||||
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大学の友人に勧められて読みました。 時間的には2,3時間あれば読むことができます。 後味が悪かったです。 | ||||
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私の読書量は決して多くはないので、あまりうまく論評ができない。 この手の小説には初めて出会った。章は6章に別れており、それぞれが異なった人物からの視点から描かれており、それぞれが物語の途中で交差する。章が終わるごとに、次は誰の視点から描かれるのかが楽しみであった。 ある女性教師は娘を教え子であるクラスの生徒に殺される。もし私だったらその事実がわかった時にはその教え子を少年院に送るか、この手で殺めるかどちらかだと思う。しかしこの物語の惹きつけれるところはそれ以外の手段で殺人者である生徒たちを追い込むところである。それによりその生徒と生徒の家族を初め周りの人の人生が一変していくというものである。 星5を挙げなかった理由として、文章自体が文語的ではなく、どこか口語的出会った点である。しかし物語の構成はうまくできており、大変おもしろくすらすら読め、楽しめた。 | ||||
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先生の立場から、少年Aの立場から、少年Bの立場から、また、別の人の立場からと、視点を変えてあの時この人は何をしていたのか?を繰り返します。 このような表現方法で書いた本には今まで出会ったことがありませんでした。 普段小説を読み慣れているだけに、若干くどさ、しつこさを感じました。 他の人の行動や考えを想像するのも、小説を読む楽しみだと思うからです。 ただ、自分が想像したものと違った以外なストーリー展開は興味深かったです。 一度気に読むのもいいかもしれませんが、各章ごとに時間を開けて、それぞれの裏事情、感情の変化を自分で予想してみてから読むともっと楽しめると思いました。 こういう表現方法も、ありだと思いました。 ふだんあまり本を読まない人にも読みやすいと思います。 | ||||
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怖さが深々と迫ってくる感じが面白かった。語り部が変わっていき、視点を変えた事件の見方が複雑な家庭環境、生い立ちからきていることや複雑は少年時代の心の動きなどが垣間見えて一気に読んでしまった。 | ||||
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中島哲也の映画のほうを先に見た。小説はまた違った雰囲気があって面白いと聞いて購入。 個人的には小説のほうが面白いと感じた。 タイトルが示すとおり、各登場人物がそれぞれの「告白」をしていく様子が淡々とつづられる。 淡々と、という部分が秀逸で、読み進めるつれて、得体の知れない恐怖感が全身を襲う。 映画を見たあとなので結末は知っているのだが、それでも十分に楽しめた。 先にこちらを読んでいたら、映画の評価は下がっていたかもしれない。最後のぶつ切り感も映画にはないカタルシスを覚える。 ぜひほかの作品も読んでみたいと思った。 | ||||
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